1 / 1
1
しおりを挟む中学から付き合っていた・・・いや嘘告だった彼女と別れた。
それは良かったんだ。
その時間は虐められてる俺なんかに勿体ないくらいすごく大切な時間だったし、
高校に入ってからも虐められてるけど、それも彼女は近くにいてくれた。たとえ偽でも居てくれたんだ。
その元とはいえ彼女が困っていたから助けたかった。
だから、助けられて嬉しかったのに
なのに・・・
「・・・お母さん」
______________________________________________
嘘コクだったことにする筈だった。
中学生の頃、彼に告白して私は中学最後には彼氏が居たことがあったと記録を作る為にそうしたかった。
だけど、彼は小説の才能があったらしく中学生でありながら金を自分で稼いでいた。
私はその恩恵を貰うことにして色んな物を買ってもらい、色んな場所に連れて行って貰うことにした。
私は案外彼と別れないでこのままでもいいかもと思った。
だが、高校に入って一年転校生が来て一目惚れをして予定通りあの時は嘘こくだったと伝えて別れることした。
結果別れられたのだが、予想外のことが一つあり、彼は嘘告だったことを知っていたらしい。
だけど、私と居るのが楽しくして黙っていたらしい。
別れたあと、私は正直後悔した。
彼との思い出は楽しかったし、彼と別れてまで彼を狙う意味なんてないことに別れてから翌日想いなして気付いた。
でも、もう戻れないし当初の予定通り私は彼と付き合うことを目指した。
結果は成功した・・・筈だった。
最初はなんだかんだ嬉しかった。
やっぱり一目惚れするくらいしカッコいいし、でも転校してきた理由なんて知らなかった。
彼が、女の子を誘拐する所を目撃・・・共犯だと疑われた。
結果、私は学校を辞め掛けた。だけど彼が周りの人から必死に情報を集めて私の共犯じゃないと暴いてくれた。
おかげで私は冤罪が認められた。
私は彼に今度こそ一生を尽くそうと誓った。
だけど、事件は起きた。
「・・・そんな・・・そんな」
共犯者は私じゃなくて他にいた・・・他にもいた。
「・・・優くん」
「ごめん。今は1人にして欲しい」
犯人の仲間が彼に復讐を企ており
そして、
「・・・」
彼のお母さんが巻き込まれ死亡した。
「・・・」
私は後悔した。 何もかもを間違えた。
犯人達は捕まり、未成年だが殺人を集団で起こした為当然もう学校には戻って来れない。
「そんなこと・・・」
大切なお母さんを無くした彼の悲しみに比べたら、そんなの慰めにすらない。
そして、私はある時に彼から手紙を貰った。
その手紙の主は亡くなってしまった彼のお母さんからだった。
私はどうして、こんな私にと思い読むと
手紙の内容は、今から殺されることが分かっていること・・・そして殺されても私が原因だとは思わないで欲しいとあった。それが優の望みだから・・・でももし復讐を望むなら受け入れて欲しいと・・・だが、彼女自身は何も私のことを恨んでない、むしろ息子が毎日嬉しそうに話してくれてのを聞いており感謝していると書いてあった。
最後に出来れば・・・息子を幸せにする
手紙は少し汚れているし、字も少し震えた感じだった
きっと、本当はこんなことを描きたくないはないのだろう。
でも、それでも私と彼の為に書いてくれた。
「・・・約束します。お義母さん・・・必ず彼を幸せにしてみてます。」
_________________________________________
目が覚めるとそこには、そこには彼女がいた。
「どうして?ここに」
彼女は、俺の家に来たことがほぼない。というか葬式の関係で一度家に呼んだだけ。
それだけじゃなくてどっか行く時も、家の近くまで必ずタクシーで拾いに来てと頼まれる。
そんな彼女が
「・・・それは君ともっと居たいから」
思わずドキッとする。
昔に好きだった彼女にこんなことを言って貰えるなんて・・・
でも、今思い出した。
お母さんの手紙・・・手紙の中に彼女に幸せにして欲しいと頼んだと書いてある。
つか、だからその中に鍵も入ってたのか
って、流石に驚くよ!!お母さん!!
お母さん・・・
「・・・ごめんなさい」
しまった。そんな顔を彼女に察されてしまったらしい。
「・・・いや、その何度も言ったけど。春さんは何も悪くないよ」
「・・・そんなことは・・・ないよ」
彼女は巻き込んでしまった責任を感じてしまっている。俺だって自分から巻き込まれたのに・・・
それにそんなことは本来どうでもよく・・・
ただ人を傷つける奴らが全て悪かったのに
「・・・これからはどんなこともあなたの為にする」
どんなことも・・・って
その逆は散々言われたのに
【あなたは一生私のために何でもするのよ。彼氏なんだから】
・・・責任から・・・良くないよな。
でも、今は俺に何かしてあげて償われたいのかも
・・・でも、それも学校のことはあるし、
俺の学校での虐めは酷い。
こないだは土下座してトイレを飲まさせて、靴を磨いて踏まれて、女の子達に汚物を見る顔をされながら、なんとかくらついて教えてもらったし
・・・彼女だって、幸せになりたいんだ。
「して欲しいことなんでも言ってね。本当になんでもするから」
あの時のこと(嘘告)のことは俺も分かっていた。
だから俺にも悪い面はあった。
だからどっちもどっちなんだ。
「それじゃ、春さんは最初のお願いしていい?」
「何!!何でもするよ」
「ご飯作ってもらっていい?」
「うん」
これの次は自由になってとお願いしよう。
________________________________________
春視点 優が起きる少し前
彼の部屋に入った時に、自分では一度も家に来たことがないを反省する。
優くんは実はかなりオタクでゲームやアニメや小説が好きだったんだけど、彼は私に合わせること意外の話題を出さないようにしている。
そもそも小説を書いてるんだし、先に決まっているんだ。
これからは彼の為に尽くすと決めんだ・・・だから、彼とこうして居ないだ時間は金を稼いで彼のために出来る時間を・・・
そう思っていたのだが・・・
「・・・」
手紙??
悪いとは思ってるけど、覗いてしまった。
それはラブレターだった。
「・・・そんな、」
その瞬間、全身が冷めて恐怖を感じる。
・・・本当は私が知らないだけで、もう恋人は居るのかも知れない・・・
いや、私はなんでもすると決めた。例え恋人がいても、せめて第2夫人か、体だけでも差し出すつもりではあった。
でも、この相手は・・・何なの?
・・・確かめないと、私はお母さんと幸せにするって約束したんだ。もう私のようなクズのせいで優を不幸にするように人間は排除しないと・・・
完璧で、なんでも優の為に尽くすような人間じゃないと
______________________________________________
ゆう視点 2話の後
春「出来たよ」
「ありがとう。とっても美味しそうなオムライスだね」
春「こ、こ、これくらいは誰もでも」
確かに誰でも作れるかも知れない。
でも、やっぱりそれでも作ってくれるだけで、
優「あったかくて美味しい」
春「本当に??」
優「うん!!ありがとうね」
正直お母さんより味は濃いし、癖が強い。
正直お母さんの方が美味しいでも、
優「・・・っ」
春「大丈夫??」
優「うん、美味しくて、美味しくて・・・」
春「・・・っ」
春は自分が料理をそこまでしてないから上手じゃないことは知っている。だけど優の泣きながら美味しいと言ってくれることは嘘じゃないと分かる。
優「これからも、これからもたまにご飯作ってくれるかな」
春「・・・たまにじゃないよ・・・」
春は優が事件のことを怒ってないことは分かっているし、十分許してくれていることは分かる。
でも、この返事は春にとってこれからも
春「これから、ずっと作るから」
受け入れる、ある意味の告白のように感じた。
10
お気に入りに追加
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
VRゲームのチームで人数制限があって俺が追放された。リアルの関係があってももう落ち込んだからもう遅い
ああああ
恋愛
VRゲームのチームで人数制限があって俺が追放された。リアルの関係があってももう落ち込んだからもう遅い
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる