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 「あ、優!!良かった。生きてないのかと思った」

 「・・・っ」
 ガチで犯罪を起こしそうになる・・・だけど抑えないと

 「あのね、私・・・謝りたくて」

 謝る??謝るってなんだよ?まさか例のこと?

いやそれ以外はありえない・・・じゃ、嫌味でか

 それか、俺の知り合いの誰かを巻き込んでとか・・・そんな、とりあえず

 「冤罪の事」

 「・・・」

 俺の心配したことはないが、やっぱりそのことか
・・・許せるわけだろう。

 「あとね、クラスのみんなも怒ってたのもあれは嘘ってこと」

 な、何を言ってるんだよ。

 「はぁ?嘘だって?」

 「そうだよ!!優あれは、嘘だったのよ。冗談だったの」

 何を言っているんだ?

 「だから、ほら先生も知らないでしょ。だから電話も普通に心配しか来てないんじゃないの?」

確かにそうだ。具合が悪いかと、怒られる筈なのにむしろ心配だけされて・・・


いや、でも意味がわからない。

「クラスみんなで俺を冤罪で笑ったってこと」

「そ、そうなの。ごめんね。、まさか優が学校に来なくなる程だとは思わなくて」

「・・・」

言葉が出ない・・・


怒り、悲しみ、様々な思いがめちゃくちゃに沸騰している。

抑えろ。抑えろ。

「あのね。、だから私、優にさらわれるのが嫌とか、あんなに覚めたけど、あれ嘘だから本当は・・・」

「帰って!!帰ってくれ」

「ゆ、優」

扉を閉める。

「ゆ、ゆう!!ごめんなさい!!こんなになるとは思わなくて、謝るタイミングが一度も取れないほどになるとは思ってなくて」

 やめろ。やめて。もうやめて。
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