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エルフ誘拐事件
この世界の事情
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俺が言った楽しみだったこととは何かと言うと、あの自称神から来たメールに書いてあった、チュートリアルという動画を見るのをとても楽しみにしていたのだ。ちなみに俺はゲームなどをするときにはきっちりマニュアルを読む派だ。個人的にマニュアルを読まない奴は馬鹿だ。と思っている。なぜならすべての操作の仕方などを熟知しなければ細かい操作などはできなし、なんといってもマニュアルを読むと微妙にそのゲームのことが書いてあるのでゲームが楽しみになる。そしてその後にやったときの喜びがいい。
まあそういうことで俺は楽しみにしていたこのチュートリアルという動画をギャラリー内で検索するとチュートリアル1:この端末の使い方と見かた。チュートリアル2この世界について。が、あった。最初はチュートリアル1は飛ばすか。などと思っていたが、念のためチュートリアル1も見ることにした。
チュートリアル1の動画を指で押すと再生されてよくMMORPGなんかでありそうな抑揚の無い女の声が流れこの端末のホーム画面と言える画面が映し出された。
「これはこのウェアラブル端末の機能と表示についての説明です。」
「このウェアラブル端末は&ROIDの端末と操作はさほど変わりません。」
「アプリというソフトがこのように表示されていると思います。」
「指でこのアプリをこのようにまわすように動かすことで前に出てくるアプリを切り替えることができます。」
「ちなみに手を視野の中に入るようにして上から手を下に向かって振るとアプリの表示は消えます。逆に下から上に振るとアプリが表示されるようになります」
「ちなみに充電の心配は入りません。あなたの魔力をお借りして魔力から必要なぶんの電力に変える魔法陣が組み込まれていますので。」
「次にこの左上に表示されている青いバーとその下に表示されている黄色いバーです。オタクといわれているあなたならお気づきかもしれませんが上の青いバーはMPの量を表すバー下の黄色いバーはSPの量を表すバーです。」
「お知りでしょうが、MPはマジックポイントの略。ようするに魔法力です。一方、SPとはスタミナポイントの略。ようするに体力です。」
「体力はSPじゃなくてHPでしょ、と思われているかもしれませんがなるべくゲームみたいにしてわかりやすいようにしていますが、ここは現実なので攻撃されれば傷を負い、最悪、急所に当たれば死にます。なので、ゲームのようにHPが0になると死ぬという風にまでは設定できませんでした。」
「じゃあ体力とはなにかというと、あなたが走ると減るようなものです。そう、だからスタミナポイントなのです。このSPが0になるということは傷を負っていなくても普通に歩けなくなることを意味するように表示が設定されています。」
「絶対にこの端末を壊したりはずしたりして無くさないでください。」
「この端末はこの世界の言語と日本語を自動的に翻訳しこの世界の神様の管理システムに送り世界を自動改変する役割を担っています。つまりそれらのことが起これば、この世界の言葉がわからなくなるということです。多少壊れてもすこしだけ多くあなたの魔力を借りて自動で詠唱して自己修復しますが、詠唱ができない状態になるとあなたがあの長い詠唱をすることになるので気をつけてください。」
「では、チュートリアル2:この世界について。を見てください。」
そこで動画は終わった。俺はベッドでバタバタ足を動かし喜んでいた。なぜかって?もちろん俺が魔法を使えることだよ。正直この世界に来たときは不安だった。なぜかといえばたいして身体能力も変わってないし魔法も使えないと思ってたからだ。だが、魔法は使えることがわかった。魔法を使えればあの少女みたいに身を守ることぐらいはできるだろう。やったーそんな風に大人気なく喜んだ後、魔法についてチュートリアル2で教えてくれるはずだと思いチュートリアル2を指で押すと動画が再生されてまたあの女の声が流れ人間が表示された。
「これはこの世界の動物や植物などの自然環境と魔法に関する説明です。」
「まず、この世界には人間並みの知能を持つ種族が4種族います。」
「一つ目は人族。エルフと龍族の能力を足して2で割ったような種族。他種族よりも頭がいいぐらいしか取り柄がない。ほとんどの人族はエンペリオン共和国に所属している。10年前に剣術と魔法がどちらともさまになることから剣魔流という剣と魔法を融合した武術を作り現在までその武術を使っています。」
今度は耳の長いエルフの画像が表示された。
「二つ目は初めてあった異世界人であろうエルフ族。魔法力が極端に高く無詠唱で発動できる、魔法に長け身体能力が低い種族。先祖は魔法に長け身体能力が低い人間だったのだが、どんどん特徴が鋭さを増していき身体能力が低いのを補うため感覚器官が発達して現在のエルフになった。ちなみに魔法を近距離に近づかれる前に使うことや相手を遠距離に戻すことに特化した武術マジカルアーツを使う。エルフのほとんどはエルフリッド連邦共和国に所属している。」
次は全長が3mぐらいある赤いトカゲみたいな顔を持ち少々体の大きさの割には短い尻尾にゴツイ体の種族が表示された。
「三つ目は龍族。身体能力が極端に高く天才といわれる逸材ともなると音速に迫るスピードで走る。だが、魔法がほとんど使えない。先祖は恐竜。巨大隕石衝突の後すぐの寒冷期を羽毛をまとうことで凌ぎその後いらない羽毛は退化し小さくなっても生きられるよう知能が進化して龍族が生まれた。所属している国家はありません。」
上半身は裸の男の姿で下半身は青い魚の種族が表示された。女じゃなくて残念だ。
「四つ目は魚人族。基本的に海の中でしか生きれないが、海の中ではサメに匹敵する速度で泳げる。祖先は人間の祖先で人間の祖先がそのまま海いた結果こうなった。こちらも所属している国家はありません。」
赤いうろこを纏っている典型的なドラゴンや草原で見た爆走牛が表示された。
「次はその他の動物についてです。他の動物もとてもファンタジーに進化しています。あと、ドラゴンもたまにいたりします。ほとんどの動物には魔石というのが体の中にあり、大地から魔が出ているのでそれが体に入れ溜まって結晶化させたものです。」
「次は魔法についてです。」
まあそういうことで俺は楽しみにしていたこのチュートリアルという動画をギャラリー内で検索するとチュートリアル1:この端末の使い方と見かた。チュートリアル2この世界について。が、あった。最初はチュートリアル1は飛ばすか。などと思っていたが、念のためチュートリアル1も見ることにした。
チュートリアル1の動画を指で押すと再生されてよくMMORPGなんかでありそうな抑揚の無い女の声が流れこの端末のホーム画面と言える画面が映し出された。
「これはこのウェアラブル端末の機能と表示についての説明です。」
「このウェアラブル端末は&ROIDの端末と操作はさほど変わりません。」
「アプリというソフトがこのように表示されていると思います。」
「指でこのアプリをこのようにまわすように動かすことで前に出てくるアプリを切り替えることができます。」
「ちなみに手を視野の中に入るようにして上から手を下に向かって振るとアプリの表示は消えます。逆に下から上に振るとアプリが表示されるようになります」
「ちなみに充電の心配は入りません。あなたの魔力をお借りして魔力から必要なぶんの電力に変える魔法陣が組み込まれていますので。」
「次にこの左上に表示されている青いバーとその下に表示されている黄色いバーです。オタクといわれているあなたならお気づきかもしれませんが上の青いバーはMPの量を表すバー下の黄色いバーはSPの量を表すバーです。」
「お知りでしょうが、MPはマジックポイントの略。ようするに魔法力です。一方、SPとはスタミナポイントの略。ようするに体力です。」
「体力はSPじゃなくてHPでしょ、と思われているかもしれませんがなるべくゲームみたいにしてわかりやすいようにしていますが、ここは現実なので攻撃されれば傷を負い、最悪、急所に当たれば死にます。なので、ゲームのようにHPが0になると死ぬという風にまでは設定できませんでした。」
「じゃあ体力とはなにかというと、あなたが走ると減るようなものです。そう、だからスタミナポイントなのです。このSPが0になるということは傷を負っていなくても普通に歩けなくなることを意味するように表示が設定されています。」
「絶対にこの端末を壊したりはずしたりして無くさないでください。」
「この端末はこの世界の言語と日本語を自動的に翻訳しこの世界の神様の管理システムに送り世界を自動改変する役割を担っています。つまりそれらのことが起これば、この世界の言葉がわからなくなるということです。多少壊れてもすこしだけ多くあなたの魔力を借りて自動で詠唱して自己修復しますが、詠唱ができない状態になるとあなたがあの長い詠唱をすることになるので気をつけてください。」
「では、チュートリアル2:この世界について。を見てください。」
そこで動画は終わった。俺はベッドでバタバタ足を動かし喜んでいた。なぜかって?もちろん俺が魔法を使えることだよ。正直この世界に来たときは不安だった。なぜかといえばたいして身体能力も変わってないし魔法も使えないと思ってたからだ。だが、魔法は使えることがわかった。魔法を使えればあの少女みたいに身を守ることぐらいはできるだろう。やったーそんな風に大人気なく喜んだ後、魔法についてチュートリアル2で教えてくれるはずだと思いチュートリアル2を指で押すと動画が再生されてまたあの女の声が流れ人間が表示された。
「これはこの世界の動物や植物などの自然環境と魔法に関する説明です。」
「まず、この世界には人間並みの知能を持つ種族が4種族います。」
「一つ目は人族。エルフと龍族の能力を足して2で割ったような種族。他種族よりも頭がいいぐらいしか取り柄がない。ほとんどの人族はエンペリオン共和国に所属している。10年前に剣術と魔法がどちらともさまになることから剣魔流という剣と魔法を融合した武術を作り現在までその武術を使っています。」
今度は耳の長いエルフの画像が表示された。
「二つ目は初めてあった異世界人であろうエルフ族。魔法力が極端に高く無詠唱で発動できる、魔法に長け身体能力が低い種族。先祖は魔法に長け身体能力が低い人間だったのだが、どんどん特徴が鋭さを増していき身体能力が低いのを補うため感覚器官が発達して現在のエルフになった。ちなみに魔法を近距離に近づかれる前に使うことや相手を遠距離に戻すことに特化した武術マジカルアーツを使う。エルフのほとんどはエルフリッド連邦共和国に所属している。」
次は全長が3mぐらいある赤いトカゲみたいな顔を持ち少々体の大きさの割には短い尻尾にゴツイ体の種族が表示された。
「三つ目は龍族。身体能力が極端に高く天才といわれる逸材ともなると音速に迫るスピードで走る。だが、魔法がほとんど使えない。先祖は恐竜。巨大隕石衝突の後すぐの寒冷期を羽毛をまとうことで凌ぎその後いらない羽毛は退化し小さくなっても生きられるよう知能が進化して龍族が生まれた。所属している国家はありません。」
上半身は裸の男の姿で下半身は青い魚の種族が表示された。女じゃなくて残念だ。
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「次はその他の動物についてです。他の動物もとてもファンタジーに進化しています。あと、ドラゴンもたまにいたりします。ほとんどの動物には魔石というのが体の中にあり、大地から魔が出ているのでそれが体に入れ溜まって結晶化させたものです。」
「次は魔法についてです。」
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