異星界転生REPLAY

KEIOH

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第5話宣誓の儀式

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 ジェフリー領を出て早10日を過ぎ間もなく王都ガラフレインズに到着する。
 俺もアンナも初めての長旅、見るもの全てが新鮮で馬車の中で大ハシャギ、父も母も優しい笑顔を向けている。
 アンナは白い髪をなびかせ興奮しながら
「お兄様すごい、お兄様キレイ」を連呼している
 俺は俺で「すげぇ、すげぇ」を連呼何とも似た者同士の兄妹だ
 この2年間鍛練につぐ鍛練で息つく暇もないほどの日々を過ごしてきた、この一時が心休まる休息である。
 俺の中身がオジサンであることなどすら忘れている、
 森を抜けた時、王都が見えてきた。いよいよだ、
 っとその前に話しを王都出発の10日前に戻る
 俺とアンナで入念な打ち合わせをして、これからの事を両親に伝える事にした。
 ここはアンナに任せてある、俺が話しても良かったのだが見抜かれそうな気がして不安だった
 口下手なうえすぐに動揺する、これではすぐにバレてしまう。
 別にやましい事はないのだが、失敗はしたくないので、ここはアンナの出番である。
「アンナ任せたよ」
「お任せください、お兄様」
 わたくしはアンナジェフリーウィル間もなく4歳の誕生日を迎えます。
 今回はお兄様から初めての大役を任され少々緊張しております。
「かなり、かったる、コ、コホン大変ですけどお兄様の期待にきっちり答えますわ」
 言った後すぐにお兄様を見る、何か考え事をしているらしく、わたくしの失言は気づかれてない。
 ふとお兄様が顔を上げて
「アンナどうかしたのか?緊張してるのか?」
「い、いえ何でもありませんわ、急いでお父様とお母様と所へまいりましょう」
「あ、あぁ」
「ヤバかった、油断していましたわ」
 時々この様な暴言を口にする事がある
「お兄様の前ではもっと細心の注意を払わなければ」
 そう心に決め、両親のいる部屋のドアをノックする。
「入りなさい」いつものお父様の声が聞こえ
「失礼いたします。夜分遅くに申し訳ありません
 、実はお父様とお母様に大事なお話しがあります」
「何だね」
 ここで一呼吸をする、ここからはお兄様が作られた話を間違わない様に伝えなければ。
「昨日、神様より啓示がありました」
「何だと!」「本当ですの」
 お父様とお母様は驚いて同時に声をあげる
「はい、本当です、神様のお話しはこのままでは近い将来この大陸は壊滅するらしいのです。原因は食料不足が大半です」
 心当たりがあるのか、わたくしの顔をじっと見つめて話し聞いている
「ですが一つだけ回避する方法がございます、この星には4つの大陸があるそうです」
「それは間違いないのか?」
「神様がおっしゃっておられますので事実かと思います」
「そうか」
「この4つの大陸に渡り道を作れと言われました。魔生物の森を突破せよと、そこでお兄様とわたくしで冒険者として森を突破して道を作ります」
「お前達二人でか?」
「頼りなる仲間は探しますが、とりあえずは二人で頑張るつもりです、宣誓の儀式ではわたくし達はこの事を宣誓いたします。」
「わかった、王都に行った際王に謁見しこの事を報告する、よいな」
「はい、それともう一つお聞きしたいことがあります。」
 お父様がうなずく
「この国には魔法を使う人はおられないのですか?」
「うむ、今は魔法を使える物はこの国にはおらぬ、今から300年ほど前この国がまだ小国の頃魔生物に追い込まれ後がない状態の時天から一人の青年が降臨した、その青年はあらゆる魔法を駆使し魔生物を追い払いこの国の人々をお救いになった、青年が天に戻り我々の先祖が神の使者を敬い又忘れない様に大陸名を青年の名前リーファインと名付けたと王族にある古文伝に記されている、これが魔法が使えた最後の人物だ」
「分かりました、では今から話す事はどうかご内密にしてほしいのです」
「わかった」
「実はお兄様とわたくしは魔法を使う事ができるのです」
「な、何だって!」「二人とも本当なのですか?」
 お父様もお母様も驚きを隠せない
「はい、わたくし達二人はこの力で国をお救いしたいのです」
 二人は暫く考えて込んでいたが、お父様が口を開く
「わかった、しかし王だけにはお話ししなければならん、構わぬか?」
「分かりましたわ、それではわたくし達はこれで失礼いたします」
 わたくし達は部屋を後にした
 っとこれが10前の話しだ、父も母も今は落ち着いている。
 長旅であったがようやく王都に着いた、その足で王様と謁見するべく王宮に向かう
 広い応接室に案内され暫くの間待っていると扉が開き小柄で年配のおじさんが入ってきた
「待たせたのう」
「王よご無沙汰しております」
 父も母も跪き頭を下げる
「この人が王様かー」正直気の良いおじいさんだ
「堅苦しくせずと良い、面を上げよ」
その父が王様に10前の話しを報告した
王様は驚き、そして笑顔で俺達の所に歩いてくる
「すまぬな、こんな幼子にこの国の命運を託すのは忍びないが、何卒この国を救ってきだされ、神の子よ」
俺達は立ち上がり「お任せください」と頭を下げた。
翌日宣誓の儀式が行われた、王都、各領土から沢山の人が集まっていてそれぞれの宣誓を皆さんの前で宣言する。
そして最後は俺達二人
王様の前に立ち宣誓する
カインジェフリーウィル、アンナジェフリーウィル我々は冒険者として魔生物の森を突破して道を作りまだ見ぬ大陸を見つける。
会場にどよめきが起こる、王様が口を開く
「これから更なる精進し必ず達成する事を望む」
「はい」
これで宣誓の儀式が終了した
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