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いよっっっし!
やった!私はついにやった!
とうとう眼鏡を手に入れたのだ!
この子はきっと私の心強い見方になってくれることだろう。
とはいえ私は全然目が悪くはない。
なので取り敢えずフレームだけ。
あとは本当に目が悪くなったらと言うことになった。
ビアンカは当初とてつもなく私の眼鏡に反対していたが、断固として諦めぬ私に泣く泣く折れてくれた。
申し訳ないな、と思う気持ちもあったが
これも仕方ないことだ。


それからの私は、眼鏡を買って貰う際にお父様に言ったことを嘘にしないよう勉強に勤しんだ。



そこから5年が過ぎた。
言い訳に始めた勉強が今の私には合っていたようで、もっぱら家に引きこもり猛勉強をしている。
本当はお茶会などの社交もそろそろ始めていてもおかしくない年だがお父様もお母様も私に好きなことをさせてくれている。
とても有り難い。
これだけ引きこもり勉強していればおのずと目も悪くなり、今ではすっかり眼鏡が相棒だ。と言っても眼鏡無しでも生活出来るレベルなのだが、そこは黙っておく。


それに勉強からの思わぬ副産物で私は髪の色を変えられる色素を開発したのだ!
もっぱら実験は自分で行っているため服が汚れては大変だからと家の中では使用人と同じようにエプロンドレス、まぁメイドさんですな。
当然髪の色も変わっているわけで、今は立派な?茶髪である。
屋敷で働いている使用人たちもたまに髪の色を変えてほしいと頼みにくるほどの完成度になった頃、どこから聞いたのかそれを商品にしたいと言ってきた商会があり、そこと取引しているため自分資金も出来た。
そんな事もあっての好きなことをしての引きこもり生活なのだ。
流石に親の脛でいつまでも好きなこと出来ないもんね。
結婚する気もはじめから無いし…。
今の私なら誰に見初められることもない!

私はついに念願の地味に生きる道を見つけたのだ!
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