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人生の転機なんてものは自分が予期していない所から突然現れたりするもので…ココ最近の平穏さに私は自分がとてつもなくタイミングが悪い女だと忘れていたのかもしれない。
王子と昼食を食べた後、王子と別れて教室に戻る途中珍しく食堂に忘れ物をした事に気付く。
「取りに行かないと…」
元来た道を戻る。するとどこからともなくボソボソと話す話し声。
………過去2度このパターンで心に大きな傷を負った私。
きっと覗いてもいい事はないと分かっているのに…声のする方を覗いた、するとそこには王子と側近さんがいた。
「ロゼが何を企んでいるのかまだ分からないのか?」
「だから…別に怪しい動きなんて無いですよ」
「そんな事は無いはずだ!あいつも所詮その辺の奴らと同じで王妃の座を狙っているはずなのに婚約破棄してもいいなどと!絶対に何か企んでいるはずだ!」
「この頃仲良くしておられると思っていたのに……どうしたんですか?」
「…どうもしていない…そもそも仲良くなど無い。いつも言っているはずだ」
「まあ確かに言ってますけど…」
「もしかして…他の家のやつから金を貰っているんじゃないか?」
「どういう事です?」
「自分の娘を私の婚約者にしたい奴から金を貰い自分は婚約破棄されようとしている……」
「王子…ロゼ様はそんな事…」
「いや、あいつは性悪な奴だ!絶対に何か裏がある筈だ!」
そこまで聞くと私はその場から離れた。これ以上ありもしない企みを疑われる話なんて聞いていられなかった。
やっぱりあの王子とは相容れないわ。
最近では嫌がりながらも野菜を食べる王子を見て楽しいと思える日もあったのに………。
本当に聞かなくていい事ばかり聞いてしまうわ。
でも良かったのかも…こんなすれ違ったまま結婚したらきっとお互い不幸になる…。
そして私は婚約破棄の意志を更に強めた。
明日から長期休みで王子に出会わなくてもいい事だけが救いだった。
まさか最悪な所だけをロゼが聞いていたとも知らず、ロゼが立ち去った後も話を続ける2人。
「王子…本当はそんな事思ってませんよね」
「……………」
「本当の本当にロゼ様がそんな事すると思ってるんですか?」
「……………」
「はぁ、じゃあいいです。もうさっさと婚約破棄したらいいと思いますよ」
「……………」
「王子も本当は分かっているんでしょう?」
「……………」
「こんなに偏食の酷いお子様王子に付き合ってくれるのはロゼ様だけだって」
「おい!誰がお子様王子だ!」
「いやぁそれは私の口からは…」
「今更そんな事言っても遅いんだよ!」
「はっはっはっ!」
「笑い事じゃない!」
そして王子は頭をガシガシと描いた。
「確かに…そんなやつじゃないな…ロゼは」
王子が呟いた言葉はロゼには届かず宙に消えた。
王子と昼食を食べた後、王子と別れて教室に戻る途中珍しく食堂に忘れ物をした事に気付く。
「取りに行かないと…」
元来た道を戻る。するとどこからともなくボソボソと話す話し声。
………過去2度このパターンで心に大きな傷を負った私。
きっと覗いてもいい事はないと分かっているのに…声のする方を覗いた、するとそこには王子と側近さんがいた。
「ロゼが何を企んでいるのかまだ分からないのか?」
「だから…別に怪しい動きなんて無いですよ」
「そんな事は無いはずだ!あいつも所詮その辺の奴らと同じで王妃の座を狙っているはずなのに婚約破棄してもいいなどと!絶対に何か企んでいるはずだ!」
「この頃仲良くしておられると思っていたのに……どうしたんですか?」
「…どうもしていない…そもそも仲良くなど無い。いつも言っているはずだ」
「まあ確かに言ってますけど…」
「もしかして…他の家のやつから金を貰っているんじゃないか?」
「どういう事です?」
「自分の娘を私の婚約者にしたい奴から金を貰い自分は婚約破棄されようとしている……」
「王子…ロゼ様はそんな事…」
「いや、あいつは性悪な奴だ!絶対に何か裏がある筈だ!」
そこまで聞くと私はその場から離れた。これ以上ありもしない企みを疑われる話なんて聞いていられなかった。
やっぱりあの王子とは相容れないわ。
最近では嫌がりながらも野菜を食べる王子を見て楽しいと思える日もあったのに………。
本当に聞かなくていい事ばかり聞いてしまうわ。
でも良かったのかも…こんなすれ違ったまま結婚したらきっとお互い不幸になる…。
そして私は婚約破棄の意志を更に強めた。
明日から長期休みで王子に出会わなくてもいい事だけが救いだった。
まさか最悪な所だけをロゼが聞いていたとも知らず、ロゼが立ち去った後も話を続ける2人。
「王子…本当はそんな事思ってませんよね」
「……………」
「本当の本当にロゼ様がそんな事すると思ってるんですか?」
「……………」
「はぁ、じゃあいいです。もうさっさと婚約破棄したらいいと思いますよ」
「……………」
「王子も本当は分かっているんでしょう?」
「……………」
「こんなに偏食の酷いお子様王子に付き合ってくれるのはロゼ様だけだって」
「おい!誰がお子様王子だ!」
「いやぁそれは私の口からは…」
「今更そんな事言っても遅いんだよ!」
「はっはっはっ!」
「笑い事じゃない!」
そして王子は頭をガシガシと描いた。
「確かに…そんなやつじゃないな…ロゼは」
王子が呟いた言葉はロゼには届かず宙に消えた。
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