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同じ屋根の下に 3

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 缶チューハイを二本空けたところで、涼太のまばたきのスピードが落ち始める。

 ・・・もう酔ってんな、これ。相変わらず弱い、チョロすぎだろ。

「涼太、今日する?」

 ソファにもたれている涼太の首筋に指を滑らせると「んっ」と上擦った小さな声が漏れた。

「あお・・・」

 涼太は目を潤ませながら、首元にある俺の手を掴んで自分の唇に押し当てた。

 なにそれ、めっちゃ可愛いんですけど!

「ちゅー・・・したい」

「いいよ。涼太が欲しいだけしてやる」

 涼太は俺の首に手を回して、自分から仰向けにソファに倒れ込む。
 酔ってる時は、かなり大胆になるからな・・・。
 誘ってくる涼太、最高かよ!

 俺の舌の動きに合わせて絡んでくる熱い舌に、肌の下をゾクッと快感が這う。

 いつもの、俺にやられっぱなしの涼太も可愛いけど、たまに見せる積極的な涼太は色気が半端ない。

「ふぁ・・・、あ、はぁ」

 背中にまわった涼太の手にTシャツを捲り上げられて、俺の頭に一気に血が上る。

 涼太の体を抱え上げソファの背もたれに座らせ、すぐ後ろにある壁に背中を押し付ける。
 強めに押し付けたために、ドン、と重い音が壁に響いた。

 Tシャツを脱がせて、胸の先を舌でつつく。

「んっ・・・ぅ・・・」

「涼太、声我慢すんなって」

「い・・・っ」

 もう片方の突起を爪先で引っ掻くと、ビクンッと反応して涼太は上半身を屈めようとする。

「あお・・・痛い・・・も、下、触って」

「じゃあ自分で出して」

「ぅ・・・」

 顔を真っ赤にして涙目になりながら、涼太は自分でスウェットパンツごと下着を下げた。

「壁に手ついて、後ろちゃんと見せて」

 俺の言うことに素直に従った涼太が、壁に片手をつき、震えながらも自分の穴が俺に見えるように、もう片方の手でぐっと拡げてみせる。

「すげ・・・ほんとエロすぎだろ、おまえ」

「青、も・・・いれ・・・」

「濡らしてもないのに入るわけねぇだろ」

 涼太の後ろに舌を押し当てる。

「ひぁっ、あっ、やだ・・・」

「やじゃねぇだろ。ヒクヒクしてんじゃん」

「あ・・・っ、そこでっ、しゃべん、なぁっ」

 舌が中に引き込まれるくらいに涼太の後ろがきゅうっと締まる。

「青っ、やだって!あ・・・舌、入っ・・・て・・・」

 硬く勃ち上がった涼太のものから垂れた先走りが、ソファに落ちた。

「こっちのソファ防水じゃねぇんだから、汚すなよ」

「だ、って・・・勝手に、出る・・・」

 涼太と自分にコンドームを被せて、ジェルを塗った涼太に勢いをつけて挿入り込む。

「ひっ!・・・っあぁ・・・痛ぁ・・・」

 壁に縋りついて震えながら痛みに耐える涼太。

「痛いのも好きだろ」

 痛がる涼太に構わず、抜き差しを繰り返す。

「・・・んっ、・・・うっ、は・・・ぁっ」

「善くなってきた?」

「あっ・・・、あ、ん・・・青・・・あ」

「奥に欲しい?ちゃんと言って」

「んっ・・・ほ・・・ほし、い」

「じゃあ、いっぱい突いてやるから、思いっ切り泣けよ」

 涼太の体を強く壁に押し付けながら、腰を支えて奥を攻める。

「あっ、あ、や・・・っ、だ、め、イ、クあぁっ」

 涼太が達した後も、離すことなく俺は繰り返し中を掻き進みまた戻る。

 声を抑えることも出来なくなった涼太は、『いやだ』と『気持ちいい』の間に俺の名前を呼び続け、涙を流しながら何度も内壁を痙攣させて、最後は壁からソファへ崩れ落ちるように気を失った。




 シン・・・と静まり返った部屋の中で、俺はさっきまで涼太が縋り付いていたソファの後ろの壁を見つめる。

 この壁の向こうに、佐々木の部屋がある。

 いくら壁に厚みがあるとはいえ、壁際でのあれだけの音と涼太の喘ぎ声が聞こえていない訳が無い。
 寧ろ、聞かせる為にここで抱いたんだ。

 力無くソファに横たわる涼太の髪に指を絡ませてぎゅっと握る。


 涼太は俺のもんだ。誰にも渡さねぇ、絶対に。
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