同級生

sora

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幼なじみ

2翔真サイド

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良太郎の家だから落ち着くのか、
良太郎といるから落ち着くのか。

良太郎の足の間で寝転ぶ俺に文句も言わず、たまにそっと頭を撫でてくれる。

切ないような、欲情したような目で俺を見てるの気づいてる?

「もうこんな時間だ。」
「ダラダラしてただけなのにあっという間だな。」
(もう少しこのままでいいんだけど。)
良太郎の右足を抱き枕のように軽く抱きしめる。
これだけなのにすごく幸せだ。
このまま寝たい……

「ご飯どうする?」
「食べてく。良太郎が迷惑じゃなかったら。」
良太郎の作るご飯、食べたいに決まってる。
俺のために一生懸命作ってくれるのが嬉しいんだよな……
「時間かかるかもだから、先にお風呂入ってきたら?」
エプロンを着る良太郎、可愛いすぎる。
なんだろう……
新婚って感じがして、ニヤケちゃうな。
「後で良太郎とはいるからいい。」
「え、もうさすがに2人は狭いって。」
「大丈夫、大丈夫。」

むしろ狭い方が密着できる。

早く裸の良太郎を抱きしめたい。
料理をする姿を見つめながら思った。

「イッ、つ~」
キッチンから声がし、見ると良太郎が指を切ってしまったようだった。
「良太郎?大丈夫?」
血が出ていたのを見て、思わず良太郎の指をくわえてしまった。
舐めると早く治るって聞いたし。

躊躇いもなくペロリと舐めた。

「っっっ!!汚いからっ!」
慌てて指を引き抜かれたが、良太郎の顔は真っ赤になっていた。

あ……今日ダメかも。










「あー美味しかった。」
「良かった。そう言って貰えて嬉しい。」
美味しいと言うと、パッと子供のような笑顔になる良太郎。

可愛すぎ。

それに、良太郎が俺のために作ってくれるものなら、なんでもうまいにきまっている。
「俺は全く料理できないからすごい。」
褒めると照れる良太郎。
謙虚なところも大好きだ。

「片付けるね。翔真君はソファで楽にしてて。」
「美味しいのいただいたんだから片付けくらい俺がやる。良太郎こそ座ってなよ。」
ずっと俺のために動いてくれている良太郎。

俺も良太郎のためにつくしたい。

食器を洗いながら、寛ぐ無防備な姿をみたかったのに、良太郎はそそくさとお風呂の方へ行ってしまった。

(お風呂の準備かな……早く入りたい。2人で。)

裸の良太郎と2人で入ると想像しただけで疼いてしまう。

お風呂を待つ間、テレビを見る。
ソファに2人寄りかかって。

あー幸せ。

「これ面白くて好きなんだ。」
「俺も。」
良太郎と好きなものが一緒ってだけで嬉しい。
普段あんまり自分のことを話さないことが多いけど、今は寛げてるってことかな。
それなら嬉しい。
良太郎にとって、俺は安心出来るような存在でいたい。

『お風呂の準備が出来ました。』

「あ、翔真君がお先にどうぞ。」

一緒に入る気ないなコイツ……

だがしかし俺は一緒に入りたい。
入る気満々だ。

良太郎の裸と、照れてる顔が見たい!

「早く良太郎も準備して。」
冷静に言えてたかな?
うぅと言いながらも準備をする良太郎。

恥ずかしそうに脱ぐから逆にそそられるのだと知らないのだろうか?

俺の裸を見て赤くなるようになったのはいつからだっけ……

2人でバスタブに浸かると、勢いよく水が流れた。
お互いのいい位置が見つからず、わちゃわちゃする。それはそれで楽しかったのだけど、ハッと思いつき提案した。
「これがいいよ。」
良太郎を後ろから抱きしめる格好。

最高。

「肩まで浸かりなよ。」
離れようと限界まで前にいく良太郎を自分の方へ引き寄せ、寄りかからせる。

あー……密着してる。

良太郎のお尻が股間にあるし、たちそう。

ってか良太郎の心臓?
すごく早いんだけど大丈夫?
耳も首も真っ赤だけど……

「はぁ。気持ちいい。」
顔をスリスリと首に擦り寄せたら、ごめん!のぼせた!あがる!と、良太郎は勢いよくあがっていってしまった。
(え、行っちゃった……)

ちょっと勃起しちゃったんだけど。
ポツンと残されてしまった……










「泊まりたい。」
お風呂からあがり、髪をタオルでガシガシ乾かしながら言った。
本当はまだあつくて裸のままでいたいけど、以前泊まった時に、裸のままでいないでよと言われたから。
「え?おばさん大丈夫?」
「最初から泊まるって言ってるから。」

それに家隣だし。

「え、あ、そうなの。でも布団……」
どうしようと焦る良太郎に、一緒の布団で寝ることを提案した。

これも俺の作戦。

ふふふ、急に泊まると言えば準備出来まい。



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