9 / 11
09.VS王妃
しおりを挟む
数時間後、アウロラはヴァルテリとともに王宮に戻っていた。
王宮内の者だけでなく、王都中の人々が王女の帰還を喜んだ。
ただ、アウロラが誘拐されたのは一昨日の晩であるはずなのに、すでに王都中の人々に知れ渡っていることに疑問を感じる。
それはもちろん、アウロラを失脚させようとした王妃が、手下を使って誘拐の事実を広めたのだろうけども。
無事の帰還を涙ながらに喜ぶリリャとの再会に、アウロラも心が癒され、しばし自室で休息をとった。
だが、この後王宮内ではしばらく混乱が続くだろう。アウロラも覚悟を決めて事態に挑まなければいけない。
決意もあらたにしたところで、父王からの呼び出しがかかる。
王宮内の広間にて、この誘拐の顛末が明らかになるのだ。
アウロラはリリャと、数名の護衛騎士とともに広間へ向かった。
広間にはすでに多くの貴族たちが集まっている。玉座には国王と王妃が、そのそばには王妃の娘ヴェンラが。
玉座に向かって床に膝をつき、頭を垂れているのはヴァルテリと、勇者アレクシだ。
貴族たちの視線を集めながら、アウロラは真っすぐに玉座へ向かい、国王から一段下がった隣に座った。
リリャは広間に入ると離れて行ったが、彼女はアウロラに近い位置で他の貴族とともに、これから行われる“対決”を見守る。
全員がそろったのを確認して、玉座にほど近い場所にいる宰相が口を開いた。彼がこの場を仕切るようだ。
「先日、王女アウロラ殿下が誘拐されたが、見ての通り無事にご帰還されました。まずは、殿下をお救いするため尽力した近衛騎士ヴァルテリに、国王陛下からお言葉が賜れます」
「近衛騎士ヴァルテリ、此度のそなたの活躍と、アウロラを助けるための機転と行動力に、王として、一人の父親として感謝する」
「もったいないお言葉、ありがとうございます」
厳かな国王からの謝辞に、ヴァルテリが恭しく頭を垂れる。
だが、その隣で膝をつく勇者アレクシが、場の雰囲気を壊すように落ち着きなくそわそわしている。
忙しなくヴァルテリと国王へ視線を何度となく向けるアレクシに、国王が表情を変えることなく声をかけた。
「勇者アレクシと言ったか。何か言いたそうだな」
「は、はぁ……」
国王に直々に声をかけられて、気後れした様子を見せながらも、アレクシは負けじと国王を見上げた。
「その、おれも、あ、いや、わたしも言いつけ通り、北東の森へ行って王女殿下と戻って来ました。なので、王女殿下をわたしの妻にしていただけるのですよね?」
途端、ざわりと周囲の貴族が息をのみ声を漏らす。
勇者といえど貴族の末端ですらない、騎士でもない、ただの平民が王女を妻にほしいと言ったのだ。身に過ぎた要求に貴族から怒りの声も上がる。
だが、彼に悪意がないことをアウロラは知っていた。多少腕が立つも平民で学がなく、貴族なら当たり前の常識も通用しない。
そんな彼を利用しようとした、その人物が諸悪の根源なのだ。
とはいえ、愛娘を妻に欲しいと平民の男に言われ、国王の顔に険が増す。
「私はそのようなこと許してはいないが、誰に言われたのだ」
「え、は、その――」
国王の勘気に泳ぐアレクシの視線が王妃に止まる。
「王妃陛下が……」
一斉に貴族たちの視線が王妃に向けられる。その隣に座るヴェンラが「ひっ」と小さな悲鳴とともに息をのむが、当の王妃カーリナは涼しい顔であらぬ方を見やっている。
うまく感情を隠す王妃にアウロラは内心で感嘆するほどだった。
「カーリナ、いまのは本当か?」
尋ねる国王ヘンリックに、カーリナは間を置くようにゆっくりと視線を巡らせる。
ヴァルテリから勇者アレクシ、そして国王へ。国王へ視線を向ける直前、そばにいたアウロラが視界に入っただろうが、怒りも蔑みも動揺も見せなかった。
「その者の言うこと、私には覚えがありませんわ。あの者は平民ですよ、陛下。おおよそ嘘をついているのでしょう」
「そんなっ!」
声を上げたのはアレクシだ。
勢いよく立ち上がって王妃に詰め寄ろうとする。
「おれを呼んだのは王妃様じゃないですか!? この誘拐はアウロラ殿下を次期女王としないための計画だ、それがアウロラ殿下の望みだ、と!」
再び周囲が大きくざわめく。
アレクシを牽制するため、王妃のそばにいた護衛騎士が前にでるが、アレクシの隣にいたヴァルテリは動かない。
アレクシの糾弾に王妃は取り乱さなかったが、表情からすべての感情が抜ける。
「王妃であるわたくしに、そのような口の利き方をしていいと思っているのかしら。不愉快だわ。早くそこの無礼者を追い出してちょうだい」
指示を受けた騎士が動きかけたが、それを国王の重い声が阻止する。
「必要ない。平民であろうが重要な証人には違いない。だが――今の発言に何か証拠はあるか」
問われて、逆にアレクシが動揺を見せる。
アウロラの前世にあったように、声を録音するような機械でもあれば証拠にはなるだろうが、当然アレクシがそんなものを持っているはずがない。
答えることができず、アレクシは顔色を悪くしてうつむいた。
周囲のざわめきが落ち着き、アレクシに非難の目が向かいかけた、その時。
「証拠なら私が」
そう声を上げたのはヴァルテリだった。懐から一枚の紙を取り出して掲げてみせる。
その時になって初めて王妃の片眉が吊り上がった。
国王が手で合図を送り、宰相が直々にそれをヴァルテリから受け取ると、うやうやしく国王へと差し出した。
受け取った国王がそれに目を通し、そして傍に侍っていた宰相に手渡す。国王の意図を読み取って、手紙を受け取った宰相がそれを読み上げていく。
「『王女アウロラが王位継承権を失ったとき、もしくは王位継承できないと判断されたとき、かつヴェンラが女王となった暁には、北東の森を魔族に還すと約束する――王妃カーリナ』」
文面を読み上げている宰相の、その内容に、初めは静かだった聴衆も次第に騒然となる。
その内容はアレクシの証言を補強するものではないため、最初は混乱していた者たちも、終わりごろになると意味を理解して動揺し始めた。
端的に言えば、王妃はアウロラの王位継承の喪失と、自分の娘ヴェンラが女王になることを願い、それが叶えば魔族に北東の森を還すという契約をしている、ということだ。
そしてそんな契約をするということは、魔族に対しても何らかの協力をさせているのだろう。今回の誘拐のように。
この時になって、ようやく王妃の表情が歪んだ。眉尻を吊り上げてヴァルテリを睨みつけ、声を上げる。
「これはお前が偽造したものでしょう、ヴァルテリとやら。こんなものを偽造してわたくしを陥れようなどと、覚悟はできているのでしょうね!」
王妃の勘気に、だがヴァルテリは表情ひとつ変えず、その視線を受け止めると口を開いた。
「お言葉ですが王妃陛下、筆跡を調べれば王妃陛下が書いたものだと、すぐに分かりますよ」
「そんなもの、いくらでも真似ることができるでしょう」
「ですが、私はあなたがそれを書いたところを見ております」
「は……?」
「そして、それを相手に渡すところも」
「いい加減なことを。あの時、あの場にお前は居なかっ――」
怪訝な表情でヴァルテリの言葉を否定しようとした王妃は、自分の失言に気づいて慌てて口をつぐむ。
しかし、王妃の言葉を聞いた者たちは皆、ヴァルテリの言うことが事実なのだと気づいた。
そして周囲の者と小さく言葉を交わしながら、疑心に満ちた目で王妃を見やる。
その視線を感じているのだろう、王妃の顔が怒りに染まっていく。震えているのは怒りと屈辱を感じているからだろうか。
王妃はその場に立ち上がると声を荒げた。
「もう良い! お前の話はすべてでたらめだ! このわたくしを謀ろうなどと極刑に値する! 衛兵、連れて行きなさい!」
だが、広間は静まり返り、誰も動こうとしない。
怒りに頬を紅潮させた王妃を正面から見据え、ヴァルテリはその場に立ち上がった。
「王妃陛下、あなたが裏で魔族を動かしていることを、私はよく知っていますよ」
そう言うとヴァルテリは目を閉じた。途端、彼の姿が変貌していく。肌は褐色に、逆に髪は色が抜けてシルバーブロンドに変化していく。
そして、閉じていた目を開ければ、碧かった瞳が赤く変化していた。
大方の者は、姿の変わったヴァルテリに驚きの声を上げていたが、彼の言葉の意味を正しく理解することはできなかった。
だが、誰よりも王妃自身が愕然とし、言葉もなく、大きく見開いた目でヴァルテリを凝視する。
王妃の普段の姿を知っている者は、彼女の暴走を予想していたかも知れない。
しかしその予想に反して、彼女は全身を脱力させると、椅子に深くもたれかかった。その表情からは感情が抜け落ちている。
「カーリナ、そなたのこれまでの所業に加え、魔族を使ってアウロラを害そうとしたこと、すべて私は知っている。散財程度なら多少は見逃すことができたものを……。そなたとは離縁し、生涯幽閉を命じる――連れて行け」
それまで護衛をしていた騎士が、両側から王妃の腕を取り連れて行く。
王妃は抵抗することもなく連行され、彼女の姿が見えなくなるまで広間は静寂に包まれていた。
王宮内の者だけでなく、王都中の人々が王女の帰還を喜んだ。
ただ、アウロラが誘拐されたのは一昨日の晩であるはずなのに、すでに王都中の人々に知れ渡っていることに疑問を感じる。
それはもちろん、アウロラを失脚させようとした王妃が、手下を使って誘拐の事実を広めたのだろうけども。
無事の帰還を涙ながらに喜ぶリリャとの再会に、アウロラも心が癒され、しばし自室で休息をとった。
だが、この後王宮内ではしばらく混乱が続くだろう。アウロラも覚悟を決めて事態に挑まなければいけない。
決意もあらたにしたところで、父王からの呼び出しがかかる。
王宮内の広間にて、この誘拐の顛末が明らかになるのだ。
アウロラはリリャと、数名の護衛騎士とともに広間へ向かった。
広間にはすでに多くの貴族たちが集まっている。玉座には国王と王妃が、そのそばには王妃の娘ヴェンラが。
玉座に向かって床に膝をつき、頭を垂れているのはヴァルテリと、勇者アレクシだ。
貴族たちの視線を集めながら、アウロラは真っすぐに玉座へ向かい、国王から一段下がった隣に座った。
リリャは広間に入ると離れて行ったが、彼女はアウロラに近い位置で他の貴族とともに、これから行われる“対決”を見守る。
全員がそろったのを確認して、玉座にほど近い場所にいる宰相が口を開いた。彼がこの場を仕切るようだ。
「先日、王女アウロラ殿下が誘拐されたが、見ての通り無事にご帰還されました。まずは、殿下をお救いするため尽力した近衛騎士ヴァルテリに、国王陛下からお言葉が賜れます」
「近衛騎士ヴァルテリ、此度のそなたの活躍と、アウロラを助けるための機転と行動力に、王として、一人の父親として感謝する」
「もったいないお言葉、ありがとうございます」
厳かな国王からの謝辞に、ヴァルテリが恭しく頭を垂れる。
だが、その隣で膝をつく勇者アレクシが、場の雰囲気を壊すように落ち着きなくそわそわしている。
忙しなくヴァルテリと国王へ視線を何度となく向けるアレクシに、国王が表情を変えることなく声をかけた。
「勇者アレクシと言ったか。何か言いたそうだな」
「は、はぁ……」
国王に直々に声をかけられて、気後れした様子を見せながらも、アレクシは負けじと国王を見上げた。
「その、おれも、あ、いや、わたしも言いつけ通り、北東の森へ行って王女殿下と戻って来ました。なので、王女殿下をわたしの妻にしていただけるのですよね?」
途端、ざわりと周囲の貴族が息をのみ声を漏らす。
勇者といえど貴族の末端ですらない、騎士でもない、ただの平民が王女を妻にほしいと言ったのだ。身に過ぎた要求に貴族から怒りの声も上がる。
だが、彼に悪意がないことをアウロラは知っていた。多少腕が立つも平民で学がなく、貴族なら当たり前の常識も通用しない。
そんな彼を利用しようとした、その人物が諸悪の根源なのだ。
とはいえ、愛娘を妻に欲しいと平民の男に言われ、国王の顔に険が増す。
「私はそのようなこと許してはいないが、誰に言われたのだ」
「え、は、その――」
国王の勘気に泳ぐアレクシの視線が王妃に止まる。
「王妃陛下が……」
一斉に貴族たちの視線が王妃に向けられる。その隣に座るヴェンラが「ひっ」と小さな悲鳴とともに息をのむが、当の王妃カーリナは涼しい顔であらぬ方を見やっている。
うまく感情を隠す王妃にアウロラは内心で感嘆するほどだった。
「カーリナ、いまのは本当か?」
尋ねる国王ヘンリックに、カーリナは間を置くようにゆっくりと視線を巡らせる。
ヴァルテリから勇者アレクシ、そして国王へ。国王へ視線を向ける直前、そばにいたアウロラが視界に入っただろうが、怒りも蔑みも動揺も見せなかった。
「その者の言うこと、私には覚えがありませんわ。あの者は平民ですよ、陛下。おおよそ嘘をついているのでしょう」
「そんなっ!」
声を上げたのはアレクシだ。
勢いよく立ち上がって王妃に詰め寄ろうとする。
「おれを呼んだのは王妃様じゃないですか!? この誘拐はアウロラ殿下を次期女王としないための計画だ、それがアウロラ殿下の望みだ、と!」
再び周囲が大きくざわめく。
アレクシを牽制するため、王妃のそばにいた護衛騎士が前にでるが、アレクシの隣にいたヴァルテリは動かない。
アレクシの糾弾に王妃は取り乱さなかったが、表情からすべての感情が抜ける。
「王妃であるわたくしに、そのような口の利き方をしていいと思っているのかしら。不愉快だわ。早くそこの無礼者を追い出してちょうだい」
指示を受けた騎士が動きかけたが、それを国王の重い声が阻止する。
「必要ない。平民であろうが重要な証人には違いない。だが――今の発言に何か証拠はあるか」
問われて、逆にアレクシが動揺を見せる。
アウロラの前世にあったように、声を録音するような機械でもあれば証拠にはなるだろうが、当然アレクシがそんなものを持っているはずがない。
答えることができず、アレクシは顔色を悪くしてうつむいた。
周囲のざわめきが落ち着き、アレクシに非難の目が向かいかけた、その時。
「証拠なら私が」
そう声を上げたのはヴァルテリだった。懐から一枚の紙を取り出して掲げてみせる。
その時になって初めて王妃の片眉が吊り上がった。
国王が手で合図を送り、宰相が直々にそれをヴァルテリから受け取ると、うやうやしく国王へと差し出した。
受け取った国王がそれに目を通し、そして傍に侍っていた宰相に手渡す。国王の意図を読み取って、手紙を受け取った宰相がそれを読み上げていく。
「『王女アウロラが王位継承権を失ったとき、もしくは王位継承できないと判断されたとき、かつヴェンラが女王となった暁には、北東の森を魔族に還すと約束する――王妃カーリナ』」
文面を読み上げている宰相の、その内容に、初めは静かだった聴衆も次第に騒然となる。
その内容はアレクシの証言を補強するものではないため、最初は混乱していた者たちも、終わりごろになると意味を理解して動揺し始めた。
端的に言えば、王妃はアウロラの王位継承の喪失と、自分の娘ヴェンラが女王になることを願い、それが叶えば魔族に北東の森を還すという契約をしている、ということだ。
そしてそんな契約をするということは、魔族に対しても何らかの協力をさせているのだろう。今回の誘拐のように。
この時になって、ようやく王妃の表情が歪んだ。眉尻を吊り上げてヴァルテリを睨みつけ、声を上げる。
「これはお前が偽造したものでしょう、ヴァルテリとやら。こんなものを偽造してわたくしを陥れようなどと、覚悟はできているのでしょうね!」
王妃の勘気に、だがヴァルテリは表情ひとつ変えず、その視線を受け止めると口を開いた。
「お言葉ですが王妃陛下、筆跡を調べれば王妃陛下が書いたものだと、すぐに分かりますよ」
「そんなもの、いくらでも真似ることができるでしょう」
「ですが、私はあなたがそれを書いたところを見ております」
「は……?」
「そして、それを相手に渡すところも」
「いい加減なことを。あの時、あの場にお前は居なかっ――」
怪訝な表情でヴァルテリの言葉を否定しようとした王妃は、自分の失言に気づいて慌てて口をつぐむ。
しかし、王妃の言葉を聞いた者たちは皆、ヴァルテリの言うことが事実なのだと気づいた。
そして周囲の者と小さく言葉を交わしながら、疑心に満ちた目で王妃を見やる。
その視線を感じているのだろう、王妃の顔が怒りに染まっていく。震えているのは怒りと屈辱を感じているからだろうか。
王妃はその場に立ち上がると声を荒げた。
「もう良い! お前の話はすべてでたらめだ! このわたくしを謀ろうなどと極刑に値する! 衛兵、連れて行きなさい!」
だが、広間は静まり返り、誰も動こうとしない。
怒りに頬を紅潮させた王妃を正面から見据え、ヴァルテリはその場に立ち上がった。
「王妃陛下、あなたが裏で魔族を動かしていることを、私はよく知っていますよ」
そう言うとヴァルテリは目を閉じた。途端、彼の姿が変貌していく。肌は褐色に、逆に髪は色が抜けてシルバーブロンドに変化していく。
そして、閉じていた目を開ければ、碧かった瞳が赤く変化していた。
大方の者は、姿の変わったヴァルテリに驚きの声を上げていたが、彼の言葉の意味を正しく理解することはできなかった。
だが、誰よりも王妃自身が愕然とし、言葉もなく、大きく見開いた目でヴァルテリを凝視する。
王妃の普段の姿を知っている者は、彼女の暴走を予想していたかも知れない。
しかしその予想に反して、彼女は全身を脱力させると、椅子に深くもたれかかった。その表情からは感情が抜け落ちている。
「カーリナ、そなたのこれまでの所業に加え、魔族を使ってアウロラを害そうとしたこと、すべて私は知っている。散財程度なら多少は見逃すことができたものを……。そなたとは離縁し、生涯幽閉を命じる――連れて行け」
それまで護衛をしていた騎士が、両側から王妃の腕を取り連れて行く。
王妃は抵抗することもなく連行され、彼女の姿が見えなくなるまで広間は静寂に包まれていた。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
転生した悪役令嬢は破滅エンドを避けるため、魔法を極めたらなぜか攻略対象から溺愛されました
平山和人
恋愛
悪役令嬢のクロエは八歳の誕生日の時、ここが前世でプレイしていた乙女ゲーム『聖魔と乙女のレガリア』の世界であることを知る。
クロエに割り振られたのは、主人公を虐め、攻略対象から断罪され、破滅を迎える悪役令嬢としての人生だった。
そんな結末は絶対嫌だとクロエは敵を作らないように立ち回り、魔法を極めて断罪フラグと破滅エンドを回避しようとする。
そうしていると、なぜかクロエは家族を始め、周りの人間から溺愛されるのであった。しかも本来ならば主人公と結ばれるはずの攻略対象からも
深く愛されるクロエ。果たしてクロエの破滅エンドは回避できるのか。
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
魔力なしと虐げられた令嬢は孤高の騎士団総長に甘やかされる
橋本彩里(Ayari)
恋愛
五歳で魔力なしと判定され魔力があって当たり前の貴族社会では恥ずかしいことだと蔑まれ、使用人のように扱われ物置部屋で生活をしていた伯爵家長女ミザリア。
十六歳になり、魔力なしの役立たずは出て行けと屋敷から追い出された。
途中騎士に助けられ、成り行きで王都騎士団寮、しかも総長のいる黒狼寮での家政婦として雇われることになった。
それぞれ訳ありの二人、総長とミザリアは周囲の助けもあってじわじわ距離が近づいていく。
命を狙われたり互いの事情やそれにまつわる事件が重なり、気づけば総長に過保護なほど甘やかされ溺愛され……。
孤高で寡黙な総長のまっすぐな甘やかしに溺れないようにとミザリアは今日も家政婦業に励みます!
※R15については暴力や血の出る表現が少々含まれますので保険としてつけています。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
【完結】傷物令嬢は近衛騎士団長に同情されて……溺愛されすぎです。
早稲 アカ
恋愛
王太子殿下との婚約から洩れてしまった伯爵令嬢のセーリーヌ。
宮廷の大広間で突然現れた賊に襲われた彼女は、殿下をかばって大けがを負ってしまう。
彼女に同情した近衛騎士団長のアドニス侯爵は熱心にお見舞いをしてくれるのだが、その熱意がセーリーヌの折れそうな心まで癒していく。
加えて、セーリーヌを振ったはずの王太子殿下が、親密な二人に絡んできて、ややこしい展開になり……。
果たして、セーリーヌとアドニス侯爵の関係はどうなるのでしょう?
ぽっちゃりな私は妹に婚約者を取られましたが、嫁ぎ先での溺愛がとまりません~冷酷な伯爵様とは誰のこと?~
柊木 ひなき
恋愛
「メリーナ、お前との婚約を破棄する!」夜会の最中に婚約者の第一王子から婚約破棄を告げられ、妹からは馬鹿にされ、貴族達の笑い者になった。
その時、思い出したのだ。(私の前世、美容部員だった!)この体型、ドレス、確かにやばい!
この世界の美の基準は、スリム体型が前提。まずはダイエットを……え、もう次の結婚? お相手は、超絶美形の伯爵様!? からの溺愛!? なんで!?
※シリアス展開もわりとあります。
転生したので猫被ってたら気がつけば逆ハーレムを築いてました
市森 唯
恋愛
前世では極々平凡ながらも良くも悪くもそれなりな人生を送っていた私。
……しかしある日突然キラキラとしたファンタジー要素満載の異世界へ転生してしまう。
それも平凡とは程遠い美少女に!!しかも貴族?!私中身は超絶平凡な一般人ですけど?!
上手くやっていけるわけ……あれ?意外と上手く猫被れてる?
このままやっていけるんじゃ……へ?婚約者?社交界?いや、やっぱり無理です!!
※小説家になろう様でも投稿しています
異世界転生先で溺愛されてます!
目玉焼きはソース
恋愛
異世界転生した18歳のエマが転生先で色々なタイプのイケメンたちから溺愛される話。
・男性のみ美醜逆転した世界
・一妻多夫制
・一応R指定にしてます
⚠️一部、差別的表現・暴力的表現が入るかもしれません
タグは追加していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる