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#1 レツオウガ起動
Chapter01 邂逅 04-08
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足元を見下ろすと、どこかから差し込む青い光が、風葉の足首を包んでいる。床を平べったく広がりながら、辰巳の足首も同色に染め上げている青色は、どこかカーペットにも似ていた。
そんな青色は幻燈結界の効力で校舎を突き抜けて来ており、その光を風葉は目で追う。
光は、前方の巨大鎧の、コンソールユニットから放たれていた。
そしてその光が、風葉と辰巳を直立姿勢のまま、コクピットへとまっすぐに引き寄せる。
「えっ、ちょっ、どうなってんのコレー!?」
「牽引ビームだよ。見た事無いか? UFOが牛を連れ去るあの光」
「私は牛じゃないよ!?」
とまぁ、犬耳をわさわさしながらうろたえる風葉だが、青い牽引ビームはそんな事など構いもしない。校舎の壁をすり抜け、何もない空中を当然のように横切り、するすると三人をコクピットへ招いき入れてしまった。
「……」
牽引ビームが消えると同時に、ゆっくりと立ち上がる群青色の巨大鎧。それとは対照的に、風葉はコンソールユニットの前にへたり込む。
そして、げっそりとつぶやく。
「た……高い……」
まぁ無理もあるまい。心の準備もないまま、二十メートル近い高所へいきなり引き寄せられたのだから。
「動けないトコで悪いんだが、また泉さんを頼むよ」
対する辰巳は泉を風葉へ預けると、コンソールユニットの後ろに回り込み、左手をかざす。
丁度辰巳の腰くらいの高さがある、鈍色の円柱形をしたコンソールユニットは、左手首の青石を認証する。
『Ger Set Ready』
動き出す内部機構。青石から流れる霊力が機械の身体の血流となり、辰巳の五感と同調開始。
身体各所の巨大青石がにわかに輝きを上げ、それに呼応した辰巳のプロテクターが、同様の位置に光の紋様を描き出す。
「こ、今度は何なのホントに!?」
思わず正座し、反射的に泉を膝枕してしまった風葉の足元。床に刻まれた円陣が青い光を灯し、最後の準備完了を告げる。
辰巳は、即座に叫んだ。
そんな青色は幻燈結界の効力で校舎を突き抜けて来ており、その光を風葉は目で追う。
光は、前方の巨大鎧の、コンソールユニットから放たれていた。
そしてその光が、風葉と辰巳を直立姿勢のまま、コクピットへとまっすぐに引き寄せる。
「えっ、ちょっ、どうなってんのコレー!?」
「牽引ビームだよ。見た事無いか? UFOが牛を連れ去るあの光」
「私は牛じゃないよ!?」
とまぁ、犬耳をわさわさしながらうろたえる風葉だが、青い牽引ビームはそんな事など構いもしない。校舎の壁をすり抜け、何もない空中を当然のように横切り、するすると三人をコクピットへ招いき入れてしまった。
「……」
牽引ビームが消えると同時に、ゆっくりと立ち上がる群青色の巨大鎧。それとは対照的に、風葉はコンソールユニットの前にへたり込む。
そして、げっそりとつぶやく。
「た……高い……」
まぁ無理もあるまい。心の準備もないまま、二十メートル近い高所へいきなり引き寄せられたのだから。
「動けないトコで悪いんだが、また泉さんを頼むよ」
対する辰巳は泉を風葉へ預けると、コンソールユニットの後ろに回り込み、左手をかざす。
丁度辰巳の腰くらいの高さがある、鈍色の円柱形をしたコンソールユニットは、左手首の青石を認証する。
『Ger Set Ready』
動き出す内部機構。青石から流れる霊力が機械の身体の血流となり、辰巳の五感と同調開始。
身体各所の巨大青石がにわかに輝きを上げ、それに呼応した辰巳のプロテクターが、同様の位置に光の紋様を描き出す。
「こ、今度は何なのホントに!?」
思わず正座し、反射的に泉を膝枕してしまった風葉の足元。床に刻まれた円陣が青い光を灯し、最後の準備完了を告げる。
辰巳は、即座に叫んだ。
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