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二品目:季節生菓子「青梅」
しおりを挟む「こんにちは、返事をもらいに来たよ」
だが翌日の夕方、残念なキンキラ男風間は向こうから来やがった!
「何処でこの店の場所を?」
「んー? 真君から聞いて。わぁ、これ綺麗だね。この店で食べられる?」
「それは見本だ。残ってるのなら茶とセットで出せるけど……何だ、あんた真の知り合いだったのか」
「同業者だしね。お兄さんも菓子職人だって聞いて、昨日と逆に僕もたまにはワビサビでも勉強したいと思って来たんだ」
元々そんなに忙しい店でもない。閉店間際で時間も遅いし、他に客もいないので、小さな畳敷きの休憩所へ座らせて、奴が指差したこの季節の生菓子、求肥で包んだ甘露煮の青梅と、こなしの紫陽花を緑茶と共に出した。
しかし似合わねぇな。どっからみても外国人の男にこの店。
昨日は白いコック服だったが、私服なんだろう細身のズボンにアメリカの軍人さんみたいな色あせた深緑のがさっとした綿シャツの肌蹴た首に覗く銀のチェーンには鳥の羽根の細工。砕けた格好だが、酷く洒落て見えた。
背は俺とそう変わらないのに組んでる足がムカつくくらい長い……。
「シンプルでいて奥が深い、デフォルメされてるのに美しいとても洗練された造形だね。このプラムの表面が透けてるあたりすごい。食べるのが勿体無いくらい」
「青梅の表は求肥だ。食ってやってくれよ。菓子は食ってなんぼだ」
風間は器を持ち上げてあらゆる方向から眺めたあと、お上品に黒文字で口に運んだ。
あ、なんか職人の顔になってる。昨日の俺と同じって事か。案外仕事熱心な真面目な奴なのかもしれない。
「セトレボーン! とっても美味しい!」
「まあ派手な味じゃないけどさ、結構いい材料と手間はかかってんだぜ」
「わかるよ。すごく繊細な作業をしてるって。勉強になるなぁ」
残念男が俺の中で昇華した瞬間だった。コイツ、違いのわかるいい奴かも!
その後、砂糖は何を使ってるだとか、白餡に使うの手亡豆はどこから仕入れてるとか、すごく専門的な事を訊いてきたので、こっちも機嫌よくなって話し込んでしまった。いやぁ、畑は違っても味を追及するもの同士結構話が弾んだ。ま、餡の配合だけは絶対に教えないけどな。
「職人としてとても尊敬するよ」
すげぇ可愛い奴だな。何、その人懐こい犬っころみたいなキラキラした目。俺そういうのに弱いんだよな。ちょいと俺も笑ってたかもしれない。
だが次の一言がいけなかった。
「ああ、その顔。それにこのお菓子。ますます好きになっちゃったじゃないか。僕さぁ、昨日厳しい顔した侍みたいな人が僕の作ったガトーを食べて微笑むのを見た瞬間、一目で恋に落ちちゃったわけ。もう、すっごい衝撃だったよ! 昨夜興奮して眠れなかったんだから。これは運命の出会い。デューメルシー!」
「……お前、何言ってんだ?」
やはり残念だった。てか、コイツ普通に日本語で喋れないんだろうか?
一目で恋に落ちただの興奮しただの。ってかさ、コイツもあれか? 女じゃなく男が好きな人種?
「そういえば名前も聞いてなかったけど。僕は……」
「風間有紀だろ。俺は苗字は真と一緒で千頭だ。名前は清彦。清水の清に彦根の彦」
……我ながら日本語も怪しいやつにどう説明していいのか迷う。
金色綺麗な残念おつむの犬っころは、なぜか俺の手をがっしりとって頬ずりをはじめた。ひぃ、何だコイツっ?
「僕の名前を覚えててくれた! ああ、この手が芸術を生み出す魔法の手! それに綺麗な名前! 愛しい、もう何もかもが愛しい」
すりすり。
なんともいえない感触だった。頬の吸い付くようなやわらかい弾力。一番上手く出来た日の求肥か、上質の羽二重餅みたいな。うわー気持ちいいな、コイツ。肌理の細かい赤ん坊みたいな肌してやんの。こんなゴツイ節くれだった手に頬ずりなんかしたら傷付けてしまいそうな。
ちょっとうっとりしそうになってハッと我に返る。
違うだろ。おかしいだろこの展開!
慌てて飛び退くと、ちょっと名残惜しそうに白い手と頬が離れて行った。
「清さんって呼んでいい? 僕はユーキって呼んで」
「……なんで?」
口が勝手に正直に言った。何で? これから付き合うってワケでなし、呼び名なんか決めなくていいと思うんだが?
「ぜひ僕と恋人として付きあって欲しい」
「だからなんで?」
「一目惚れ。好きになっちゃったから」
「では断る」
ぷうっと頬を膨らませて上目使いで見るのは女みたいだからヤメロ。
だが突然、キンキラ男は肩を竦めたかと思うと、ふっと気障に笑った。
「日本人だよね。いきなりアモーレになってなんて言ったらそりゃ断るか。でもね、仲良くしたいのは本当だし好きになっちゃったのも本当」
「……オメェも日本人なんだろ?」
「半分だけどね。生まれも育ちも日本だけどパリが長かったし」
なんかコイツも色々ありそうだな。俺には関係無いけどさ。
「じゃあ友達になって。技術の交換っていうのどう? 僕は和菓子の伝統の奥ゆかしい美しさの秘密をもっと知りたい。清さんには洋菓子の技を知ることによって、世界を広げて新作を作るヒントみたいなのを得て貰えたらいい。どう? お互いいい話だと思うんだけど」
昨日食べたイチゴのケーキの華やかでいて繊細な美味しさを思い出した。食べたら幸せな気分になった。あんなのをコイツは作れるんだ。それを教えてくれるって……それに色々残念な面はあるみたいだが、職人としては尊敬に値する男だし。
「まあ、それなら……」
「やったー!」
何とかお互い異分野を学ぶという名目で度々会う約束をすることになったのだ。
★
「そこは、もっと素早く、かつ均等に」
「難しいな、クリーム絞るのも……」
今日は有紀の店の厨房でデコレートを教わった。本場フランスではあまり生クリームで飾った菓子は無いらしいが、日本ではバタークリームより生クリームの方が受けるからだとか。
「でも流石に素人とは全然違うね。とっても筋がいい。すぐにでも店で出せるプティガトーを作れそうだよ」
講師有紀パテシェはご機嫌だ。かくいう俺も先日店で練り物をやらせたらいきなり非常に上手くやったので驚いたのだが。
「いや、こないだのお前の練り切りの細工も大したものだったぞ」
「ふふふ、これでどっちか失業しても雇ってもらえるね。それとも寝込んだら代理やるとかさ」
縁起でも無いこと言うんじゃねぇよ。
歳は離れていても、今までで一番気が合う友人に巡り会えたようなそんな気さえする。
有紀はとにかく男なのによく喋る。しかも時々謎のフランス語が混じった変な喋り方なのだが、俺は話しかけられないとほとんど喋る事も無いだけに、一緒にいると賑やかで楽しい。少し若返った気さえする。
「この頃表情が優しいわね」
お客にも言われた。そっか、俺はいつもそんなに怖い顔をしてたのか。
「清さん、美味しいお菓のとっておきの秘密のスパイスを教えてあげる。スーリール。笑顔だよ。甘いものを食べたら幸せになるだろ? でも悲しい気分で作ったお菓子は美味しくない。笑顔でデコレしてみて」
……感慨深い事を言うなと感心したが、差し出された手鏡に映る自分の笑顔にちょっと引いた。
おっさんの笑顔は、幸せになるどころか呪われそうな気がする。
木苺……フランボワーズというらしい……で飾った小さな菓子が幾つか完成した頃。
「夕飯作ったから食べて行くでしょ? 今作ったフランボワーズのトルテはデザートにして、美味しいワインも開けようよ」
店の二階は半分有紀の居住スペースになっている。この前も上げてもらったが、花や絵で飾られた店とは違い、落ち着いたシンプルな部屋。
フローリングに無造作になぜか骨董品みたいな卓袱台が置かれているのさえお洒落に見える。
「本当は畳敷きたかったんだけどさ、建築家が絶対やめてって言ってね」
建築家の気持ちはわかるぞ。似合わんな。確かにこの洋館に畳は。
似合わないと言えば、卓袱台にワインとオーブンから出された洋風のチーズの載った焼き魚にサラダもな。美味かったけど。パンも美味い。
「バケットも僕が焼いたんだ。パティスリーとブーランジェを一緒にやってるところが結構あるからね」
「すごいんだな。和菓子屋は赤飯蒸したり正月の餅ついたりはするけど、似た様なものかな?」
「ま、そんなとこ。今度清さんが作った赤飯が食べたいな」
「おめでたい事でもあったらな」
ワインも美味しかった。とても魚に合って、ついつい二人で一本あけた。
いつもは少し黙れよと思うくらい喋る有紀が、酒が入ると逆に静かになるのが不思議だった。
流石に飲みながらケーキは悪酔いしそうだったので、食べかけになってしまったが、教えてもらった通りに作ったやつは我ながら結構いけた。この木苺、今度は和菓子につかってみようとか思いながら眺めていると、少し酔ったのか、有紀が寄ってきて俺の肩に頭を持たせかけた。
「どうした? 眠くなったか? 俺そろそろ帰るけど」
だが有紀は黙って俺の着物の袖を掴んで離さない。しばらくして顔を覗きこんでやつはいきなり言いやがった。
「いいコト、しよ? セックス」
「おっ、おおおお、お前、な、何言ってんだよ?」
歳甲斐もなく思いきりどもってしまったじゃないか!
「知ってるよ、清さんは女より男の方が好きなんでしょう? 僕もだよ」
「……それも真から聞いたのか?」
真は俺の正体を知らないはずだ。薄々は気がついてたのかも知れないが……。
「いいや、真君は何も言ってない。でもわかる。同じ匂いがする」
「……」
ええー? わかるのかー! 俺ってそんなに見ただけでわかる? ひょっとして自分では気がついてないだけでダダ漏れだとか目つきが卑猥だとか?
「だってさ。普通ノーマルの人が同性から一目惚れしました付き合ってって愛の告白されたら、嫌な顔でドン引きするでしょう? でも清さんの反応薄かったもん」
言われてみたらそうかも。何だ初対面で馴れ馴れしいって思っただけで、同性だからという嫌悪はなかったな。
いやっ、今はそこじゃない。セックスしよってオメェ。そんな直球!
「それとも僕みたいなのはタイプじゃない?」
タイプじゃないかと言われると……微妙。
あんまり壊れそうな細いのよりか、俺は多少筋肉ついてる系が好きなんだが、前に触れた頬の羽二重餅みたいな感触を思い出して我知らず体の奥がかっとなった。
背中とか腹もあんな感触なんだろうか。普通の奴でも内腿とか二の腕の内側はスベスベしてて気持ちいいけど、きっと滅茶苦茶触り心地良いんだろうな。こなし練るみたいに撫でてこねくり回してみたい気も……。
いやいやっ! 何想像してんだ俺! コイツと俺、十八も違うんだぞ? 親子でもいい歳なんだぜ? 第一、友達なんじゃないのかよ。友達とはセックスしないぞ普通は!
「おっさんをからかうんじゃねぇよ」
「大人になっちゃえばその後はもう歳なんか関係無いって。僕だって数年もすれば三十だ。全然子供じゃないよ」
そう言っていきなり抱きついて来た。自分でも何故逃げなかったのか不思議だ。
思った通りの柔らかい感触。だが中はしっかり筋肉がついていそうだ。そう、求肥で包んだあの青梅のように。
しばらく黙って抱きしめていた。
子猫がじゃれて叩くように、ぽす、ぽす、と俺の着物の帯のあたりをたたき始めた有紀。
「いい体だね。たるみも無いしとっても硬い。鍛えてるの?」
「これといった運動はしてないが、砂糖やら豆の袋は重いんだ。材料運んだり餡を練るのは結構な重労働だからな。でも流石に最近腹が……って、うひいっ!?」
ぺろんと首筋を舐め上げられた。何だよこの全く先を予測出来無い動き! びくっと体が竦んだのがわかった。
「今の反応可愛いな。慣れてないの? それとも久しぶり?」
「んなとこ舐めんな! 汗臭いだろ」
「清さん、サソンボン(いい匂い)……」
「日本語で頼むわ」
酔ってるからかな。少し頬が赤い気がするのと見上げる目がとろんとしててすごく色っぽい。こいつなら抱いてもいい、そんな気もする。
自然に唇が重なった。そのまま貪るように舌を絡めあう。さっきまで食べてた木苺の味がした。
欲しいかも。抱きたい。
「お互い子供じゃ無いんだから、するのはまあよしとして」
俺、結構激しいぞと言いかけて、最後まで言わせてもらえなかった。
「よしなんだ。じゃあいただきまーす! 大丈夫、優しくするから」
嬉々として俺を床に押し倒した有紀。フローリングの床で俺はごつんと頭を打って少し痛かった。
優しく無い! 野獣かお前は! でなくてっ!
「有紀、ちょい訊くが、いただきますってなんだ? 優しくするって。何で俺の上にお前が乗っかってんだよ? 普通逆じゃねぇ?」
「僕はセックスは必ず抱くほうだもん」
「だもんって。いや、俺もそうだけど? ってかおかしくねぇ? どう考えてもおかしくないか、この状況。なんでおっさんの俺がお姫様みたいなお前に押さえ込まれてるわけ? お前が抱かれる側だろ」
「細かい事はいいじゃん。ああもう、清さんホント可愛い。ちょっと怯えた顔もすっごいそそられるっ!」
また可愛いなんぞと言いやがって! どっちがどっちってのは全然細かい事じゃねぇよ! ものすごく基本だろ!
駄目だ、コイツ。やっぱり目が腐ってる。きっと有紀の目に見えてる俺はなんか別物なんだ。俺は間違ってもゴ○ゴの顔を可愛いとは言わない。
やっぱヤメ。もう帰ろう。そう思って立ち上がりかけたが、体に力が入らない。膝がかくんと折れて立ち上がれなかった。
酔ってるのはわかってたが、なんか酔い方がおかしい。頭はまだ結構はっきりしてんのに、体が言う事をきかなくて。手と足に力が入らなくて四つんばいになるだけでぶるぶるして。何か俺、生まれたての仔馬みたいになってんだけど?
「……酒に何か盛りやがった?」
「えへへ。だって帰したくなかったんだもん」
えへへじゃねぇ! 犯罪だろこれ!
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