20 / 48
19・産卵と受胎
しおりを挟む
「ジュン、ジュン……」
「んんぅ……どうした? モモ……はあ~~」
朝、人型のモモに抱き締められていた。目覚めた途端に口をペロリと舐められ、そこから濃厚なキスが始まった。
まだ寝惚けたままの頭は抵抗も忘れて、されるがまま受け入れていた。
「ん、はぁ……ふっ、あ……ぷはぁ! お、はよ」
「……おはよう」
あれ? モモ、なんか大きい?
ゲンゾウさんぐらい背丈ない?
「モモ?」
「んん~~……ムズムズする」
大きなモモに抱き竦められながら、昨日の記憶を呼び起こす。
いっぱい愛し合って泥のように眠ったはず……なのに。
「(モモの勃ってないか?)」
寝起きのいいモモが、珍しくボーッとしてると思ったら下半身が元気になってる。
押し付けられ、嫌でも意識してしまう。
様子が変だ。熱でもあるのかもしれない。
「大丈夫か? 体調悪いのか?」
「……ぁ、あーー……ジュン……」
「?」
潤んだ赤い瞳に俺が映っている。モモの綺麗な指が、スっと下へ伸びて。
「え?」
「……キた、みたいだ」
モモが膨張している自分のモノを取り出したので、一緒に確認した。
亀頭部以外の表面が粒々で覆われている肉棒がドクンドクンと脈打って、先走りを溢れさせている。
しかし、いつもと違うところがあった。
「…………もしかして、透けて見えてるの、卵?」
モモがコクコクと頷く。
肉棒の精の送り道にギチっと詰まった透明な卵のような物体が薄っすらと見えた。
サイズはタピオカぐらいだ。それが性器に詰まっているのだから、モモが勃つのも納得がいく。
「……少し、待っててくれ」
「ん……」
カムフラの朝食を準備して、モモと自分の分の朝食と水分をベッドへ持っていく。
「少しは食べないと途中でバテる。本格的な子作りセックスになるなら尚更」
「わかった」
二人揃ってモグモグと咀しゃくして、胃袋に流し込む。
そして、俺は改めて……子作りをモモとする実感が湧き上がってきて、緊張で背筋がビリビリと痺れる。手が震える。
「ジュン」
「ひゃい!」
「もう少し、お互いに心の準備をしよう……」
「!」
震える俺の手を握って、モモは自分の膨張したものを体内に押し込んで隠してしまった。
「モモは、苦しくないのか? そんな張り詰めて」
「……少しだけキツい。けど、今すぐどうこうしなければならない程ではない」
「そう……」
気遣われてしまった。
けれど、確かに……準備が必要だ。
カムフラにモモの事を頼んで俺は、モモから聞いていた子育てに必要な物を朝市で片っ端から買い漁ってきた。
ついでに食品も買い溜めして、巣篭もり出来る状態へ。
帰宅したのは日が昇りきった昼頃だった。
「バウ!」
「よしよし、ただいま」
「……ジュン、大荷物だな」
「必要そうなのいろいろ買っちゃった……楽しみで」
ちゃんと産んであげられるか不安だけど、買い物中に子供服を見ていたら、まだ見ぬ我が子への愛しさが募っていった。
モモとの子を授かれる。
「今最高に幸せだ……」
「……ふふ、私もだ」
今の俺はどんな顔をしてるんだろう。いい歳した中年がポポポッとハートを飛ばして蕩けた顔で頬を染めている様はさぞ滑稽だろうな。
けど、ここには俺達しかいない。気にする事は無い。
昼食を食べて、身を清め、ベッドに何重も布を重ねて服を脱ぐ。
「待て」
「?」
「私が脱がせたい」
「……じゃ、俺も」
俺の服に手を掛けたモモに、逆に俺はモモの衣服に手を掛けてプレゼントの包装紙を剥くように丁寧に一枚ずつ取り除いてやる。
「……やっばい、顔あっつい」
昨日もヤったし、もう数えきれない程に身体を重ねてきたというのに……モモとこうして本格的な子作りセックスの為にお互い裸になっただけで恥ずかしくて堪らない。
「……ジュン、触れてもいいか?」
「はは、いつもはそんな事聞かないくせに……うん。いいよ」
モモも緊張しているようで、俺の肌に触れる指先がぎこちない。手首から肩へ滑り、肩から首を撫で、頬に辿り着くと顎を持ち上げられて、唇が触れ合う。
モモがペロリと舌で口の開門を催促してくる。俺は、おずおずと口を開けて迎えいれた。歯を舐めて、上あごを優しくなぞられるとゾクッと背中が震えてしまう。
「んっふ……はぁ……ぁっ!」
モモから流し込まれる唾液をコクンと喉を鳴らして嚥下する。甘い。甘くて、頭がクラクラする。
なんだろう……モモの唾液はこんなに芳醇で甘美な味がしただろうか?
もっと欲しくてモモの首に腕を巻き付けて、深く深く舌を絡ませ合い貪るようにキスをした。
互いの体温を溶かして混ざり合って、まるで一つになろうとしているようだ。
「ぁっ! うん……はっ、んんっ!」
思考が纏まらない。
モモの掌が俺の胸筋を包み込み、感触を確かめるように力を入れて、ゆっくりと揉み込み始めた。
時折、乳輪を爪先で掠められて焦れったい刺激に、俺のそこはどんどん固くなっていった。
芯を持った乳首を親指と人差し指でキュッと摘まれてクリクリ捏ねくり回される度に声が出る。
「あ……ぅ、あ、あ……んう!」
「気持ちいいか?」
コクコクと首肯すると、指の腹が乳頭を軽く潰しながら押し込んできた。
ビリリッと強い快感が駆け抜けて腰が大きく浮く。
「~~っ!!」
『可愛い』
モモが念話で囁く。優しい低音に脳が溶けそうだ。
「ん、はっ……モモ、おれ……っああ!?」
口が離れたと思ったら不意打ちでモモが乳首を口に含んでちゅぅっと音を立てて吸った。それだけなのに、凄まじい衝撃に目の前が真っ白になる。
「はっ……ひぃ、い、あ……」
「イったのか……ジュンは本当に敏感だな」
射精を伴わず、内側で弾けた絶頂の余韻でビクビク痙攣する身体を抱き締められる。
あひる座りの状態で腰がへこへこ動いてしまう俺を、愛おしそうに見下ろすモモの顔が、今までに見たことがないほど幸せそうで、思わず涙が零れる。
愛されている実感と愛しさの再認識が同時に起きた。
モモが揺れる俺の尻を両手で鷲掴みにして引き寄せた。性器同士を密着させて、モモが興奮している事実に更に煽られて心臓がバクバクと暴れる。
モモの先端がくぱくぱ開閉して先走りが溢れだしている。
「ジュンは……こっちも溢れてるな」
『くちゅっ』
「ん!」
俺のナカから雄を受け入れる為の潤滑油となる分泌液が秘裂のようになったアナルから溢れ、内腿を伝い、シーツにもポタポタと垂れていた。トロトロになっているそこを指でわざと音を立てるようにくちゅくちゅと撫で混ぜられる。
俺は羞恥心よりも先に期待の方が膨らんでいくのを感じながら、その先の行為を想像してゴクリと唾を飲み込んだ。
モモは俺を押し倒して片足を担ぎ上げると、そのまま自分のモノを挿入し始めた。
『グズ、クププ……』
「はぁ、あっ!」
しかし、途中で止まってしまった。肩透かしを食らって俺は眉を潜める。いつもならこのまま最後まで入って……という所で止められるのは初めてだ。
「?」
「はっ……はっ……」
「も、もも?」
『ジュン、すまない……これ以上は、優しく出来ない。いつもよりずっと酷く、してしまう』
「!」
ギラついた瞳でモモはそう宣言する。顔の横に置かれた拳がギリギリと音を立てていた。
大きく激しく脈打つ性器。モモが野生的な衝動に苦しんでいる事が伝わってくる。
「いい……乱暴でも、ひどくても、モモにされるなら、うれしい……」
だからどうか気にしないでくれ。
お前に全部あげるから、全部見せてくれ。
モモの本能のままに俺を犯して孕ませて欲しい。
モモは目を瞑るとフーッと長く息を吐いて、俺を見据える。
鋭い視線に射抜かれて背筋がゾクゾクと震えた。
モモの身体を抱きしめて頬を擦り寄せて、安心させるように耳元で囁く。
「……おいで、モモ」
「~~~ッ!!!」
一気に最奥まで貫かれた。
瞬間、 バチッと視界がスパークした。
頭の中で星がチカチカ瞬き、息つく暇もなく、パンッ! と乾いた音が部屋に響く程に強く打ち付けられる。
『バチュッ! パチュン!』
「ひっあ"! あああ!! あぐっ、あぁあ!」
深く強く突き入れられ、激しい律動にベッドが壊れてしまうんじゃないかと心配になる。
腰を強く掴まれてガクガク揺さぶられる。まるでモモの腰がバネになってピストン運動しているようだ。
ゴリゴリと内壁を削られるような感覚に堪らず喉を仰け反らせて悲鳴を上げる。
激しすぎる。こんなの、おかしくなる。
なのに、 嬉しい。
口角が無意識に上がってしまう。
「ふふっ、あ、んっ! はぁ……ん!」
『グヂュ! ズブッ! ドチュン!!』
「はっ、ああ! あんっ! あぁ!」
『ジュポッ! グポン! ブジュ! ヌボォ!』
腹を突き破らん勢いで突かれているのが下腹部がぽこぽこと盛り上がる様子から分かる。それなのに、痛いとか苦しいとか、そんな事は一切無くて、思考回路が焼き切れそうなほどの快楽しか感じない。
肉体性感度(高)の恩恵だ。セックスに伴う苦痛が全て快楽に変換されている。
「ジュン、ジュン、好きだ」
『愛してる、ジュン。愛してる』
「ぁ、ああ! りょーほは、頭、おかひくなる!」
肉声と念話による二重音声が脳に直接叩き込まれて、情報量と多幸感で気が狂いそうだ。
声質が違う所為で、二体のモモに犯されている気分だった。
『ジュン、私のジュン』
「私だけの、愛しい番」
モモの発する音にまで犯される。こんなの……耳が孕む。
『ジュン』
「ジュン」
「も、もうやめ……お、おれ、も、だめ……ぇ!!」
『「愛してる」』
「あ、んーーーッ!!」
全身を痙攣させて、俺は二度目の絶頂を迎えた。
ビクビクと跳ねる身体をモモに押さえつけられ、容赦無く攻め立てられる。
「う、あっ! イッてる、いま、イってるぅ! ひぎぃっ!? ま、待って、モモっ、ひああっ! また、イく!」
「ヴァ……は、くっ……ガァ、グゥ!」
俺が連続絶頂していようがモモの動きが止まることはない。
俺の中はすっかりモモの形になっていて、隙間なんて無い筈なのにどんどん押し拡げられている。
子作りの為、孕ませる為の動き。モモの本気の交尾。
『ゴチュッ、ゴチュッ、ゴチュッ!』
「奥、奥きてるっ! あうっ、そこ、はいっ……~~ッ!!」
「ゔゔ……ゔぁ……」
声帯が役割を放棄したのか、人の声では無く獣の唸り声のような低い喘ぎが出るばかりになる。
モモの肉体から触手が生えてきて、俺の四肢に巻き付いて、強制的にモモへしがみつかせ、密着させる。逃げ場を無くす。
「フーッ、フーッ……」
玉のような汗を滴らせ、瞳孔が開いて、荒々しく呼吸を乱しながら歯を食い縛っている。
モモは理性を完全に飛ばしていた。
「……ッ!!」
一際大きく膨らんだと思ったら、ドクンドクンと脈打ちながら卵が俺のナカに放たれた。
大量の柔らかな粒が注がれていくと同時に俺は再び深い絶頂へと達した。
『ゴプッ、グププ……』
「ぁ、ああ、いっぱい……入って、くるぅ」
余韻に浸りつつそう呟くと、身体を押さえつける力が弱まった。
ずるりと抜かれて俺は小さく喘いだ。後を追うように透明な卵が逆流してくる。トロリと糸を引いてシーツに垂れ落ちた。
「(すごぃ……こんなの、絶対、孕む……赤ちゃん、出来る)」
精では無い為、体力は回復しないが、胸の内が満たされる感覚に気が緩む。
孕みたい。産んであげたい。モモの子どもを。俺達の子どもを。
「ァ……ヴ」
『ジュン、大丈夫か?』
「……ん、らいじょーぶ。ふふ。ココ、いっぱい」
腹部を撫でる俺の姿にモモが息を呑んだ。
「じゅん……ジュン、愛してる。私のジュン」
「俺も、愛してるよ」
卵が溢れないように、身体に力を込めてアナルを締めた。
モモが甲斐甲斐しく俺の体を綺麗にしてベッドの上で抱き寄せる。事後だというのにモモは少し不安そうな顔をしている。
「どうした?」
「……こんなに出たのは初めてだ。身体の作りが私も変わったからだろうが……ジュンのココに詰まっている私の卵がそろそろ」
『パチン』
「ッん!」
「身体を作り替える為に一度弾け出す」
そういえばそんな事も言ってたな!
ナカに産み付けられた大量の卵が破裂し始めた。その衝撃に一瞬頭が真っ白になった。
セックスとは違う角度の刺激に俺はひたすら悶えるしか無かった。
逃げ場の無い内側からの未開の快楽が俺を責め立てる。
『パチパチ! パチン』
「ぁ! あぐっ、うう! ひぁ! あ、ああ!」
堪らず、モモの頭を抱き寄せながら、腰を高く突き出して卑猥なダンスのように揺れ動かしてしまう。
「ああ、あぁぁああ! い、イく! イッ……~~ッ!!」
ビュクと勢い良く飛び出た白濁液が下で俺を支えるモモの腹や胸に掛かっているのが見える。でもそんな事を気にする余裕なんて無い程、頭の中が快感で塗り潰されていた。
「たまご、弾けてっ! ナカ全部突かれてるみたいで、ああ! ダメ、だめぇ!! また、イクの止まんない!」
『身を委ねて、抗わずに受け入れてくれ。着床の快楽を』
「ひぐっ! ぁ、あああーーーッ!!」
背中が大きく仰反って、爪先がギュッと丸まる。
『プシャァン』
イき潮まで出してしまった。
意識が完全に持っていかれそうになる程の絶頂。こんな凄まじいの……無理だ、気持ち良すぎて死ぬ……ッ!
恐らく、卵が弾け終わるのに五分も経っていないだろうが俺は、五時間はイかされ続けたかのような疲弊具合だった。
やっと終わったと安心したが、俺のそんなアクメショーを見せつけられていたモモは、自分の上で腰をカクつかせながらぐったりする俺の肩を掴んで身を起こさせた。
「はーっ……ひ、ぅ……もも?」
「悪い……もう我慢できない」
『ズンッ!』
「あ"っ!?」
騎乗位の状態で一気に突き入れられた。体勢が変わったことでまた違った場所を擦られ、ビクビクと挿れられただけで痙攣してしまう。
『バチュン!』
「ひぃっ!」
『ドチュ! ズッ!!』
「あっ、あああっ!」
下から激しくピストンされて、限界の俺はモモにされるがまま。激しい律動によって意識が何度も飛びかける。
それでも嫌では無い。必死に指を絡めて離れまいとする。
「すき、しゅきぃ! モモぉ!」
「はぁ、はぁ、ジュン、ジュン」
『バチュ! ゴチュ! ゴチュ! パンッ! ゴリュッ!』
「ああっ、んぁ、またイく! いく、いく、イグゥ!!」
「っ……私も」
ビクンッ!! と大きく身体を震わせてほぼ同時に俺達は達した。
熱い奔流に癒える感覚がする。
ああ……受胎はできただろうか?
確認するようにお腹をさすったらモモは優しく俺の手に手を重ねて、ちゅ、ちゅと顔中にキスを降らせる。慈愛に満ちた行為だ。
でも、体力は回復したはずなのに急激な眠気に襲われて、瞼が重くなってきた俺は、最後に唇を重ね合わせて、眠りに落ちた。
「んんぅ……どうした? モモ……はあ~~」
朝、人型のモモに抱き締められていた。目覚めた途端に口をペロリと舐められ、そこから濃厚なキスが始まった。
まだ寝惚けたままの頭は抵抗も忘れて、されるがまま受け入れていた。
「ん、はぁ……ふっ、あ……ぷはぁ! お、はよ」
「……おはよう」
あれ? モモ、なんか大きい?
ゲンゾウさんぐらい背丈ない?
「モモ?」
「んん~~……ムズムズする」
大きなモモに抱き竦められながら、昨日の記憶を呼び起こす。
いっぱい愛し合って泥のように眠ったはず……なのに。
「(モモの勃ってないか?)」
寝起きのいいモモが、珍しくボーッとしてると思ったら下半身が元気になってる。
押し付けられ、嫌でも意識してしまう。
様子が変だ。熱でもあるのかもしれない。
「大丈夫か? 体調悪いのか?」
「……ぁ、あーー……ジュン……」
「?」
潤んだ赤い瞳に俺が映っている。モモの綺麗な指が、スっと下へ伸びて。
「え?」
「……キた、みたいだ」
モモが膨張している自分のモノを取り出したので、一緒に確認した。
亀頭部以外の表面が粒々で覆われている肉棒がドクンドクンと脈打って、先走りを溢れさせている。
しかし、いつもと違うところがあった。
「…………もしかして、透けて見えてるの、卵?」
モモがコクコクと頷く。
肉棒の精の送り道にギチっと詰まった透明な卵のような物体が薄っすらと見えた。
サイズはタピオカぐらいだ。それが性器に詰まっているのだから、モモが勃つのも納得がいく。
「……少し、待っててくれ」
「ん……」
カムフラの朝食を準備して、モモと自分の分の朝食と水分をベッドへ持っていく。
「少しは食べないと途中でバテる。本格的な子作りセックスになるなら尚更」
「わかった」
二人揃ってモグモグと咀しゃくして、胃袋に流し込む。
そして、俺は改めて……子作りをモモとする実感が湧き上がってきて、緊張で背筋がビリビリと痺れる。手が震える。
「ジュン」
「ひゃい!」
「もう少し、お互いに心の準備をしよう……」
「!」
震える俺の手を握って、モモは自分の膨張したものを体内に押し込んで隠してしまった。
「モモは、苦しくないのか? そんな張り詰めて」
「……少しだけキツい。けど、今すぐどうこうしなければならない程ではない」
「そう……」
気遣われてしまった。
けれど、確かに……準備が必要だ。
カムフラにモモの事を頼んで俺は、モモから聞いていた子育てに必要な物を朝市で片っ端から買い漁ってきた。
ついでに食品も買い溜めして、巣篭もり出来る状態へ。
帰宅したのは日が昇りきった昼頃だった。
「バウ!」
「よしよし、ただいま」
「……ジュン、大荷物だな」
「必要そうなのいろいろ買っちゃった……楽しみで」
ちゃんと産んであげられるか不安だけど、買い物中に子供服を見ていたら、まだ見ぬ我が子への愛しさが募っていった。
モモとの子を授かれる。
「今最高に幸せだ……」
「……ふふ、私もだ」
今の俺はどんな顔をしてるんだろう。いい歳した中年がポポポッとハートを飛ばして蕩けた顔で頬を染めている様はさぞ滑稽だろうな。
けど、ここには俺達しかいない。気にする事は無い。
昼食を食べて、身を清め、ベッドに何重も布を重ねて服を脱ぐ。
「待て」
「?」
「私が脱がせたい」
「……じゃ、俺も」
俺の服に手を掛けたモモに、逆に俺はモモの衣服に手を掛けてプレゼントの包装紙を剥くように丁寧に一枚ずつ取り除いてやる。
「……やっばい、顔あっつい」
昨日もヤったし、もう数えきれない程に身体を重ねてきたというのに……モモとこうして本格的な子作りセックスの為にお互い裸になっただけで恥ずかしくて堪らない。
「……ジュン、触れてもいいか?」
「はは、いつもはそんな事聞かないくせに……うん。いいよ」
モモも緊張しているようで、俺の肌に触れる指先がぎこちない。手首から肩へ滑り、肩から首を撫で、頬に辿り着くと顎を持ち上げられて、唇が触れ合う。
モモがペロリと舌で口の開門を催促してくる。俺は、おずおずと口を開けて迎えいれた。歯を舐めて、上あごを優しくなぞられるとゾクッと背中が震えてしまう。
「んっふ……はぁ……ぁっ!」
モモから流し込まれる唾液をコクンと喉を鳴らして嚥下する。甘い。甘くて、頭がクラクラする。
なんだろう……モモの唾液はこんなに芳醇で甘美な味がしただろうか?
もっと欲しくてモモの首に腕を巻き付けて、深く深く舌を絡ませ合い貪るようにキスをした。
互いの体温を溶かして混ざり合って、まるで一つになろうとしているようだ。
「ぁっ! うん……はっ、んんっ!」
思考が纏まらない。
モモの掌が俺の胸筋を包み込み、感触を確かめるように力を入れて、ゆっくりと揉み込み始めた。
時折、乳輪を爪先で掠められて焦れったい刺激に、俺のそこはどんどん固くなっていった。
芯を持った乳首を親指と人差し指でキュッと摘まれてクリクリ捏ねくり回される度に声が出る。
「あ……ぅ、あ、あ……んう!」
「気持ちいいか?」
コクコクと首肯すると、指の腹が乳頭を軽く潰しながら押し込んできた。
ビリリッと強い快感が駆け抜けて腰が大きく浮く。
「~~っ!!」
『可愛い』
モモが念話で囁く。優しい低音に脳が溶けそうだ。
「ん、はっ……モモ、おれ……っああ!?」
口が離れたと思ったら不意打ちでモモが乳首を口に含んでちゅぅっと音を立てて吸った。それだけなのに、凄まじい衝撃に目の前が真っ白になる。
「はっ……ひぃ、い、あ……」
「イったのか……ジュンは本当に敏感だな」
射精を伴わず、内側で弾けた絶頂の余韻でビクビク痙攣する身体を抱き締められる。
あひる座りの状態で腰がへこへこ動いてしまう俺を、愛おしそうに見下ろすモモの顔が、今までに見たことがないほど幸せそうで、思わず涙が零れる。
愛されている実感と愛しさの再認識が同時に起きた。
モモが揺れる俺の尻を両手で鷲掴みにして引き寄せた。性器同士を密着させて、モモが興奮している事実に更に煽られて心臓がバクバクと暴れる。
モモの先端がくぱくぱ開閉して先走りが溢れだしている。
「ジュンは……こっちも溢れてるな」
『くちゅっ』
「ん!」
俺のナカから雄を受け入れる為の潤滑油となる分泌液が秘裂のようになったアナルから溢れ、内腿を伝い、シーツにもポタポタと垂れていた。トロトロになっているそこを指でわざと音を立てるようにくちゅくちゅと撫で混ぜられる。
俺は羞恥心よりも先に期待の方が膨らんでいくのを感じながら、その先の行為を想像してゴクリと唾を飲み込んだ。
モモは俺を押し倒して片足を担ぎ上げると、そのまま自分のモノを挿入し始めた。
『グズ、クププ……』
「はぁ、あっ!」
しかし、途中で止まってしまった。肩透かしを食らって俺は眉を潜める。いつもならこのまま最後まで入って……という所で止められるのは初めてだ。
「?」
「はっ……はっ……」
「も、もも?」
『ジュン、すまない……これ以上は、優しく出来ない。いつもよりずっと酷く、してしまう』
「!」
ギラついた瞳でモモはそう宣言する。顔の横に置かれた拳がギリギリと音を立てていた。
大きく激しく脈打つ性器。モモが野生的な衝動に苦しんでいる事が伝わってくる。
「いい……乱暴でも、ひどくても、モモにされるなら、うれしい……」
だからどうか気にしないでくれ。
お前に全部あげるから、全部見せてくれ。
モモの本能のままに俺を犯して孕ませて欲しい。
モモは目を瞑るとフーッと長く息を吐いて、俺を見据える。
鋭い視線に射抜かれて背筋がゾクゾクと震えた。
モモの身体を抱きしめて頬を擦り寄せて、安心させるように耳元で囁く。
「……おいで、モモ」
「~~~ッ!!!」
一気に最奥まで貫かれた。
瞬間、 バチッと視界がスパークした。
頭の中で星がチカチカ瞬き、息つく暇もなく、パンッ! と乾いた音が部屋に響く程に強く打ち付けられる。
『バチュッ! パチュン!』
「ひっあ"! あああ!! あぐっ、あぁあ!」
深く強く突き入れられ、激しい律動にベッドが壊れてしまうんじゃないかと心配になる。
腰を強く掴まれてガクガク揺さぶられる。まるでモモの腰がバネになってピストン運動しているようだ。
ゴリゴリと内壁を削られるような感覚に堪らず喉を仰け反らせて悲鳴を上げる。
激しすぎる。こんなの、おかしくなる。
なのに、 嬉しい。
口角が無意識に上がってしまう。
「ふふっ、あ、んっ! はぁ……ん!」
『グヂュ! ズブッ! ドチュン!!』
「はっ、ああ! あんっ! あぁ!」
『ジュポッ! グポン! ブジュ! ヌボォ!』
腹を突き破らん勢いで突かれているのが下腹部がぽこぽこと盛り上がる様子から分かる。それなのに、痛いとか苦しいとか、そんな事は一切無くて、思考回路が焼き切れそうなほどの快楽しか感じない。
肉体性感度(高)の恩恵だ。セックスに伴う苦痛が全て快楽に変換されている。
「ジュン、ジュン、好きだ」
『愛してる、ジュン。愛してる』
「ぁ、ああ! りょーほは、頭、おかひくなる!」
肉声と念話による二重音声が脳に直接叩き込まれて、情報量と多幸感で気が狂いそうだ。
声質が違う所為で、二体のモモに犯されている気分だった。
『ジュン、私のジュン』
「私だけの、愛しい番」
モモの発する音にまで犯される。こんなの……耳が孕む。
『ジュン』
「ジュン」
「も、もうやめ……お、おれ、も、だめ……ぇ!!」
『「愛してる」』
「あ、んーーーッ!!」
全身を痙攣させて、俺は二度目の絶頂を迎えた。
ビクビクと跳ねる身体をモモに押さえつけられ、容赦無く攻め立てられる。
「う、あっ! イッてる、いま、イってるぅ! ひぎぃっ!? ま、待って、モモっ、ひああっ! また、イく!」
「ヴァ……は、くっ……ガァ、グゥ!」
俺が連続絶頂していようがモモの動きが止まることはない。
俺の中はすっかりモモの形になっていて、隙間なんて無い筈なのにどんどん押し拡げられている。
子作りの為、孕ませる為の動き。モモの本気の交尾。
『ゴチュッ、ゴチュッ、ゴチュッ!』
「奥、奥きてるっ! あうっ、そこ、はいっ……~~ッ!!」
「ゔゔ……ゔぁ……」
声帯が役割を放棄したのか、人の声では無く獣の唸り声のような低い喘ぎが出るばかりになる。
モモの肉体から触手が生えてきて、俺の四肢に巻き付いて、強制的にモモへしがみつかせ、密着させる。逃げ場を無くす。
「フーッ、フーッ……」
玉のような汗を滴らせ、瞳孔が開いて、荒々しく呼吸を乱しながら歯を食い縛っている。
モモは理性を完全に飛ばしていた。
「……ッ!!」
一際大きく膨らんだと思ったら、ドクンドクンと脈打ちながら卵が俺のナカに放たれた。
大量の柔らかな粒が注がれていくと同時に俺は再び深い絶頂へと達した。
『ゴプッ、グププ……』
「ぁ、ああ、いっぱい……入って、くるぅ」
余韻に浸りつつそう呟くと、身体を押さえつける力が弱まった。
ずるりと抜かれて俺は小さく喘いだ。後を追うように透明な卵が逆流してくる。トロリと糸を引いてシーツに垂れ落ちた。
「(すごぃ……こんなの、絶対、孕む……赤ちゃん、出来る)」
精では無い為、体力は回復しないが、胸の内が満たされる感覚に気が緩む。
孕みたい。産んであげたい。モモの子どもを。俺達の子どもを。
「ァ……ヴ」
『ジュン、大丈夫か?』
「……ん、らいじょーぶ。ふふ。ココ、いっぱい」
腹部を撫でる俺の姿にモモが息を呑んだ。
「じゅん……ジュン、愛してる。私のジュン」
「俺も、愛してるよ」
卵が溢れないように、身体に力を込めてアナルを締めた。
モモが甲斐甲斐しく俺の体を綺麗にしてベッドの上で抱き寄せる。事後だというのにモモは少し不安そうな顔をしている。
「どうした?」
「……こんなに出たのは初めてだ。身体の作りが私も変わったからだろうが……ジュンのココに詰まっている私の卵がそろそろ」
『パチン』
「ッん!」
「身体を作り替える為に一度弾け出す」
そういえばそんな事も言ってたな!
ナカに産み付けられた大量の卵が破裂し始めた。その衝撃に一瞬頭が真っ白になった。
セックスとは違う角度の刺激に俺はひたすら悶えるしか無かった。
逃げ場の無い内側からの未開の快楽が俺を責め立てる。
『パチパチ! パチン』
「ぁ! あぐっ、うう! ひぁ! あ、ああ!」
堪らず、モモの頭を抱き寄せながら、腰を高く突き出して卑猥なダンスのように揺れ動かしてしまう。
「ああ、あぁぁああ! い、イく! イッ……~~ッ!!」
ビュクと勢い良く飛び出た白濁液が下で俺を支えるモモの腹や胸に掛かっているのが見える。でもそんな事を気にする余裕なんて無い程、頭の中が快感で塗り潰されていた。
「たまご、弾けてっ! ナカ全部突かれてるみたいで、ああ! ダメ、だめぇ!! また、イクの止まんない!」
『身を委ねて、抗わずに受け入れてくれ。着床の快楽を』
「ひぐっ! ぁ、あああーーーッ!!」
背中が大きく仰反って、爪先がギュッと丸まる。
『プシャァン』
イき潮まで出してしまった。
意識が完全に持っていかれそうになる程の絶頂。こんな凄まじいの……無理だ、気持ち良すぎて死ぬ……ッ!
恐らく、卵が弾け終わるのに五分も経っていないだろうが俺は、五時間はイかされ続けたかのような疲弊具合だった。
やっと終わったと安心したが、俺のそんなアクメショーを見せつけられていたモモは、自分の上で腰をカクつかせながらぐったりする俺の肩を掴んで身を起こさせた。
「はーっ……ひ、ぅ……もも?」
「悪い……もう我慢できない」
『ズンッ!』
「あ"っ!?」
騎乗位の状態で一気に突き入れられた。体勢が変わったことでまた違った場所を擦られ、ビクビクと挿れられただけで痙攣してしまう。
『バチュン!』
「ひぃっ!」
『ドチュ! ズッ!!』
「あっ、あああっ!」
下から激しくピストンされて、限界の俺はモモにされるがまま。激しい律動によって意識が何度も飛びかける。
それでも嫌では無い。必死に指を絡めて離れまいとする。
「すき、しゅきぃ! モモぉ!」
「はぁ、はぁ、ジュン、ジュン」
『バチュ! ゴチュ! ゴチュ! パンッ! ゴリュッ!』
「ああっ、んぁ、またイく! いく、いく、イグゥ!!」
「っ……私も」
ビクンッ!! と大きく身体を震わせてほぼ同時に俺達は達した。
熱い奔流に癒える感覚がする。
ああ……受胎はできただろうか?
確認するようにお腹をさすったらモモは優しく俺の手に手を重ねて、ちゅ、ちゅと顔中にキスを降らせる。慈愛に満ちた行為だ。
でも、体力は回復したはずなのに急激な眠気に襲われて、瞼が重くなってきた俺は、最後に唇を重ね合わせて、眠りに落ちた。
21
お気に入りに追加
374
あなたにおすすめの小説
【完結済】(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
完結済。騎士エリオット視点を含め全10話(エリオット視点2話と主人公視点8話構成)
エロなし。騎士×妖精
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
いいねありがとうございます!励みになります。
どうぞ二人の愛を貫いてください。悪役令嬢の私は一抜けしますね。
kana
恋愛
私の目の前でブルブルと震えている、愛らく庇護欲をそそる令嬢の名前を呼んだ瞬間、頭の中でパチパチと火花が散ったかと思えば、突然前世の記憶が流れ込んできた。
前世で読んだ小説の登場人物に転生しちゃっていることに気付いたメイジェーン。
やばい!やばい!やばい!
確かに私の婚約者である王太子と親しすぎる男爵令嬢に物申したところで問題にはならないだろう。
だが!小説の中で悪役令嬢である私はここのままで行くと断罪されてしまう。
前世の記憶を思い出したことで冷静になると、私の努力も認めない、見向きもしない、笑顔も見せない、そして不貞を犯す⋯⋯そんな婚約者なら要らないよね!
うんうん!
要らない!要らない!
さっさと婚約解消して2人を応援するよ!
だから私に遠慮なく愛を貫いてくださいね。
※気を付けているのですが誤字脱字が多いです。長い目で見守ってください。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします。……やっぱり狙われちゃう感じ?
み馬
BL
※ 完結しました。お読みくださった方々、誠にありがとうございました!
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、とある加護を受けた8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 独自設定、造語、下ネタあり。出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
私のバラ色ではない人生
野村にれ
恋愛
ララシャ・ロアンスラー公爵令嬢は、クロンデール王国の王太子殿下の婚約者だった。
だが、隣国であるピデム王国の第二王子に見初められて、婚約が解消になってしまった。
そして、後任にされたのが妹であるソアリス・ロアンスラーである。
ソアリスは王太子妃になりたくもなければ、王太子妃にも相応しくないと自負していた。
だが、ロアンスラー公爵家としても責任を取らなければならず、
既に高位貴族の令嬢たちは婚約者がいたり、結婚している。
ソアリスは不本意ながらも嫁ぐことになってしまう。
【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~
さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。
そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。
姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。
だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。
その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。
女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。
もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。
周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか?
侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?
天寿を全うした俺は呪われた英雄のため悪役に転生します
バナナ男さん
BL
享年59歳、ハッピーエンドで人生の幕を閉じた大樹は、生前の善行から神様の幹部候補に選ばれたがそれを断りあの世に行く事を望んだ。
しかし自分の人生を変えてくれた「アルバード英雄記」がこれから起こる未来を綴った予言書であった事を知り、その本の主人公である呪われた英雄<レオンハルト>を助けたいと望むも、運命を変えることはできないときっぱり告げられてしまう。
しかしそれでも自分なりのハッピーエンドを目指すと誓い転生ーーーしかし平凡の代名詞である大樹が転生したのは平凡な平民ではなく・・?
少年マンガとBLの半々の作品が読みたくてコツコツ書いていたら物凄い量になってしまったため投稿してみることにしました。
(後に)美形の英雄 ✕ (中身おじいちゃん)平凡、攻ヤンデレ注意です。
文章を書くことに関して素人ですので、変な言い回しや文章はソッと目を滑らして頂けると幸いです。
また歴史的な知識や出てくる施設などの設定も作者の無知ゆえの全てファンタジーのものだと思って下さい。
【完結】可愛い妹に全てを奪われましたので ~あなた達への未練は捨てたのでお構いなく~
Rohdea
恋愛
特殊な力を持つローウェル伯爵家の長女であるマルヴィナ。
王子の妃候補にも選ばれるなど、子供の頃から皆の期待を背負って生きて来た。
両親が無邪気な妹ばかりを可愛がっていても、頑張ればいつか自分も同じように笑いかけてもらえる。
十八歳の誕生日を迎えて“特別な力”が覚醒すればきっと───……そう信じていた。
しかし、十八歳の誕生日。
覚醒するはずだったマルヴィナの特別な力は発現しなかった。
周りの態度が冷たくなっていく中でマルヴィナの唯一の心の支えは、
力が発現したら自分と婚約するはずだった王子、クリフォード。
彼に支えられながら、なんとか力の覚醒を信じていたマルヴィナだったけれど、
妹のサヴァナが十八歳の誕生日を迎えた日、全てが一変してしまう。
無能は不要と追放されたマルヴィナは、新たな生活を始めることに。
必死に新たな自分の居場所を見つけていこうとするマルヴィナ。
一方で、そんな彼女を無能と切り捨てた者たちは────……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる