催淫魔法士の日常

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13:英才教育④

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 負荷のかかった後孔は閉じる事無くパクパクと開閉を繰り返していた。

『ツププ……』
「はぁ……んっ、そう……ゆっくり奥まで」

 触手が慎重にノトスの後ろへ挿入する。
 肉壁に揉まれる感覚に身動ぎながら、奥まで辿り着く。

「奥、そこまで……んぐ!」

 ノトスの口に触手が挿し込まれた。
 触手が喉奥を突かないよう加減しながらピストンを始める。

『ジュボジュボッ! ジュプッ!』
「ん、ごっ、んん、ん」

 舌で愛撫しながら、口の触手の相手をしているうちに後ろを解していた触手が抜かれ、ピトっと他のと感触の違うモノが押し当てられた。

「ん!? んッ、んん!」

 ブラシのような形状で毛先に当たる部分が肉粒のような凹凸の触手が、後孔へ侵入を開始する。

『ズッ……ゴリュン!』
「んん゙ん゙っ!?」

 ブラシが一気に前立腺まで辿り着く。あまりに強い刺激にノトスは目を見開いて悶えるも、口を塞がれてくぐもった声しか出ない。

「(……いきなり、こんなの……ああ、でも、粒がしこり揉み込んで、きもちぃ……)」

 粒が前立腺のしこりを揉みしだきながら、前後に動く。ノトスはその度に腰を跳ねさせ、ガクガクと足を震わせた。

「(動きが、優しい…………奥がじんじんする……)」

 ブラシ触手に丁寧に突かれながら、奥へと誘うように腰を揺する。
 
『ズリュリュリュ……』
「ぉ、おッ、もぉ、んんん!」

 プチプチと粒が中をなぞり舐め上げながら、奥へと進んでいく。

『ブチュッ!』
「んあぁああ!」

 しこりを引っ掻きながら、一気に結腸へ到達した。そのまま、奥の壁をトントンと叩く。

「ん、ゲホ! ゴホッ、ひぎ、あああ!」

 口を塞いでいた触手が外れて絶叫に似た嬌声が上がる。
 快楽にのたうつ身体を触手達が押さえつけながら、前後のピストンは止まらず、その激しさは増すばかりだった。
 ノトスの身体が再び絶頂へと昇り詰めているのを察した性器と乳首に絡みついている触手が、畳み掛けてくる。

『ギュリ、プリュッ!』
『ジュボン! ジュルル』
「んあ゙ぁ゙! だめ、それらめ、つよいぃ!」

 ノトスは乳首と前後の強烈な刺激に身悶えて無意識に腰を振っている。

「ひっ、あぐ! もういぐッ、イぐからぁ!」
『ビュグ!』
「ッ~~~!!」

 絶頂と共に、腸内にドプンと脈動する飛沫を感じる。中に出されたのだ。

「(ああ……中出しされてる……ドクドク、出されてる……)」
『ズリュ……』
「あ、あぁ……ん、ふぅ……」

 拘束係以外の触手がノトスの身体から撤退する。

「?」

 局部を開脚させられ、絶頂の余韻に戦慄く後孔を晒け出された。締まりきらない後孔からトロリとした粘液が溢れる。
 何故急に刺激を一切止めて、静観に徹しているのかノトスにはわからなかったが、直ぐに触手達の思惑を思い知らされる事となる。

『ドクン!』
「あッ!」

 鼓動が全身を振動させるように脈打ったと思えば、発散したはずの熱がぶり返される。
 しかも、先程よりもずっと深い灼熱が、腹の中で疼き始めた。

「あづぃ……はぁ……ん……」

 グパグパと派手に音を立てる後孔が、何を欲しがっているのかすぐに察せられた。
 いじめ抜かれた中のしこりがシクシク切なく刺激を求めている。
 ノトスは唇を薄く開きながら、その疼きに恍惚の色を浮かべる。その瞳や表情は艶やかに濡れ、物欲し気に触手達を見つめた。

『ドクン! ドクン!』
「あ、ああ……」

 切実に熱望する淫猥な欲求に抗う意味もないが、理性が溶け切らない絶妙な加減だ。

「(……中に、欲しい……)」
『ドクン! ドクン!』

 触手達はまるで焦らすように微動だにしない。

《ノトスさん》
「サ、ラ?」

 サラがノトスの側に膝をついて顔を覗き込む。
 骨の指でノトスの汗を拭いながら、囁きかける。

《今の遅延性の媚薬は、貴方へのサプライズです》
「サプ……ラ、イズ?」
《ふふ、貴方を驚かせたかったんですよ。新たな可能性開拓に繋がる発明で》

 遅延性の媚薬。
 サラの言葉に目を見開くノトスは、触手達の望み通り大いに驚いていた。
 媚薬は即効性を求められる事が多く、遅延性の媚薬は効果が薄い。ズルズルと引き伸ばされて爆発力に欠けるからだ。
 しかし、ノトスの身に注がれた遅延性の媚薬は人界にも出回っていない理想的な時限性能を有している。

「(凄い……本当に、革新的だ)」

 ノトスは心の中で称賛すると同時に、淫猥な欲求がより大きく膨れ上がるのを感じた。
 
《セックスから解放されても、自分から欲しくなる。ねだってしまえば、もう被害者とは言えませんよね?》

 ノトスは口の中に溜まった唾液を飲み下しながら、自分がするべき行動をサラに促される。
 ノトスの立場が冒険者だったなら、最早一方的な行為では無くなる。被害とは言い辛い。

「はぁ……ぁ、もっと、なか、ほしい……」
『…………』
《もっと具体的に言わないと、この子達わかりませんよ?》

 サラにその気はないのだろうが、アドバイスが羞恥心を煽っているようにしか聞こえない。
 ノトスは顔を赤らめて、それでも蕩けた表情で口を開く。

「俺の孔の一番奥までぐちゃぐちゃに突いてくれ……それで……たくさん、中出しして……くだ、さぃ」

 尻窄みになるノトスの言葉に、待ちくたびれたと言わんばかりに触手達が動き出す。

『クチュ』
「ふぁ……」

 一気に突き立てられると思いきや、ゆっくり丁寧に挿れ始められた為、期待と困惑を混ぜ込んだ瞳に揺らぎが起こる。

「あぁあ……はぁ……」

 肉壁を掻き分けられる官能的な刺激に、ノトスは吐息を漏らす。

『ズッ……クチュ……』
「はぁ……ぁ……」

 溶けてしまいそうな優しい性行為。
 ノトスの身体が脱力して、触手達に身を任せていく。
 前戯の触手が身を引き、本命を送り出す。

『ピト』
「ん……ぁえ?」

 後孔に触れたものがノトスに動揺を与えた。それはブラシ状の触手だが、片面だけではない。二体の粒ブラシ型がくっ付きあって、全面が粒で覆われた。
 先程よりも幅が二倍になったモノが捩じ込まれる。

『ジュジュプブヂュ!』
「ぉぁ!? あ! ああ゙!」
『ジュブ! ジュボォ!』
「あ゙ぁ゙あ!! ひぐッ!!」

 止まる事なくピストンが始まり、今度は前立腺だけでなく粒達が腸壁全部を揉みしだき、じゅりじゅりと磨いていく。
 手首の拘束が解かれて、スルリと触手が甘えるように全身に身を擦り付けてくる。温かい心地良さにノトスは目を細めた。

「あ゙ぁあ……ああ゙! あ、きもちぃ……しゅごい」

 全身愛撫を受けながら媚肉を掻き回される感覚を夢中で貪り尽くす。
 もっとしてくれと媚びるように身体が跳ねる。
 常軌を逸した媚薬漬けの快楽に脳が明滅するような喜悦。
 
『グポン! プチュチュ』
「あ、あ゙! あ゙! いぐ……いぐぅ!!」

 拘束されたままの足を上げて、爪先をピンと伸ばした状態で絶頂した。触れられずにのたうつ性器から透明でさらさらとした体液が迸る。それは射精というよりも潮噴きに近い。

「ぉ、あ、あぐ、ああ……イく、のか? 俺の、中で、すごい……ビクビクしてる、イきそ?」

 挿入している二体が張り詰め、射精前の付随運動が激しくなっているのを感じ取ってノトスは、自由になっている両手を結合部へ向け。挿入している触手達を撫でた。

「いいよ、いっぱい……出して……俺に、種付けして」

 そう淫靡に微笑むノトスに、感化されたように激しい痙攣と共に、大量の精液が噴き出した。
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