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父親の陰謀
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「ジュリアン、喜べ!
明日、ランディー伯爵がお前に会いに来る。」
えっ!?婚約の話が知らない内に進んでるんだけど
「お父様、こないだキッパリと私の方からお断りしたじゃないですか?」
「生意気に我が儘言うんじゃない!
我が家の財政はアンナの婚約で火の車の状態なのだ。ランディー家からの援助を打診されているのだから早めにお前を嫁に出さねばならない。」
はあ?ふざけすぎじゃない?
結局金かよ?私を売るのかよ・・・・
「お父様アンナの婚約で家が財政危機とはどういう事でしょうか?」
「アンナの婚約の口利きで金を大量にばら蒔きすぎたんだ」
目が点になってしまった。
馬鹿正直に告白する父親にも呆れるが、私の婚約がアンナの口利きの損失の補填だなんて・・・
私って正真正銘貴方の娘だよね!?
橋の下で拾ってきたんじゃないの?
「お父様、私も貴方の娘ですよね?」
「何が言いたいのだ・・・・」
「酷い仕打ちに胸が痛みます!」
父親は顔色を変えることなく冷たい眼差しで
「何を馬鹿な事を・・・・
我が娘に間違いないではないか、そんなに不服なのか?ポーツ家の長女として生を受けたのならば、その身を投げ出し捧げるのは使命だ!嬉しい事であろう」
「アンナは、、」
「アンナは、私の宝だ!」
ぶん殴りたいんだけど!!
これって、虐待の一種じゃないの?
呆れすぎて涙も枯れてしまった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
断罪を回避できたけど新たなミッションって感じよね?
私にこの危機を乗り切れるのだろうか・・・
馬車に揺られランディー伯爵とその子供が我が家に訪れた。
「お父しゃま、新しいお母しゃまは・・・・」
可愛らしい五才くらいのお嬢ちゃんが舌足らずずな感じで喋る
可愛いな・・・・・
「こんにちは、初めましてジュリアンです!」
ジっと見ながら私に抱きついてくるお嬢ちゃん
「初めまして、ランディー・スカイです!」
優しそうな雰囲気を醸し出し、その端正な顔立ちでとても34歳には見えないくらい若々しく見えるイケメンだ!
「長旅お疲れになられたでしょう?ゆっくりお休みください」
私の言葉に驚きと戸惑いを感じているようだ
「お心遣いありがとう!それにしても君が本当にジュリアンなのかい?まだ子供ではないか?」
少々困惑してる様子
私の歳を聞いてなかったの?
すると慌てたように父親が顔を出す!
「遠路遥々よく来てくれた!ジュリアンは確かにまだ幼くみえるが賢い娘だ!良い妻、良い母親になるであろう」
ランディー伯爵はギロリと父親を睨むと
「我が娘の母親になる女がこんな青臭い小娘では話にならない!ポーツ殿話が違うではないか!!」
確かに一理あるよ!
だって私、まだ14歳だしね
興奮してるようだから、青臭い小娘発言には目を瞑ってあげるわ
急に顔面蒼白になる父親
えっ!?もしかしてやっと事の重大さに気付いた?
「兎に角、お疲れでしょうから
少し休憩してから詳しい話は明日にでもしましょう!ジュリアン、ランディー様の相手をして差し上げろ!
全く気が利かん娘で困ってしまう。」
父親の言葉に苦笑いしながら、ランディー伯爵と、お嬢ちゃんを部屋に案内する
「さっきは口が滑ったとはいえ君に酷い言葉を言ってしまった、すまなかったね」
ランディー伯爵は、顔面だけでなく中身もイケメンだね
「いえいえ、こちらこそ、私のような子供が相手でビックリされましたよね?」
精神年齢はおばちゃんだけどね!
心の中で舌をだす
「それにしても、君は本当にこの婚約に納得してるのかい!?」
嫌々、納得もなにも私の意見なんて通らないから
「・・・・・・でしたらランディー伯爵の方から断って頂いても宜しいですか?
父は私の言葉に耳を傾けてくれないので」
悲しそうに俯くと察してくれたようだ
私はこれまでの流れを話すとビックリしていた。
同じ父親として、あり得ないとも言っていた
ランディー伯爵良い人じゃん!
明日、ランディー伯爵がお前に会いに来る。」
えっ!?婚約の話が知らない内に進んでるんだけど
「お父様、こないだキッパリと私の方からお断りしたじゃないですか?」
「生意気に我が儘言うんじゃない!
我が家の財政はアンナの婚約で火の車の状態なのだ。ランディー家からの援助を打診されているのだから早めにお前を嫁に出さねばならない。」
はあ?ふざけすぎじゃない?
結局金かよ?私を売るのかよ・・・・
「お父様アンナの婚約で家が財政危機とはどういう事でしょうか?」
「アンナの婚約の口利きで金を大量にばら蒔きすぎたんだ」
目が点になってしまった。
馬鹿正直に告白する父親にも呆れるが、私の婚約がアンナの口利きの損失の補填だなんて・・・
私って正真正銘貴方の娘だよね!?
橋の下で拾ってきたんじゃないの?
「お父様、私も貴方の娘ですよね?」
「何が言いたいのだ・・・・」
「酷い仕打ちに胸が痛みます!」
父親は顔色を変えることなく冷たい眼差しで
「何を馬鹿な事を・・・・
我が娘に間違いないではないか、そんなに不服なのか?ポーツ家の長女として生を受けたのならば、その身を投げ出し捧げるのは使命だ!嬉しい事であろう」
「アンナは、、」
「アンナは、私の宝だ!」
ぶん殴りたいんだけど!!
これって、虐待の一種じゃないの?
呆れすぎて涙も枯れてしまった。
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断罪を回避できたけど新たなミッションって感じよね?
私にこの危機を乗り切れるのだろうか・・・
馬車に揺られランディー伯爵とその子供が我が家に訪れた。
「お父しゃま、新しいお母しゃまは・・・・」
可愛らしい五才くらいのお嬢ちゃんが舌足らずずな感じで喋る
可愛いな・・・・・
「こんにちは、初めましてジュリアンです!」
ジっと見ながら私に抱きついてくるお嬢ちゃん
「初めまして、ランディー・スカイです!」
優しそうな雰囲気を醸し出し、その端正な顔立ちでとても34歳には見えないくらい若々しく見えるイケメンだ!
「長旅お疲れになられたでしょう?ゆっくりお休みください」
私の言葉に驚きと戸惑いを感じているようだ
「お心遣いありがとう!それにしても君が本当にジュリアンなのかい?まだ子供ではないか?」
少々困惑してる様子
私の歳を聞いてなかったの?
すると慌てたように父親が顔を出す!
「遠路遥々よく来てくれた!ジュリアンは確かにまだ幼くみえるが賢い娘だ!良い妻、良い母親になるであろう」
ランディー伯爵はギロリと父親を睨むと
「我が娘の母親になる女がこんな青臭い小娘では話にならない!ポーツ殿話が違うではないか!!」
確かに一理あるよ!
だって私、まだ14歳だしね
興奮してるようだから、青臭い小娘発言には目を瞑ってあげるわ
急に顔面蒼白になる父親
えっ!?もしかしてやっと事の重大さに気付いた?
「兎に角、お疲れでしょうから
少し休憩してから詳しい話は明日にでもしましょう!ジュリアン、ランディー様の相手をして差し上げろ!
全く気が利かん娘で困ってしまう。」
父親の言葉に苦笑いしながら、ランディー伯爵と、お嬢ちゃんを部屋に案内する
「さっきは口が滑ったとはいえ君に酷い言葉を言ってしまった、すまなかったね」
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「いえいえ、こちらこそ、私のような子供が相手でビックリされましたよね?」
精神年齢はおばちゃんだけどね!
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「それにしても、君は本当にこの婚約に納得してるのかい!?」
嫌々、納得もなにも私の意見なんて通らないから
「・・・・・・でしたらランディー伯爵の方から断って頂いても宜しいですか?
父は私の言葉に耳を傾けてくれないので」
悲しそうに俯くと察してくれたようだ
私はこれまでの流れを話すとビックリしていた。
同じ父親として、あり得ないとも言っていた
ランディー伯爵良い人じゃん!
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