悪役令嬢の逆襲

すけさん

文字の大きさ
上 下
18 / 35

婚約披露パーティー③

しおりを挟む
アンナside



「レン様、本当に素敵ですわ!」


今日の主役である私だけの王子様
やっとここまでかけ上がって来たのね~


率直に、長かったわ!!


私もこの日の為に素敵なドレスを用意したんだから、淡いピンクのAラインで裾はヒラヒラと舞い上がって広がるタイプのドレス

レンと一緒にダンスすれば注目の的よ!



さぁ、群衆ども私を見なさい!
鼻高々で会場入りすると、やはり主役の私たちは注目の的だわ!


でも、少し様子が違うみたい
何故だかギャラリーの視線は私たちだけに集まってるわけじゃない

そのまま視線を辿っていくと金髪の美男子が目に入る



成る程、麗しのケイゴ様だったのね!
確かにレンと同じように容姿が良くて人気があるけど、あんなデレデレな彼の姿を初めて見るわ
それにしても連れの女性は誰なのよ!!


主役は私なのにあんな女の方が注目されてるみたいで腹がたつ!


隣のレンを見上げると、あの女の方を真剣な眼差しで見てる
それにしても、その顔は何なの?あの女とケイゴ様を見て固まってるけど・・・・


レンの視界を遮るように・・・


「レン様、今日のドレスどうですか?」


レンお願いだから他の女になんて関心を持たないで!!


「・・・うん、綺麗だ!」


心ここにあらずって感じで放つ言葉はどこか嘘くさい



「レン様に褒めて貰いたくて頑張ってお洒落したんです!」



「・・・・・・・・」



先程からレンの視線は私を通さず他の人を見てる気がして不安になってくる



するとバッと会場の照明が私たちを当てる。


そう今日の主役は私なんだから!
あんな女に奪われてなるものか


やっと私の思い描いていた様にギャラリーの注目の的になる



「レン様、アンナ様ご婚約おめでとうございます!」


所々からお祝いの言葉が飛び交う!



あー!!これこれよ!
称賛の嵐、羨望の眼差し!!
どれを取っても私の欲しい物を手にいれた満足感でいっぱいだった。



でも、何だろう・・・・何か物足りない


「お、お姉さまはどちらにいらっしゃいますかか?」


私の物足りなさが姉の存在だと気がついた。


「あんな魔女みたいな姉上の事など忘れた方がよい!」


「もしかしてジュリアン譲に何か嫌がらせでもされたんですか?」


私のとり巻き達が姉への糾弾を叫ぶ!


フッフッフッもっとやって頂戴!
そうよ、姉は悪魔で私は天使なんだから!


するとケイゴ様と連れの女性が私達の目の前までやってくる。



「レン様、アンナ様、ご婚約おめでとうございます。」


ケイゴ様がレンの目の前で私達に膝を着きお祝いの言葉をのべる
すると隣の女性も同じようにカテールする


「レン様、アンナおめでとうございます。姉として、元婚約者として心からお祝い申し上げます。」


えっ!?
姉として?元婚約者として?



目の前の女性は私に視線を移すとクスッと笑う


確かに驚愕してるわ!
あんた誰よって感じだもの!


「お、お姉さま、ありがとうございます。」


ギャラリーにも姉の存在が周知されてしまった。


最近、一緒の馬車じゃなかったから全然気づかなかったけど・・・・


誰よあんた!?


周りのギャラリーが騒ぎだす!
確かに悪魔のような魔女って存在だったわよね?
まるで聖女みたいな高貴な光を放ってるみたい






しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた

cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。 お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。 婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。 過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。 ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。 婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。 明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。 「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。 そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。 茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。 幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。 「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています

矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜 ――『偽聖女を処刑しろっ!』 民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。 何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。 人々の歓声に包まれながら私は処刑された。 そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。 ――持たなければ、失うこともない。 だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。 『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』 基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。 ※この作品の設定は架空のものです。 ※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。 ※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)

兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜

藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。 __婚約破棄、大歓迎だ。 そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った! 勝負は一瞬!王子は場外へ! シスコン兄と無自覚ブラコン妹。 そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。 周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!? 短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。

自分勝手なあなたよりも、偽りの聖女として追放された私の方が支持されているようですね。

木山楽斗
恋愛
聖女であるセレティナは、王太子と伯爵家の令嬢によってその地位を追われ、国外追放されることになった。 そのことで途方に暮れていたセレティナだったが、かつて自分の補佐をしていた侯爵令息ヴェルゼスの助けもあって、なんとか生き残ることができた。 一方で、セレティナを追放した王国では新たに聖女となった伯爵令嬢が、傍若無人に振る舞っていた。 彼女はわがままな性格をしており、王太子と婚約したこともあって、自分勝手に振る舞っていたのたのである。 そんな彼女に対して、王国では反感が広がっていた。 新たな聖女を認めず、聖女セレティナの帰還を願う者達が、どんどんと増えていたのである。

噂好きのローレッタ

水谷繭
恋愛
公爵令嬢リディアの婚約者は、レフィオル王国の第一王子アデルバート殿下だ。しかし、彼はリディアに冷たく、最近は小動物のように愛らしい男爵令嬢フィオナのほうばかり気にかけている。 ついには殿下とフィオナがつき合っているのではないかという噂まで耳にしたリディアは、婚約解消を申し出ることに。しかし、アデルバートは全く納得していないようで……。 ※二部以降雰囲気が変わるので、ご注意ください。少し後味悪いかもしれません(主人公はハピエンです) ※小説家になろうにも掲載しています ◆表紙画像はGirly Dropさんからお借りしました (旧題:婚約者は愛らしい男爵令嬢さんのほうがお好きなようなので、婚約解消を申し出てみました)

【完結】義姉上が悪役令嬢だと!?ふざけるな!姉を貶めたお前達を絶対に許さない!!

つくも茄子
ファンタジー
義姉は王家とこの国に殺された。 冤罪に末に毒杯だ。公爵令嬢である義姉上に対してこの仕打ち。笑顔の王太子夫妻が憎い。嘘の供述をした連中を許さない。我が子可愛さに隠蔽した国王。実の娘を信じなかった義父。 全ての復讐を終えたミゲルは義姉の墓前で報告をした直後に世界が歪む。目を覚ますとそこには亡くなった義姉の姿があった。過去に巻き戻った事を知ったミゲルは今度こそ義姉を守るために行動する。 巻き戻った世界は同じようで違う。その違いは吉とでるか凶とでるか……。

茶番には付き合っていられません

わらびもち
恋愛
私の婚約者の隣には何故かいつも同じ女性がいる。 婚約者の交流茶会にも彼女を同席させ仲睦まじく過ごす。 これではまるで私の方が邪魔者だ。 苦言を呈しようものなら彼は目を吊り上げて罵倒する。 どうして婚約者同士の交流にわざわざ部外者を連れてくるのか。 彼が何をしたいのかさっぱり分からない。 もうこんな茶番に付き合っていられない。 そんなにその女性を傍に置きたいのなら好きにすればいいわ。

七年間の婚約は今日で終わりを迎えます

hana
恋愛
公爵令嬢エミリアが十歳の時、第三王子であるロイとの婚約が決まった。しかし婚約者としての生活に、エミリアは不満を覚える毎日を過ごしていた。そんな折、エミリアは夜会にて王子から婚約破棄を宣言される。

処理中です...