悪役令嬢の逆襲

すけさん

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レンの戸惑い

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レンside


「アンナ大丈夫か?ジュリアンに虐げられてるんだろう?」


「そんな事私の口から言えません・・・ぐすん」


あ~それにしてもアイツは俺のアンナになんって仕打ちをするんだ!
苛立ちを見せる俺にアンナの存在は癒しだ

はぁ、全くジュリアンが俺の婚約者だなんて嫌になってくる



そんなアンナに場違いな発言をする護衛のケイゴ


「なぁ、アンナ嬢は本当にジュリアン嬢に虐げられてんの?」



ケイゴが不意に放った言葉に眉がピクっと動く


「ケイゴ様、どういった意味でしょうか?」


腕を組み考えながら真っ直ぐにアンナを見つめるケイゴ。
少し緊迫した空気が流れる。


「わ、わたくしは、、、嘘など言っておりませんわ!!」


明らかに態度の可笑しなアンナに違和感を感じるが、ケイゴの言葉に頭を傾げる


「ケイゴ、何故俺のアンナを責めるのだ!?」


「ずっと言いたかったんだけど、俺のアンナって発言の重さ分かってんのか?
レンの婚約者はジュリアンだろう?この女に骨抜きになってるんじゃねーよ!レン!」


ケイゴの言葉に傷付いたのだろう・・・俺の洋服の端を掴み悲しそうに上目遣いで俺を見上げる

か、可愛い。こんなに可愛いアンナに酷い事を言うケイゴが憎らしくなってきた。



「ケイゴ、幼馴染みって事で今までのお前の言動を許してきたが、アンナを侮辱するのなら許さない!」



口角をあげて苦笑いするケイゴだがアンナに対して謝罪する意思はないらしい


「ケイゴ様、もしかして姉に何かされましたの?レン様の右腕であるケイゴ様を味方にしようと策略されたのですわね!
姉の毒牙にかかってしまわれたなんて!」


そうだ!きっとジュリアンが影で糸を引いてるのかもしれない!
俺の大事な友人であるケイゴを毒牙にかけたのだろう


「はぁ?何言ってんだ?その思考回路は頭可笑しいだろ?」


最悪だ!俺の大事な友人が!大事なケイゴがジュリアンに骨抜きにされるなんて!!
いつでも女性との噂が途切れず常に恋愛を謳歌していたのに、悪魔に魂を奪われたのか


気づかなかったとは不覚だ


肩を落とす俺をアンナがしっかり支えてくれている。
やはり俺の隣に相応しい女性はジュリアンなんかじゃなくアンナしかいない


そんな俺を冷めた目で見つめるケイゴの姿に胸が締め付けられた


「はぁ、ここまで馬鹿とは・・・・
馬鹿は治らないなー
レン、俺はジュリアン嬢に惚れてもいないし、何もされてない!」


こんなやり取りを繰り返す事、数時間がたち呆れたように俺の前から姿を消す


ケイゴから俺の専属警護を辞めたいと申し入れがあった
なんでだ!俺のせいなのか?

いや、アイツ!ジュリアンのせいだ!


腸が煮えくり返り、ジュリアンに抗議しに会いに出掛けた。


すると俺の目の前には別人が佇んでいた。


「・・・・・ジュリアンなのか?」


派手な化粧は消え失せ、もちろん魔女みたいな目のまわりの真っ黒な物体も消え
変わりに今までのジュリアンとかけ離れた清楚な姿があった。


きつく巻かれてドリルのような髪は、緩く巻かれて本当に聖女のような姿で一瞬目を奪われる。


「おはようございます。レン様。
昨日父からお話があったと思いますが、私達の婚約破棄の件了承致しました。
今までレン様の手を煩わせまして申し訳ございませんでした。
妹のアンナとの婚約お祝い申し上げます。」


・・・・・・・。

婚約破棄!?
な、何の事だ!?


「な、何の事だ?」


「レン様が私との婚約よりもアンナとの婚約を熱望してると聞きまして、私から父に婚約破棄を申し出ました。
幸いポーツ家の者が新たな婚約者という事で問題ないとの事で、良かったですわ!」


「俺は何も聞いてない・・・・」


「そうでしたか、でもこれでレン様とアンナの縁を切り裂く事は出来なくなりましたわね!
心からお祝い申し上げますわ!」

いや、別に嬉しくないわけではないが・・・
ジュリアンの態度が呆気なさすぎて戸惑ってしまう。


お前は俺が好きだったのだろう?

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