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奪還作戦②
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◇◆奪還作戦決行日◇◆
塩谷姉さん奪還作戦の朝
私はスマホで念入りに俺達毒舌と連携を取る。
【塩谷姉さんの上着のポケットに小型ボイスレコーダー投入完了】
【了解。】
私はスマホと睨みっこしながら奮闘していると・・・
「山田さん、さっきからスマホ弄ってるけど、もしかして彼氏でも出来た?
因みに武田と織田のどっちに堕ちたの?」
銀縁眼鏡が可笑しそうに笑いながら話す。
「彼氏なんてまだ居ませんけど・・・」
「どっちに靡くか教えて欲しいんだけどな!」
「あれだけ好意を全面に出してる武田さんなら分かりますけど・・・
どうして織田さんも私を好きみたいな括りになってんですか?あり得ないんだけど!!」
「俺の情報によると、織田が武田に宣戦布告したらしいよ!!知らなかったの??」
「意味が分からない・・・」
そして退社後、ヤマトハイラットホテルの811号室に二人で待機して待ってる。
「私の情報によると、塩谷姉さんとお得意様が
このホテルのレストランでディナー終了後に部屋に来るみたい・・・
さっきガムテープで入り口に細工してきたから上手く活用してよ!」
「おぅ、そうか・・・なんか緊張してきた!
そういやぁー、話は変わるけど地味子の髪型いつもと違うよな?
そうやって下ろしてると雰囲気変わるな!」
確かに今日は髪型が違う、たまたま愛用してるゴムが切れたから下ろしてるだけなんだけど・・・
俺様の反応がいつもと違う気がする・・・
色気インテリが言っていた言葉が脳裏に浮かんでくる。
「丁度ゴムが切れたんです!だからいつもと違うかもしれない・・・
そういえば、真田さんが変な事言ってたんですけど、織田さんが武田さんに宣戦布告したって!?
意味がよく分かんなくて・・・・」
「・・・・・・・。」
無言の俺様にシビレを切らす私はつい好奇心が勝ってしまい追及してしまう
「何で黙ってるの!!
いつもみたいに馬鹿じゃねえの!?って言わないの?」
黙ったまま私を見つめる俺様に困惑してしまう。
「俺がお前の事好きになったって関係ないだろう?」
「はぁ??何言ってんの!!」
そのまま、不意に私に近づいてくるので後ろに後退すると
丁度ベッドの足元にぶつかり、そのまま勢いよく後ろに倒れてしまう。
仰向けの状態の私の上に、そのまま覆い被る様に近づく
ち、近い!!
顔が近い!!
何だこのシチュエーション!?
「このままキスして欲しいって面してるぞ!!」
「そんな事したら太平洋に埋めるって言ったよね?」
至近距離での会話は近すぎて変に意識してしまう・・・・
「お前、顔が赤いじゃん!俺に惚れちまったか?」
「そ、そんな訳ないでしょ!いい加減、退いてよ!!」
私の言葉に動揺する事もなく、そのまま私の頬を愛しそうに撫でる。
「マジで俺、可笑しくなってきたかもな・・お前が可愛く見える」
気付くと不意に額にキスを落とし、意地悪そうに樮笑む俺様
私は思わず真っ赤になり激しく動揺する。
「あのさ、マジで私が好きなの?」
「何でか分かんねえけどお前に惚れちまったらしい。」
暫くの沈黙に耐えられなくなってくる。
私を見つめる俺様の目から逃れられないでいる自分にドキドキと鼓動が早くなる。
すると、ボイスレコーダーから声が漏れてきて、一気に現実に引き戻された。
あんなに近かった距離も、一旦離れる事で思考を元に戻す。
「やっと獲物が引っ掛かったみたいだな。で、どうするんだ?」
そんな俺様に紙袋を差し出し、中身を取り出すとホテルの制服が入っていた。
「手筈通りこれ着てくれる?ルームサービス注文したって事でこれ運んで貰うから。」
私はワインが置いてあるワゴン車を引いて俺様の前に運んでくる。
「でも直ぐにバレんじゃねーの?」
「嘘も方便よ
お客様が当ホテルの300万人目にご来場頂いた記念のお客様になっております!
記念に少しばかりですがホテルより此方のワインをプレゼントさせて頂きます。
とか適当な事を言って部屋に入る!!」
可愛くラッピングされたワインを持ち上げニッコリ微笑む。
「お前、脚本家にでもなれば?」
そして手筈通りボーイの制服を着た俺様が隣の部屋の前に到着する。
さてさて、これからが本番だ。
奪還作戦スタート!!
塩谷姉さん奪還作戦の朝
私はスマホで念入りに俺達毒舌と連携を取る。
【塩谷姉さんの上着のポケットに小型ボイスレコーダー投入完了】
【了解。】
私はスマホと睨みっこしながら奮闘していると・・・
「山田さん、さっきからスマホ弄ってるけど、もしかして彼氏でも出来た?
因みに武田と織田のどっちに堕ちたの?」
銀縁眼鏡が可笑しそうに笑いながら話す。
「彼氏なんてまだ居ませんけど・・・」
「どっちに靡くか教えて欲しいんだけどな!」
「あれだけ好意を全面に出してる武田さんなら分かりますけど・・・
どうして織田さんも私を好きみたいな括りになってんですか?あり得ないんだけど!!」
「俺の情報によると、織田が武田に宣戦布告したらしいよ!!知らなかったの??」
「意味が分からない・・・」
そして退社後、ヤマトハイラットホテルの811号室に二人で待機して待ってる。
「私の情報によると、塩谷姉さんとお得意様が
このホテルのレストランでディナー終了後に部屋に来るみたい・・・
さっきガムテープで入り口に細工してきたから上手く活用してよ!」
「おぅ、そうか・・・なんか緊張してきた!
そういやぁー、話は変わるけど地味子の髪型いつもと違うよな?
そうやって下ろしてると雰囲気変わるな!」
確かに今日は髪型が違う、たまたま愛用してるゴムが切れたから下ろしてるだけなんだけど・・・
俺様の反応がいつもと違う気がする・・・
色気インテリが言っていた言葉が脳裏に浮かんでくる。
「丁度ゴムが切れたんです!だからいつもと違うかもしれない・・・
そういえば、真田さんが変な事言ってたんですけど、織田さんが武田さんに宣戦布告したって!?
意味がよく分かんなくて・・・・」
「・・・・・・・。」
無言の俺様にシビレを切らす私はつい好奇心が勝ってしまい追及してしまう
「何で黙ってるの!!
いつもみたいに馬鹿じゃねえの!?って言わないの?」
黙ったまま私を見つめる俺様に困惑してしまう。
「俺がお前の事好きになったって関係ないだろう?」
「はぁ??何言ってんの!!」
そのまま、不意に私に近づいてくるので後ろに後退すると
丁度ベッドの足元にぶつかり、そのまま勢いよく後ろに倒れてしまう。
仰向けの状態の私の上に、そのまま覆い被る様に近づく
ち、近い!!
顔が近い!!
何だこのシチュエーション!?
「このままキスして欲しいって面してるぞ!!」
「そんな事したら太平洋に埋めるって言ったよね?」
至近距離での会話は近すぎて変に意識してしまう・・・・
「お前、顔が赤いじゃん!俺に惚れちまったか?」
「そ、そんな訳ないでしょ!いい加減、退いてよ!!」
私の言葉に動揺する事もなく、そのまま私の頬を愛しそうに撫でる。
「マジで俺、可笑しくなってきたかもな・・お前が可愛く見える」
気付くと不意に額にキスを落とし、意地悪そうに樮笑む俺様
私は思わず真っ赤になり激しく動揺する。
「あのさ、マジで私が好きなの?」
「何でか分かんねえけどお前に惚れちまったらしい。」
暫くの沈黙に耐えられなくなってくる。
私を見つめる俺様の目から逃れられないでいる自分にドキドキと鼓動が早くなる。
すると、ボイスレコーダーから声が漏れてきて、一気に現実に引き戻された。
あんなに近かった距離も、一旦離れる事で思考を元に戻す。
「やっと獲物が引っ掛かったみたいだな。で、どうするんだ?」
そんな俺様に紙袋を差し出し、中身を取り出すとホテルの制服が入っていた。
「手筈通りこれ着てくれる?ルームサービス注文したって事でこれ運んで貰うから。」
私はワインが置いてあるワゴン車を引いて俺様の前に運んでくる。
「でも直ぐにバレんじゃねーの?」
「嘘も方便よ
お客様が当ホテルの300万人目にご来場頂いた記念のお客様になっております!
記念に少しばかりですがホテルより此方のワインをプレゼントさせて頂きます。
とか適当な事を言って部屋に入る!!」
可愛くラッピングされたワインを持ち上げニッコリ微笑む。
「お前、脚本家にでもなれば?」
そして手筈通りボーイの制服を着た俺様が隣の部屋の前に到着する。
さてさて、これからが本番だ。
奪還作戦スタート!!
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