33 / 104
3武将トリオ再び②
しおりを挟む私は、2人に今までの経緯を軽く説明する。
「なぁ、織田。
お前さ花子ちゃんの手を握ったのかよ。ムカつく・・・・」
えっ!?
食い付く所はそこなの?
ふて腐れながら子供みたいに不機嫌になるホスト風偽王子
「花子ちゃん、俺が消毒してあげるよ・・・」
いきなり私の手を掴み指と指を絡め恋人繋ぎすると、その手をブランブランしながら他の2人に見せつける。
ホスト風偽王子はマジで馬鹿なんじゃないだろうか・・・・
「馬鹿じゃね・・・俺はこんな地味子なんて全然興味ねーし惚れたりするわけねーだろ!?」
「俺も面白い子だとは思うけど武田みたいな恋愛感情は持てないや。
俺は完全に樹里さん狙いだからね。
しかし一目惚れって本当にあるんだよね!」
ウットリしながら樮笑む真田
私はホスト風偽王子の手を離して睨み付ける
「その怒った顔も可愛いな・・・」
ポッと頬を染める武田を織田と真田があり得ないって顔で見てる。
そして私に視線を移して
「なぁ、武田の気持ちは真剣みたいだからこの際試付き合っちゃえよ!」
俺様毒舌が牙を剥く。
ウルウルした瞳で私を見つめるホストと目が合う。
面倒くさい・・・・
この無理矢理な感じ・・・
確かにちょっとだけドキッってなった事もあるけど、あれは只の気の迷いだっただけだし・・・・
「前にも言いましたけど、武田さんは私なんて本当は好きじゃないんですよ。
靡かない私が珍しくて気になるってだけで・・・
欲しい玩具を欲しがるみたいな感じ?」
私の言葉を否定するかのように首を振りながら違うと態度で示す。
「そうかもしれないけど、違うとも言い切れないよ
そうだ、一度でいいからデートしてみない?
んで、気持ちを確かめるってのはどう?」
ホスト風偽王子がニンマリしながら私に迫ってくる。
「デートですか?はぁ・・・・
まぁ、それで気が済むんであれば1度だけデートしますか?」
自分でも何言ってんだろうって思ったけど、
こんな事言うなんて、私も酔っぱらってるんだろうか・・・・
「えっ、いいの?覚えてないって無しだからね」
嬉しそうにはしゃぐホスト風偽王子
「「もう既にバカップルじゃね?」」
ハモる2人・・・・
0
お気に入りに追加
40
あなたにおすすめの小説
【完結】今夜さよならをします
たろ
恋愛
愛していた。でも愛されることはなかった。
あなたが好きなのは、守るのはリーリエ様。
だったら婚約解消いたしましょう。
シエルに頬を叩かれた時、わたしの恋心は消えた。
よくある婚約解消の話です。
そして新しい恋を見つける話。
なんだけど……あなたには最後しっかりとざまあくらわせてやります!!
★すみません。
長編へと変更させていただきます。
書いているとつい面白くて……長くなってしまいました。
いつも読んでいただきありがとうございます!
【完結】偽物令嬢と呼ばれても私が本物ですからね!
kana
恋愛
母親を亡くし、大好きな父親は仕事で海外、優しい兄は留学。
そこへ父親の新しい妻だと名乗る女性が現れ、お父様の娘だと義妹を紹介された。
納得できないまま就寝したユティフローラが次に目を覚ました時には暗闇に閉じ込められていた。
助けて!誰か私を見つけて!
父が死んだのでようやく邪魔な女とその息子を処分できる
兎屋亀吉
恋愛
伯爵家の当主だった父が亡くなりました。これでようやく、父の愛妾として我が物顔で屋敷内をうろつくばい菌のような女とその息子を処分することができます。父が死ねば息子が当主になれるとでも思ったのかもしれませんが、父がいなくなった今となっては思う通りになることなど何一つありませんよ。今まで父の威を借りてさんざんいびってくれた仕返しといきましょうか。根に持つタイプの陰険女主人公。
転生ガチャで悪役令嬢になりました
みおな
恋愛
前世で死んだと思ったら、乙女ゲームの中に転生してました。
なんていうのが、一般的だと思うのだけど。
気がついたら、神様の前に立っていました。
神様が言うには、転生先はガチャで決めるらしいです。
初めて聞きました、そんなこと。
で、なんで何度回しても、悪役令嬢としかでないんですか?
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
【完結】「別れようって言っただけなのに。」そう言われましてももう遅いですよ。
まりぃべる
恋愛
「俺たちもう終わりだ。別れよう。」
そう言われたので、その通りにしたまでですが何か?
自分の言葉には、責任を持たなければいけませんわよ。
☆★
感想を下さった方ありがとうございますm(__)m
とても、嬉しいです。
村八分にしておいて、私が公爵令嬢だったからと手の平を返すなんて許せません。
木山楽斗
恋愛
父親がいないことによって、エルーシャは村の人達から迫害を受けていた。
彼らは、エルーシャが取ってきた食べ物を奪ったり、村で起こった事件の犯人を彼女だと決めつけてくる。そんな彼らに、エルーシャは辟易としていた。
ある日いつものように責められていた彼女は、村にやって来た一人の人間に助けられた。
その人物とは、公爵令息であるアルディス・アルカルドである。彼はエルーシャの状態から彼女が迫害されていることに気付き、手を差し伸べてくれたのだ。
そんなアルディスは、とある目的のために村にやって来ていた。
彼は亡き父の隠し子を探しに来ていたのである。
紆余曲折あって、その隠し子はエルーシャであることが判明した。
すると村の人達は、その態度を一変させた。エルーシャに、媚を売るような態度になったのである。
しかし、今更手の平を返されても遅かった。様々な迫害を受けてきたエルーシャにとって、既に村の人達は許せない存在になっていたのだ。
笑い方を忘れたわたしが笑えるようになるまで
風見ゆうみ
恋愛
幼い頃に強制的に王城に連れてこられたわたしには指定の場所で水を汲めば、その水を飲んだ者の見た目を若返らせたり、傷を癒やすことができるという不思議な力を持っていた。
大事な人を失い、悲しみに暮れながらも、その人たちの分も生きるのだと日々を過ごしていた、そんなある日のこと。性悪な騎士団長の妹であり、公爵令嬢のベルベッタ様に不思議な力が使えるようになり、逆にわたしは力が使えなくなってしまった。
それを知った王子はわたしとの婚約を解消し、ベルベッタ様と婚約。そして、相手も了承しているといって、わたしにベルベッタ様の婚約者である、隣国の王子の元に行くように命令する。
隣国の王子と過ごしていく内に、また不思議な力が使えるようになったわたしとは逆にベルベッタ様の力が失われたと報告が入る。
そこから、わたしが笑い方を思い出すための日々が始まる――
※独特の世界観であり設定はゆるめです。
最初は胸糞展開ですが形勢逆転していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる