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3武将トリオ再び②

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私は、2人に今までの経緯を軽く説明する。



「なぁ、織田。
お前さ花子ちゃんの手を握ったのかよ。ムカつく・・・・」


えっ!?
食い付く所はそこなの?
ふて腐れながら子供みたいに不機嫌になるホスト風偽王子



「花子ちゃん、俺が消毒してあげるよ・・・」



いきなり私の手を掴み指と指を絡め恋人繋ぎすると、その手をブランブランしながら他の2人に見せつける。



ホスト風偽王子はマジで馬鹿なんじゃないだろうか・・・・



「馬鹿じゃね・・・俺はこんな地味子なんて全然興味ねーし惚れたりするわけねーだろ!?」



「俺も面白い子だとは思うけど武田みたいな恋愛感情は持てないや。
俺は完全に樹里さん狙いだからね。
しかし一目惚れって本当にあるんだよね!」


ウットリしながら樮笑む真田



私はホスト風偽王子の手を離して睨み付ける



「その怒った顔も可愛いな・・・」



ポッと頬を染める武田を織田と真田があり得ないって顔で見てる。



そして私に視線を移して


「なぁ、武田の気持ちは真剣みたいだからこの際試付き合っちゃえよ!」


俺様毒舌が牙を剥く。


ウルウルした瞳で私を見つめるホストと目が合う。




面倒くさい・・・・


この無理矢理な感じ・・・
確かにちょっとだけドキッってなった事もあるけど、あれは只の気の迷いだっただけだし・・・・



「前にも言いましたけど、武田さんは私なんて本当は好きじゃないんですよ。
靡かない私が珍しくて気になるってだけで・・・
欲しい玩具を欲しがるみたいな感じ?」



私の言葉を否定するかのように首を振りながら違うと態度で示す。



「そうかもしれないけど、違うとも言い切れないよ
そうだ、一度でいいからデートしてみない?
んで、気持ちを確かめるってのはどう?」



ホスト風偽王子がニンマリしながら私に迫ってくる。


「デートですか?はぁ・・・・
まぁ、それで気が済むんであれば1度だけデートしますか?」



自分でも何言ってんだろうって思ったけど、
こんな事言うなんて、私も酔っぱらってるんだろうか・・・・



「えっ、いいの?覚えてないって無しだからね」



嬉しそうにはしゃぐホスト風偽王子



「「もう既にバカップルじゃね?」」


ハモる2人・・・・












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