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企画開発部③
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私はガタッと立ち上がりスマホの動画画面を立ち上げ撮影し始める。
慌てて、塩屋姉さんが止めに入るもギロリと睨みつけて黙らせる。
「セクハラ沢田部長・・・・これ撮影してますよ!セクハラは立派な犯罪ですから訴えたら裁判沙汰ですね・・・・
バッチリ証拠確保しましたから、もう逃げられませんよ!」
いきなりの私の行動に女子社員が慌てふためいてるのと同時に笑顔が浮かぶ
沢田部長は顔を真っ赤にしながら怒鳴り声をあげる。
「だ・か・ら、撮影してるって言ってんでしょ!そこのセクハラ部長は、馬鹿なの?クスッ」
私は笑いながら撮影を続けている。
「おい、千葉、あのブスをなんとかしろ!」
セクハラサイテー野郎の罵声が響き渡る。
千葉と呼ばれたセクハラ野郎の腰巾着は、私に突進してくる。
でも、敢えなく私の視界から突然消える。
派手に転んだ腰ぎんちゃくが痛そうに起き上がり顔を歪めている。
俺様毒舌が足を引っ掻けて腰ぎんちゃく千葉をわざと転ばしたのだ。
そして、私の手を掴み・・・・
「おい、来い!!」
グイッと引っ張られそのまま手を繋ぎ店を出て走る。
続々とセクハラ野郎の部下が追って来るけど二人して全速力で走る。
息を切らしながら全速力で繁華街を駆け巡る。
こんなに走ったのは小学生の時以来かも・・・・
そして、ゼェゼェと肩で息をしながらその足が止まる
「ここまで来れば大丈夫かな・・・
それにしても、地味子の行動力は凄いな!
いきなり動画って凄すぎて笑っちゃったぜ」
爽やかに微笑む、俺様毒舌。
「どうして、女子社員は誰も部長に逆らわないんですか?」
「まぁ・・・・
あの部長に楯突くと離れた小島とかに出向させられるんだよ・・・
俺も危うく沖縄まで飛ばされそうになったけど、同期の真田に助けられてどうにかなってるけど・・・
企画開発部に残っても執拗な嫌がらせで皆、辞めていくんだ。
お前は、新人なのに大丈夫か?」
「私には切り札がありますからね・・・
いざとなったら社長に直談判でもしますよ!!」
「ブッハハハハマジで腹痛てぇーーー!!」
中々笑いが止まらないらしくて、暫く笑い続けてる俺様毒舌。
「あっそうだ、今から武田も誘って飲み直すか・・・・」
何時もなら、はぁ?ってなるけど・・・
私も今日は清々しい気分だし久し振りに飲みたい!!
酔い潰れたい!!
「いいですけど・・・私、何気に酒豪ですよ!
私より先に潰れないでくださいよ。」
「マジで面白い切り返しだな!でも、残念・・・・顔が好みじゃないんだよな。」
「織田さんこそ、イケメンって騒がれてますけどそんなんでもないですよね・・・クックックッ」
俺様毒舌の行きつけの店に連れていかれた。
外に赤提灯が灯りこじんまりとしたお店だ
ドアをガラガラと開け暖簾(のれん)を潜って店内に入る。
カウンターとテーブル席が2つしかなく少人数でアットホームな雰囲気の和食の店だ
そんな私達に店主の女将さんが挨拶してくれた。
「織田ちゃん、あら女の子連れなんて初めてよね?もしかして彼女?」
ちょいとうなじが色っぽい和服の女将さんが俺様毒舌に話しかける。
「こんなん俺の女な訳ないでしょ!
俺の好きなタイプは女将さんだもん。
人妻ってのがネックなだけで俺のドストライクゾーンなんだから」
「織田ちゃんはお世辞が上手いわよね。
もうアラフォーのおばちゃんなのに・・・・」
「えっ?アラフォーってマジですか?
20代後半だと思ったのに・・・」
私の言葉に嬉しそうに微笑み女将さん。
「いやだ、お嬢さんもお世辞が上手いわね~
サービスしちゃいたくなるわね~」
いやいや・・・
お世辞じゃなくて・・・
本気で思ったんだけど・・・
だって、その色気凄いよ~
リアル美魔女じゃん!!
慌てて、塩屋姉さんが止めに入るもギロリと睨みつけて黙らせる。
「セクハラ沢田部長・・・・これ撮影してますよ!セクハラは立派な犯罪ですから訴えたら裁判沙汰ですね・・・・
バッチリ証拠確保しましたから、もう逃げられませんよ!」
いきなりの私の行動に女子社員が慌てふためいてるのと同時に笑顔が浮かぶ
沢田部長は顔を真っ赤にしながら怒鳴り声をあげる。
「だ・か・ら、撮影してるって言ってんでしょ!そこのセクハラ部長は、馬鹿なの?クスッ」
私は笑いながら撮影を続けている。
「おい、千葉、あのブスをなんとかしろ!」
セクハラサイテー野郎の罵声が響き渡る。
千葉と呼ばれたセクハラ野郎の腰巾着は、私に突進してくる。
でも、敢えなく私の視界から突然消える。
派手に転んだ腰ぎんちゃくが痛そうに起き上がり顔を歪めている。
俺様毒舌が足を引っ掻けて腰ぎんちゃく千葉をわざと転ばしたのだ。
そして、私の手を掴み・・・・
「おい、来い!!」
グイッと引っ張られそのまま手を繋ぎ店を出て走る。
続々とセクハラ野郎の部下が追って来るけど二人して全速力で走る。
息を切らしながら全速力で繁華街を駆け巡る。
こんなに走ったのは小学生の時以来かも・・・・
そして、ゼェゼェと肩で息をしながらその足が止まる
「ここまで来れば大丈夫かな・・・
それにしても、地味子の行動力は凄いな!
いきなり動画って凄すぎて笑っちゃったぜ」
爽やかに微笑む、俺様毒舌。
「どうして、女子社員は誰も部長に逆らわないんですか?」
「まぁ・・・・
あの部長に楯突くと離れた小島とかに出向させられるんだよ・・・
俺も危うく沖縄まで飛ばされそうになったけど、同期の真田に助けられてどうにかなってるけど・・・
企画開発部に残っても執拗な嫌がらせで皆、辞めていくんだ。
お前は、新人なのに大丈夫か?」
「私には切り札がありますからね・・・
いざとなったら社長に直談判でもしますよ!!」
「ブッハハハハマジで腹痛てぇーーー!!」
中々笑いが止まらないらしくて、暫く笑い続けてる俺様毒舌。
「あっそうだ、今から武田も誘って飲み直すか・・・・」
何時もなら、はぁ?ってなるけど・・・
私も今日は清々しい気分だし久し振りに飲みたい!!
酔い潰れたい!!
「いいですけど・・・私、何気に酒豪ですよ!
私より先に潰れないでくださいよ。」
「マジで面白い切り返しだな!でも、残念・・・・顔が好みじゃないんだよな。」
「織田さんこそ、イケメンって騒がれてますけどそんなんでもないですよね・・・クックックッ」
俺様毒舌の行きつけの店に連れていかれた。
外に赤提灯が灯りこじんまりとしたお店だ
ドアをガラガラと開け暖簾(のれん)を潜って店内に入る。
カウンターとテーブル席が2つしかなく少人数でアットホームな雰囲気の和食の店だ
そんな私達に店主の女将さんが挨拶してくれた。
「織田ちゃん、あら女の子連れなんて初めてよね?もしかして彼女?」
ちょいとうなじが色っぽい和服の女将さんが俺様毒舌に話しかける。
「こんなん俺の女な訳ないでしょ!
俺の好きなタイプは女将さんだもん。
人妻ってのがネックなだけで俺のドストライクゾーンなんだから」
「織田ちゃんはお世辞が上手いわよね。
もうアラフォーのおばちゃんなのに・・・・」
「えっ?アラフォーってマジですか?
20代後半だと思ったのに・・・」
私の言葉に嬉しそうに微笑み女将さん。
「いやだ、お嬢さんもお世辞が上手いわね~
サービスしちゃいたくなるわね~」
いやいや・・・
お世辞じゃなくて・・・
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