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暗闇でドキッ②
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「ヤバイ、ギャップ萌え。」
私はホストの声など気にする余裕もなく自分の事で精一杯だ。
近くにホスト風偽王子の気配を感じる。
「きゃぁ・・・・!!」
閃光と共に真っ暗闇のオフィスの中に光が放たれる
窓からの雷光で光が反射すると、ホスト風偽王子の姿が映る
次の瞬間強く抱き締められた。
「大丈夫、俺がついてるから・・・・」
私の耳元で囁く言葉は魔法みたいで何故だか安心できた。
何故だかホストを頼りにしてる自分がいた。
またしても雷の地響きみたいな重低音が鳴り響くと、思わずビクッと体が震えてしまう。
私の頭をポンポンと優しく触れながら・・・
「大丈夫、大丈夫・・・」
思わず私の手がホストの背中にまわる
変なの・・・・
何でか知らないけどホスト風偽王子がいれば大丈夫な気がしてくる・・・
時間にすればほんの数分の事だったかもしれないけど、でもとても長い時間だった気もする。
抱き締められてて凄く安心したんだ。
「やっと雷落ち着いたみたいだね!
それにしても花子ちゃんって意外に胸が大きいんだね。クスッ」
私は咄嗟に離れようとするが逆に強く抱き締められる
「花子ちゃんって抱き心地いいな」
甘えるように耳元で囁くホスト風偽王子。
このエロガッパホスト!!
すると部屋の電気が一斉に点灯する。
やっとホスト風偽王子が離れてくれた。
私は敢えて距離を取ると・・・
「俺、凄い拒否られてる?
まあ収穫あったからいいけどね。クスッ」
「帰るでしょ?もう遅いし送っていくよ。」
「電車がまだあるから大丈夫です。」
私はそのまま帰り支度をして帰ろうと鞄を取ると、ホスト風偽王子に腕を掴まれた。
「じゃあ駅まで送るよ。」
そのまま腕を掴まれたまま、会社を出て駅までの道程を一緒に歩く。
「花子ちゃんの好きな男のタイプってどんな奴?」
「武田さんみたいにチャラチャラしてない誠実な男性ですね。」
「俺、結構誠実だけどな・・・・」
「見た目からしてホストっぽいですよ。」
「言ってくれるね~
ねぇ、そう言えばなんで雷苦手なの?」
ホスト風偽王子の一言に立ち止まってしまう。
「両親が亡くなった日 も雷が酷い夜だったから、それから苦手なんです。
先程は失礼しました。
もうあんな醜態は二度としませんから!」
「ごめん、そんな経緯があったなんて・・・
でも雷の日は俺を思い出してよ、俺が花子ちゃんを守ってあげるから。」
ホスト風偽王子の一言に涙腺が崩壊しそうになる。
この男は、どうして私の心を揺さぶるのだろうか・・・
「結構です・・・・」
私が拒否ると、呆れたような顔をしながら微笑む。
「素直じゃないよね」
「もう、駅まで着いたので大丈夫です。
不本意ではありますが、送って頂いてありがとうございました。」
私の言葉にパッと嬉しそうに微笑むホスト風偽王子。
その笑顔をみて、また私の心が揺さぶられる気がした。
私はホストの声など気にする余裕もなく自分の事で精一杯だ。
近くにホスト風偽王子の気配を感じる。
「きゃぁ・・・・!!」
閃光と共に真っ暗闇のオフィスの中に光が放たれる
窓からの雷光で光が反射すると、ホスト風偽王子の姿が映る
次の瞬間強く抱き締められた。
「大丈夫、俺がついてるから・・・・」
私の耳元で囁く言葉は魔法みたいで何故だか安心できた。
何故だかホストを頼りにしてる自分がいた。
またしても雷の地響きみたいな重低音が鳴り響くと、思わずビクッと体が震えてしまう。
私の頭をポンポンと優しく触れながら・・・
「大丈夫、大丈夫・・・」
思わず私の手がホストの背中にまわる
変なの・・・・
何でか知らないけどホスト風偽王子がいれば大丈夫な気がしてくる・・・
時間にすればほんの数分の事だったかもしれないけど、でもとても長い時間だった気もする。
抱き締められてて凄く安心したんだ。
「やっと雷落ち着いたみたいだね!
それにしても花子ちゃんって意外に胸が大きいんだね。クスッ」
私は咄嗟に離れようとするが逆に強く抱き締められる
「花子ちゃんって抱き心地いいな」
甘えるように耳元で囁くホスト風偽王子。
このエロガッパホスト!!
すると部屋の電気が一斉に点灯する。
やっとホスト風偽王子が離れてくれた。
私は敢えて距離を取ると・・・
「俺、凄い拒否られてる?
まあ収穫あったからいいけどね。クスッ」
「帰るでしょ?もう遅いし送っていくよ。」
「電車がまだあるから大丈夫です。」
私はそのまま帰り支度をして帰ろうと鞄を取ると、ホスト風偽王子に腕を掴まれた。
「じゃあ駅まで送るよ。」
そのまま腕を掴まれたまま、会社を出て駅までの道程を一緒に歩く。
「花子ちゃんの好きな男のタイプってどんな奴?」
「武田さんみたいにチャラチャラしてない誠実な男性ですね。」
「俺、結構誠実だけどな・・・・」
「見た目からしてホストっぽいですよ。」
「言ってくれるね~
ねぇ、そう言えばなんで雷苦手なの?」
ホスト風偽王子の一言に立ち止まってしまう。
「両親が亡くなった日 も雷が酷い夜だったから、それから苦手なんです。
先程は失礼しました。
もうあんな醜態は二度としませんから!」
「ごめん、そんな経緯があったなんて・・・
でも雷の日は俺を思い出してよ、俺が花子ちゃんを守ってあげるから。」
ホスト風偽王子の一言に涙腺が崩壊しそうになる。
この男は、どうして私の心を揺さぶるのだろうか・・・
「結構です・・・・」
私が拒否ると、呆れたような顔をしながら微笑む。
「素直じゃないよね」
「もう、駅まで着いたので大丈夫です。
不本意ではありますが、送って頂いてありがとうございました。」
私の言葉にパッと嬉しそうに微笑むホスト風偽王子。
その笑顔をみて、また私の心が揺さぶられる気がした。
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