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暗闇でドキッ
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三田産業のプレゼン準備に追われる毎日
残業の日が増え流石に疲れがピークを迎えている。
「皆、お疲れ!これ差し入れ!
プレゼンの順番だけど、うちは3番目の最後になったから。あと少し頑張ってくれ!」
ホストの差し入れのコーヒーで一息つくチームメンバー。
「武田主任、プレゼンの手応えはどうですか?
うちは勝てそうですか?」
「最大のライバルの【ワンダーコーポレーション】が鍵だろうな・・・
まぁ、負ける気はしないけど・・・」
自信に満ち溢れたその横顔が少しだけキラキラして惹き付けられる
「さて、あと一踏ん張り頑張るか!!」
ホスト風偽王子の言葉に、皆各々デスクに戻り作業を再開する
私は疲れがたまっていたのか、気がついたらデスクに俯せになって眠ってしまっていた。
顔をあげ両手を伸ばすと、辺りは暗闇に支配されていて私の部署の部屋の明かりだけが点灯していた。
寝惚け眼で何度か目を擦りながら起き上がると、私の顔の前にひょっこり顔を出すホスト
誰も居ないと思っていたのでビックリして席からずり落ちる。
「花子ちゃん、寝顔も可愛いよね」
満足げに笑顔を浮かべてるホスト風偽王子。
「ここ、俯せになった時の痕がついてる!」
不意打ちのように私の頬に触れてくるからビクッっとしてしまう。
このホスト、無駄に色気フェロモン放出してるんだけど・・・・
「その初々しい反応が新鮮かも・・・」
何か貞操の危機?ってぐらい近いんだけど・・・・
「また、蹴られたいですか?」
「怒った顔の花子ちゃんも可愛いね!」
「武田さん、前から言おうと思ってたんですけど・・・絶対私の事好きじゃないですよ!
タイプが違う私が珍しいだけでしょ!?
私が靡かないから変に執着してるだけだし・・」
「そうかもね・・・
花子ちゃんが俺に堕ちたらもう興味もなくなるかもね。クスッ」
「じゃあ、キスでもしたら私に興味示さなくなるかな・・・キスでもしときますか?」
私が妖艶に微笑むと・・・
動揺してるのか固まってるホスト風偽王子。
すると閃光がひかって窓に反射する
ドドドドーーーーーーー!!
凄い音と眩しい光に眉を下げる。
一瞬で真っ暗闇に包まれるフロワー。
「停電か・・・雷落ちたかな・・」
さっきまで動揺していたのが嘘のようにホスト風偽王子は普通にしている。
相変わらず色気フェロモンを放出してるけど・・・。
また雷光が窓に反射する
ドドドド――!!
地響きみたいな重低音が鳴り響く
「きゃ――――――!!」
思わず声が出てしまった。
そう、私は雷が凄く苦手なのだ。
自分で自分を抱き締める様に震える体を支える。
「花子ちゃんって、もしかして雷が苦手なの?」
「・・・・・きゃぁ――!!」
黙っていたくても雷音が鳴り響く度に反応してしまう。
残業の日が増え流石に疲れがピークを迎えている。
「皆、お疲れ!これ差し入れ!
プレゼンの順番だけど、うちは3番目の最後になったから。あと少し頑張ってくれ!」
ホストの差し入れのコーヒーで一息つくチームメンバー。
「武田主任、プレゼンの手応えはどうですか?
うちは勝てそうですか?」
「最大のライバルの【ワンダーコーポレーション】が鍵だろうな・・・
まぁ、負ける気はしないけど・・・」
自信に満ち溢れたその横顔が少しだけキラキラして惹き付けられる
「さて、あと一踏ん張り頑張るか!!」
ホスト風偽王子の言葉に、皆各々デスクに戻り作業を再開する
私は疲れがたまっていたのか、気がついたらデスクに俯せになって眠ってしまっていた。
顔をあげ両手を伸ばすと、辺りは暗闇に支配されていて私の部署の部屋の明かりだけが点灯していた。
寝惚け眼で何度か目を擦りながら起き上がると、私の顔の前にひょっこり顔を出すホスト
誰も居ないと思っていたのでビックリして席からずり落ちる。
「花子ちゃん、寝顔も可愛いよね」
満足げに笑顔を浮かべてるホスト風偽王子。
「ここ、俯せになった時の痕がついてる!」
不意打ちのように私の頬に触れてくるからビクッっとしてしまう。
このホスト、無駄に色気フェロモン放出してるんだけど・・・・
「その初々しい反応が新鮮かも・・・」
何か貞操の危機?ってぐらい近いんだけど・・・・
「また、蹴られたいですか?」
「怒った顔の花子ちゃんも可愛いね!」
「武田さん、前から言おうと思ってたんですけど・・・絶対私の事好きじゃないですよ!
タイプが違う私が珍しいだけでしょ!?
私が靡かないから変に執着してるだけだし・・」
「そうかもね・・・
花子ちゃんが俺に堕ちたらもう興味もなくなるかもね。クスッ」
「じゃあ、キスでもしたら私に興味示さなくなるかな・・・キスでもしときますか?」
私が妖艶に微笑むと・・・
動揺してるのか固まってるホスト風偽王子。
すると閃光がひかって窓に反射する
ドドドドーーーーーーー!!
凄い音と眩しい光に眉を下げる。
一瞬で真っ暗闇に包まれるフロワー。
「停電か・・・雷落ちたかな・・」
さっきまで動揺していたのが嘘のようにホスト風偽王子は普通にしている。
相変わらず色気フェロモンを放出してるけど・・・。
また雷光が窓に反射する
ドドドド――!!
地響きみたいな重低音が鳴り響く
「きゃ――――――!!」
思わず声が出てしまった。
そう、私は雷が凄く苦手なのだ。
自分で自分を抱き締める様に震える体を支える。
「花子ちゃんって、もしかして雷が苦手なの?」
「・・・・・きゃぁ――!!」
黙っていたくても雷音が鳴り響く度に反応してしまう。
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