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悶絶するホスト

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「花子ちゃん、企画会議するから今から第2会議室に来てくれる?」



私に爽やかに微笑みかけるホスト風偽王子。



まぁ、本人はまさか私がお見合いの相手とは思ってないだろうから涼しい顔してるけど・・・
私は昨日の事があったから少し意識してしまっている


自分の気持ちの変化に戸惑ってしまうんだけど・・・




「花子ちゃん大丈夫?ボーってしてるけど」


私のおでこに手を置くとホストとの距離が意外と近くて意識してしまうじゃないか!




「ちょっと、近い!!だっ、大丈夫だから!!」



何だか気持ちに余裕がないから焦ってしまう



何なのよ!こんなの私らしくない!!






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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「それで、皆からの企画書全部読ませてもらいました。最終的に花子ちゃんの企画案が一番良いと思ったんだよね!
花子ちゃん、これから皆にプレゼンしてみてくれる?」


いきなりの指名にビクついてしまう。

えっ!?私の企画案が選ばれた!?


私は企画案を説明する。


「まず、ターゲット層を10代から20代に絞りました。特に10代の女子高校生達ににブームの火付け役になってもらいます。
今や全世代に浸透しているSNSを使って彼女達にバンバン宣伝してもらい話題を提供しつつ、
10代に人気の高い読者モデルをメインモデルに置き更にブームの熱をあげたいと思ってます。」



「若い世代だと単価設定が安くなるんじゃ・・」



「その通りです、狙いは若い世代がターゲットなので一つ一つの単価も通常より安いものにします。

その変わり、CMで起用するモデルは有名女優や、タレントを使わずに読者モデルを使うことによりコストを大幅に押さえられます。」



「それじゃ、宣伝が弱くないか?」



「今や読者モデルは、インフルエンサーとして高い実績があります!若い世代のSNSはTwitterなどのトレンド入りなどでブームの牽引をし、馬鹿に出来ないほど即戦力としてイイ働きをしてくれると思います!」




そんなこんなで色んな意見が飛び交って、活気ある会議になった。



「あのさ、山田さんって結構イイセンスしてるよね・・・
なんか、ちょっと誤解してたかも・・・これから宜しくね。」



私に手を差し出してくるチームメンバーの櫻井に笑顔を向けると、



「山田さんってパーツは悪くないから、コンタクトにしてみたら?」


櫻井の言葉に金田が私の顔をジロジロ見てくるので、苦笑いしてると・・・
こちらを見ているホスト風偽王子の視線と交わる。



私は直ぐに視線を逸らすけど不機嫌な態度でガン見されてるよ。



「ちょっと花子ちゃんいい?」



急にホスト風偽王子に腕を掴まれて連れ出される。



給湯室に引きずり込まれ・・・・


そのまま壁に体を押し付けられ両腕を拘束される



「花子ちゃんって、どうして俺じゃなくて櫻井や金田に笑顔を振り撒くの?」



「はぁ?何言ってんですか?意味が分からないんだけど。」


「なんかムカつく・・・・」



そんな捨て台詞と一緒にホストの顔が近づいてきて唇に指が触れる


思わずビクッとしてしまうと私の耳元に甘い声で



「花子ちゃん可愛い・・・・」


瞬時に今の状況って貞操の危機じゃ!?


必死に抵抗するがガッチリ両腕を押さえられてていて動けない。


こうなったら最後の手段。

男性急所に蹴りをお見舞いすると、ホストの顔が歪む。
やっと拘束が解かれるとすぐに離れた・・・
悶絶の表情で私に訴えかけるので正当防衛だと目で訴える


「いきなり何するんですか?もしかして馬鹿ですか?」



「いきなりこれは酷くない?
股間はマジで痛いんだけど・・・・」




「天罰でしょ・・・もっと殴っても足りないくらい」


先程から悶絶し苦痛な顔で股間部分を手で押さえてる。



ざまあみろ・・・・・


いきなりキスしようとするなんてあり得ないでしょ!!








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