ツイログ

か

朝、微睡みの中でふわふわしているといつも先に起きている恋人のライターを探す気配がする。彼もまた寝ぼけ眼なのであろう、結局ライターを見つけ出せずに再び夢の世界へと足を投げ出そうとしている。私は目を開けられないまま彼の方に寝転んだ。私の存在を確かめるように彼が腕を背中に回した。ぐぅ、と聞こえてきた寝息に思わずにやけて私も再び眠りに落ちた。窓から入り込む日差しが強くなった頃ふと目が覚めた。隣で彼が煙草を吸っている。息を吸い込むとぱちぱちと火種が燃える音がした。ん～と間延びした声を出すと彼がおはよう、と私を抱き寄せてそっと笑った。うん、と答えて私は今日が日曜日だったことを思い出す。今度は腕枕してもらおうと夢うつつの中思って、彼の深い息を聴きながら布団に潜り込んだ。