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 2人がほとんど同じ時期に妊娠したのは嬉しい誤算ではあった。面倒事はさっさと済ませてしまいたい。男の子が産まれたら、その辺の教会の前に捨てて、女の子ならば育てて出産マシーンにするのも良さそうだと考えた。けれども、労力と費用を考えると馬鹿げた考えだったとすぐに理解出来るだろう。とりあえずは産まれて来た子供は全て教会にでも捨てる事にする。子育ては善人に任せて、私は一番気持ち良い所を楽しむ事にしよう。山田と彼女をベッドの上で同時に抱いた。2人の淫らな声が重なって非常に危険な状態になりそうになる。あまり激しく突くとお腹の子供に影響が出そうだが、我慢するのは嫌だった。妊娠9ヶ月目でも構わずにベッドに寝かせるとセックスした。そろそろ山田の方が産みそうだった。まずは1人目。次に2人目。彼女達の年齢ならばあと3人ずつは産んでくれそうだ。その前に代わりのマシーンをこの家に連れて来るのが早いかもしれない。それはそれで非常に楽しくなりそうな予感がした。

 私は愛する女性に多くの化け物を産ませて、この日本を壊したくて仕方がなかった。1人で日本を壊す事は出来ない。では、10人ならばどうだろうか?100人ならばどうだろうか?私ではないが、誰がやってくれる。私の子供か、孫か、ひ孫がやってくれる日が来るだろう。この小説は途中までが子供の産めない流華の為に書いたものだ。続きは未来の子供達の為に書いた。父の愛と母の憎悪を持って、お前達は産まれる。そして、私はお前達を捨てる。捨てられたお前達は善人に拾われて育てられる。何人かは大人になるまで生き残るだろう。生き残った何人かは私以上の憎悪を持って世界を恨むだろう。そうなれば私はお前達を誇りに思うだろう。

 この日本に済む人間の半分は殺してもいい存在だ。馬鹿な人間達が政治家を選ぶ。その政治家達には罪はない。彼らなりに一生懸命にやってあの程度の結果になるのだろう。実力が足りないのに選ばれてしまったのだ。選んだ方が間違っている。その結果、私のような存在が生まれてしまう事になった。私は馬鹿な人間達の作り出した国の被害者でしかない。障害者だから、大学を出ていないから、犯罪者だからと、この社会は徹底的に私に理不尽な仕打ちを与え続けた。明らかな風評被害というものだ。私はおかしな社会のルールブックを一度白紙に戻そう。1人の人間に世界を壊す事は出来なかった。協力者を求めたが集まる事はなかった。手段と時間はもう選ばない。私の力と意思は善人達が壊せぬ、殺せぬ赤ん坊としてばら撒いた。さぁ、この世界を共に変えよう。ゆっくりとゆっくりと変えよう。この汚れた世界が変わるまで、何度でも私の半分の遺伝子を受け継ぐ子供達は産まれて来るだろう。さぁ、偽善者達よ。偽りの聖者達よ。死ぬ覚悟を始めようか?

【序章・完結】
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