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第44話 男達の影

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 3人の少年少女が東海岸への遠征の準備をしている裏で、ミレイとフィオナを探している2人の男達がいた。別の大陸に逃げたミレイの父親は、またギャンブルにのめり込んでいた。いつものように最初は勝ち続ける事が出来る、ドンドン財布の中が膨らんでいき、このまま行けば、借金も返せるかと調子に乗り始める。でも、最後は負けて多額の借金を作ってしまう。父親はいつものように娘を担保にして、お金を借りるが、やはり、負けてします。それでミレイは借金の肩に連れて行かれたが、父親はそんな事は知らない。そして、この大陸でも娘を担保にしている。その担保の娘はミレイだが、ミレイは他の借金の肩代わりに連れ去られいるから、次の娘に肩代わりしてもらうしかなかった。男達はミレイを連れて行くのは無理だと知ると、次女のフィオナの家を探して、隙を見て連れ去る計画を立てていた。

 ?「母親と2人暮らしだから、1人になった所を狙えば楽に連れ去る事が出来るが、問題なのは街の出入り口の衛兵と船の手配だな!積荷として定期船で運ぶよりも、何処かで小舟を盗んで夜中に運ぶ方がリスクは少ないはずだ!」

 ?「それよりも話では最近は頻繁に街の外に出ているらしいから、その時に連れ去る方が楽なんじゃないのか?子供が他に2人いるらしいが、そっちの方が街から連れ出すより簡単だと思うぜ!」と2人の男はボロ小屋の外で話し合っています。小屋の中ではガァン、ガァンと盾に改良を加えています。折れた包丁の刃を椅子の先端に付けただけのものですが、攻撃力は竹槍よりはマシです。フィオナは椅子を持って振り回してみますが、どうやら、違うみたいです。折れた刃を外して、別のやり方を考え始めました。

        🔖

 フィオナ「剣と盾を持ったヒトデナイト、32ゴールドの水系モンスター。私の魔法とは相性は最悪!柔軟な身体で鞭のような変幻自在な攻撃が可能。まあ、こんな感じの説明が書いてたけど、体長が1メートルちょっとが唯一の攻略方法かしら?あとは剣さえ奪い取れれば、問題ないから、弓矢や投石なんかで剣か盾を落とせば一気に楽になると思うけど、水系モンスター⁈そうだ!」と今までモンスターを倒したお金を持って、材料を買いに出かけました。

        🔖

 フィオナ「(・・?)💬(思いつきで出て来たけど、ネットで捕まえるようにするには、シーツのような大きな布を頭から被せるとか、竹を編むんで大きな籠を被せるとか、やっぱり被せる限定になるし、シーツは畳めばいいけど、籠は重いし、投石と弓矢の中間みたいな武器が作れれば1番だけど、飛ぶ武器、飛び道具⁈ボールに鎖を付けて野球みたいに投げつけて攻撃するとか!避けられても回収出来るから、無駄にはならないけど、素早い戦闘じゃ命取りになるし駄目ね!)」と実際の戦闘を知っていると、無駄な動きが致命的な事態になります。中途半端な武器を作って仲間が死ぬのは嫌です。でも、安くて良いものは作れません。ここは投石ともう一つ武器があれば安心出来ますが、まだ、フィオナはアイデアを考えているみたいです。

 フィオナ「う~んΣ(-᷅_-᷄๑)💬(武器を持った相手を倒す方法、不審者なら刺又とか有効そうだけど、刺又ねぇ?刺又なら槍と似ているけど、Y字にすれば力づくで押さえられそうだし、先端を尖らせれば押さえるだけでなく、武器にもなりそうだけど……。)」とほぼ武器の候補は決まりかけているようです。あとは明日の朝までに準備出来れば遠征にも間に合います。
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