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第10話 悪党との約束

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 僕はしばらく抱きついて離れないミレイお姉さんを慰めるのに苦労しましたが、なんとか落ち着いたお姉さんと一緒に、お姉さんが働いているお店の前までついて行きました。

 ミレイ「ここが私が働いているお店なんだけど、絶対に中に入ったら駄目よ!」と僕に注意します。けれども、今の僕は無敵です!そして、カンカンに怒っています。

 ミレイ「∑(゚Д゚)コラ!駄目だって、入ったら駄目‼︎」

 ?「(≧∀≦)いらっしゃいませ!う~ん(o_o)なんだ小僧、入る店、間違えたんじゃないのかぁ?」

 カイル「キョロキョロ(・・?)おじさんがここで一番偉い人なの?」

 ?「(o_o)俺か?俺はザンバ!ここの用心棒兼案内係だ!組長に用事か?用件を言えば俺が伝えてやるから言ってみろよ?」とこのおじさんは違うみたいです。

 ミレイ「(>_<)ごめんなさい、ザンバさん!この子、知り合いの子で私に会いたいって、ここまで来ちゃったんです!すぐに連れて行きますね!」とお姉さんが僕の腕を引っ張って外に連れ出そうとしますが、どうしても、お姉さんを苦しめる悪党に言いたいことがあるんです。

 カイル「(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾組長出て来い!出て来ないなら、こっちから行くぞぉ~!」と大声で叫びました。ドタドタと扉を開けて出て来たのは、2~3人のいかつい顔の用心棒達でした。

 ?「(ಠ_ಠ)カチコミかぁ~(怒)‼︎何処の組みの者じゃぁ~⁉︎」と刀が既に鞘から抜かれています。

 ?「(ಠ_ಠ)お前かぁ⁈ワレェ、子供のくせに覚悟は出来とんのかぁ!」とこっちは六連射機能が付いたボウガンを持っています。

 カイル「はぁぅΣ(゚д゚lll)ブゥンブゥン(負けるな)‼︎(ಠ_ಠ)お前ら下っ端じゃ話にならない組長を呼んで来い(怒)!」と想像していた人達の何倍も怖いです!よく見ると顔にところどころ薄らと切り傷が走っています!子供が来る所じゃありません‼︎

 ?「(*⁰▿⁰*)おいおいおい‼︎可愛い子供が俺にわざわざ会いに来たんだろう?退け退け!」と奥の方から用心棒に止められながらも偉そうなおじさんがやって来ます。コイツがお姉さんを苦しめる元凶かも?

 カイル「(ಠ_ಠ)お前がミレイお姉さんを苦しめる悪党か?」と用心棒達に前後左右を囲まれてとっくに逃げ道はありません。

 組長「(*⁰▿⁰*)何だ何だ、ミレイ!見習いのくせに、もう男を連れて来たのか?やるじゃないか!コイツがお前の初めての客でいいのか?俺は優しい男だ。初めての客ぐらいは自由に選ばしてあげたいが、このガキが1万ゴールド持っているとは思えねぇなぁ(笑)!さすがに初めての客でタダは勿体ねぇ!普通なら10万ゴールドでも客は喜んで払うんだぜ!」とミレイお姉さんは僕から引き離されて、用心棒に左腕を掴まれて動けません。

 カイル「(ಠ_ಠ)僕の前で汚い金の話をするな(怒)!僕のミレイお姉さんを自由にしろ!1000万ゴールドなら僕が代わりに払ってやる!これなら文句はないだろう?」ともちろん分割払いです。

 組長「♪(´ε` )ヒュー!ああ、文句はないぜ!ただし本当に金があるならな?」

 カイル「(ಠ_ಠ)今は無いけど、必ず払ってやる!だからミレイお姉さんを自由にしろ!」

 組長「(ಠ_ಠ)ガキの我儘に付き合う程、俺は暇じゃないぞ(怒)⁉︎金が無えなら落とし前に、右手か左手を一本置いてけ!じゃあな!」と話は終わったと、後のことは用心棒に任せて帰ろうとします。

 ミレイ「(>_<)やめてください!私はどうなってもいいから、この子を許してください!何でもしますから!」と腕を掴んでいた用心棒の隙をついて僕の体に覆い被さりました。

 組長「(*⁰▿⁰*)ガァハッハッハッ(笑)‼︎何でもするか?これはいい(笑顔)!だったらミレイ!お前の妹は14歳だったよな?2人で一緒に働いて貰おうか?だが、14はマズイなぁ~?最低でも、15は必要かな!おい、小僧!命拾いしたな(笑)!」

 カイル「(ಠ_ಠ)おい(怒)!1年で1000万ゴールド用意してやる!用意するから、それまでミレイお姉さんに汚い事させるな!」

 組長「(ಠ_ಠ)おい(怒)!テメェみたいなガキが1年で1000万ゴールド稼げると思ってるのか?」

 カイル「(ಠ_ಠ)怖いのか?僕が1000万ゴールド持って来るのが?」

 組長「フゥ(*゚∀゚*)いいさ!1年待ってやる!ただし頭金で200万ゴールドでいい!俺も鬼じゃない!ʕ⁎̯͡⁎ʔ༄はぁ~用意出来なかったら、ミレイも諦めて、妹と姉妹デビューだ!ミレイ、どうする?このガキにお前の全てを賭けられるか(笑)?」と最期の決断をミレイお姉さんに委ねました。

 ミレイ「(´༎ຶོρ༎ຶོ`)うぐうぐ(泣)⁈信じていいの?分かった!組長さんその条件でいいです!約束は守ってくださいね!」と僕が大丈夫と言った事でお姉さんの心は決まったようです。僕を信じてくれてありがとう。

 ?「(-_-;)組長、こんな事を言うのは嫌なんですが、こんな約束しなくても、妹も無理矢理連れて来ればいいじゃないですか?こんなの面倒なだけですよ!」と刀で僕の腕を切り落とそうとしていた用心棒の男が組長さんに余計な事を言いました。

 カイル「(ಠ_ಠ)得ならあるよ!僕が大人になっても、お前達を殺さないであげる。」

 組長「♪(´ε` )ヒュー!だそうだ。良かったな、お前達!……(ಠ_ಠ)それと、そのガキの邪魔したり手出したら、俺が今すぐ殺す(怒)!分かったな?」

 用心棒達『(>_<)へい(怖)!』と何とかミレイお姉さんを守る事は成功したけど、たったの1年だけ。それもミレイお姉さんの大切な妹さんを巻き込んでしまいました。ごめんなさいお姉さん!でも、僕、頑張って200万ゴールド集めるからね!

 

 
 
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