上 下
7 / 21

【跡美しゅり】事件

しおりを挟む
 河川敷の草むらの中に、若い女性の遺体が発見された。遺体の上には本が置かれていて、明らかな隠蔽工作が確認された。

 所轄の刑事「被害者の名前は跡美しゅり・22歳・高校2年生です。最近、母親が交通事故で亡くなったようで、現在は父親と兄の3人で暮らしています」とハキハキと報告しました。

 田代警視「はぁい(22歳)??被害者女性が通っていた高校は定時制の高校か何かですか(僕の悪い癖)?」と細かい事まで気になって聞いてみました。

 所轄の刑事「えっ~、高校を卒業して、また高校に2年生から入学したようです」と手帳を見ながら報告しました。

 田代警視「どうもありがとう。あそこにいる男性が第一発見者ですか(大きいのですねぇ)?」と背の高い外国人男性に話しを聞きに行きました。

 諸見里代助(もろみざとだいすけ)「おはようごしょいましゅ。刑しゃしゃん。何か聞きたい事があるんでしゃか(何でもとうぞ)?」ととても協力的でした。

 田代警視「何か変わったものを見ましゅんでしゃたか(遠慮なく)?」と現場近くで変わったことがなかったかを聞いてみました。

 諸見里代助「丸坊しゅの若い男がしゃ転じゃではしゃて行くのを見ましゃた(ハッキリと)!」と自転車に乗った若い男が走り去って行くのを見たようです。

 田代警視「どうもありがとう」とお礼を言う、被害者女性の自宅に向かいました。

 ーーーー数日後ーーーー

 堤下厚志(つつみしたあつし)「刑事さん、俺は殺してないって(追突しただけ)‼︎」と取り調べ室で泣きながら、娘には乱暴したことは認めたものの、殺害に関しては一切認めようとしなかった。

 藤森警部補『ブチ(切れた)』『トゥルルルル~⚔️トゥルルルル~⚔️』「お前が犯人だって証拠がしっかりとあるんだよ(謝罪しろ)‼︎逃げ切れると思うなよ(警察を舐めるな)‼︎」といつものように暴行しようとしました。

 田代警視『僕とした事が~(急がなければ)‼︎藤森君、真犯人は彼ですよ~(手遅れになる前に)‼︎』と真犯人が向かうであろう、あの場所に急いで向かいました。

 ーーーー移動中ーーーー

 田代警視「四つ葉のクローバーは見つかりましたか。相浦秀樹(あいうらひでき)さん?」と被害者女性が発見された河川敷で、兄の相浦秀樹・34歳に聞いてみました。

 相浦秀樹「刑事さん、よくここが分かりましたね。母さんが交通事故で死ぬまでは、よく家族4人で四つ葉のクローバーを探していたんですよ。あの頃は幸せだったな~(今は二葉のクローバー)!」と手にカッターナイフ持って、自分の首を切って自殺しようとしています。

 田代警視「あなたが妹さんから乱暴されていた事は分かってしますよ(手首のアザ)!父親は娘に、妹は兄に、暴力の連鎖が続いていた事は、不幸としか言いようがありません。それでも、私は警察官として、死の連鎖だけは絶対に見過ごす事は出来ませんよ~(ブチ切れ)‼︎よく見てください。あなたの足元に幸せはありませんか(右下に)?」と相浦秀樹の足元には、確かに幸せの四つ葉のクローバーが咲いていました。

 次回【加賀美シュナ】事件
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜

藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。 __婚約破棄、大歓迎だ。 そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った! 勝負は一瞬!王子は場外へ! シスコン兄と無自覚ブラコン妹。 そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。 周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!? 短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。

噂好きのローレッタ

水谷繭
恋愛
公爵令嬢リディアの婚約者は、レフィオル王国の第一王子アデルバート殿下だ。しかし、彼はリディアに冷たく、最近は小動物のように愛らしい男爵令嬢フィオナのほうばかり気にかけている。 ついには殿下とフィオナがつき合っているのではないかという噂まで耳にしたリディアは、婚約解消を申し出ることに。しかし、アデルバートは全く納得していないようで……。 ※二部以降雰囲気が変わるので、ご注意ください。少し後味悪いかもしれません(主人公はハピエンです) ※小説家になろうにも掲載しています ◆表紙画像はGirly Dropさんからお借りしました (旧題:婚約者は愛らしい男爵令嬢さんのほうがお好きなようなので、婚約解消を申し出てみました)

所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!

ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。 幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。 婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。 王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。 しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。 貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。 遠回しに二人を注意するも‥ 「所詮あなたは他人だもの!」 「部外者がしゃしゃりでるな!」 十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。 「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」 関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが… 一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。 なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…

「お姉様ばかりずるいわ!」と言って私の物を奪っていく妹と「お姉さんなんだから我慢しなさい!」が口癖の両親がお祖父様の逆鱗に触れ破滅しました

まほりろ
恋愛
【完結済み】 妹はいつも「お姉様ばかりずるいわ!」と言って私の物を奪っていく。 誕生日プレゼントも、生誕祭のプレゼントも、お祖父様が外国に行ったときのお土産も、学園で首席合格しときに貰った万年筆も……全て妹に奪われた。 両親は妹ばかり可愛がり「お姉さんなんだから我慢しなさい!」「お前には妹への思いやりがないのか!」と言って私を叱る。 「もうすぐお姉様の十六歳の誕生日ね。成人のお祝いだから、みんな今までよりも高価な物をプレゼントして下さるはずよね? 私、新しい髪飾りとブローチとイヤリングとネックレスが欲しかったの!」 誕生日の一カ月前からこれでは、当日が思いやられます。 「ビアンカはお姉さんなんだから当然妹ののミアにプレゼントを譲るよな?」 「お姉さんなんだから、可愛い妹のミアのお願いを聞いてあげるわよね?」 両親は妹が私の物を奪っていくことを黙認している、いえ黙認どころか肯定していました。 私は妹に絶対に奪われないプレゼントを思いついた、贈った人も贈られた人も幸せになれる物。その上、妹と両親に一泡吹かせられる物、こんな素敵な贈り物他にはないわ! そうして迎えた誕生日当日、妹は私が頂いたプレゼントを見て地団駄を踏んで悔しがるのでした。 全8話、約14500文字、完結済み。 ※妹と両親はヒロインの敵です、祖父と幼馴染はヒロインの味方です。 ※妹ざまぁ・両親ざまぁ要素有り、ハッピーエンド。 「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」 他サイトにも投稿してます。 表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。 2021/07/17、18時、HOTランキング1位、総合ランキング1位、恋愛ランキング1位に入りました。応援して下さった皆様ありがとうございます!

LOST-十六夜航路-

紺坂紫乃
歴史・時代
時は幕末――明治維新を目前に控えた日本はある日、謎の大災害で一夜にして海に沈んだ。生き残った女侍・清姫(きよひめ)は侍でありながら水軍(海賊)の血を引く娘である。彼女は真田十勇士の名を賜った忍び達と共に亡国の謎に迫る。海洋冒険ヒストリカルファンタジー!!

夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします

希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。 国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。 隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。 「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」

魔物家族の日常(プロローグのみ)

るいす
ファンタジー
プロローグのみのお試し投稿作品です。 魔物は危険で人間に牙を剥く。そんな時代にスキル。テイマーを得た少年。村から追い出され家族を失った少年の心の在りかを探す物語 人気次第では連載します。中編の予定です。よろしくお願いします。

前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています

矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜 ――『偽聖女を処刑しろっ!』 民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。 何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。 人々の歓声に包まれながら私は処刑された。 そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。 ――持たなければ、失うこともない。 だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。 『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』 基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。 ※この作品の設定は架空のものです。 ※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。 ※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)

処理中です...