上 下
9 / 10

しおりを挟む
「……もう終わりか? 俺はあと百発は余裕で続けられるぞ」

 腹から右拳を引き抜くと、静かに熊像に問うた。

「ゴゴッ、ゴコォ(ぼ、僕だって)……!」

 やはり俺が見込んだだけはある。
 俺の問いに対して熊像が膝を震わせながらも立ち上がった。
 まだまだやる気らしい。

 ……だが、もう長くないことは分かっている。
 腹の穴から亀裂がドンドン広がっている。
 俺の一撃がしっかり、コイツの魂に届いている。

「ゴガァ(うわぁー)!」
「……」

 やがって待っていた熊像の一撃、渾身の一撃——魂身の一撃がやって来た。
 その一撃で熊像の亀裂が大きく広がった。だが、俺の身体は上半身が少し動いた程度だ。
 吹き飛ばされるような一撃が今は見る影もない。明らかに死にかけの一撃だ。
 その証拠に攻撃した熊像の方が地面に両膝をついて倒れた。

「ゴッ、ゴゴゴッ……」

(ここまでだな……)

 久し振りの楽しい戦いだった。だが、どんな戦いにも終わりはやってくる。
 強者を痛ぶる趣味はない。むろん、弱者に対しても同じだ。
 鞘から剣を抜き、熊像に剣先を向けて戦いの終わりを宣言した。

「ここまでだな、強き者よ。誇りに思え。神から与えられし我が剣『神剣ベルストロ=ホーリンヘルグ=エルブライド』でお前を屠ってやろう。……最後にお前の名を聞かせてくれるか?」
「……」

 倒す前にダメ元で訊ねた。魂で殴り合った戦友だ。友の名前ぐらいは知りたい。
 それに時折り、テーブルの脚が床に擦れるような音が出ていた。
「ゴゴォ」とか「ゴッゴッ」ぐらいは名乗れるだろう。

「……(ゴーレム。僕の名前はゴーレム)」
「むぅ!」

 まさか、子供のような声がハッキリ聞こえて少し驚いた。

「……良い名前だ。では、さらばだ、ゴーレム!」

 だが、それも少しだ。すぐに軽い笑みを浮かべて剣を握り締めた。
 そして、全身全霊を持って、ゴーレムの腹の穴に剣先をブチ込んだ。

「ハァッ!」

 ——バキィン‼︎

「……」
「……」

 剣が折れた。それも真ん中から真っ二つにだ。

「……見事だ」
「……(何が?)」

 折れた剣の刀身を目の前に掲げて確認すると、真っ直ぐにゴーレムを見て言った。

「神剣が折れたということは、『神がお前に死ぬべきではない』と言っているのと同じだ」
「……(僕、生きてていいの? 殺さないの?)」
「フッ、そのようだな。では、俺は行く。水を探している途中でな」

 ゴーレムの問いに笑って応えると、折れた剣を鞘にしまった。
 コイツを倒しても酒は出ないだろう。ならば、この部屋にもう用はない。
 左手を軽く振り上げて別れを示すと道を引き返そうとした。

「(待って!)」
「ん、どうした?」

 すると、ゴーレムが大きな声で呼び止めてきた。
 引き返すのをやめて立ち止まると何だと聞いた。

「(こんなに優しくされたの初めてだから。みんな、僕を殺そうとするから)」
「そうか……」

 まあ、それが強者の宿命だ。命を狙われてこそ一人前の戦士だ。

「(だから、僕を連れていって。僕がそれの代わりになるから)」
「……」

 臆病者が泣き声を言うのかと思ったが違ったみたいだ。
 そう言うとガラガラとゴーレムの身体が崩れて、一本の剣が剣先を下に地面に立っていた。
 茶色の両刃の岩で出来た長剣だ。
 良い剣か悪い剣か長年剣闘士をやっていれば自然と分かる。
 間違いなく『良い剣——それも最上の部類』だ。
 おそらく強度は鉄以上、切れ味は俺が振るえば大木さえも斬り倒せるだろう。
 剣闘士としては是非とも欲しい剣だ。だが……

「いいのか? 俺が進む道は危険しかないぞ」

 俺は剣闘士で冒険者だ。命を狙う側でもあり、逆に失敗すれば命を失う側でもある。
 死を恐れる者が軽々しく付いて来るべき道ではない。

「(そんなのへっちゃらだい!)」

 それなのに子供のような元気な返事が返ってきた。
 何も分かっていない子供だ。ならば、俺が保護者になるとしよう。
 では、まずは保護者の第一歩として名前を決めるとしよう。

「そうか、ならば連れて行こう。今日からお前は『神剣ゴルバチョレフィーナス』だ」

 器用に地面に立つ剣を持ち上げると、その名を——新しき名を言った。

「……(ゴーレムでいいよ)」

 子供のくせに謙虚な奴だ。立派すぎる名を貰って怖気付いているな。
 この程度の短い名で怖気付くようでは、まだまだ先は長いぞ。

「遠慮はいらない、ゴルバチョレフィーナス。それにこれは仮の名だ。お前の活躍次第でさらに名は長くなる——」
「(ゴーレムでいいよ)」
「……ゴル——」
「(ゴーレムがいいよ!)」

 どうやら意志は固そうだ。ハッキリと己が決めた名を伝えてきた。

「………分かった、そうしよう」
「ありがとう、オジちゃん!」
「オジちゃんではない。まだ三十三だ」

 ならば仕方ない。
 ゴルバチョレフィーナス、お前の名は『ゴーレム=ゴルバチョレフィーナス』だ。

「これは石ころか?」

 ゴーレムを倒してもいないのに、地面から宝箱が現れた。
 蓋を開けると酒ではなく、赤、緑、黄、青色の透明な石ころが合わせて三十個ほど入っていた。
 宝石に似ているが、俺が知っている宝石は小指の先よりも小さな物だ。こんなにデカくない。
 とりあえず宝箱ごと貰っておこう。左肩に担いだ。

 第十話 下山

「さて、帰るか」

 肉を食べ、剣と戦友を手に入れた。次は村で酒にするとしよう。

「ぐっ……!」

 少し痛むな。殴り合いで身体が痛んでいる。
 道を引き返しているだけなのにダラシない身体だ。
 やはり早急に酒の力が必要だ。
 途中の道に置いてきた銀狼の毛皮を拾って、今日は宿屋に泊まるとしよう。
 
 帰り道は順調だ。魔物が全然出ない。
 通った道を引き返しているからだろう。
 俺が通った道はいつも屍しか残らない。

「そういえばお前達魔物は何故ダンジョンにいる? 住むならもっと良い場所があるだろうに」

 戦いもなく黙って歩くのは暇だ。喋れるなら喋るとしよう。
 右手に持つ剣に聞いてみた。

「(それは無理だよ。魔物はダンジョンから出られないんだよ)」
「何だと? それだとお前も外には出られないじゃないか」

 かなり重要な情報だ。それだと付いて来れるのはダンジョンの出口付近までだ。

「(えっへん! それなら大丈夫。魔物は人間を食べると外に出られる実体を得られるんだよ。僕、何人か食べたから多分出られるよ)」
「ほぉー、それなら問題ないな」

 心配したが、外に出られるのなら問題ない。

 だが、人間を食べるのは問題ありだ。
 死んだばかりの人間を遺族から買うしかないと思っていたが……問題なかった。
 主食は岩らしい。宝箱の中の色付き石はコイツにとっての食べ物なのだろう。
 試しに銅玉を与えると、刀身に開いた穴から喜んで食べていた。
 これなら食費はタダだ。非常に助かる友だ。

 途中に落ちていた毛皮二枚を回収して、出口まで無事にたどり着いた。
 念の為にソッと通ってみたが普通に通れた。

 さて、ここからは山下りだ。普通に歩いて下りると時間がかかる。
 村の出発時間、青い空の色、涼しめの気温、俺の体感時間から判断すると、現在の時刻は夕方前だ。
 眠気は感じない。いつの間にか一晩経って、早朝というわけではあるまい。

(これはなかなかだな……)

 崖下を覗いてみた。崖はほぼ垂直に近い。
 暗くなってからの移動は危険だ。ついでに宿屋や飯屋も閉まる。
 だとしたら残り時間はもって二時間。ならば、山下りではなく『崖下り』しかない。
 さすがの俺も山壁を駆け登るのは無理だが、逆なら可能だ。
 しかも駆け降りている途中で転んでも勝手に下まで連れていってくれる。

「さて、行くとするか」

 崖下りをする前に右手に持つゴーレムに気合いを入れるように言った。
 念の為に左肩に担ぐ宝箱の中に毛皮と袋を詰め込んだ。
 これで少しは走りやすくなった。

「(待って。このままだと危ないから、僕、腕輪になるよ)」
「ほぉー、そんなことも出来るのか?」
「(えっへん! ゴーレムだからね!)」

 よく分からないがそういうものらしい。
 剣が形を変えて、右手に着けている腕輪と同じ形になった。
 これでうっかり手を放して落とす心配はない。
 左腕に着けると今度こそ出発した。

「くぅおおおおおお!」

 ドドドドドドドドドッと高速のその場足踏みで崖を高速で駆け降りていく。
 一秒間に九歩という凄まじい速さだ。それがどんどん加速していく。
 止まることも倒れることも許されない。失敗すれば崖下りが即転落に変わる。

 両の太ももに何かが溜まってきたぞ!
 両の太ももに何かが溜まってきたぞ!
 両の太ももに何かが溜まってきたぞ!

「ミキティ~~~~イ‼︎」

 叫びと共に両の太ももから何かを爆発させた。
 前方に——というよりも下に見える突き出た岩を右に避ける。
 次は左だ。目の前に現れた横に伸びる壁(多分道)を跳び越えて避ける。
 再び山崖に着地し、転ばぬように岩肌を力で踏み壊し、貫き壊しながら走り続ける。

(なるほど。これなら速度も落とせるな……ん? あれは……)

 走り続けていると再び現れた前方に伸びる横壁に動くものが見えた。
 あの四人だ。どうやら悪魔は復活したらしい。
 盾で運ばられずに自分の足で歩いている。

 ならば「さっきは悪いことをした」と一言謝っておくのが礼儀だ。
 悪魔の力も使いこなせれば問題ない。
 俺も神剣ゴーレム=ゴルバチョレフィーナスを使いこなしてみせよう。

 ドガァドガァドガァドガァ‼︎

「何だ! 落石か!」
「気を付けろ! さっきの野獣の雄叫びも気になる!」

 両足に力を込めて、山肌を踏み壊しながら減速していく。
 そして、山肌に両足首を突っ込んで完全に停止した。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

深刻な女神パワー不足によりチートスキルを貰えず転移した俺だが、そのおかげで敵からマークされなかった

ぐうのすけ
ファンタジー
日本の社会人として暮らす|大倉潤《おおくらじゅん》は女神に英雄【ジュン】として18才に若返り異世界に召喚される。 ジュンがチートスキルを持たず、他の転移者はチートスキルを保持している為、転移してすぐにジュンはパーティーを追放された。 ジュンは最弱ジョブの投資家でロクなスキルが無いと絶望するが【経験値投資】スキルは規格外の力を持っていた。 この力でレベルを上げつつ助けたみんなに感謝され、更に超絶美少女が俺の眷属になっていく。 一方俺を追放した勇者パーティーは横暴な態度で味方に嫌われ、素行の悪さから幸運値が下がり、敵にマークされる事で衰退していく。 女神から英雄の役目は世界を救う事で、どんな手を使っても構わないし人格は問わないと聞くが、ジュンは気づく。 あのゆるふわ女神の世界管理に問題があるんじゃね? あの女神の完璧な美貌と笑顔に騙されていたが、あいつの性格はゆるふわJKだ! あいつの管理を変えないと世界が滅びる! ゲームのように普通の動きをしたら駄目だ! ジュンは世界を救う為【深刻な女神力不足】の改善を進める。 念のためR15にしてます。 カクヨムにも先行投稿中

序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし〜

水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑ ★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位! ★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント) 「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」 『醜い豚』  『最低のゴミクズ』 『無能の恥晒し』  18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。  優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。  魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。    ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。  プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。  そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。  ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。 「主人公は俺なのに……」 「うん。キミが主人公だ」 「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」 「理不尽すぎません?」  原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。 ※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!

漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?

みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。 なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。 身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。 一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。 ……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ? ※他サイトでも掲載しています。 ※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。

月が導く異世界道中extra

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  こちらは月が導く異世界道中番外編になります。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第二章シャーカ王国編

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

処理中です...