『スライム』『ゴブリン』『ドラゴン』君ならどれを選ぶ？サイコロを振って一緒に冒険しよう！

スライム編

LV・25『三大クエスト・リヴァイアサン』

　『プラプラ。プラプラ。プラプラ。』とスラリン様、この度はおめでとうございます。無事にキングスライムとなられまして、あんなに小さかったスラリン様がこんなに立派に成長なさるなんて。うぐっ。うぐっ。とスラ太がついに王様になったようです。スラ太のお父さんのキングスライムは今はただの大きいスライム『ビックスライム』になってしまいました。別にどうでもいい事ですね。

　『プルプル。プルプル。』とありがとうございます。スライム大臣さん。と長い挨拶も笑顔で聞き続けています。ふぅわぁ～。こっちは退屈です。王様のお仕事は各地のスライムからの報告を聞いて、その問題をどうするか命令するだけです。まさにデスクワークです。学校の授業と同じで先生の話を静かに聞き続けないといけません。

　『プラプラ、プラプラ、プラプラ。』と次の議題ですが、スラリン様にはそろそろ跡継ぎの事を考えてもらいたく、婚約者候補を選んでもらいたく思います。と凄い枚数の婚約者のプロフィールが書かれた紙が持って来られました。

　どれどれ、スライム大臣さんの次女のスラ智美(ともみ)に、スライム商人の三女のスラ金子(かねこ)と、スライムなのか、細長い花瓶なのか分からないような体型をしています。モデルスライム体型らしいです。全然魅力を感じません。

　『プルプル。』と僕にはまだ結婚は早いかなぁ～。とそんな事を言っていたら手遅れになってしまいます。可愛いうちに結婚しないと、歳を取ったら誰も見向きもしません。クリスマスが終わった後のクリスマスケーキなんて、ただのケーキです。特別でも何でもありません。

　『プラプラ♬プラプラ。プラプラ。プラ！プラプラ♬』と分かっております♬スラリン様は引っ込み思案な性格だと思って、すでに何人かの美女スライムを待機させています。彼女達の中からスラリン様のお好きなスライムを選んでください。おっとと！1人ではなく、スラリン様のお好きな数だけ何人でも良いですぞ♬ムゥフフフフ。と美女スライム達のダンスが始まりました。もう、スラ太は今すぐにでも逃げ出したい気持ちのようです。

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　『ポヨ。ポヨ。ポヨ～～ン。』とソロリ。ソロリ。ソロ～～リ。とスラ太にとってスライム城での生活は退屈過ぎます。たまには家来や召使いの目を気にせずに自由に冒険したくなります。こんな時は君に会いに行きたくなります。もう何十年も直接会っていませんが、たまにですが、お手紙で連絡を取り合っていました。

　『プルプル。』とちょっとだけ冒険したらお城に戻るからね。とお忍びで人間の街に行くつもりです。誰にも見つからずにお城の外に抜け出せるでしょうか？

　『ポヨ。ポヨ。ポヨ～～ン。』とソロリ。ソロリ。ソロ～～リ。と抜き足、差し足、忍び足です。

　『プルプル。』と誰にも見つからないように。とこんな夜中に起きているのは警備のスライムぐらいです。誰にも見つからずに外に出る事は簡単です。あとはスライムだけが何とか通れる用水路の穴を通って行けば、お城の外に抜け出せます。

　『グッ、グッググ。』と十年前の最初の家出の時は、確かに簡単に通れたはずなんですが、今はちょっとキツイです。力を入れてギリギリです。スラ太の身体が成長して大きくなった証拠です。

　『グッググググ、ポォン♬』とやっと穴から抜け出せました。さあ、スラ太の大冒険の始まりです。まずは仲間を集めます。まあ、仲間は君1人ですが、数ではありません。量より質です！

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　『コンコン。コンコン。』と朝からお客様のようです。玄関の扉をノックする音が聞こえて来ました。

　『はぁ～い。』と君の声ではありません。若い女の子の声です。スラ太がいなくなった途端にコレです！この泥棒猫をぷよぷよの刑にして退治しましょう。

　『プルプル。』とあれあれ？君は見た事あるよ。とその女の子は白猫を連れていた意地悪な女の子です。どうやら、君と女の子は結婚して一緒の家で暮らしているようです。時の流れにはビックリです。

　『わぁ！スラ太じゃない。どうしたの？』と女の子は少し驚いています。聞きたいのは、こっちの方です。君は何処にいるんですか！

　『オギャー。オギャー。』とま、まさか！子供まで！いつの間にか君はすっかり大人になってしまったようです。今から簡単なお仕事に誘おうと思っていたスラ太は色々と落ち込んでしまいます。もう君は子供っぽい事はしない大人の男になってしまったんですね。

　『お客さん？……スラ太？スラ太じゃないか！どうしたの？まさか、遊びに来てくれたのかい？』とそんなに驚く事ではないです。友達の家に遊びに行きたいのは当然の気持ちです。

　『プルプル。プルプル。』とちょっと近くまで来たから、これから一緒に遊べないかと思ったんだけど、ゴメンね。忙しいよね。とスラ太は君の返事も聞かずに帰ろうとしています。駄目です！せっかくお城を抜け出して来たんだから、もう少しだけお話しして帰りましょうよ。

　『何言ってるんだよ。僕達、友達だろう。せっかく来たんだから、あの頃出来なかった難しいお仕事をやってみようよ。』と君はあの頃の優しい君のままですね。早速、あの頃のように掲示板からお仕事を探してみましょう。

　『ポヨンポヨン』『ダッダッダッ』『ポヨンポヨン』『ダッダッダッ』とちょっとスラ太が速過ぎます。君は全力ダッシュをしなければなりません。

　『ひぃ～ひぃ～。スラ太、凄く足が速くなったね！』と大臣達から逃げる為には足が速くないと逃げ切れません。捕まったら永遠に書類の山にサインを書かされる事になります。
　
　『プルプル。プル？』といっぱいお仕事が貼ってあるね。どれにしようか？と周りの人がザワザワ、ガヤガヤと落ち着かない様子です。スライムの王様にトイレ掃除や夕飯の買い物を頼む訳には行きません。さっさと簡単なお仕事の依頼票はその場の全員で片付けてしまいましょう。

　『バリバリ、バリバリ、バリバリ。』とあらあら、あっという間に掲示板からお仕事の依頼票が無くなってしまいました。

　『うわぁ～、何だか今日は凄いね。お仕事が全部無くなっちゃったよ。』と諦めたら駄目です。左端の上の方に3枚だけ古い依頼票が残っています。

　『プルプル。』ともしかして、あの依頼票は。とそうです。アレです。

　選択肢①海の怪物『リヴァイアサン』を倒しに行く。

　選択肢②草原の覇者『キングベヒモス』を倒しに行く。

　選択肢③空の支配者『バハムート』を倒しに行く。

　①を選んだ君はさあ、倒しに行きましょう。

　②を選んだ君は残念ながら別の人に任せましょう。

　③を選んだ君はそれは別の人の担当です。

　『倒した報酬はお金じゃなくて土地なんだね。リヴァイアサンが無人島で、キングベヒモスが草原の一部で、バハムートが山なんだね。』と破格の報酬です。でも、それもそのはずです。その報酬の場所に三大クエストのモンスターが住んでいます。

　『プルプル。』と無人島が貰えたら、君の家族の為に別荘を建ててあげるね。とそのお金はスライム達の血税です。お城に帰ったら大臣達に怒られますよ。

　さあ、目指すは絶海の孤島ではありませんが、陸からは結構離れています。綺麗な砂浜に、バナナやヤシの実が沢山あります。別荘としては最高の場所です。

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　☆さあ、本編は完結しましたが、これを読んでいるという事は全ての戦いに勝利した強者の証拠です。このモンスターは簡単には倒させてあげません。

　君の攻撃力は『90』です。君のHPは『２００』です。特殊能力は『不屈の闘志』『もう1回(無限)』『緊急回避』『HP限界突破』『ダメージ限界突破』です。君のスペシャル攻撃は『雷帝の一撃』です。君の通常攻撃は『雷の矢』です。君は魔法使いの見習いに進化しています。ちょっと逞しくなりましたね。

　スラ太の攻撃力は『１０５』です。スラ太のHPは『２１０』です。スラ太の特殊能力は『不屈の闘志』『もう1回(無限)』『緊急回避』『攻撃力限界突破』『HP限界突破』『ダメージ限界突破』です。スラ太のスペシャル攻撃は『ぷよぷよの刑』です。スラ太の通常攻撃は『超体当たり』です。スラ太はキングスライムに進化しました。そのお陰で攻撃力の限界を突破しました。

　リヴァイアサンの攻撃力は『１３５』です。リヴァイアサンのHPは『９９９』です。リヴァイアサンの特殊能力は『攻撃力限界突破』『HP限界突破』『ダメージ限界突破』『攻撃カウンター』『不屈の闘志』です。リヴァイアサンのスペシャル攻撃は『海龍の怒り』です。リヴァイアサンの通常攻撃は『水龍のブレス』です。

　特殊能力の簡単な説明をします。

　『ダメージ限界突破』は与えるダメージが『99』を超える事が出来ます。

　『緊急回避』は相手の攻撃が命中する時に、サイコロを振って『1・3・5』を出す事が出来ればダメージ『0』で避ける事が出来ます。

　『不屈の闘志』は攻撃を喰らって、残りHPが『0』になった時に、サイコロを振って『1・3・5』を出す事が出来れば、残りHP『1』で復活する事が出来ます。

　『もう1回(無限)』は攻撃の時にサイコロの目が『2・4・6』で攻撃失敗しても、もう1回だけサイコロを振るう事が出来ます。

　『攻撃カウンター』は相手の攻撃が命中する時にサイコロを振って『1』ならば自分のスペシャル攻撃で攻撃を跳ね返せます。『3・5』なら通常攻撃で攻撃を跳ね返せます。この場合は自分の攻撃力で跳ね返しているので、君の場合は通常攻撃のダメージ『90』がリヴァイアサンに与えるダメージです。

　『攻撃カウンター』と『緊急回避』を持っている場合は、まずは『攻撃カウンター』を行なって、失敗したら『緊急回避』を行います。両方失敗すると、攻撃のダメージを受けてしまいます。君とスラ太は回避能力に優れているので、長期戦で勝ってみましょう。

　攻撃の順番は君→リヴァイアサン→スラ太→リヴァイアサン→君です。難攻不落の三大クエストをクリアしてみましょう！

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　『ヒョウヒョウ。』と小さき者達よ、身の程を知るがよい。とまあ、勝てないかもしれませんが、頑張ってみましょう！

　君の攻撃『6』です。もう1回『5』です。リヴァイアサンの攻撃カウンター『6』です。君の雷の矢がリヴァイアサンに命中しました。ダメージ『90』です。リヴァイアサンの残りHPは『９０９』です。

　リヴァイアサンの攻撃『5』です。君を狙っています。君の攻撃カウンター『4』です。君の緊急回避『6』です。リヴァイアサンの水龍のブレスが君に命中しました。ダメージ『１３５』です。君の残りHPは『65』です。

　スラ太の攻撃『5』です。リヴァイアサンの攻撃カウンター『2』です。スラ太の超体当たりがリヴァイアサンに命中しました。ダメージ『１０５』です。リヴァイアサンの残りHPは『８００』です。

　リヴァイアサンの攻撃『6』です。リヴァイアサンの攻撃は失敗しました。

　君の攻撃『5』です。リヴァイアサンの攻撃カウンター『6』です。君の雷の矢がリヴァイアサンに命中しました。ダメージ『90』です。リヴァイアサンの残りHPは『７１０』です。

　リヴァイアサンの攻撃『6』です。リヴァイアサンの攻撃は失敗しました。

　スラ太の攻撃『3』です。リヴァイアサンの攻撃カウンター『4』です。スラ太の超体当たりがリヴァイアサンに命中しました。ダメージ『90』です。リヴァイアサンの残りHPは『６２０』です。

　リヴァイアサンの攻撃『2』です。リヴァイアサンの攻撃は失敗しました。

　君の攻撃『6』です。もう1回『2』です。君の攻撃は失敗しました。

　リヴァイアサンの攻撃『6』です。リヴァイアサンの攻撃は失敗しました。

　スラ太の攻撃『6』です。もう1回『4』です。スラ太の攻撃は失敗しました。

　リヴァイアサンの攻撃『6』です。リヴァイアサンの攻撃は失敗しました。

　君の攻撃『4』です。もう1回『5』です。リヴァイアサンの攻撃カウンター『4』です。君の雷の矢がリヴァイアサンに命中しました。ダメージ『90』です。リヴァイアサンの残りHPは『５３０』です。

　リヴァイアサンの攻撃『1』です。君を狙っています。君の攻撃カウンター『3』です。リヴァイアサンの水龍のブレスは君の雷の矢に跳ね返されました。ダメージ『90』です。リヴァイアサンの残りHPは『４４０』です。

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　『ヒョウヒョウ。』とここまで戦える奴は久し振りだな。とやっとHPを半分減らす事が出来ました。まだまだ先は長そうです。

　スラ太の攻撃『4』です。もう1回『6』です。スラ太の攻撃は失敗しました。

　リヴァイアサンの攻撃『5』です。君を狙っています。君の攻撃カウンター『6』です。君の緊急回避『4』です。リヴァイアサンの水龍のブレスが君に命中しました。ダメージ『１３５』です。君の残りHPは『0』になりました。君の不屈の闘志『1』です。君の残りHPは『0→1』になりました。

　君の攻撃『3』です。リヴァイアサンの攻撃カウンター『5』です。君の雷の矢はリヴァイアサンの水龍のブレスに跳ね返されました。君の緊急回避『3』です。リヴァイアサンの水龍のブレスは避けられました。

　リヴァイアサンの攻撃『6』です。リヴァイアサンの攻撃は失敗しました。

　スラ太の攻撃『5』です。リヴァイアサンの攻撃カウンター『6』です。スラ太の超体当たりがリヴァイアサンに命中しました。ダメージ『１０５』です。リヴァイアサンの残りHPは『３３５』です。

　リヴァイアサンの攻撃『2』です。リヴァイアサンの攻撃は失敗しました。

　君の攻撃『1』です。リヴァイアサンの攻撃カウンター『4』です。君のスペシャル攻撃です。君の雷帝の一撃がリヴァイアサンに命中しました。ダメージ『２７０』です。リヴァイアサンの残りHPは『65』です。最後まで油断しないでください！

　リヴァイアサンの攻撃『6』です。リヴァイアサンの攻撃は失敗しました。

　スラ太の攻撃『2』です。もう1回『6』です。スラ太の攻撃は失敗しました。

　リヴァイアサンの攻撃『3』です。君を狙っています。君の攻撃カウンター『2』です。君の緊急回避『1』です。リヴァイアサンの水龍のブレスは避けられました。

　君の攻撃『2』です。もう1回『6』です。君の攻撃は失敗しました。

　リヴァイアサンの攻撃『2』です。リヴァイアサンの攻撃は失敗しました。

　スラ太の攻撃『3』です。リヴァイアサンの攻撃カウンター『4』です。スラ太の超体当たりがリヴァイアサンに命中しました。ダメージ『１０５』です。リヴァイアサンの残りHPは『0』になりました。

　リヴァイアサンは君とスラ太に倒されました。

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　不思議な事に『♬ポォン』とリヴァイアサンが煙になって消えました。すると、空から何かが落ちて来ました。

　『ヒラヒラ』と君とスラ太は『♬無人島の権利書』を入手しました。

　『はぁはぁはぁ。やったね、スラ太！』とまさか、倒せるとは思いませんでした。もう少し改良する必要がありそうですね。

　『プルプル。プルプル。』ともうヘトヘトだよ。これならお城でサインしてる方が楽だよ。と身体の中から携帯電話を取り出しています。『♬ピィポォパァ』と何処かに連絡しているようです。

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　『♬バラバラバラバラ』『プラプラ。』とスラリン様、お迎えに来ましたぁ～。とスライム大臣さんがヘリコプターでお迎えに来てくれました。

　『プル～、プル～。』と君ぃ～、また遊ぼうねぇ～。とスラ太はヘリコプターに乗って帰って行きました。

　『………僕は乗せてくれないの？』とスラ太は大きいのでヘリコプターに君を乗せる余裕はありません。帰りもそこの船長さんの船でお願いします。

　スラ太はちょっと金銭感覚が普通の人とは違うようです。数ヶ月後、君は家族と一緒に無人島に遊びに来ました。もう、その時には別荘が建てられた後でした。

　『別荘が建っている。』とスラ太は有言実行です。若いから実行力が半端ないです。

　『プレプレ。』とお帰りなさいませ。とメイドスライムも置いているようです。持つべきは金持ちの王様です。

　さあ、三大クエストをクリアした君とスラ太にもう敵はいません。あとは湯水のようにお金を使いまくりましょう！

　『…………俺の出番はないようだな。』と無人島には招かれざる作者さんが潜んでいます。見つけたら倒してあげましょう。