上 下
11 / 36
スライム編

LV・10『友達探し』

しおりを挟む
 スラ太の身体が『ピカピカ」と光っています。スラ太は進化します。

 『スラ太』は『スライムプリンス(スライムの王子様)』に進化しました。スライムプリンスはキングスライム(スライムの王様)の子供です。スラ太の頭の上には小さな王冠が乗っています。この王冠はスライムの王族の証です。

 スラ太のLVは『10→1』にダウンしました。スラ太の攻撃力は『25→30』にアップしました。スラ太のHPは『25→30』にアップしました。スラ太は特殊能力『緊急回避』を習得しました。

 特殊能力『緊急回避』は相手の攻撃を避ける事が出来ます。相手の攻撃の時に、サイコロの目が『1・3・5』で攻撃が命中してダメージを受ける場合でも、『緊急回避』を使用して、サイコロを振って『1・3・5』の目を出す事が出来れば攻撃を回避する事が出来ます。もちろん、サイコロを振って『2・4・6』の目が出た時は回避は失敗して、ダメージを受けてしまいます。

 『キングスライム』は世界中に散らばるスライム族30億人の中で1番偉い存在です。スラ太も大人になったら、父親のキングスライムの跡を継いで、世界中のスライムの安全と平和を守る為に働く事になります。

 『プルプル。プルプル。』と王子様は何もしなくていいんですよ。お掃除は私達のお仕事なんですから。とスラ太は夢を見ているようです。

 『プルプル。』と自分の部屋ぐらいは自分で掃除するよ。と小さい頃からスラ太は頑張り屋さんですね。でも、それは家政婦のピンクスライムさんのお仕事です。スラ太のお仕事は大人になって苦労しないように勉強する事です。

 『プルプル。』ねぇねぇ、一緒に遊ぼう。と今度は同じ年の子供スライムと遊びたいようです。仲間に入れてあげましょう。

 『プルプル。プルプル。』とごめんなさい。王子様のお勉強の邪魔をしたらお父さんとお母さんに怒られるから、一緒に遊べません。とちょっとぐらいなら大丈夫です。全然問題ないです。

 『ポヨンポヨン』『ポヨンポヨン』とあぁ~!走って逃げなくてもいいのに。

 『プルプル。プルプル。プルプル。』といいですか、スラリン様。世界にはまだまだ沢山のスライムが弱者として虐げられています。そもそも、スライム族の起源は。とふぅわぁ~~~~。スラ太、いやスラリン様も退屈のようです。本当の名前は『スラリン』だったんですね。

 『プルプル。プルプル。』と先生、僕、世界を旅してみたいです。本当に困っているスライムがいたら助けてあげたいです。とそうです。教科書の知識だけでは、分からない事は一杯あります。実際に自分の目と耳で確かめないと本当の知識は身に付かないものです。

 『プルプル。プルプル。プルプル。プルプル。』となりません。外の世界は野蛮な人間や知性の足りない野良モンスターが我が物顔で歩き回っています。そんな危ない場所にスラリン様は行っては駄目です。この城から指示を出すだけでいいんです。とふぅわぁ~~~~。今日もお説教が長過ぎます。もう諦めましょう。先生やお父さんのキングスライムを説得するのは、時間の無駄です。外の世界に行きたいなら、誰にも見つからないようにスラリン様1人で行くしかありません。

 『ポヨンポヨン』とスラリンは誰にも見つからないように城を出ます、家出(いえで)ではなく、城出(しろで)です。ちょっと豪華な感じですね。暢気(のんき)でいられるのは、ここまでです。外は本当に危険が一杯です。スラリン様も密猟者に捕まってモンスターペットショップで『千円』で売られてしまいました。でも、そのお陰で君と出会う事が出来ました。君はスラ太が王子様だと分かっても友達でいてくれるのでしょうか?

 ◆
 ◆
 ◆

 『プルプル。』と起きて起きて。ともう朝です。君はさっさまで、スラ太に食べられていました。もちろん、呼吸が出来るように顔は外に出していました。スラ太は自分の身体を寝袋のようにして、君を寒さから守ってくれました。ちょっとベタベタしているかもしれませんが、すぐに乾くと思います。

 『あと5分だけ。』とそんな事を言う子にはお仕置きです。

 『ポヨン』『ドォス!』『ぐぅえ!』とスラ太が空から降って来ました。さすがにこれなら1発で起きてくれるでしょう。

 選択肢①『あと4分だけ。』

 選択肢②『…………』

 ①を選んだ君はなかなか手強いですね。次はちょっと強く行きますよ!

 ②を選んだ君はもう永遠に起きてくれません。スラ太はちょっとやり過ぎたようです。

 『うっゔ~。苦しいぃ~。』と君の上にスラ太が乗っかったままです。こんなのはまだまだ序の口です。

 『ゴロゴロ。ゴロゴロ。』とこれはなかなか強力なコンビネーション技です。今度は君の身体の上を転がり始めました。

 『起きるから、起きるから、お願いだから退いてください。』と最初から素直にそうすればいいんです。

 『プルプル。』と早く下山しないとお昼ご飯も食べられないよ。と昨日の夜ご飯も今日の朝ご飯も食べていません。『友達の家に泊まるから帰れない。』と両親に電話したので問題ないようですが、嘘はやっぱり駄目ですよ。次からはもっと計画をキチンと立ててから動きましょう。

 『………んんっ~?ねぇ、スラ太。頭の上の王冠は何なの?それって、もしかして!』とこの世界で暮らす人間ならば、子供でも知っています。モンスターの中で王冠を被っているモンスターは、王様と王子様だけです。スラ太は進化した事で、正式に王子様として王冠を手に入れました。

 『プルプル。』と黙っていて、ごめんね。とそれにはキチンと理由があります。スラ太は悪くありません。

 『んんっ~。それよりもスラ太の言葉が何となく分かる方がビックリだよ。』とそれは王冠の力です。昔々、モンスターと人間の争いを止める為に、優しい神様が王冠を与えてくれました。その結果、お互いの言葉を理解出来るようになりました。その王冠は今は、それぞれのモンスターの代表者が継承するようになりました。それが王族です。

 『プルプル。プル?』とそれは嬉しいけど、僕は王族だよ。嫌じゃないの?と確かに王族を傷つけたら、かなりヤバイです。

 ◆
 ◆
 ◆

 こんな事件が昔ありました。赤・青・緑のスライムを4匹並べると、スライムが消えるゲーム『ぷよぷよ』がスライムの王様に見つかってしまった時の話です。

 『プルプル!プルプル!』と面白半分でスライムを次々に惨殺して楽しむゲームだと!見せしめに人間どもを『ぷよぷよの刑』にせよ!と落とし穴に閉じ込められた大勢の人が上から落ちて来る沢山のスライムによって、『ぷよぷよ』にされてしまいました。

 今でも『スライムをイジメるとぷよぷよの刑にされるわよ!』とお年寄り達は当時の事を思い出して震えています。

 ◆
 ◆
 ◆

 『ビックリしたけど、嫌じゃないよ。僕とスラ太は友達でしょう。』とそうです。君とスラ太は友達です。たまには喧嘩もしますが、友達ならそれが当たり前です。

 『プルプル。プルプル。』と君に出会えて本当に良かったよ。僕は特別らしいから誰も普通に接してくれないんだよ。とまあ、ぷよぷよの刑は恐ろしいですからね。沢山のスライムに押し潰される最後は誰も望んでいません。

 『グゥゥ~~~。』とおしゃべりはこの辺にして下山した方がいいですね。お腹が空いて歩けなくなると困ります。でも、ホワイトスノー(白い雪の花)の写真を忘れずに撮っておきましょう。

 『ポヨンポヨン』『テクテクテク』『ポヨンポヨン』『テクテクテク』とやっぱり登るよりも、降りる方が断然早いです。お昼ちょっと過ぎぐらいには街に戻れそうです。

 『ジブジブ。』とまだ、帰っていなかったのか。と昨日の山ゴブリンです。

 『プルプル。』とごめんなさい。今から山を降ります。と挨拶は登山者のマナーです。それにゴミは持ち帰りましょう。残すのは足跡と思い出だけです。

 『ジブジブ?』とんん~~、なんか昨日と違うな?とジロジロとスラ太を見ています。

 選択肢①王冠を見られないように君の背後に隠れる。

 選択肢②何も隠さずに堂々と山を降りる。

 ①を選んだ君は『なんか隠しているだろう?さては山の物を盗んでいるな!』と疑われます。

 ②を選んだ君は『その王冠は!ハッハッ~~!昨日の御無礼をお許しください!』と山ゴブリンは素早く土下座して謝ります。

 『プルプル。』と昨日と一緒だよ。と身体の大きさは大して変わっていません。けれども、王冠の力は偉大です。スラ太に気品と威厳を与えています。

 『ジブジブ!』とあっああ~~!と山ゴブリンは何かに気付いたようです。大慌てで山を降りて行きました。

 『どうしたんだろう?』とトイレじゃないのは確かです。だとしたら、何かを思い出したのかな?

 『プルプル。』と火の消し忘れかな。とそれは大変です。山火事になったら、山ゴブリンの住処がなくなってしまいます。

 『ポヨンポヨン』『テクテクテク』とまあ、気にする必要はありません。今は山を降りる事だけを考えましょう。それに、白い花の写真を早くお爺さんに届けてあげたいです。

 ◆
 ◆
 ◆

 無事にお仕事は終わりました。けれども、『ガヤガヤ。ガヤガヤ。』と周囲の人が騒いでいます。

 『大変申し訳ございません!スライムの王子様とは知らずにこんな馬鹿なお仕事を頼んでしまいました!どうか、ぷよぷよの刑は私だけでお許しください!』とお爺さんが必死に謝っています。スラ太はそんな酷い事はしません!それにスラ太が好きでやった事です。謝る必要もありません。

 『プルプル。プルプル。』とやめてください。頭を上げてください。とああ~、またお城と同じです。スラ太を怒らせないように腫れ物に触るように扱います。スラ太は爆弾でも凶悪なモンスターでもありませんよ。

 『スラ太、行くよ。お爺さんも早くお婆さんに写真を見せてあげてくださいね。』と特別な存在は良い事ばかりではありません。スラ太のように普通の生活を望むのに、普通ではいられなくなるのです。特に周りが許してくれません。こんな風に。

 『プルプル。』とスラリン、やっと見つけたぞ。と山ゴブリンが知らせたようです。行方不明のスライムの王子は発見次第、スライムの王様に報告しなければなりません。そうしないと、誘拐犯の仲間としてスライムの総攻撃を受けてしまいます。

 『プルプル。』とお父さん。とキングスライムが大勢のスライムを連れて街にやって来ました。こんな小さな街は簡単にスライムの海に沈められてしまいます。

 『プルプル。』とさあ、城に帰るぞ。とスラ太を連れ戻しに来たようです。

 『プルプル。』と嫌だ。とスラ太は帰りたくありません。でも、もう街にもスラ太の居場所はないように思えます。生まれた時からスラ太には自由がないのかもしれません。

 『スラ太は嫌がっています。もうしばらく時間をください。スラ太にもう少しだけ自由を与えてください!』と勇敢です。優しいです。でも、ぷよぷよの刑にされます。あれは痛いです。

 『プルプル。プルプル。プルプル。』とスラ太じゃと?まさか、王族をペットにしたのか!この恥知らずを今すぐにぷよぷよの刑せよ!とカンカンに怒っています。どうやら、君にスラ太が傷物にされたと思っているようです。それはモンスターバトルで何度も怪我させていますが、キチンと薬草で治しています。

 『プルプル。』とこの子に手を出すなら容赦しないよ!とスラ太はお父さんと戦うみたいです。でも、そんなに簡単にはいきません。

 ◆

 ☆さあ、モンスターバトルの時間です。まずは王様の側近を倒しましょう。戦闘に参加するのは4人です。攻撃の順番はスラ太→スライムナイト→君→スライムマジシャンです。スラ太と協力して自由を勝ち取りましょう!

 『スライムナイト(スライムの騎士)』と『スライムマジシャン(スライムの魔術師)』の2人です。

 スライムナイトの攻撃力は『32』です。スライムナイトのHPは『32』です。スライムナイトのスペシャル攻撃は『十字斬り』です。スライムナイトの通常攻撃は『縦斬り』です。

 スライムマジシャンの攻撃力は『16』です。スライムマジシャンのHPは『16』です。スライムマジシャンの特殊能力は『スペシャル攻撃封印』です。スライムマジシャンのスペシャル攻撃は『水の波動』です。スライムマジシャンの通常攻撃は『水の刃』です。

 特殊能力『スペシャル攻撃封印』はサイコロで『1』が出てもスペシャル攻撃が使えません。『1』が出た場合は攻撃失敗です。スペシャル攻撃を使いたい場合はスライムマジシャンを通常攻撃で倒すしかありません。

 君の攻撃力は『18』です。君のHPは『27』です。君の特殊能力は『不屈の闘志』です。君のスペシャル攻撃は『超体当たり』です。君の通常攻撃は『体当たり』です。

 特殊能力『不屈の闘志』はHPが『0』になっても、サイコロを振って『1・3・5』が出たら復活出来ます。

 スラ太の攻撃力は『30』です。スラ太のHPは『30』です。スラ太の特殊能力は『もう1回(使用回数3回)』と『緊急回避』です。スラ太のスペシャル攻撃は『水の竜巻』です。スラ太の通常攻撃は『水鉄砲』です。

 特殊能力『もう1回』は攻撃が失敗しても、サイコロをもう一度だけ振るう事が出来ます。使用回数には注意が必要です。

 特殊能力『緊急回避』は相手の攻撃をサイコロを振って回避する事が出来ます。簡単な説明を終わります。

 ◆

 『プルプル。』と多少の怪我は許す。と王様は力尽くでスラ太を連れ帰るようです。
 
 スラ太の攻撃『4』です。『もう1回』です。スラ太の攻撃『1』です。スラ太のスペシャル攻撃は封印されています。

 スライムナイトの攻撃『4』です。スライムナイトの攻撃は失敗しました。

 君の攻撃『5』です。どちらを狙うか考えています。君の体当たりがスライムマジシャンに命中しました。ダメージ『18』です。スライムマジシャンの残りHPは『0』になりました。

 スライムマジシャンは君に倒されました。スペシャル攻撃の封印はなくなりました。

 『プルプル。』とほぉ~、勉強が嫌になって遊んでいたと思っていたが。と違います。スラ太は沢山のお仕事をやったり、ニャン子と友達になったりと一生懸命頑張っています。

 スラ太の攻撃『3』です。スラ太の水鉄砲がスライムナイトに命中しました。ダメージ『30』です。スライムナイトの残りHPは『2』です。

 スライムナイトの攻撃『4』です。スライムナイトは攻撃を失敗しました。

 君の攻撃『1』です。スペシャル攻撃です。君の超体当たりがスライムナイトに命中しました。ダメージ『54』です。スライムナイトの残りHPは『0』になりました。

 スライムナイトは君に倒されました。

 『♬リンゴ~ン』

 君のLVが『7→8』にアップしました。君の攻撃力が『18→23』にアップしました。君のHPが『27→32』にアップしました。

 スラ太のLVが『1→2』にアップしました。スラ太の攻撃力が『30→35』にアップしました。スラ太のHPが『30→35』にアップしました。

 『プルプル。プルプル。』としばらく見ないうちに成長したな。ワシを倒す事が出来たら留学という形で考えてやってもいい。と意外と話せば分かってくれるじゃないですかぁ~。可愛いスラ太の為にも上手く負ける演技をしてくださいね。

 『プルプル。』と本当ですか!とスラ太も嬉しそうです。

 ◆

 ☆さあ、最終戦です。スラ太のお父さん『キングスライム』に勝てれば、スラ太は自由になれます。攻撃の順番は君→スラ太→キングスライムです。

 君とスラ太の説明は簡単に済ませます。

 君の攻撃力は『23』です。君のHPは『32』です。

 スラ太の攻撃力は『35』です。スラ太のHPは『35』です。

 キングスライムの攻撃力は『50』です。キングスライムのHPは『300』です。キングスライムの特殊能力は『HP限界突破』です。キングスライムのスペシャル攻撃は『ぷよぷよ』です。キングスライムの通常攻撃は『水風船』です。

 特殊能力『HP限界突破』はHPの上限である『99』を超える事が出来る能力です。あれあれ?意外と話せば分かるお父さんではないようです。やっぱり、こっちも力尽くで思いを主張しましょう!

 ◆

 君の攻撃『2』です。君の攻撃は失敗しました。

 スラ太の攻撃『1』です。スペシャル攻撃です。スラ太の水の竜巻がキングスライムに命中しました。ダメージ『99』です。キングスライムの残りHPは『201』です。

 キングスライムの攻撃『2』です。キングスライムの攻撃は失敗しました。

 君の攻撃『4』です。君の攻撃は失敗しました。

 スラ太の攻撃『2』です。『もう1回』です。スラ太の攻撃『1』です。スペシャル攻撃です。スラ太の水の竜巻がキングスライムに命中しました。ダメージ『99』です。キングスライムの残りHPは『102』です。

 キングスライムの攻撃『2』です。キングスライムの攻撃は失敗しました。

 『プルプル。プルプル。』とふっふふふふ。久し振りに血湧き肉躍るわ!と興奮しないでください。このまま大人しく倒されてください!

 君の攻撃『5』です。君の体当たりがキングスライムに命中しました。ダメージ『23』です。キングスライムの残りHPは『79』です。

 スラ太の攻撃『6』です。『もう1回』です。スラ太の攻撃『3』です。スラ太の水鉄砲がキングスライムに命中しました。ダメージ『35』です。キングスライムの残りHPは『44』です。

 キングスライムの攻撃『2』です。キングスライムの攻撃は失敗しました。

 君の攻撃『4』です。君の攻撃は失敗しました。

 スラ太の攻撃『6』です。『もう1回』です。『もう1回』は3回使用したので、もう使えません。スラ太の攻撃『6』です。スラ太の攻撃は失敗しました。

 キングスライムの攻撃『5』です。どちらを狙うか考えています。キングスライムの水風船が君に命中しました。ダメージ『50』です。君の残りHPは『0』になりました。

 君の特殊能力『不屈の闘志』です。サイコロを振ってください。『3』です。成功です。君の残りHPは『0→1』になりました。

 『プルプル。』と小癪な奴め!空気を読んで失敗しろ。とそっちこそ、さっさと倒されてください!

 君の攻撃『2』です。君の攻撃は失敗しました。

 スラ太の攻撃『4』です。スラ太の攻撃は失敗しました。

 キングスライムの攻撃『2』です。キングスライムの攻撃は失敗しました。

 君の攻撃『1』です。スペシャル攻撃です。君の超体当たりがキングスライムに命中しました。ダメージ『69』です。キングスライムの残りHPは『0』になりました。

 キングスライムは君とスラ太に倒されました。

 『プルプル。』『プルプル。』『プルプル。』と王様!王様!王様!ともしかして倒すとマズかったかもしれません。沢山のスライムが激怒しています。

 『プルプル!』と静かにせんかぁ~~!と残念。まだ、王様は生きていました。死んでくれたら、スラ太が王様になって自由に出来るのに。

 『プルプル。プルプル。プルプル。』とどうやら、城を出た事で色々な経験を積んだようだな。可愛い子には旅をさせろという諺(ことわざ)もあるぐらいだ。半年だけだ。それ以上は許さんぞ。半年以内に絶対に城に戻って来るんだぞ。と良かったです。君とスラ太を認めてくれたようです。これでもうしばらくは一緒にいる事が出来ます。

 『プルプル。プルプル。』とそれとスラリン、もう一つ条件がある。そのダサい名前は絶対に名乗るな。とそんなにダサいですか?何度も聞いているともうスラ太以外は考えられません。

 ◆
 ◆
 ◆

 『ポヨンポヨン』『テクテク』『ポヨンポヨン』『テク』と今日も君とスラ太はお仕事です。超~~簡単なお仕事から、超~簡単なお仕事にLVアップしました。半年後には超簡単なお仕事ぐらいは出来そうです。

 さあ、次の大冒険が君とスラ太を待ってるぞ!
 
 

 

 
 
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

猫菜こん
児童書・童話
 私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。  だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。 「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」  優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。  ……これは一体どういう状況なんですか!?  静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん  できるだけ目立たないように過ごしたい  湖宮結衣(こみやゆい)  ×  文武両道な学園の王子様  実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?  氷堂秦斗(ひょうどうかなと)  最初は【仮】のはずだった。 「結衣さん……って呼んでもいい?  だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」 「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」 「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、  今もどうしようもないくらい好きなんだ。」  ……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。

余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました

結城芙由奈 
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】 私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。 2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます *「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています ※2023年8月 書籍化

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

双子のイケメンに同じ日に告られた結果

ヘロディア
恋愛
学年にいる双子のイケメン男子に同じ日に告白された主人公。 告白されたことによって余計に意識してしまう。 果たして彼女が選んだ選択は?…

奴隷だった私が四天王の嫁になるまで

ブッカー
恋愛
人間の国で奴隷をしていた"私"は。ある日、荷物と一緒に馬車から捨てられた。そんな私を拾ったのが魔族の王子であり四天王のピアーズだった。ピアーズは何故か私を見て、面白いと言って屋敷に連れ帰える。そして、私はピアーズのペットとして飼われることになった。大きなお屋敷でペットとして第二の人生を歩むことになった私は、色々な人と出会い沢山の事を知ることになる。 このおはなしは奴隷だった"私"が四天王のペットになり、最後には嫁になるまでの物語。 *この小説は「カクヨム」「小説家になろう」でも投稿しています。 *ご意見ご要望は感想欄にて受け付けております。お気軽にどうぞ。

婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです

青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。 しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。 婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。 さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。 失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。 目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。 二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。 一方、義妹は仕事でミスばかり。 闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。 挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。 ※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます! ※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。

【完結】婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?

つくも茄子
恋愛
国王唯一の王子エドワード。 彼は婚約者の公爵令嬢であるキャサリンを公の場所で婚約破棄を宣言した。 次の婚約者は恋人であるアリス。 アリスはキャサリンの義妹。 愛するアリスと結婚するには「妃教育を修了させること」だった。 同じ高位貴族。 少し頑張ればアリスは直ぐに妃教育を終了させると踏んでいたが散々な結果で終わる。 八番目の教育係も辞めていく。 王妃腹でないエドワードは立太子が遠のく事に困ってしまう。 だが、エドワードは知らなかった事がある。 彼が事実を知るのは何時になるのか……それは誰も知らない。 他サイトにも公開中。

婚約破棄とか言って早々に私の荷物をまとめて実家に送りつけているけど、その中にあなたが明日国王に謁見する時に必要な書類も混じっているのですが

マリー
恋愛
寝食を忘れるほど研究にのめり込む婚約者に惹かれてかいがいしく食事の準備や仕事の手伝いをしていたのに、ある日帰ったら「母親みたいに世話を焼いてくるお前にはうんざりだ!荷物をまとめておいてやったから明日の朝一番で出て行け!」ですって? まあ、癇癪を起こすのはいいですけれど(よくはない)あなたがまとめてうちの実家に郵送したっていうその荷物の中、送っちゃいけないもの入ってましたよ? ※またも小説の練習で書いてみました。よろしくお願いします。 ※すみません、婚約破棄タグを使っていましたが、書いてるうちに内容にそぐわないことに気づいたのでちょっと変えました。果たして婚約破棄するのかしないのか?を楽しんでいただく話になりそうです。正当派の婚約破棄ものにはならないと思います。期待して読んでくださった方申し訳ございません。

処理中です...