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異世界旅行編
地上の楽園
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「ぐがぁー‼︎」
「「「神様‼︎」」」
紫の紋様を強制解除して、甲板に大袈裟に跪いた。
愚民達が驚き心配している。大丈夫大丈夫、全然問題ない。
これはただのアカデミー最優秀主演男優並みの演技だ。
それに大規模な大地は無理だが、小規模なら可能性はある。
「くっ、やはり力を取り戻したばかりでは、本来の力の半分も出せないか。悪いが、今出来るのは船の周りに小さな大地を作るぐらいだ。それでも構わないか?」
苦しそうな表情で愚民達に言い訳しながら訊いてみた。すぐに返事は返ってきた。
「もちろんでございます! 再び大地を歩けるのならば、大きさなど関係ありませぬ!」
「ぐっ! 心遣い感謝する。お前達の願い、小さいが叶えさせてもらう!」
船長の爺さんが涙を流しながら、期待通りの答えを返してくれた。
やはりこの爺さん、俺にガチだな。お前の気持ちには応えられないが、願いは叶えてやる。
苦しそうに立ち上がると、甲板を走って海に飛び降りた。
「神様ぁー‼︎」
爺さんの驚く声が聞こえたが、海に飛び込むつもりはない。
両手に魔力を込めて、海の表面に冷たい冷気を叩き付けた。
「『海よ、凍れ』‼︎」
両手が海面に触れた瞬間、海は波飛沫を上げて凍り付いた。
足で立て、歩ける程の強度と厚みのある氷の大地に変えていく。
「凄い凄いぞ! 海が凍り付いていく!」
「本当だ! 流石は地上神様だ!」
創造主の力が使えなくても、魔法が使えるなら何も問題ない。
海を凍らせ、その上に地魔法で大地を作り出せばいいだけだ。
時間はかかるが、今の俺に不可能はない。
(よし、この辺でいいな。これ以上は面倒くさい)
船の周囲五メートル範囲が、しっかりと凍り付いているか歩いて確認した。
多少凸凹があるが問題なさそうだ。仕上げに厚さ五センチの岩の大地で綺麗に覆ってやった。
これで冷たくないし、大地に寝転がる事も可能だ。
「終わったぞ。降りて確かめるといい」
数十分の大地製造作業を終わらせると、人工大地に乗り上げている船に跳び乗り報告した。
「あ、ありがとうございます!」
「皆んな、これが大地だ! 硬く揺れない床だ!」
「「「わぁ~♪」」」
俺の報告に作業を見ていた愚民共は大喜びだ。俺の好感度は爆上がりだ。
でも、分かっていると思うけど、もう何処にも船で逃げられないよ。
♦︎
「船長、悪いが腹が減った。食べ物を用意してくれ」
「畏まりました! 私めが手塩にかけて、作らせて——」
「そこの娘、お前の得意料理は何だ?」
甲板に座り込むと、船長に頼んだ。
爺さんが満面の笑みで了解したが、男の手料理なんか食いたくない。
視界に入った、眠そうな目をした金髪ポニテ少女に訊いた。
「えっ? 私ですか?」
「ああ、お前だ。お前の手料理が食いたい。どんな料理を作れるか教えてくれ」
「えーっと……」
大地の無い世界で船暮らしだ。普段何を食べているのか気になる。
流石に魚料理一択は考えられない。栄養が足りないし、飽きるはずだ。
「ベラベラの塩焼き、ルクルクの塩焼き、ポニョポニョの塩焼き、パッチュンの塩焼きに……あとは——」
「もういい。魚以外に食べている物はあるのか?」
聞いた事のない名前だが、絶対に焼き魚オンリーだ。
この少女はまともな食生活を送っていない。
訊いた相手が悪かった。周囲を見回して、他の奴にも訊いてみた。
だけど、
「もちろんです、地上神様。魚は主食ですが、首都船に行けば、野菜や果物、肉も売られています。この船では昆虫を飼育していますので、私めの得意料理『バタックの油揚げ』など如何でしょうか? 味は鳥肉に近く、食感はプリプリで非常に美味しいですぞ♪」
「……」
今度は答えた人間が悪かった。だが、爺さんの話の中で気になる情報があった。
『首都船』だ。想像するに大きな船で農業や家畜を育てているようだ。
まあ、想像するよりも訊いた方が早い。船長の爺さんに訊いてみた。
「その料理はまた今度でいい。その首都船はどんな船なんだ? 農業が出来る程に大きいのか?」
「ええ、ええ、それはもう大きいものです! この船の三百倍はある巨大な船です。元々は小さな船の集合体で、海底から砂を回収しては少しずつ土地を広げたそうです」
俺に頼られて嬉しいらしい。爺さんが喜んで答えている。
大袈裟に話してないなら、この全長三十五メートル、横幅十二メートルはある船の三百倍だ。
縦十キロメートル、横三キロメートルの長方形の巨大船になる。
でも、集合体で長方形はないだろう。丸か正方形と思った方がよさそうだ。
「ほぉー、それは凄いな。その船に住んだ方が良いんじゃないのか?」
「滅相もない! あんな危険な船に住むなんて正気じゃありません! 海神の眷属、神族に襲われれば一貫の終わりです。目立たずひっそり暮らすのが一番の安全です」
ちょくちょく爺さんが重要情報を出してくる。
俺とずっと会話を続けたいのは分かるが、勘弁してくれ。
まあ、仕方ないから訊いてやる。
「海神は……神は一人じゃないのか? 神族とはそんなデカイ船を沈める程にヤバイのか?」
「はい、それはもう恐ろしい奴らです! 海神の神族は津波を操り、人魚と魚人を従え、人間を一人残らず虐殺するそうです! 人魚と魚人程度ならば、我々の武器で撃退する事も可能ですが、神族は不可能です!」
「俺でもか?」
「はい、それはもう無理です!」
(おいおい、即答かよ。こりゃー早く別の異世界に避難した方がいいな)
俺を崇拝する爺さんが無理だと断言した。
安全な異世界に来たつもりが、神レベルが多数いるなら危険地帯だ。
異世界強制召喚中に動いていたDV兄貴がいる世界も論外だ。
魔物が究極進化した世界、嘘付き町も論外だ。
敗北とざまぁの可能性がある世界は避けるべきだ。
だとしたら避難候補は三つだ。
和香梅の世界は誰もいないから絶対安全だ。でも、何もないからかなり不便だ。
七大悪魔の世界は唯一俺の好感度が高い世界だ。帰れば王子と国民が歓迎してくれるはずだ。
だが、多少の危険がある。残りの七大悪魔六人に一斉に襲われたらヤバイ。
大丈夫だと油断したら、終わりが待っている。
あとは魔王がいる世界だが……すでに四天王の一人は捕虜にした。残るはたったの三人だ。
ついでに捕虜は王女であり、四天王だ。両陣営、俺に下手に手を出す事は出来ない状況だ。
最有力避難先があるとしたら、ここになる。
(ふぅー、随分と早い新婚旅行の終わりだな。まあ、ヤる事やったし、帰ってもいいか)
目的の魔力封じの枷は手に入れた。この世界に来た目的はすでに達成している。
いつでも魔王の世界に戻れる状態だ。だが、異世界旅行を使用しても時間は経過しない。
今、異世界旅行で玉座の間に戻ると、傷ついたエルフ達に見つかってしまう。
カッコよく消えた直後に、すぐに現れるのは非常にカッコ悪い。
何処かで時間潰しする必要がある。
(あっ! 良い事思い付いちゃった♡)
「ふぅー、話はこの辺で終わりにしよう。少し疲れた。船長、さっき自慢した料理を用意してくれ」
「ははっ‼︎ お任せくださいませ!」
疲れた表情で爺さんに命じると、すぐに爺さんが喜んで返事した。
だけど、俺が本当に欲しいのは男の手料理じゃない。
「料理が完成したら部屋に運んでくれ。そうだな、料理を運ぶのは……お前とお前とお前と——」
「「「えっ……」」」
以前来た時に俺を酷い目に遭わせた七人の少女全員を指差していく。
顔と身体は覚えている。この俺から逃げられると思うなよ。
「お前だ。船長、お前は来なくていいからな」
「あっ、はい……」
最後に爺さんに釘を刺した。
やはり来るつもりだったようだ。凄く落ち込んでいる。
悪いが爺さんと新婚旅行するつもりはない。選んだ七人には『神隠し』にあってもらう。
安全な和香梅の世界に連れて行って、俺の世話を色々してもらう。
魔王様、いや、神様の専属使用人になれるんだ。これ以上の名誉はない。
夢にまで見た地上しかない楽園に、連れて行ってもらえる事を、涙を流して感謝するんだな。
♦︎
「「「神様‼︎」」」
紫の紋様を強制解除して、甲板に大袈裟に跪いた。
愚民達が驚き心配している。大丈夫大丈夫、全然問題ない。
これはただのアカデミー最優秀主演男優並みの演技だ。
それに大規模な大地は無理だが、小規模なら可能性はある。
「くっ、やはり力を取り戻したばかりでは、本来の力の半分も出せないか。悪いが、今出来るのは船の周りに小さな大地を作るぐらいだ。それでも構わないか?」
苦しそうな表情で愚民達に言い訳しながら訊いてみた。すぐに返事は返ってきた。
「もちろんでございます! 再び大地を歩けるのならば、大きさなど関係ありませぬ!」
「ぐっ! 心遣い感謝する。お前達の願い、小さいが叶えさせてもらう!」
船長の爺さんが涙を流しながら、期待通りの答えを返してくれた。
やはりこの爺さん、俺にガチだな。お前の気持ちには応えられないが、願いは叶えてやる。
苦しそうに立ち上がると、甲板を走って海に飛び降りた。
「神様ぁー‼︎」
爺さんの驚く声が聞こえたが、海に飛び込むつもりはない。
両手に魔力を込めて、海の表面に冷たい冷気を叩き付けた。
「『海よ、凍れ』‼︎」
両手が海面に触れた瞬間、海は波飛沫を上げて凍り付いた。
足で立て、歩ける程の強度と厚みのある氷の大地に変えていく。
「凄い凄いぞ! 海が凍り付いていく!」
「本当だ! 流石は地上神様だ!」
創造主の力が使えなくても、魔法が使えるなら何も問題ない。
海を凍らせ、その上に地魔法で大地を作り出せばいいだけだ。
時間はかかるが、今の俺に不可能はない。
(よし、この辺でいいな。これ以上は面倒くさい)
船の周囲五メートル範囲が、しっかりと凍り付いているか歩いて確認した。
多少凸凹があるが問題なさそうだ。仕上げに厚さ五センチの岩の大地で綺麗に覆ってやった。
これで冷たくないし、大地に寝転がる事も可能だ。
「終わったぞ。降りて確かめるといい」
数十分の大地製造作業を終わらせると、人工大地に乗り上げている船に跳び乗り報告した。
「あ、ありがとうございます!」
「皆んな、これが大地だ! 硬く揺れない床だ!」
「「「わぁ~♪」」」
俺の報告に作業を見ていた愚民共は大喜びだ。俺の好感度は爆上がりだ。
でも、分かっていると思うけど、もう何処にも船で逃げられないよ。
♦︎
「船長、悪いが腹が減った。食べ物を用意してくれ」
「畏まりました! 私めが手塩にかけて、作らせて——」
「そこの娘、お前の得意料理は何だ?」
甲板に座り込むと、船長に頼んだ。
爺さんが満面の笑みで了解したが、男の手料理なんか食いたくない。
視界に入った、眠そうな目をした金髪ポニテ少女に訊いた。
「えっ? 私ですか?」
「ああ、お前だ。お前の手料理が食いたい。どんな料理を作れるか教えてくれ」
「えーっと……」
大地の無い世界で船暮らしだ。普段何を食べているのか気になる。
流石に魚料理一択は考えられない。栄養が足りないし、飽きるはずだ。
「ベラベラの塩焼き、ルクルクの塩焼き、ポニョポニョの塩焼き、パッチュンの塩焼きに……あとは——」
「もういい。魚以外に食べている物はあるのか?」
聞いた事のない名前だが、絶対に焼き魚オンリーだ。
この少女はまともな食生活を送っていない。
訊いた相手が悪かった。周囲を見回して、他の奴にも訊いてみた。
だけど、
「もちろんです、地上神様。魚は主食ですが、首都船に行けば、野菜や果物、肉も売られています。この船では昆虫を飼育していますので、私めの得意料理『バタックの油揚げ』など如何でしょうか? 味は鳥肉に近く、食感はプリプリで非常に美味しいですぞ♪」
「……」
今度は答えた人間が悪かった。だが、爺さんの話の中で気になる情報があった。
『首都船』だ。想像するに大きな船で農業や家畜を育てているようだ。
まあ、想像するよりも訊いた方が早い。船長の爺さんに訊いてみた。
「その料理はまた今度でいい。その首都船はどんな船なんだ? 農業が出来る程に大きいのか?」
「ええ、ええ、それはもう大きいものです! この船の三百倍はある巨大な船です。元々は小さな船の集合体で、海底から砂を回収しては少しずつ土地を広げたそうです」
俺に頼られて嬉しいらしい。爺さんが喜んで答えている。
大袈裟に話してないなら、この全長三十五メートル、横幅十二メートルはある船の三百倍だ。
縦十キロメートル、横三キロメートルの長方形の巨大船になる。
でも、集合体で長方形はないだろう。丸か正方形と思った方がよさそうだ。
「ほぉー、それは凄いな。その船に住んだ方が良いんじゃないのか?」
「滅相もない! あんな危険な船に住むなんて正気じゃありません! 海神の眷属、神族に襲われれば一貫の終わりです。目立たずひっそり暮らすのが一番の安全です」
ちょくちょく爺さんが重要情報を出してくる。
俺とずっと会話を続けたいのは分かるが、勘弁してくれ。
まあ、仕方ないから訊いてやる。
「海神は……神は一人じゃないのか? 神族とはそんなデカイ船を沈める程にヤバイのか?」
「はい、それはもう恐ろしい奴らです! 海神の神族は津波を操り、人魚と魚人を従え、人間を一人残らず虐殺するそうです! 人魚と魚人程度ならば、我々の武器で撃退する事も可能ですが、神族は不可能です!」
「俺でもか?」
「はい、それはもう無理です!」
(おいおい、即答かよ。こりゃー早く別の異世界に避難した方がいいな)
俺を崇拝する爺さんが無理だと断言した。
安全な異世界に来たつもりが、神レベルが多数いるなら危険地帯だ。
異世界強制召喚中に動いていたDV兄貴がいる世界も論外だ。
魔物が究極進化した世界、嘘付き町も論外だ。
敗北とざまぁの可能性がある世界は避けるべきだ。
だとしたら避難候補は三つだ。
和香梅の世界は誰もいないから絶対安全だ。でも、何もないからかなり不便だ。
七大悪魔の世界は唯一俺の好感度が高い世界だ。帰れば王子と国民が歓迎してくれるはずだ。
だが、多少の危険がある。残りの七大悪魔六人に一斉に襲われたらヤバイ。
大丈夫だと油断したら、終わりが待っている。
あとは魔王がいる世界だが……すでに四天王の一人は捕虜にした。残るはたったの三人だ。
ついでに捕虜は王女であり、四天王だ。両陣営、俺に下手に手を出す事は出来ない状況だ。
最有力避難先があるとしたら、ここになる。
(ふぅー、随分と早い新婚旅行の終わりだな。まあ、ヤる事やったし、帰ってもいいか)
目的の魔力封じの枷は手に入れた。この世界に来た目的はすでに達成している。
いつでも魔王の世界に戻れる状態だ。だが、異世界旅行を使用しても時間は経過しない。
今、異世界旅行で玉座の間に戻ると、傷ついたエルフ達に見つかってしまう。
カッコよく消えた直後に、すぐに現れるのは非常にカッコ悪い。
何処かで時間潰しする必要がある。
(あっ! 良い事思い付いちゃった♡)
「ふぅー、話はこの辺で終わりにしよう。少し疲れた。船長、さっき自慢した料理を用意してくれ」
「ははっ‼︎ お任せくださいませ!」
疲れた表情で爺さんに命じると、すぐに爺さんが喜んで返事した。
だけど、俺が本当に欲しいのは男の手料理じゃない。
「料理が完成したら部屋に運んでくれ。そうだな、料理を運ぶのは……お前とお前とお前と——」
「「「えっ……」」」
以前来た時に俺を酷い目に遭わせた七人の少女全員を指差していく。
顔と身体は覚えている。この俺から逃げられると思うなよ。
「お前だ。船長、お前は来なくていいからな」
「あっ、はい……」
最後に爺さんに釘を刺した。
やはり来るつもりだったようだ。凄く落ち込んでいる。
悪いが爺さんと新婚旅行するつもりはない。選んだ七人には『神隠し』にあってもらう。
安全な和香梅の世界に連れて行って、俺の世話を色々してもらう。
魔王様、いや、神様の専属使用人になれるんだ。これ以上の名誉はない。
夢にまで見た地上しかない楽園に、連れて行ってもらえる事を、涙を流して感謝するんだな。
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