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魔王誕生編

出血大サービス

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 七人の女達の両腕担架に運ばれて、船内のベッドのある部屋に到着した。
 酔った女をお持ち帰りした事は何度もあるが、お持ち帰りされたのは初めてだ。

「きゃっあ⁉︎」
「おっと失礼」

 少女の一人が可愛い悲鳴を上げた。
 俺の男珍宝が我慢できずに小砲から大砲になった所為だ。

「さて、儀式を始めようか。まずは全員裸になりなさい。服は儀式の邪魔にしかならない」
「「「……」」」

 ベッドの上に仰向けに寝かせられた俺様(神様)が少女達に命じた。
 全員が嫌な顔をしたが、すぐにイヤらしい顔にしてあげよう。

「どうした? 何故、脱がない?」
「地上神様、どうして脱ぐ必要があるのでしょうか?」
「脱げは分かる。脱がなければ分からない。私の力が必要なのだろう?」
「「「……」」」

 抵抗する少女に神らしい温和な声で優しく促した。
 別に俺は強制している訳でも、お願いしている訳でもない。
 やりたくないなら、やらなくてもいい。俺も何一つやらないだけだ。
 さあ、分かったらさっさと脱ぎなさい。

(うひょ~♡ 巨乳が三人もいるぞ♡)

 少女達が恥ずかしながらも服を脱ぎ始めた。
 白ローブの下に簡素な白い半袖半ズボンを着ている。
 その下には白布を巻いただけのブラとパンツを着ている。
 手でいくら隠そうとしても、そのエッチな身体は隠せないぞ。

「脱ぎました。次は何をすればいいんですか?」
「……」

 全部じゃないが、まあいいでしょう。
 短めの黒髪をツインテールにした女がキツイ口調で訊いてきた。
 さっき訊いてきた女だ。反抗的な態度だが、そういう女が涎を垂らして快楽に屈する姿は見ものだ。

「簡単な事だ。私の股に乗り、お前の性器と私の性器を合わせればいい」
「なっ⁉︎ 本気ですか⁉︎ そんなのセックスじゃないですか⁉︎」

 黒ツインが慌てて両手で股ガードしたが、その股はもう俺のものだ。

「違う、儀式だ。この手錠を外す方法はそれしかない。儀式をする事で私の力が一瞬だけ、その手錠の力を超える。それを繰り返す事で手錠を徐々に破壊する事が出来る。迷うのは自由だが、迷えば迷う程に無意味な時が流れるだけだ。私は寝る。あとはお前達の好きなようにしろ」

 黒ツインの疑問に答えると、静かに目を閉じた。
 男珍宝はビンビンだが、静かに目を閉じた。

「うぐぐっ、て、手錠が壊れるまで、どのくらいかかるのですか?」
「お前達の頑張り次第だ」
「ぐぅ!」

 黒ツインの疑問に即答してやった。まだ、ぐうの音は出るようだ。
 でも、それも終わりだ。お前がやらなくても、責任感のある他の女がやる。
 さあ、誰が名乗り出る? いや、乗る? 俺は誰でもいいぞ。

「……少し手錠を見てもいいでしょうか?」
「ああ、好きにしろ。外せるのなら外していいぞ」
「ありがとうございます」

 長い沈黙の後、黒ツイン以外の女が訊いてきた。
 ゆっくり目を開けて確認した。サラサラの長い黒髪の少女だった。
 八十三点だ。OKを出すと、他の少女達も足の手錠に集まってきた。
 俺も手錠は見たから分かる。鍵穴も無ければ、隙間も繋ぎ目もなかった。
 俺の手足に結婚指輪のようにピッタリ填まっている。

「鉄みたいに硬いね。ハンマーで壊せないかな?」
「神様が作った物が壊せる訳ないでしょう。やっぱりしないと駄目なのよ」
「えぇー、でも……」

 少女達が手錠を念入りに確認して最後の抵抗を続けているが、私は神だ。
 心優しき神が船だけに、助け船を出してやろう。

「やはり年端のいかない少女には抵抗があるようだ。では、こうしよう。手や口、胸を使ってもいい。方法は任せる。私の身体を満足させなさい」
「「「……」」」

 まるで汚物を見る目だ。
 少女達に『前戯だけでいいよ』と言っているのに、そんな目で見てくる。
 でも、無駄だ。そんな事されたら余計に俺の男珍宝は興奮する。

「「「ごにょごにょごにょ……」」」

 さあ、誰が俺のエベレストに一番に登頂するんだ?
 噴火寸前の世界最高峰の男珍宝を前にして、少女達はまだ悩んでいる。
 ベッドから降りて集まると、ヒソヒソと話し合っている。

「あの、道具を使ってもいいですか?」

 やれやれやっとか。ようやく覚悟が決まったようだ。
 少女達の長い話し合いが終わって、金髪ロングが訊いてきた。
 もちろん許可する。

「ああ、好きに使いなさい」
「ありがとうございます!」

 道具好きの金髪が部屋から出て行った。
 さて、何を持ってくるのか楽しみだ。

「はぁ、はぁ……お待たせしました‼︎」
「⁉︎」

 こりゃービックリだ。お兄さん、超ビックリだ。
 金髪ロングが帰ってきた。素人がそんな物を持ってくるなんて思わなかった。
 てっきりお湯とか、良い香りの蝋燭かと思っていた。

「……それは何だ?」
「斧です!」

 良かったぁ~。俺の目にも片刃のデカ斧にしか見えない。
 訊いてみたら、やっぱり斧だった。問題はそれでどんな気持ち良い事が出来るかだ。
 俺の知識でも、斧を使ったプレイは知らない。
 流石は異世界だ。勿体ぶっていたくせに最初から飛ばしてくる。

「皆んな、地上神様が動けないように身体を押さえて」
「「「うん!」」」

 金髪ロングの合図で、六人の少女が積極的に動き出した。
 ベッドに飛び乗ると、俺の両足・左肩・右肩・頭を一人ずつが両手で押さえ付けた。
 残り二人が顔と股の上に跨った。柔らかい太ももの感触は最高だ。
 特に顔は良い。少女のパンツの匂いと味を両方楽しめる。

「きゃああああああ‼︎」
「いゃああああああ‼︎」

 少女達の悲鳴が聞こえるが、一度動き始めたらもう俺にも止められない。
 太ももペロペロは男の大好物だ。高速股筋で黒ツインの下半身を快楽マッサージだ。

(うひょ~♡ 柔らけえぇ~♡)

 登山開始十五秒。もう黒ツインのマッターホルンに強制登頂させられそうだ。
 いや、この場合は俺のエベレストが制覇されそうになっている。

 陸上界では最速の男は喜ばれるが、ベッド界では嫌われる。
 最低でもカップラーメンの三分間は耐え切らないと男じゃない。
 我慢だ。我慢だ。我慢だ。我慢だ。

(先生‼︎ 僕はもう我慢できません‼︎)

 もう我慢の限界だ。男ならさっさとイッテ来いだ。
 黒ツインの雪解けアルプス白パンツに、熱い雪崩をぶちまけてやる。

「ルビア、何してるのよ⁉︎ 早くやってよ‼︎」
「分かってるって‼︎ ヤァッ‼︎」

 登頂目前、噴火警戒レベル5、雪崩が噴き出す前に、金髪ロングの気合いの入った声が聞こえた。

「……ぎゃああああああ‼︎」

 足に何か当たったと思ったら、すぐに強烈な痛みが襲ってきた。
 両足がバタバタ暴れている。少女達に押さえられている所為でベッドに磔だ。

「やったぁー! 足切り落とせたよ!」
「コラッー、ルビア‼︎ 喜んでないで足枷外してよ‼︎ 神様押さえておくの大変なのよ‼︎」
「ゴメンゴメン。すぐにやるから♪」

(ゴメンじゃ済まないんだよ‼︎ 異世界人はやっていい事も分かんねえのかよ‼︎)

 何に使うか分からなかった斧の使い道が分かった。
 金髪ロング・ルビアが俺の足を切断しやがった。俺の真っ赤な血が大噴火している。
 俺もSMも拷問も好きだが、どちらも後ろに『プレイ』が付く。
 つまりは遊びだ。本気の拷問してんじゃねえよ‼︎

「う~ん、う~ん、きゃっあ⁉︎ アタタ……あっ、抜けた♪」
「やったぁ♪ これでしなくて済むねえ♪」

(あっ、抜けた♪ じゃねえよ‼︎ 抜くなら男珍宝だけにしろ‼︎)

 喜んでいる少女達には悪いが、まだ手がある。やるんだったら早くやれ。
 このままだったら出血大サービスで死ぬ。サービスして欲しいのは俺の方だ。

「ルビア、喜んでないで次‼︎」
「あ~ごめんごめん。でも、神様は不死身だから大丈夫だよねぇ♪」

 大丈夫じゃない神様もいるんだよ。
 ほら、あんなに痛かったのに、もう痛みを感じなくなっている来ているぞ。
 これ、絶対にヤバイ状態だからな。

「ヤァッ‼︎」
「はぁふん……」

 両腕を無理矢理上に伸ばされると、手首に鋭い一撃が振り下ろされた。
 身体がビクンと跳ねたが、痛みはそれほど感じなかった。
 今はもう眠い。ただただ眠りたい。

(パトラッシュ……僕、もう眠ってもいいよね……?)

 ——な訳ねえだろうが‼︎

「『回復魔法ヒール』‼︎」
「「「きゃああああああ‼︎」」」

 俺の身体に群がる少女達を取り戻した魔力で吹き飛ばした。
 お前達にならって遊び終わりだ。俺も本気を出してやる。

【ジョブ・勇者】【ジョブ・錬金術師】【ジョブ・調教師】。
 手錠によって封じられた力が戻った。新しい力が増えている。
 この力を使って、少女達に俺の本気を見せろという事だ。
 さあ、お前達が見たかった神の力を見せてやる。

 ♦︎
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