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魔王誕生編
蒼槍の蒼女
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「これはこれは……」
「ぐぼぉ、ごぼぉ、ごぼぼぼぼっっ‼︎」
城の研究室を出て、久し振りに荒野に来てみたら面白いものを見つけた。
大陸中央部を南東に少し進んだ先に『世界の裂け目』と呼ばれる荒野地帯がある。
ここは『魔物』と呼ばれる別世界の生物が現れる事で知られている。
代表的魔物は『精霊』や『巨獣』、大陸南部を支配する『雪女』などがいる。
未知の魔物は研究者の知的好奇心を大いに擽ぐる存在だ。
この二体の魔物に名前を付けるなら『蒼槍の蒼女』と『フル勃起変態男』が相応しいでしょう。
さて、冗談はさておき。このままだと男の方が溺れ死にそうだ。
女の魔力が異常に高く、男はほとんど感じない。
どういう関係かは知りませんが、おそらく女の身体に引き寄せられた哀れな男が捕食されている最中……そんな状況でしょうか。
「お楽しみ中、失礼。少しお話しませんか?」
『⁉︎』
気配を消して二人に近づくと、女の方に話しかけた。
言葉が通じるか不明だが、魔物は駆除対象だ。
友好的でないなら、駆除するしかない。
「ん?」
どうやら今回はそうなるようだ。
蒼女が無言で左腕を振り回すと、左腕が巨大化しながら伸びてきた。
明らかな殺意を感じる攻撃に、魔力で素早く右手に刀を作ると、黒刃で左腕を切り飛ばした。
『ギァアア‼︎』
「どうやらお話はお嫌いらしい。ですが、叫び声を出せるようで安心しました。話したくなったら、出来るだけ早めにお願いしますね♪」
男を咥えたまま、器用に蒼女が叫んだ。攻撃速度が恐ろしく遅かった。
厄介な『特殊能力』を持っていなければ、倒すのは簡単そうだ。
もちろん実力を隠しているなら話は別です。
『『キャハハハハ♪』』
どうやら後者のようだ。
切られた左腕が再生し、切り飛ばされた左腕から新しい蒼女が誕生した。
『高速再生』と『分裂』の能力を持っているようだ。この二つの能力の組み合わせは非常に厄介だ。
多数に分裂して逃げられると、捕まえるのが困難だ。城の研究室で飼うには危険な魔物だ。
(仕方ないですね。ここで実験しますか)
非常に残念ですが、生け捕りは諦めるしかないですね。
何体まで分身が作れるか、頭を切り落としても再生できるか、他の能力を持っていないか。
調べたい事は山程ありますが、まずは頭を切り落としますか。
全身を魔力化すると、蒼女の背後に一瞬で移動して、その首を刀で真横に両断した。
『キィヤヤヤャー‼︎』
身体から切り離された蒼女の頭が絶叫している。
その頭が丸い肉塊に変わって、変態男の頭から飛び離れた。
「ごほぉごほぉ‼︎」
蒼女の頭から解放された男が派手に咳き込んでいる。
救出は間に合ったようだが、両手が蒼女の胸と股に拘束されたままだ。
蒼女の身体をバラバラに切断して、男の手首を掴んで放り投げた。
「ぐはあ‼︎」
「大丈夫ですか?」
地面に倒れている男に訊いてみた。
「ごほぉ、げほぉ‼︎ オエエエっっ‼︎ 見りゃあ分かんだろうが‼︎」
言葉は通じるようだが、見た目通りの知的生命体とは程遠い存在のようだ。
「それだけ元気があれば大丈夫ですね。あの女性とは知り合いですか?」
「知らねえよ‼︎ 見ず知らずの女だよ‼︎ いきなり森で襲われたんだよ‼︎」
「……裸でチンチン勃たせて襲われたですか?」
「そうだよ襲われたんだよ‼︎ 女四人に次々襲われたんだよ‼︎」
「……」
この男には虚言癖の能力があるようだ。
言葉が通じても、会話が通じないとは厄介な能力です。
心とチンチンが落ち着いたら、もう一度訊いてみますか。
『『『キャハハ♪ キャハハハハハハ♪』』』
ですが、まずはこっちを優先しますか。
バラバラにした蒼女の肉塊から、新たな蒼女が次々に誕生している。
その数は十四体になった。
切断は無意味。首を刎ねても死なない不死身の身体。
炎で灰も残さずに焼き殺さないと復活する可能性もある。
そういう意味では私との相性が壊滅的に悪過ぎますね。
「くそぉ……こんな人数一度に相手出来ねえぞ‼︎ おい、どうすんだよ⁉︎」
「問題ありません。すぐに終わらせます」
(『狂心・狂う神』)
慌ててふためくだけの戦力外男は気にせずに、身体の中の魔力を暴走させた。
闇属性を象徴する黒髪が紫色に変わっていく。
『闇魔法』では全てを燃やし尽くす事は出来ないが、『猛毒魔法』なら全てを消し去る事が出来る。
紫紺に変色した刀を蒼女に向けると、最上級魔法『ルクス』を発動させた。
「おいおい‼︎ 何だよ、それは⁉︎」
瞬時に直径三メートルの紫紺に輝く魔法陣が、空中に十四枚出現した。
魔法陣の砲口全てが蒼女達に向けられている。
『ルクス』——凝縮した柱状の魔力塊を最速で放出する単純な魔法だ。
けれども、単純だからこそ、魔力量がその威力を絶対的に左右する。
「消えなさい」
『~~~~ッッ‼︎』
「ひぃっ⁉︎」
魔法陣から紫紺の光の極柱が放出された。
男が放出の爆発音に驚き尻餅をつき、蒼女達が光の極柱に飲み込まれた。
放出された極柱が大地に二百メートル以上の爪跡を描いて消えた。
「……凄え」
極柱が通過すると、蒼女達は地上から跡形もなく消え去っていた。
けれども、消えたように見えるだけだ。地面の中に魔力を感じる。
変態男が蒼女に捕まったのも魔力を感じないからでしょう。
「あなたは運が悪かった。炎・水・雷・地・氷・風・金・銀・光・闇と多々ある魔法属性の中で、私との相性が最悪に悪い。他の属性ならば倒される事はなかったでしょう」
『……』
十四本ある地面の爪跡の中の一本に話しながら近づいていく。
地面の魔力は移動しない。逃げるつもりがないのか、勝つつもりなのか。
その答えはあと少しで分かる。
『ヒィラァッ‼︎』
地面から蒼女が飛び出してきた。
右手を手刀にして、私の腹に突き刺した。
「残念、やはり言葉は通じないようだ」
『ギャアアアアッッ‼︎』
蒼女の手刀が私の身体に触れた瞬間に溶けた。
蒼女が悲鳴を上げながら、盛大に後退りしていく。
「あなたの能力が『斬撃無効』なら、私の能力は『物理攻撃無効』です。あなたが魔法が使えない時点で既に決着はついていた。あなたの最大の長所は『魔力の総量が減らない事』だ。倒した瞬間は百から三十程に減る。けれども、すぐに百に戻る。想像を絶する程の回復能力だ。けれども、百が零になるとどうなるだろうか? その答えを教えてあげましょう」
もう十分実験させてもらった。
今度は地面の中に逃がさない。蒼女の頭上に魔法陣を一つ出現させた。
回避は絶対不可能だ。さあ、教えてくれ。消滅か、更なる力を見せてくれるのか。
蒼女に紫紺の光柱を振り落とした。
『ピィギャアアアア‼︎』
蒼女が光に飲み込まれた。ルクスの光が地面を消し去っていく。
光が消えると地面に空いた穴に『蒼い楕円の鏡』が浮いていた。
「これは……?」
蒼い鏡を手に取ると、見たことのない文字が額縁に刻まれていた。
けれども、知らないはずの文字を理解する事が出来た。
『十三の神獣を倒し、十三の神器を手に入れた者の願いを一つ叶える。創星神リングル・オルベスト』
(創星神、神ですか。実に興味深い相手ですね)
どうやら実験はまだ継続のようです。十三体の神獣と十三個の神器。
これは是非とも手に入れたいですね。
♦︎
「ぐぼぉ、ごぼぉ、ごぼぼぼぼっっ‼︎」
城の研究室を出て、久し振りに荒野に来てみたら面白いものを見つけた。
大陸中央部を南東に少し進んだ先に『世界の裂け目』と呼ばれる荒野地帯がある。
ここは『魔物』と呼ばれる別世界の生物が現れる事で知られている。
代表的魔物は『精霊』や『巨獣』、大陸南部を支配する『雪女』などがいる。
未知の魔物は研究者の知的好奇心を大いに擽ぐる存在だ。
この二体の魔物に名前を付けるなら『蒼槍の蒼女』と『フル勃起変態男』が相応しいでしょう。
さて、冗談はさておき。このままだと男の方が溺れ死にそうだ。
女の魔力が異常に高く、男はほとんど感じない。
どういう関係かは知りませんが、おそらく女の身体に引き寄せられた哀れな男が捕食されている最中……そんな状況でしょうか。
「お楽しみ中、失礼。少しお話しませんか?」
『⁉︎』
気配を消して二人に近づくと、女の方に話しかけた。
言葉が通じるか不明だが、魔物は駆除対象だ。
友好的でないなら、駆除するしかない。
「ん?」
どうやら今回はそうなるようだ。
蒼女が無言で左腕を振り回すと、左腕が巨大化しながら伸びてきた。
明らかな殺意を感じる攻撃に、魔力で素早く右手に刀を作ると、黒刃で左腕を切り飛ばした。
『ギァアア‼︎』
「どうやらお話はお嫌いらしい。ですが、叫び声を出せるようで安心しました。話したくなったら、出来るだけ早めにお願いしますね♪」
男を咥えたまま、器用に蒼女が叫んだ。攻撃速度が恐ろしく遅かった。
厄介な『特殊能力』を持っていなければ、倒すのは簡単そうだ。
もちろん実力を隠しているなら話は別です。
『『キャハハハハ♪』』
どうやら後者のようだ。
切られた左腕が再生し、切り飛ばされた左腕から新しい蒼女が誕生した。
『高速再生』と『分裂』の能力を持っているようだ。この二つの能力の組み合わせは非常に厄介だ。
多数に分裂して逃げられると、捕まえるのが困難だ。城の研究室で飼うには危険な魔物だ。
(仕方ないですね。ここで実験しますか)
非常に残念ですが、生け捕りは諦めるしかないですね。
何体まで分身が作れるか、頭を切り落としても再生できるか、他の能力を持っていないか。
調べたい事は山程ありますが、まずは頭を切り落としますか。
全身を魔力化すると、蒼女の背後に一瞬で移動して、その首を刀で真横に両断した。
『キィヤヤヤャー‼︎』
身体から切り離された蒼女の頭が絶叫している。
その頭が丸い肉塊に変わって、変態男の頭から飛び離れた。
「ごほぉごほぉ‼︎」
蒼女の頭から解放された男が派手に咳き込んでいる。
救出は間に合ったようだが、両手が蒼女の胸と股に拘束されたままだ。
蒼女の身体をバラバラに切断して、男の手首を掴んで放り投げた。
「ぐはあ‼︎」
「大丈夫ですか?」
地面に倒れている男に訊いてみた。
「ごほぉ、げほぉ‼︎ オエエエっっ‼︎ 見りゃあ分かんだろうが‼︎」
言葉は通じるようだが、見た目通りの知的生命体とは程遠い存在のようだ。
「それだけ元気があれば大丈夫ですね。あの女性とは知り合いですか?」
「知らねえよ‼︎ 見ず知らずの女だよ‼︎ いきなり森で襲われたんだよ‼︎」
「……裸でチンチン勃たせて襲われたですか?」
「そうだよ襲われたんだよ‼︎ 女四人に次々襲われたんだよ‼︎」
「……」
この男には虚言癖の能力があるようだ。
言葉が通じても、会話が通じないとは厄介な能力です。
心とチンチンが落ち着いたら、もう一度訊いてみますか。
『『『キャハハ♪ キャハハハハハハ♪』』』
ですが、まずはこっちを優先しますか。
バラバラにした蒼女の肉塊から、新たな蒼女が次々に誕生している。
その数は十四体になった。
切断は無意味。首を刎ねても死なない不死身の身体。
炎で灰も残さずに焼き殺さないと復活する可能性もある。
そういう意味では私との相性が壊滅的に悪過ぎますね。
「くそぉ……こんな人数一度に相手出来ねえぞ‼︎ おい、どうすんだよ⁉︎」
「問題ありません。すぐに終わらせます」
(『狂心・狂う神』)
慌ててふためくだけの戦力外男は気にせずに、身体の中の魔力を暴走させた。
闇属性を象徴する黒髪が紫色に変わっていく。
『闇魔法』では全てを燃やし尽くす事は出来ないが、『猛毒魔法』なら全てを消し去る事が出来る。
紫紺に変色した刀を蒼女に向けると、最上級魔法『ルクス』を発動させた。
「おいおい‼︎ 何だよ、それは⁉︎」
瞬時に直径三メートルの紫紺に輝く魔法陣が、空中に十四枚出現した。
魔法陣の砲口全てが蒼女達に向けられている。
『ルクス』——凝縮した柱状の魔力塊を最速で放出する単純な魔法だ。
けれども、単純だからこそ、魔力量がその威力を絶対的に左右する。
「消えなさい」
『~~~~ッッ‼︎』
「ひぃっ⁉︎」
魔法陣から紫紺の光の極柱が放出された。
男が放出の爆発音に驚き尻餅をつき、蒼女達が光の極柱に飲み込まれた。
放出された極柱が大地に二百メートル以上の爪跡を描いて消えた。
「……凄え」
極柱が通過すると、蒼女達は地上から跡形もなく消え去っていた。
けれども、消えたように見えるだけだ。地面の中に魔力を感じる。
変態男が蒼女に捕まったのも魔力を感じないからでしょう。
「あなたは運が悪かった。炎・水・雷・地・氷・風・金・銀・光・闇と多々ある魔法属性の中で、私との相性が最悪に悪い。他の属性ならば倒される事はなかったでしょう」
『……』
十四本ある地面の爪跡の中の一本に話しながら近づいていく。
地面の魔力は移動しない。逃げるつもりがないのか、勝つつもりなのか。
その答えはあと少しで分かる。
『ヒィラァッ‼︎』
地面から蒼女が飛び出してきた。
右手を手刀にして、私の腹に突き刺した。
「残念、やはり言葉は通じないようだ」
『ギャアアアアッッ‼︎』
蒼女の手刀が私の身体に触れた瞬間に溶けた。
蒼女が悲鳴を上げながら、盛大に後退りしていく。
「あなたの能力が『斬撃無効』なら、私の能力は『物理攻撃無効』です。あなたが魔法が使えない時点で既に決着はついていた。あなたの最大の長所は『魔力の総量が減らない事』だ。倒した瞬間は百から三十程に減る。けれども、すぐに百に戻る。想像を絶する程の回復能力だ。けれども、百が零になるとどうなるだろうか? その答えを教えてあげましょう」
もう十分実験させてもらった。
今度は地面の中に逃がさない。蒼女の頭上に魔法陣を一つ出現させた。
回避は絶対不可能だ。さあ、教えてくれ。消滅か、更なる力を見せてくれるのか。
蒼女に紫紺の光柱を振り落とした。
『ピィギャアアアア‼︎』
蒼女が光に飲み込まれた。ルクスの光が地面を消し去っていく。
光が消えると地面に空いた穴に『蒼い楕円の鏡』が浮いていた。
「これは……?」
蒼い鏡を手に取ると、見たことのない文字が額縁に刻まれていた。
けれども、知らないはずの文字を理解する事が出来た。
『十三の神獣を倒し、十三の神器を手に入れた者の願いを一つ叶える。創星神リングル・オルベスト』
(創星神、神ですか。実に興味深い相手ですね)
どうやら実験はまだ継続のようです。十三体の神獣と十三個の神器。
これは是非とも手に入れたいですね。
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