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第3章

第89話⑦ピンチポイント②

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「ふっ。ここでは少しまずいな。外に出るが構わないか?」

 影俺が軽くパンティを見てニヤけると、外出許可をエルシアに求めた。

「ええ、構いません。明日は死ぬかもしれない危険なダンジョンです。悔いのないようにお過ごしください」
「悪いな。では、行くとするか」

 これからやるつもりだったのに、別の女に影俺をこころよく譲っている。
 多分、メイドが終わった後にやるつもりだ。こりゃー寝不足確定だ。

「いえ、ここで構いません。仰向けに寝てください」
「あっ、ああ、そうか、分かった……」

 でも、メイドが凄かった。クロウリアが外よりも中でしたいと断った。
 変態メイドに影俺も少し動揺している。研究所の制服女性の前でエッチするつもりだ。
 これはもう四人でやる確定コースだ。

「ごくり、なんて変態なんだ……」

 影俺が言われた通り仰向けに寝転んだ。
 股の上にクロウリア、顔の上にメルシーが乗ってきた。
 感覚共有しているから、俺も二人の股の感触が伝わってくる。

「ひゃん⁉︎」

 特にメルシーのパンティとダンジョンの匂いは最高だ。
 自然と両腕が伸びて、スカートの中のお尻を触ってしまった。
 こういう普通の顔した女の子が一番ドエッチなのは常識だ。
 これはもう俺無しでは生きられないエッチな身体にするしかない。
 朝までたっぷり可愛がってやる。

「死ね」
「ぐあああああ‼︎」

 ちょっと待って。エッチってこんなに痛かったっけ。

「ぐあああ‼︎ あっ、あっ‼︎ ゔがああ‼︎」

 身体がビクビク飛び跳ねる。胸と首に何か鋭いものが何度も突き刺さってくる。

「はぁはぁ! アイツら何やってんだよ⁉︎」

 ベッドから飛び起きると馬車に向かって走った。
 俺が解除する前に影俺との感覚共有が強制解除された。
 つまり影俺が殺されたという事だ。

「まさか分身でしたか。次はあなたです」
「や、やめて、私は何もしてないわ!」
「ああ、そうですか!」

 騙された。戦闘メイドじゃなくて、刺客メイドだったみたいだ。
 影俺を殺すだけじゃ足りなくて、目撃者まで殺そうとしている。
 馬車の中から叫び声が聞こえる前に唱えた。

「”バインド拘束〟!」
「ぐぅっ! これは⁉︎」

 拘束魔法【バインド】——自分よりもレベルが低い者、魔法抵抗力が低い者への強制拘束魔法だ。
 姿は見えないけど、拘束範囲内だ。馬車の中の全ての生物を対象に拘束魔法をかけた。

「はぁはぁ、間に合った!」
「くぅっ、本物ですか! まさかこんな魔法まで持っているとは……」

 馬車のカーテンを開けて中を見ると、短剣を持って固まっている二人のメイドがいた。
 今まさにクロウリアの短剣がエルシアの心臓に突き刺さる直前だ。

「一つ聞きたい。何故、こんな事をした?」

 一応、殺される理由があるのか聞いてみた。
 まあ、貴族の娘に手を出したらこうなるのは当たり前だ。
 でも、それはお父さん倒して許可はもらっている。
 俺の中では解決している。

 でも、メイドの中で解決してないなら仕方ない。
 それは俺の問題じゃなくて、メイドの問題だけど殺される理由としては納得できる。

「この女がモンスターで、お前が放つ気配が邪悪だからに決まっている! LV80程度の僧侶がライオネル様を倒せるか!」

 うん、これなら殺されるのも納得だ。
 モンスター娘を連れた、怪しい力を持つ僧侶だ。
 しかも、そんな二人が死霊廃城にヨハネを連れて行こうとしている。
 絶対にヤバイ儀式に使われるの確定だ。メイドなら主人の危機を阻止するに決まっている。

「なるほど。そこまで気づかれていたのなら仕方ない。エルシア様、この二人の始末は私にお任せください」
「そうね、任せるわ。二人は別の仕事があると言って、何処かに行った事にしなさい」
「かしこまりました」

 この女、やっぱり悪者だな。始末すると言ったのに止めなかった。
 それどころか普通に許可して、いなくなった言い訳まで用意している。

「くっ、離せ!」
「大きな声を出すな。ヨハネまで殺したくない」
「くっ、この卑怯者が……」

 二人を両手に持って荷台から出ると、肩に担いでベッドに向かった。
 二人が抵抗しているけど、ここは悪者らしく軽く脅してみた。
 すると、予想通りに大人しくなってくれた。
 ヨハネもメイドも殺すつもりはまったくないけど、ここは悪者らしく殺す前にたっぷり可愛がってやるパターンのやつをやらせてもらう。

「さて、殺す前に楽しませてもらうか」
「くっ、この変態め……」
「いやぁ、助けてぇ……」

 ベッドに二人を寝かせると、二人のスカートの中に手を入れた。
 純白パンティの卑猥な谷を指の腹で何度も往復させる。

「うっ、くっ……」
「んぁ、んん……」

 嫌がるメイドだったが、パンティが温かく湿ってきている。
 嫌でも身体は反応するようだ。

「はぁはぁ! 良いねぇ!」

 本来なら影俺を参加させた二対二でやるべきところだが、アイツはやり過ぎた。
 こっちは魅了されているフリを続ける為にずっと我慢していた。
 このメイド二人は俺一人でたっぷり楽しませてもらう。
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