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第2章
第45話⑥ミッドポイント
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リラが白目で「ひゅーっ、ひゅーっ」なるまで、たっぷり御者台で楽しんでから馬車の中に入った。
幼馴染妻ダンジョンからは聖剣汁が溢れ出ている。二人の愛の結晶が生まれてくるのも時間の問題だ。
「リラ、ここでもう少しだけ鍛えたら駄目かな?」
同じ毛布に包まって、隣に寝ている妻に聞いてみた。
隠れて暮らすにしても、見つかった場合に逃げきれる力が必要だ。
子供が生まれて幸せに暮らしている時に見つかって、夫婦二人殺されたら、子供が一人になる。
もしかすると子供も一緒に殺されてしまうかもしれない。
そんな日が来ると想像するだけでも怖くて安心して暮らせない。
「ん~、いいけど……もうここのモンスターは相手にならないでしょ」
「まあ、そうだけど……LVと技術は上がると思うよ」
「それだけ上がってもねぇ~」
元気になったみたいだ。
さっきまで放心状態だったのに、ペタペタ身体に擦り寄ってくる。
顔とかおっぱいとか太ももを使って、猫みたいに身体に擦り付けてくる。
こんな事されたら三回戦目に突入してしまう。
だけど、今は大事な二人の将来、いや、子供を含めた三人の話をする時だ。
もしかすると、四人、五人と増える可能性もある。いや、絶対に増える。
妻がこんなに積極的なエロ可愛いなら、生まれてくる子供が一人のはずがない。
「やっぱり上位職になるしかないか……」
ミノタウロスとオーガを倒せるようになったのに、まだ上位職になれてない。
普通ならなれているはずなのに、神様がこの程度は俺にとっては過酷な試練でも何でもないと言ってる。
だったら、
「【ダンジョンボス】を単独で倒せばなれるかも」
これは妹が上位職の上の特別職になる為に考えた方法だ。
ミノタウロスの何十倍も過酷な試練になる。
これでなれなければ、神様を倒さなければなれない。
「ん~、だったら別のダンジョンに行かないとね。ここにはボスいないから」
「そうだね……」
リラの言う通り、ダンジョン【コンドミニアム旧市街地】にはボス部屋が存在しない。
倒しても倒しても無限に湧き出る亜人系モンスターしかいない。
しかも、戦利品はモンスターが持っている大斧や大包丁ぐらいだ。
今じゃ中級、上級冒険者に飽きられて、行けば貸し切り状態のダンジョンになっている。
「でも、そんな事ってあるのかな? ダンジョンなんだから、ダンジョンボスはいるよ」
「そう思って探し回って、いないって結論が出たんじゃないの? ん~、暖かいぃ」
駄目だ。真剣に話しているのに、リラが俺の身体に夢中で話し相手にならない。
確かに人肌で暖め合うと柔らかいし落ち着くと思う。
だけど、聖剣だけがソワソワと落ち着かない。
いいの、駄目なの、と戦闘体勢になっていいのか俺に聞いてくる。
多分、今は駄目だと思う。
雌猫が可愛く擦り寄って来たからって、いきなり腰に乗って交尾を始める雄猫はいない。
今はじゃれ合う時間だ。
「よし! デートしよう!」
結局、結論も聖剣汁も出せないまま朝になってしまった。
今日一日、旧市街地をモンスター倒しながらデートする。
それでダンジョンボスが見つからなかったら、【AA級ダンジョン】に行くしかない。
「今日は私も倒すからね。見ているだけじゃ身体が鈍ってしかたないわ」
両手に籠手を装着したリラが腕を回して張り切っている。
いっぱいエッチしたから身体が鈍る事はないと思う。
どっちかと言うと、エッチし過ぎて身体が怠くなっているだけだと思う。
「死ねえ!」
「おりゃー!」
『グゲェ……!』
二人で並んで亜人モンスターを倒していく。
いつもは妹とリラの脳筋二人を後ろから見ているだけなのに、今は妹の代わりに戦っている。
童貞を卒業してから急成長だ。童貞を貰ってくれた妹には本当に感謝している。
「はぁぁ、やっぱりミノとオー以外は手応えないわね」
殺戮デート中なのに、モンスターが弱過ぎて、リラのやる気が低下中だ。
そのミノタウロスとオーガさえも一撃で瞬殺しているから仕方ない。
「じゃあ、エッチしながら——」
「却下! ダンジョンでは禁止って言ったでしょ!」
「そうですよねぇ……」
名案だと思ったのに速攻で断られた。
モンスターも集まるし、気持ち良いから絶対に良いと思ったのに。
「ソリャ! エイャ! もぉー。見るのも禁止!」
「ええっ! 見るのも⁉︎」
戦っているリラのおっぱいやお尻をチラチラ見ていたら、リラがおっぱいを腕で隠して言ってきた。
触るのも見るのも禁止されたら、何をすればいいのか分からない。
それだと戦うだけのデートになってしまう。
「あっ、リラ! あれ見て!」
「もぉー、何?」
困っていると救世主を見つけてしまった。
瓦礫の中に動く人影を見つけた。
亜人じゃなくて、【本物の人間】だ。
幼馴染妻ダンジョンからは聖剣汁が溢れ出ている。二人の愛の結晶が生まれてくるのも時間の問題だ。
「リラ、ここでもう少しだけ鍛えたら駄目かな?」
同じ毛布に包まって、隣に寝ている妻に聞いてみた。
隠れて暮らすにしても、見つかった場合に逃げきれる力が必要だ。
子供が生まれて幸せに暮らしている時に見つかって、夫婦二人殺されたら、子供が一人になる。
もしかすると子供も一緒に殺されてしまうかもしれない。
そんな日が来ると想像するだけでも怖くて安心して暮らせない。
「ん~、いいけど……もうここのモンスターは相手にならないでしょ」
「まあ、そうだけど……LVと技術は上がると思うよ」
「それだけ上がってもねぇ~」
元気になったみたいだ。
さっきまで放心状態だったのに、ペタペタ身体に擦り寄ってくる。
顔とかおっぱいとか太ももを使って、猫みたいに身体に擦り付けてくる。
こんな事されたら三回戦目に突入してしまう。
だけど、今は大事な二人の将来、いや、子供を含めた三人の話をする時だ。
もしかすると、四人、五人と増える可能性もある。いや、絶対に増える。
妻がこんなに積極的なエロ可愛いなら、生まれてくる子供が一人のはずがない。
「やっぱり上位職になるしかないか……」
ミノタウロスとオーガを倒せるようになったのに、まだ上位職になれてない。
普通ならなれているはずなのに、神様がこの程度は俺にとっては過酷な試練でも何でもないと言ってる。
だったら、
「【ダンジョンボス】を単独で倒せばなれるかも」
これは妹が上位職の上の特別職になる為に考えた方法だ。
ミノタウロスの何十倍も過酷な試練になる。
これでなれなければ、神様を倒さなければなれない。
「ん~、だったら別のダンジョンに行かないとね。ここにはボスいないから」
「そうだね……」
リラの言う通り、ダンジョン【コンドミニアム旧市街地】にはボス部屋が存在しない。
倒しても倒しても無限に湧き出る亜人系モンスターしかいない。
しかも、戦利品はモンスターが持っている大斧や大包丁ぐらいだ。
今じゃ中級、上級冒険者に飽きられて、行けば貸し切り状態のダンジョンになっている。
「でも、そんな事ってあるのかな? ダンジョンなんだから、ダンジョンボスはいるよ」
「そう思って探し回って、いないって結論が出たんじゃないの? ん~、暖かいぃ」
駄目だ。真剣に話しているのに、リラが俺の身体に夢中で話し相手にならない。
確かに人肌で暖め合うと柔らかいし落ち着くと思う。
だけど、聖剣だけがソワソワと落ち着かない。
いいの、駄目なの、と戦闘体勢になっていいのか俺に聞いてくる。
多分、今は駄目だと思う。
雌猫が可愛く擦り寄って来たからって、いきなり腰に乗って交尾を始める雄猫はいない。
今はじゃれ合う時間だ。
「よし! デートしよう!」
結局、結論も聖剣汁も出せないまま朝になってしまった。
今日一日、旧市街地をモンスター倒しながらデートする。
それでダンジョンボスが見つからなかったら、【AA級ダンジョン】に行くしかない。
「今日は私も倒すからね。見ているだけじゃ身体が鈍ってしかたないわ」
両手に籠手を装着したリラが腕を回して張り切っている。
いっぱいエッチしたから身体が鈍る事はないと思う。
どっちかと言うと、エッチし過ぎて身体が怠くなっているだけだと思う。
「死ねえ!」
「おりゃー!」
『グゲェ……!』
二人で並んで亜人モンスターを倒していく。
いつもは妹とリラの脳筋二人を後ろから見ているだけなのに、今は妹の代わりに戦っている。
童貞を卒業してから急成長だ。童貞を貰ってくれた妹には本当に感謝している。
「はぁぁ、やっぱりミノとオー以外は手応えないわね」
殺戮デート中なのに、モンスターが弱過ぎて、リラのやる気が低下中だ。
そのミノタウロスとオーガさえも一撃で瞬殺しているから仕方ない。
「じゃあ、エッチしながら——」
「却下! ダンジョンでは禁止って言ったでしょ!」
「そうですよねぇ……」
名案だと思ったのに速攻で断られた。
モンスターも集まるし、気持ち良いから絶対に良いと思ったのに。
「ソリャ! エイャ! もぉー。見るのも禁止!」
「ええっ! 見るのも⁉︎」
戦っているリラのおっぱいやお尻をチラチラ見ていたら、リラがおっぱいを腕で隠して言ってきた。
触るのも見るのも禁止されたら、何をすればいいのか分からない。
それだと戦うだけのデートになってしまう。
「あっ、リラ! あれ見て!」
「もぉー、何?」
困っていると救世主を見つけてしまった。
瓦礫の中に動く人影を見つけた。
亜人じゃなくて、【本物の人間】だ。
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