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第2部 最終章 絶対絶命のF級冒険者
第50話 ウィルと失敗は成功の元
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ロンドンでの二日間の厳しい修業の果てに、タイロン爺さんが待つ秘密基地に戻ると、とっくに準備は終わっていたようだ。帰って来たばかりなのに、直ぐに外に出る事になった。とりあえず、侯爵家から連れて来たメイド二人には、部屋の片付けをやってもらう事にしよう。
「まずは神剣天動だけを持った状態で魔力を引き出してみてくれ」
周囲に町と人がいない場所で、万が一の時にサブ魔法陣で直ぐに秘密基地に戻れる場所。それが実験場所に求められる条件だった。そして、そんな都合のいい場所は存在しない。最低条件の人がいない広い場所で我慢する事になった。
実験場所はマーリンの洞窟から北に少し進んだ乾いた岩の荒野だ。少し前までは2万人の軍隊が荒野を占領していたが、現在は各地の街や町で起きた連続婦女誘拐事件の犯人を捕まえる為に、バラバラに散らばってしまったようだ。こんな事は思いたくはないが、実験が成功するまで犯人には捕まって欲しくはない。
「こんな感じでいいのか?」
右手に持った神剣天動の剣先を空に真っ直ぐに向ける。こうする事で空から雷が落ちて来る。その雷を神剣天動の刀身が魔力に変換して蓄える訳だ。いつもは左手に神剣地動を持っているので上手く制御が出来るのだが、今回は神剣天動だけだ。どうなるかは確かめないと分からない。
青空の中に雷鳴が轟き、いくつもの雷光が見え始めた。神剣天動の剣先が微かに揺れると、神剣に向かって落雷が一直線に落ちて来た。
『ゴロゴロゴロ…ピィシャ~ン‼︎』
『ぎゃあああ~~~‼︎』
雷が落ち瞬間に頭の中が一瞬で真っ白になった。神剣天動を掲げた状態のまま、ゆっくりと背中から地面に倒れると、身体から白い煙を上げながら動けなくなってしまった。
『こりゃ~、大変だ‼︎ おい、急いで秘密基地に運ぶぞ‼︎』
『クァッ‼︎』
雷に打たれて意識を失った後、ロンドンの侯爵家で捕獲したグリフィンの背中に乗せられて、僕の身体は無事にサブ転移魔法陣まで運ばれたそうだ。
❇︎
「あのジジイ、ダブルビンタ如きで僕を殺そうとしやがって! 寿命も短ければ、気も短い。年取っても、ああはなりたくないもんだ」
ベッドの上で目を覚ますと夜中になっていた。全身に痺れが残っている気がするけど、動けるなら問題ない。とりあえず風呂に入った後に、昼と夜の分の食事をしよう。まったく酷い目に遭った。
んっ? また資料室の灯りが付いている。あのジジイ、使ったら消せよ! この前はトイレの灯りを付けっぱなしにしていた。爺さんは『儂じゃない』と否定していたけど、絶対に僕じゃない。間違いなく爺さんの方だ。
資料室の灯りを消そうと部屋の前まで近づくと、部屋の中から爺さんの声が聞こえてきた。こんな時間に何をやっているんだ?
「S級不死者を一撃で気絶させる落雷か…これは凄い! 早くMP蓄積装置を改良して、蓄積出来るMP量を増やさんとな!」
資料室の床には魔法金属製の樽型MP蓄積装置が並べられていた。神眼の指輪で性能を見ると、改良前と改良後では蓄積出来るMP量が二倍も違っていた。
へぇ~、知識だけじゃなくて、技術の方も結構あるじゃないか。これなら他の魔法研究家をわざわざ探さなくてもいいかもな。
「ごほっ、ごほっ、ごほっ‼︎ くっ、もう少しだけ持ってくれよ。あと少しで上手くいきそうなんじゃ」
でも、その考えは間違いなのかもしれない。爺さんが胸を押さえて苦しそうに咳き込んでいる。
爺さん…。
やっぱりそろそろ身体の限界なのだろう。病院から絶対安静の患者をほとんど無理矢理に連れて来たのだ。寿命を削って作業させれば、こうなる事は分かっていた。けれども、やらせるしかない。自分に出来ないのなら、誰かにやらせるしかない。
悪いな、爺さん。世界の為にもあんたには死ぬまで頑張ってもらわないと困るんだ。あんまり夜遅くまで無理して風邪引くなよ。
風呂も食事も明日でいい。ベッドに戻って明日の実験の為にしっかりと休む事にした。蓄積装置の改良作業に集中しているのか、爺さんは僕の気配にもまったく気付かなかったようだ。死にかけの爺さんがこれだけ頑張っているんだ。きっと次こそは上手くいくはずだ。そうじゃないと報われない。
❇︎
「よし、今日は神剣二本でやってみようか。今日は落雷一発のMPを測定するだけだ。昨日のように怪我の心配はないから思いっ切りやるんだぞ」
昨日の実験が神剣地動で制御しなかった時の神剣天動の推定魔力量で、今日が神剣地動で制御した時のMP量らしい。僕には二つの違いが正直分からないが、とりあえずやってみるしかない。
右手に持つ神剣天動の剣先を上に向けて、左手に持つ神剣地動の剣先を下に向ける。そして、神剣地動の剣先には、爺さん特製の装置が取り付けられている。その装置から延びる20本の金属ワイヤーが、空のMP蓄積装置20個に繋がっていて、これで測定が出来るそうだ。
爺さんが改良したMP蓄積装置1個に貯められるMP量は2万MPなので、20個の蓄積装置で最大40万MPまでは蓄積出来る。落ちて来る雷のMP量は推定30万MPだと言うので、蓄積装置が爆発する事は絶対の絶対にないらしい。
タイロンの爺さんのあの自信に満ちた目を見れば分かる。今日こそ絶対に成功すると1mmも疑っていない漢の目だ。この状況で怖いからやりたくないなんて僕が言える訳がない。こっちも漢だ。矢でも鉄砲でも雷でも掛かって来やがれ。
『ゴロゴロゴロ…ピィシャ~ン‼︎』
『ぎゃあああ~~~‼︎』
雷が落ちた瞬間に、足元のMP蓄積装置全てがドカーンと大爆発を起こした。大爆発で身体が空高く打ち上げられると、硬い地面に背中から勢いよく叩きつけられた。
『こりゃ~、いかん‼︎ 早く基地に連れて行くぞ‼︎』
『クゥ、クァッ‼︎』
「うぐっ…うぅっ…」
至近距離で起こった大爆発のダメージは大した事はなかった。雷の直撃を受け止めるよりは、神剣地動を持っていた方がダメージは少なくて済むようだ。今度はギリギリ気絶しなかった。
❇︎
「爺さん、分かっていないかもしれないけど、僕じゃなかったら、一回目で死んでいるからな」
正直、二回目の実験内容を聞いた瞬間から嫌な予感はしていた。そして、予感は当たって、大爆発が起こってしまった。実験の失敗によって、20個のMP蓄積装置が大破するが、それはどうでもいい。地獄に行くのに、もう瘴気・MP蓄積装置は要らないらしい。爺さんが荒野に描いた巨大な魔法陣があれば地獄に行けるそうだ。
「安心しろ。三度目の正直と言うだろう。任せておけ」
空中氷山の樽の件も合わせれば、これで四度目だ。三度目の正直は大爆発で終わってしまった。僕の中では、もうタイロン爺さんのイメージは、最初に出会った時の凄い魔法使いから、発明馬鹿に変わってしまった。残り時間が一ヶ月を切ったら、そろそろ別の人にチェンジする事も視野に入れないとな。
「この魔法陣の中心に立って、神剣地動は魔法陣のこの赤丸にくっ付ける。あとは雷を何回か受け止めれば、気が付いた時には地獄に転移しているはずじゃ。さあ、やってみろ」
「分かった。やってみる」
今度は魔法陣が大爆発するかもしれないな。運が良ければ何も起こらないけど。どっちでもいいや。さっさと失敗して、ベッドに運ばれよう。侯爵家で借りて来たメイド二人がまた看病してくれるんだから。
『ゴロゴロゴロ…ピィシャ~ン‼︎』
「おおっ!」
爺さんの指示通りに雷を呼んで、地上に描かれた魔法陣に力を注いでいく。神剣で雷を受けるたびに身体がビクビクと震えてしまう。この感じ、ちょっと癖になりそうかも!
まあ、それはどうでもいい。六発、七発と続けていくが、魔法陣に変化は起きない。今回も失敗のようだ。雷を三十発受け止めたら秘密基地に帰ろう。
「よしよし、計算通りだ。そのまま続けろ」
けれども、帰る事はまだ出来そうにない。雷を受け始めて、十五発目を過ぎると、魔法陣が淡く光り始めてしまった。これでは魔法陣が爆発するまで帰るに帰れない。
『小僧‼︎ あと少しで魔法陣が発動するぞ。転移の衝撃に備えておけ』
興奮している爺さんが何か言っているようだけど、こっちにはそんな余裕はない。直径40m程の巨大魔法陣が青白い光を放ちながらグラグラと揺れている。今度こそ絶対に大爆発する。そして、僕は死ぬ。
『ゴロゴロゴロ…ピィシャ~ン‼︎』
『ちょっと待って…!』
落雷を受け止める事、55回目。遂に魔法陣は大爆発を起こした。
『『『うわぁ~‼︎ うおぉぉ~‼︎ クァッッ~‼︎』』』
爆発の衝撃がタイロンとグリフィンを吹き飛ばし、魔法陣の中心に立っていた者を、この世界から跡形もなく消し去った。誰もいなくなった荒野の地面には、真っ赤に燃える巨大魔法陣だけが残された。
「まずは神剣天動だけを持った状態で魔力を引き出してみてくれ」
周囲に町と人がいない場所で、万が一の時にサブ魔法陣で直ぐに秘密基地に戻れる場所。それが実験場所に求められる条件だった。そして、そんな都合のいい場所は存在しない。最低条件の人がいない広い場所で我慢する事になった。
実験場所はマーリンの洞窟から北に少し進んだ乾いた岩の荒野だ。少し前までは2万人の軍隊が荒野を占領していたが、現在は各地の街や町で起きた連続婦女誘拐事件の犯人を捕まえる為に、バラバラに散らばってしまったようだ。こんな事は思いたくはないが、実験が成功するまで犯人には捕まって欲しくはない。
「こんな感じでいいのか?」
右手に持った神剣天動の剣先を空に真っ直ぐに向ける。こうする事で空から雷が落ちて来る。その雷を神剣天動の刀身が魔力に変換して蓄える訳だ。いつもは左手に神剣地動を持っているので上手く制御が出来るのだが、今回は神剣天動だけだ。どうなるかは確かめないと分からない。
青空の中に雷鳴が轟き、いくつもの雷光が見え始めた。神剣天動の剣先が微かに揺れると、神剣に向かって落雷が一直線に落ちて来た。
『ゴロゴロゴロ…ピィシャ~ン‼︎』
『ぎゃあああ~~~‼︎』
雷が落ち瞬間に頭の中が一瞬で真っ白になった。神剣天動を掲げた状態のまま、ゆっくりと背中から地面に倒れると、身体から白い煙を上げながら動けなくなってしまった。
『こりゃ~、大変だ‼︎ おい、急いで秘密基地に運ぶぞ‼︎』
『クァッ‼︎』
雷に打たれて意識を失った後、ロンドンの侯爵家で捕獲したグリフィンの背中に乗せられて、僕の身体は無事にサブ転移魔法陣まで運ばれたそうだ。
❇︎
「あのジジイ、ダブルビンタ如きで僕を殺そうとしやがって! 寿命も短ければ、気も短い。年取っても、ああはなりたくないもんだ」
ベッドの上で目を覚ますと夜中になっていた。全身に痺れが残っている気がするけど、動けるなら問題ない。とりあえず風呂に入った後に、昼と夜の分の食事をしよう。まったく酷い目に遭った。
んっ? また資料室の灯りが付いている。あのジジイ、使ったら消せよ! この前はトイレの灯りを付けっぱなしにしていた。爺さんは『儂じゃない』と否定していたけど、絶対に僕じゃない。間違いなく爺さんの方だ。
資料室の灯りを消そうと部屋の前まで近づくと、部屋の中から爺さんの声が聞こえてきた。こんな時間に何をやっているんだ?
「S級不死者を一撃で気絶させる落雷か…これは凄い! 早くMP蓄積装置を改良して、蓄積出来るMP量を増やさんとな!」
資料室の床には魔法金属製の樽型MP蓄積装置が並べられていた。神眼の指輪で性能を見ると、改良前と改良後では蓄積出来るMP量が二倍も違っていた。
へぇ~、知識だけじゃなくて、技術の方も結構あるじゃないか。これなら他の魔法研究家をわざわざ探さなくてもいいかもな。
「ごほっ、ごほっ、ごほっ‼︎ くっ、もう少しだけ持ってくれよ。あと少しで上手くいきそうなんじゃ」
でも、その考えは間違いなのかもしれない。爺さんが胸を押さえて苦しそうに咳き込んでいる。
爺さん…。
やっぱりそろそろ身体の限界なのだろう。病院から絶対安静の患者をほとんど無理矢理に連れて来たのだ。寿命を削って作業させれば、こうなる事は分かっていた。けれども、やらせるしかない。自分に出来ないのなら、誰かにやらせるしかない。
悪いな、爺さん。世界の為にもあんたには死ぬまで頑張ってもらわないと困るんだ。あんまり夜遅くまで無理して風邪引くなよ。
風呂も食事も明日でいい。ベッドに戻って明日の実験の為にしっかりと休む事にした。蓄積装置の改良作業に集中しているのか、爺さんは僕の気配にもまったく気付かなかったようだ。死にかけの爺さんがこれだけ頑張っているんだ。きっと次こそは上手くいくはずだ。そうじゃないと報われない。
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「よし、今日は神剣二本でやってみようか。今日は落雷一発のMPを測定するだけだ。昨日のように怪我の心配はないから思いっ切りやるんだぞ」
昨日の実験が神剣地動で制御しなかった時の神剣天動の推定魔力量で、今日が神剣地動で制御した時のMP量らしい。僕には二つの違いが正直分からないが、とりあえずやってみるしかない。
右手に持つ神剣天動の剣先を上に向けて、左手に持つ神剣地動の剣先を下に向ける。そして、神剣地動の剣先には、爺さん特製の装置が取り付けられている。その装置から延びる20本の金属ワイヤーが、空のMP蓄積装置20個に繋がっていて、これで測定が出来るそうだ。
爺さんが改良したMP蓄積装置1個に貯められるMP量は2万MPなので、20個の蓄積装置で最大40万MPまでは蓄積出来る。落ちて来る雷のMP量は推定30万MPだと言うので、蓄積装置が爆発する事は絶対の絶対にないらしい。
タイロンの爺さんのあの自信に満ちた目を見れば分かる。今日こそ絶対に成功すると1mmも疑っていない漢の目だ。この状況で怖いからやりたくないなんて僕が言える訳がない。こっちも漢だ。矢でも鉄砲でも雷でも掛かって来やがれ。
『ゴロゴロゴロ…ピィシャ~ン‼︎』
『ぎゃあああ~~~‼︎』
雷が落ちた瞬間に、足元のMP蓄積装置全てがドカーンと大爆発を起こした。大爆発で身体が空高く打ち上げられると、硬い地面に背中から勢いよく叩きつけられた。
『こりゃ~、いかん‼︎ 早く基地に連れて行くぞ‼︎』
『クゥ、クァッ‼︎』
「うぐっ…うぅっ…」
至近距離で起こった大爆発のダメージは大した事はなかった。雷の直撃を受け止めるよりは、神剣地動を持っていた方がダメージは少なくて済むようだ。今度はギリギリ気絶しなかった。
❇︎
「爺さん、分かっていないかもしれないけど、僕じゃなかったら、一回目で死んでいるからな」
正直、二回目の実験内容を聞いた瞬間から嫌な予感はしていた。そして、予感は当たって、大爆発が起こってしまった。実験の失敗によって、20個のMP蓄積装置が大破するが、それはどうでもいい。地獄に行くのに、もう瘴気・MP蓄積装置は要らないらしい。爺さんが荒野に描いた巨大な魔法陣があれば地獄に行けるそうだ。
「安心しろ。三度目の正直と言うだろう。任せておけ」
空中氷山の樽の件も合わせれば、これで四度目だ。三度目の正直は大爆発で終わってしまった。僕の中では、もうタイロン爺さんのイメージは、最初に出会った時の凄い魔法使いから、発明馬鹿に変わってしまった。残り時間が一ヶ月を切ったら、そろそろ別の人にチェンジする事も視野に入れないとな。
「この魔法陣の中心に立って、神剣地動は魔法陣のこの赤丸にくっ付ける。あとは雷を何回か受け止めれば、気が付いた時には地獄に転移しているはずじゃ。さあ、やってみろ」
「分かった。やってみる」
今度は魔法陣が大爆発するかもしれないな。運が良ければ何も起こらないけど。どっちでもいいや。さっさと失敗して、ベッドに運ばれよう。侯爵家で借りて来たメイド二人がまた看病してくれるんだから。
『ゴロゴロゴロ…ピィシャ~ン‼︎』
「おおっ!」
爺さんの指示通りに雷を呼んで、地上に描かれた魔法陣に力を注いでいく。神剣で雷を受けるたびに身体がビクビクと震えてしまう。この感じ、ちょっと癖になりそうかも!
まあ、それはどうでもいい。六発、七発と続けていくが、魔法陣に変化は起きない。今回も失敗のようだ。雷を三十発受け止めたら秘密基地に帰ろう。
「よしよし、計算通りだ。そのまま続けろ」
けれども、帰る事はまだ出来そうにない。雷を受け始めて、十五発目を過ぎると、魔法陣が淡く光り始めてしまった。これでは魔法陣が爆発するまで帰るに帰れない。
『小僧‼︎ あと少しで魔法陣が発動するぞ。転移の衝撃に備えておけ』
興奮している爺さんが何か言っているようだけど、こっちにはそんな余裕はない。直径40m程の巨大魔法陣が青白い光を放ちながらグラグラと揺れている。今度こそ絶対に大爆発する。そして、僕は死ぬ。
『ゴロゴロゴロ…ピィシャ~ン‼︎』
『ちょっと待って…!』
落雷を受け止める事、55回目。遂に魔法陣は大爆発を起こした。
『『『うわぁ~‼︎ うおぉぉ~‼︎ クァッッ~‼︎』』』
爆発の衝撃がタイロンとグリフィンを吹き飛ばし、魔法陣の中心に立っていた者を、この世界から跡形もなく消し去った。誰もいなくなった荒野の地面には、真っ赤に燃える巨大魔法陣だけが残された。
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