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第48話 女PK狩りとの戦い②
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「んんっ、ふぅがぁじぁふぅ! ふぅふぅはぁふぅーりゃ! じゃじゃがぁっはぁーーうっ!」
口を布をキツく縛られているのに、マリクは何かを大声で訴えている。僕には分かる。「お前の勝てる相手じゃない。早く逃げるんだ」と言っていると思う。
けれども、嫌がる男を無理矢理パクリンチョするような変態仮面女は見逃せない。不意打ちの初撃が避けられた時点で僕の敗北は濃厚かもしれないけど、やるだけやってやる。
「悪いけど手加減は期待しないでくれよ」
「あら、怖い。でも、激しいのは嫌いじゃないからいいわよ。あなたの持っている長くて硬い剣で、私の身体の芯まで感じさせてちょうだい」
PK女は自分の胸や下半身を弄るような仕草をしながら魅惑的に言ってきた。『ド変態!』と思わず心の中で叫んでしまった。
普段なら女性相手には手加減するけど、今日はそんな必要はない。
手加減不要、気遣い不要だ。遠慮なく全身を守るプレートアーマーを破壊して、大衆の前に裸ロープで突き出してやる。
剣を鞘に仕舞うと、再び居合いの構えを取った。二刀流に全身鎧——まぁ、太腿から足の付け根まで何故か鎧を外しているけど、攻・防と完璧な相手だ。正面から突っ込んでも剣や鎧で攻撃を受け止められて終わる。
「フゥ~~、〝発〟」
疾風を発動させると、PK女に向かって一気に突っ込んだ。策もなく玉砕覚悟で勝てる相手じゃない。格上の相手なのは分かっている。
でも、攻撃しなければ敵は倒せない。PK女の目の前までは直進した。お互いの攻撃の間合いに入ると、右に左に素早く動いて、女が持つ左右の剣を素早い動きで回避して翻弄した。
必ず隙は生まれる。そう信じて、剣を鞘から抜く攻撃は一切せずに、疾風の効果が切れそうになると再発動させた。こっちは仮面を剥ぎ取って正体さえ分かればいいのだ。
「はぁ、はぁ、はぁ」
「凄く速いのね。でも、早い男は嫌われるわよ。やっぱりスタミナが無いと楽しめないでしょう」
ド変態! 心の中で再び毒突くと、鞘を腰の留め具から外しながら、PK女の左右の剣の振り下ろしを後方に少し飛んで回避した。狙うならここだ。
素早く上段に居合いを構えると、仮面に向かって素早く振り抜いた。『風太刀居合い・【秘技】疾風飄風』。
ファルシオンの剣先が吸い込まれるように無防備な仮面に振り下ろされていく。
「ふっふ。残念」
仮面の女は余裕たっぷりに僕と同じように後方に少し飛んで攻撃を回避した。初撃もそうだったけど、この女は回避能力が高過ぎる。高過ぎという事は異常だという事だ。そして、異常という事は人間技ではないという事だ。
間違いなくこの女は回避系のスキルを習得している。でも、見えない攻撃を回避する事は出来なかったようだ。
PK女の付けている仮面が縦に真っ二つに割れて、顔から滑り落ちていった。
「これは、どういう事……」
「確かに残念だよ。こっちは欲求不満のドブス女を想像していたのに、想像以上の美人だよ」
PK女は割れた仮面が地面に落ちると僅かに動揺した。まぁ、こっちも動揺しているからお互い様だ。仮面を付けている時の声と今の声は全然違う。見た目の年齢は28~34歳ぐらいだろうか? でも、そんなのは関係ない。この女は僕が知っている人だった。
「まさか、冒険者ギルドの職員が犯人だとは思いませんでしたよ。通りで捕まらないはずですね」
目の前に立つ女性が受付に座っているのを何度も見た事がある。金色のロングヘアで名前はコーリンだ。ギルドの職員ならば通行許可証は必要ないし、フィールドへの出入りもノーチェックで済ませられる。
「へぇ~、失敗しちゃった。確か、アベル=ルッカニア君だったわよね。君の習得している技は調べていたんだけど、どうやらギルドに虚偽申告していたみたいね。二つの技を同時に使用できるとは書類の何処にも書いていなかったわよ」
明らかな職権濫用に個人情報流出だ。あとでギルドに損害賠償でも要求しておこう。
「すみません。書き忘れていました。これから一緒に街に戻ってくれたら、直ぐに書き直します」
「それは無理よ。ギルドの営業時間はとっくに過ぎているから、書き直すなら明日の朝9時に来てもらわないと……まぁ、来られたらの話なんだけどね」
「よく言うよ……」
こんな所でこんな時間に一人で深夜営業している人間に言われたくない。犯行時間が夜中が多かったのは昼間にギルドで仕事していたからだろう。昼間に襲われた人がいれば、その日はおそらくコーリンの仕事休みの日だ。
もう証拠は十分にある。あとは逃げるだけだ。でも、それは無理そうだ。
コーリンはゆっくりと手足が縛られたままのマリクに近づいていく。一人なら逃げられるけど、マリクを担いで逃げるのは無理だ。
「君の事はよく知っているよ。クエスト成功率が100パーセントだからね。でも、優秀な人は大抵成功率は90パーセント以上だから、冒険者ギルドでもそこまで注目されていないかな。私が注目したのは仲間の死亡率と負傷率だよ。死亡率は0、負傷率も一桁台。凄い、凄い。君って優しいんだね。でも——」
『ボキィ!』
「ぐうふっ! ごっほ、ぐぅふっ!」
「マリク!」
コーリンがマリクの横っ腹を右足で激しく蹴り上げた。マリクは口を塞ぐ布の所為でロクに声も出せない。ただただ縛られた手足を動かして、地面の上を苦しそうに悶え続けている。
「逃げたりしたら、死亡率は0じゃなくなるから」
僕に向かって、そう冷酷に言い放つと、コーリンはマリクが動けないように右足で喉を踏みつけて、右手に握った剣の剣先をマリクの左胸に向けた。逃げれば心臓を突き刺すという意味だ。おそらく、脅しではない。
「卑怯ですよ。人質を取らないと俺に勝つ自信がないだけでしょう。逃げたりしないから、マリクを解放してくださいよ」
「それは無理よ。この子も私の顔を見ちゃったんだから。君の所為でね」
「だったら、精神病院に送ればいいでしょう。この森には毒草もある。今までも姿を見られた相手にはそうやって記憶を消したり、壊したりしたんだろうから」
「正解。でも、まだ駄目よ。私、君を倒したくて身体がウズウズしているの。こんなに興奮しているのは久し振りなのよ」
「うぐっっ、うっ、うゔっ!」
恍惚とした表情を浮かべてコーリンは僕の方を真っ直ぐに見つめてくる。けれども、そんなのはどうでもいい。彼女が右手に握る剣の剣先が、マリクの裸の上半身を優しく撫でて、極小の赤い血の道を刻んでいるからだ。
「俺と戦いたいなら、半裸の変態男と遊んでないで、さっさと来いよ」
「んんっ~、冷静ねぇ。お友達を傷つけているんだから、ちょっとは声を荒げてもいいのよ。それとも、あとのお楽しみに取っておくつもりかしら? うっふふふ」
イカれた趣味だ。相手が取り乱す姿を見ると興奮するらしい。理由は分からないけど、冒険者に個人的な恨みがあるのかもね。
「スゥー、ハァ~……来ないなら、こっちから行く」
大きく深呼吸すると疾風を使わずにコーリンに真っ直ぐに突っ込んで行った。
くだらない会話で疾風の連続使用で消費した体力はある程度回復した。ここでまた無意味に使用して消費するのは得策じゃない。僕の勘が正しければ、コーリンは戦闘経験がそこまで豊富じゃない。
「ヤァ、ハッ、セイッ、フッ……」
袈裟斬り、左薙、逆風、突き——剣をコーリンの左肩から右下に振り下ろし、左胸から右胸に水平に振り払い、下から上に振り上げ、胸の真ん中に向かって突き出した。通常のただの連続攻撃だ。そして、その攻撃の全てをコーリンは剣で受け止め、回避して防いだ。
「ねぇ、どうしたの? さっきみたいに速く動かないと私に当てられないわよ。それとも、スタミナ切れかしら?」
「そうかもね!」
乱暴に剣を右から左に振り抜いた。けれども、コーリンの二本の剣に軽々と受け止められてしまった。
♢♦︎♢♦︎♢
口を布をキツく縛られているのに、マリクは何かを大声で訴えている。僕には分かる。「お前の勝てる相手じゃない。早く逃げるんだ」と言っていると思う。
けれども、嫌がる男を無理矢理パクリンチョするような変態仮面女は見逃せない。不意打ちの初撃が避けられた時点で僕の敗北は濃厚かもしれないけど、やるだけやってやる。
「悪いけど手加減は期待しないでくれよ」
「あら、怖い。でも、激しいのは嫌いじゃないからいいわよ。あなたの持っている長くて硬い剣で、私の身体の芯まで感じさせてちょうだい」
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手加減不要、気遣い不要だ。遠慮なく全身を守るプレートアーマーを破壊して、大衆の前に裸ロープで突き出してやる。
剣を鞘に仕舞うと、再び居合いの構えを取った。二刀流に全身鎧——まぁ、太腿から足の付け根まで何故か鎧を外しているけど、攻・防と完璧な相手だ。正面から突っ込んでも剣や鎧で攻撃を受け止められて終わる。
「フゥ~~、〝発〟」
疾風を発動させると、PK女に向かって一気に突っ込んだ。策もなく玉砕覚悟で勝てる相手じゃない。格上の相手なのは分かっている。
でも、攻撃しなければ敵は倒せない。PK女の目の前までは直進した。お互いの攻撃の間合いに入ると、右に左に素早く動いて、女が持つ左右の剣を素早い動きで回避して翻弄した。
必ず隙は生まれる。そう信じて、剣を鞘から抜く攻撃は一切せずに、疾風の効果が切れそうになると再発動させた。こっちは仮面を剥ぎ取って正体さえ分かればいいのだ。
「はぁ、はぁ、はぁ」
「凄く速いのね。でも、早い男は嫌われるわよ。やっぱりスタミナが無いと楽しめないでしょう」
ド変態! 心の中で再び毒突くと、鞘を腰の留め具から外しながら、PK女の左右の剣の振り下ろしを後方に少し飛んで回避した。狙うならここだ。
素早く上段に居合いを構えると、仮面に向かって素早く振り抜いた。『風太刀居合い・【秘技】疾風飄風』。
ファルシオンの剣先が吸い込まれるように無防備な仮面に振り下ろされていく。
「ふっふ。残念」
仮面の女は余裕たっぷりに僕と同じように後方に少し飛んで攻撃を回避した。初撃もそうだったけど、この女は回避能力が高過ぎる。高過ぎという事は異常だという事だ。そして、異常という事は人間技ではないという事だ。
間違いなくこの女は回避系のスキルを習得している。でも、見えない攻撃を回避する事は出来なかったようだ。
PK女の付けている仮面が縦に真っ二つに割れて、顔から滑り落ちていった。
「これは、どういう事……」
「確かに残念だよ。こっちは欲求不満のドブス女を想像していたのに、想像以上の美人だよ」
PK女は割れた仮面が地面に落ちると僅かに動揺した。まぁ、こっちも動揺しているからお互い様だ。仮面を付けている時の声と今の声は全然違う。見た目の年齢は28~34歳ぐらいだろうか? でも、そんなのは関係ない。この女は僕が知っている人だった。
「まさか、冒険者ギルドの職員が犯人だとは思いませんでしたよ。通りで捕まらないはずですね」
目の前に立つ女性が受付に座っているのを何度も見た事がある。金色のロングヘアで名前はコーリンだ。ギルドの職員ならば通行許可証は必要ないし、フィールドへの出入りもノーチェックで済ませられる。
「へぇ~、失敗しちゃった。確か、アベル=ルッカニア君だったわよね。君の習得している技は調べていたんだけど、どうやらギルドに虚偽申告していたみたいね。二つの技を同時に使用できるとは書類の何処にも書いていなかったわよ」
明らかな職権濫用に個人情報流出だ。あとでギルドに損害賠償でも要求しておこう。
「すみません。書き忘れていました。これから一緒に街に戻ってくれたら、直ぐに書き直します」
「それは無理よ。ギルドの営業時間はとっくに過ぎているから、書き直すなら明日の朝9時に来てもらわないと……まぁ、来られたらの話なんだけどね」
「よく言うよ……」
こんな所でこんな時間に一人で深夜営業している人間に言われたくない。犯行時間が夜中が多かったのは昼間にギルドで仕事していたからだろう。昼間に襲われた人がいれば、その日はおそらくコーリンの仕事休みの日だ。
もう証拠は十分にある。あとは逃げるだけだ。でも、それは無理そうだ。
コーリンはゆっくりと手足が縛られたままのマリクに近づいていく。一人なら逃げられるけど、マリクを担いで逃げるのは無理だ。
「君の事はよく知っているよ。クエスト成功率が100パーセントだからね。でも、優秀な人は大抵成功率は90パーセント以上だから、冒険者ギルドでもそこまで注目されていないかな。私が注目したのは仲間の死亡率と負傷率だよ。死亡率は0、負傷率も一桁台。凄い、凄い。君って優しいんだね。でも——」
『ボキィ!』
「ぐうふっ! ごっほ、ぐぅふっ!」
「マリク!」
コーリンがマリクの横っ腹を右足で激しく蹴り上げた。マリクは口を塞ぐ布の所為でロクに声も出せない。ただただ縛られた手足を動かして、地面の上を苦しそうに悶え続けている。
「逃げたりしたら、死亡率は0じゃなくなるから」
僕に向かって、そう冷酷に言い放つと、コーリンはマリクが動けないように右足で喉を踏みつけて、右手に握った剣の剣先をマリクの左胸に向けた。逃げれば心臓を突き刺すという意味だ。おそらく、脅しではない。
「卑怯ですよ。人質を取らないと俺に勝つ自信がないだけでしょう。逃げたりしないから、マリクを解放してくださいよ」
「それは無理よ。この子も私の顔を見ちゃったんだから。君の所為でね」
「だったら、精神病院に送ればいいでしょう。この森には毒草もある。今までも姿を見られた相手にはそうやって記憶を消したり、壊したりしたんだろうから」
「正解。でも、まだ駄目よ。私、君を倒したくて身体がウズウズしているの。こんなに興奮しているのは久し振りなのよ」
「うぐっっ、うっ、うゔっ!」
恍惚とした表情を浮かべてコーリンは僕の方を真っ直ぐに見つめてくる。けれども、そんなのはどうでもいい。彼女が右手に握る剣の剣先が、マリクの裸の上半身を優しく撫でて、極小の赤い血の道を刻んでいるからだ。
「俺と戦いたいなら、半裸の変態男と遊んでないで、さっさと来いよ」
「んんっ~、冷静ねぇ。お友達を傷つけているんだから、ちょっとは声を荒げてもいいのよ。それとも、あとのお楽しみに取っておくつもりかしら? うっふふふ」
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「スゥー、ハァ~……来ないなら、こっちから行く」
大きく深呼吸すると疾風を使わずにコーリンに真っ直ぐに突っ込んで行った。
くだらない会話で疾風の連続使用で消費した体力はある程度回復した。ここでまた無意味に使用して消費するのは得策じゃない。僕の勘が正しければ、コーリンは戦闘経験がそこまで豊富じゃない。
「ヤァ、ハッ、セイッ、フッ……」
袈裟斬り、左薙、逆風、突き——剣をコーリンの左肩から右下に振り下ろし、左胸から右胸に水平に振り払い、下から上に振り上げ、胸の真ん中に向かって突き出した。通常のただの連続攻撃だ。そして、その攻撃の全てをコーリンは剣で受け止め、回避して防いだ。
「ねぇ、どうしたの? さっきみたいに速く動かないと私に当てられないわよ。それとも、スタミナ切れかしら?」
「そうかもね!」
乱暴に剣を右から左に振り抜いた。けれども、コーリンの二本の剣に軽々と受け止められてしまった。
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