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第43話 噂の美少女PK狩り
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「へぇ~、それで早く帰って来たんだ」
「うん…」
帰って早々にお風呂場に強制連行された。背中に当たるアリサの柔らかい胸を感じつつ、風呂場の小さな椅子に座らされて全身を石鹸で綺麗にされていく。
確かにこの状況を他人が見たら、兄妹でけしからん行為をしていると誤解してしまうかもしれない。けれども、兄妹ならばお互いの身体を洗うのは普通の事だ。僕もアリサの身体をよく洗っている。
「まったく……お兄ちゃんが早く結婚しないから、そう思われるんだよ!」
「はい、その通りです」
乱暴にシャワーのお湯を頭から浴びせられながら、背後に立つアリサに謝った。ヘタに反抗したら、お湯が水に変わってしまう。冷たいのは痛い。
「でも、そのステラさんはお兄ちゃんの性格にピッタリかも。年齢もレベッカさんよりも下だし、レベルも下なんだよね……だったら、お兄ちゃんが頑張って冒険者として活躍して養ってあげれば、結婚してくれるんじゃないの?」
二人で浴槽に入ると、いつものように背中を向けて僕の目の前に座るアリサが聞いてきた。残念だけど、相性ピッタリじゃなくて、最悪の方だ。我儘で凶暴な女はもう懲り懲りだ。
「あっー、それは無理だよ。中級冒険者の元彼っぽいのが断られていたもん。まぁ、年齢が30代だったのが原因かもしれないけど、イケメンだったよ。あれは勿体ないよぉ~。あの女は正気じゃないね。うんうん、間違いない」
「もうぉ~、正気じゃないのはお兄ちゃんも一緒でしょう」
コンコンとステラは後頭部を僕の胸に打つけて注意してくる。確かに女子に別の女子の悪口を話すのは良くない。言うなら本人に直接言うべきだ。
「それはそうと、アリサはPK狩りの話は聞いた? 結構、強いPKだって噂みたいだけど…」
「あっ~あ、知ってるよ。女の人でしょう。派手なピンクの鎧を着ていて仮面をつけているらしいよ。お兄ちゃん、その人と結婚したいの?」
「いや、しないけど……女のPKなの?」
「そうみたいだよ。女性の冒険者は狙わずに、男の冒険者だけを狙っているみたいだから、最近男にフラれた中級の女性冒険者だって噂だよ」
「へぇ~~」
商人の小父さんよりもアリサの方がめちゃくちゃ詳しかった。まぁ、噂話なので信憑性はないけど、PK狩りがいる事は間違いないようだ。
それにしても、男だけを狙う中級女性冒険者か……はぁ~、女にやられるなんてダラシない奴らだ。僕なら見つけ次第、返り討ちにして、お尻ペンペンしてお説教してやれるのに。
「お兄ちゃんもしばらくは仕事を休んで、私の仕事を手伝ってもいいからね。もしも、PKに遭って、怪我される方が困るんだから」
「大丈夫、大丈夫♪ アリサも知っているだろう。ライラの剣術道場でそれなりに修行させられたんだから、むしろ対人戦の方が得意なんだから」
過去に三年間もの辛い剣術修行をした経験がある。門下生250人を超える道場の中でも、二十本の指に入るぐらいかどうかの実力を持っているはずだ。
「はぁ~~、だから心配なんだよ……お兄ちゃん、私よりも年下の男の子に負けていたでしょう。そんなに強くないんだから安全になるまで家で大人しくしてなさい!」
「はい…」
思わず返事してしまった。妹にPK女にボコボコにされると心配されて、外出禁止にされるとは思わなかった。とりあえず、明日の朝に冒険者ギルドに行って、もう少し詳しい情報を集めてみよう。街の噂話程度では信憑性が低過ぎる。
♢♦︎♢♦︎♢
アリサにはレベッカに会いに行くと説明したら、しぶしぶながら外出を許可してもらった。もちろん、そんな約束はしていない。まぁ、バレなければ何も問題ない。
「おおっ! アベル! 二日ぶりだな。PK狩りにビビって引きこもっていたのか?」
「そんなんじゃないよ」
いつものように午前9時頃に冒険者ギルドにやって来たら、建物の壁にもたれ掛かっているマリクが話かけてきた。お互い時間がある時は、午前9時頃に冒険者ギルドの前で待つようにしている。どうやら暇なようだ。
「だったら、ちょうどいい♪ 俺達二人でPK狩りを逆PK狩りしようぜぇ! 狙うのはイケメンの男だけらしいから、必ず襲って来るはずだぜぇ!」
茶色い髪を右手でかき上げて自信満々でマリクは言い放った。悪いけど、イケメンを狙うとは、まだ聞いていない。とりあえず、そこは無視して考えよう。
賞金がかけられているPK狩りならば、とっくに中級冒険者が総出で捜索している。その中に初級冒険者が混じって探したとしても、見つける前に他の冒険者に捕まえられてしまう。要するに時間の無駄だ。
「悪いけど、時間の無駄だよ。別のクエストを探して、それをやった方が稼ぎになる。ついでにPK狩りが出た時は倒せばいいし、そっちの方がいい。さあ、さっさとクエストを探そうぜ」
夢のような話は終わりにして、レベルにあったクエストを探そうと建物の中に入ろうとすると、マリクに左肩を掴まれて引き止められた。まだ、話し足りないらしい。
「おいおい、夢がない奴だなぁ~。相手は美少女PK狩りだぜ。お兄さん達がしっかりと社会のルールを身体に教えてあげないと駄目だろう?」
「……なんか、お前が言うとイヤらしく聞こえるな。お前は別の容疑で捕まりそうだから、家に居た方がいいんじゃないのか?」
どこから美少女PK狩りという情報を手に入れたのか知らないけど、おそらく願望だから、これも無視だ。
「はっはっ。何言ってんだよ。冗談に決まっているだろう。さっさとクエスト探そうぜぇ!」
マリクは笑って誤魔化しているけど、かなり怪しい。一人で倒した場合は家に無理矢理連れ帰って、一緒に暮らしそうで怖い。相棒を警戒しつつ冒険者ギルドの建物に入ると、いつもより冒険者の数が少なかった。二十六人ぐらいだろうか。
「俺、しばらく休んでいるよ。襲われた冒険者は全員精神病院に運ばれているらしいから……」
「俺もやっぱり休むよ。報酬とボーナスは欲しいけど、推定レベルがヤバいって……」
クエストボードのド真ん中に貼られている依頼票を見て、男性冒険者二人組が受付に向かわずに、建物の外に出て行った。どうやら、PK狩りのクエストのようだ。
『女PK狩り一人の捕獲。推定レベル60。出現場所不明。金貨20枚とレベル1アップ』
まぁ、出現場所が不明なのは仕方ない。報酬も破格だと思う。でも、推定レベル60はマズい! レベル30台が勝てるような相手じゃない。少なくとも一対一では絶対に無理だ。
「ほら、見ろよ。報酬も凄いけど、レベルアップ付きだぜぇ。俺達なら一気にレベル2アップも可能なんだから、少額のクエストなんか受けないでやった方がいいって!」
「んんっ~~」
確かにこれはいい。思わずやるか迷ってしまうぐらいだ。女PK狩りが本当にレベル60だとしても、相手は一人だけだ。それなりのレベルを持つ冒険者複数人で戦えば、そこまで苦戦せずに楽に倒せる可能性もある。
「やるとしたら、男だけだと危険過ぎる。噂では狙うのは男だけだから、援護として数人は女性がほしい。俺達の知り合いの女性といえば、レベッカ、モニカ、ステラの三人しかいないけど……モニカさんは中級冒険者達と捜索しているから誘うのは無理だろうな」
つまり、用意できる女性の人数は最大で二人だけだ。そして、前に一緒にクエストを数回やった男性冒険者は、理由は分からないけど皆んな僕を避けている。誘っても来ない。僕の人望では四人パーティーを組むのが限界そうだ。
♢♦︎♢♦︎♢
「うん…」
帰って早々にお風呂場に強制連行された。背中に当たるアリサの柔らかい胸を感じつつ、風呂場の小さな椅子に座らされて全身を石鹸で綺麗にされていく。
確かにこの状況を他人が見たら、兄妹でけしからん行為をしていると誤解してしまうかもしれない。けれども、兄妹ならばお互いの身体を洗うのは普通の事だ。僕もアリサの身体をよく洗っている。
「まったく……お兄ちゃんが早く結婚しないから、そう思われるんだよ!」
「はい、その通りです」
乱暴にシャワーのお湯を頭から浴びせられながら、背後に立つアリサに謝った。ヘタに反抗したら、お湯が水に変わってしまう。冷たいのは痛い。
「でも、そのステラさんはお兄ちゃんの性格にピッタリかも。年齢もレベッカさんよりも下だし、レベルも下なんだよね……だったら、お兄ちゃんが頑張って冒険者として活躍して養ってあげれば、結婚してくれるんじゃないの?」
二人で浴槽に入ると、いつものように背中を向けて僕の目の前に座るアリサが聞いてきた。残念だけど、相性ピッタリじゃなくて、最悪の方だ。我儘で凶暴な女はもう懲り懲りだ。
「あっー、それは無理だよ。中級冒険者の元彼っぽいのが断られていたもん。まぁ、年齢が30代だったのが原因かもしれないけど、イケメンだったよ。あれは勿体ないよぉ~。あの女は正気じゃないね。うんうん、間違いない」
「もうぉ~、正気じゃないのはお兄ちゃんも一緒でしょう」
コンコンとステラは後頭部を僕の胸に打つけて注意してくる。確かに女子に別の女子の悪口を話すのは良くない。言うなら本人に直接言うべきだ。
「それはそうと、アリサはPK狩りの話は聞いた? 結構、強いPKだって噂みたいだけど…」
「あっ~あ、知ってるよ。女の人でしょう。派手なピンクの鎧を着ていて仮面をつけているらしいよ。お兄ちゃん、その人と結婚したいの?」
「いや、しないけど……女のPKなの?」
「そうみたいだよ。女性の冒険者は狙わずに、男の冒険者だけを狙っているみたいだから、最近男にフラれた中級の女性冒険者だって噂だよ」
「へぇ~~」
商人の小父さんよりもアリサの方がめちゃくちゃ詳しかった。まぁ、噂話なので信憑性はないけど、PK狩りがいる事は間違いないようだ。
それにしても、男だけを狙う中級女性冒険者か……はぁ~、女にやられるなんてダラシない奴らだ。僕なら見つけ次第、返り討ちにして、お尻ペンペンしてお説教してやれるのに。
「お兄ちゃんもしばらくは仕事を休んで、私の仕事を手伝ってもいいからね。もしも、PKに遭って、怪我される方が困るんだから」
「大丈夫、大丈夫♪ アリサも知っているだろう。ライラの剣術道場でそれなりに修行させられたんだから、むしろ対人戦の方が得意なんだから」
過去に三年間もの辛い剣術修行をした経験がある。門下生250人を超える道場の中でも、二十本の指に入るぐらいかどうかの実力を持っているはずだ。
「はぁ~~、だから心配なんだよ……お兄ちゃん、私よりも年下の男の子に負けていたでしょう。そんなに強くないんだから安全になるまで家で大人しくしてなさい!」
「はい…」
思わず返事してしまった。妹にPK女にボコボコにされると心配されて、外出禁止にされるとは思わなかった。とりあえず、明日の朝に冒険者ギルドに行って、もう少し詳しい情報を集めてみよう。街の噂話程度では信憑性が低過ぎる。
♢♦︎♢♦︎♢
アリサにはレベッカに会いに行くと説明したら、しぶしぶながら外出を許可してもらった。もちろん、そんな約束はしていない。まぁ、バレなければ何も問題ない。
「おおっ! アベル! 二日ぶりだな。PK狩りにビビって引きこもっていたのか?」
「そんなんじゃないよ」
いつものように午前9時頃に冒険者ギルドにやって来たら、建物の壁にもたれ掛かっているマリクが話かけてきた。お互い時間がある時は、午前9時頃に冒険者ギルドの前で待つようにしている。どうやら暇なようだ。
「だったら、ちょうどいい♪ 俺達二人でPK狩りを逆PK狩りしようぜぇ! 狙うのはイケメンの男だけらしいから、必ず襲って来るはずだぜぇ!」
茶色い髪を右手でかき上げて自信満々でマリクは言い放った。悪いけど、イケメンを狙うとは、まだ聞いていない。とりあえず、そこは無視して考えよう。
賞金がかけられているPK狩りならば、とっくに中級冒険者が総出で捜索している。その中に初級冒険者が混じって探したとしても、見つける前に他の冒険者に捕まえられてしまう。要するに時間の無駄だ。
「悪いけど、時間の無駄だよ。別のクエストを探して、それをやった方が稼ぎになる。ついでにPK狩りが出た時は倒せばいいし、そっちの方がいい。さあ、さっさとクエストを探そうぜ」
夢のような話は終わりにして、レベルにあったクエストを探そうと建物の中に入ろうとすると、マリクに左肩を掴まれて引き止められた。まだ、話し足りないらしい。
「おいおい、夢がない奴だなぁ~。相手は美少女PK狩りだぜ。お兄さん達がしっかりと社会のルールを身体に教えてあげないと駄目だろう?」
「……なんか、お前が言うとイヤらしく聞こえるな。お前は別の容疑で捕まりそうだから、家に居た方がいいんじゃないのか?」
どこから美少女PK狩りという情報を手に入れたのか知らないけど、おそらく願望だから、これも無視だ。
「はっはっ。何言ってんだよ。冗談に決まっているだろう。さっさとクエスト探そうぜぇ!」
マリクは笑って誤魔化しているけど、かなり怪しい。一人で倒した場合は家に無理矢理連れ帰って、一緒に暮らしそうで怖い。相棒を警戒しつつ冒険者ギルドの建物に入ると、いつもより冒険者の数が少なかった。二十六人ぐらいだろうか。
「俺、しばらく休んでいるよ。襲われた冒険者は全員精神病院に運ばれているらしいから……」
「俺もやっぱり休むよ。報酬とボーナスは欲しいけど、推定レベルがヤバいって……」
クエストボードのド真ん中に貼られている依頼票を見て、男性冒険者二人組が受付に向かわずに、建物の外に出て行った。どうやら、PK狩りのクエストのようだ。
『女PK狩り一人の捕獲。推定レベル60。出現場所不明。金貨20枚とレベル1アップ』
まぁ、出現場所が不明なのは仕方ない。報酬も破格だと思う。でも、推定レベル60はマズい! レベル30台が勝てるような相手じゃない。少なくとも一対一では絶対に無理だ。
「ほら、見ろよ。報酬も凄いけど、レベルアップ付きだぜぇ。俺達なら一気にレベル2アップも可能なんだから、少額のクエストなんか受けないでやった方がいいって!」
「んんっ~~」
確かにこれはいい。思わずやるか迷ってしまうぐらいだ。女PK狩りが本当にレベル60だとしても、相手は一人だけだ。それなりのレベルを持つ冒険者複数人で戦えば、そこまで苦戦せずに楽に倒せる可能性もある。
「やるとしたら、男だけだと危険過ぎる。噂では狙うのは男だけだから、援護として数人は女性がほしい。俺達の知り合いの女性といえば、レベッカ、モニカ、ステラの三人しかいないけど……モニカさんは中級冒険者達と捜索しているから誘うのは無理だろうな」
つまり、用意できる女性の人数は最大で二人だけだ。そして、前に一緒にクエストを数回やった男性冒険者は、理由は分からないけど皆んな僕を避けている。誘っても来ない。僕の人望では四人パーティーを組むのが限界そうだ。
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