30 / 56
第27話 赤ジャージvs米三昧③
しおりを挟む
金貨1枚だと……? Gランクの大型モンスター1体の討伐金額を、目の前の鉄パイプを持った貧弱な女を倒すだけで貰えるだと……? 銀貨5枚でも破格の値段だったけど、金貨1枚は更に馬鹿げた金額だ。時給銅貨3枚の米三昧のバイト風情が払える金額ではない。金貨1枚は33時間分のバイト代と同じ額だ。本当に払えるのだろうか。
「はい、これでお願いしますね!」
「なっ⁉︎ ちょ、ちょっと!」
僕の疑問を察知したのか、店員はポケットから急いで財布を取り出すと、そこから金貨を1枚取り出した。そして、僕の左手に強引に握らせると、急いで店の奥に逃げ込んで行ってしまった。はぁー、僕はまだやるとは言ってないのに。
「あんた、その金寄越しなさいよ。そしたら、問題解決よ。今日は帰ってあげる」
(今日は帰ってあげる、か。じゃあ、また来るんだろうな)
鉄パイプを左手に持った赤ジャージの女が、僕から3メートルほど離れた場所で立ち止まると、右手首をクイクイと前後に動かして、さっさと金を出せと脅してきた。アリサ、お兄ちゃんは今、お前と同じぐらいの女の子に喝上げされているよ。
「なるほど。いい考えですね。でも、断ります。店員が勝手に手の中に入れた金です。俺の金じゃないんですよ。欲しいなら店の奥に隠れている店員に聞いてみるんですね」
「ハァッ? さっさと寄越せって言っているのが分からないの? あっーあ、それともあんたもコイツらの仲間だったりするのかしら。残念だけど、デカブツは見掛け倒しのクソ雑魚よ。街のチンピラが冒険者舐めるんじゃないわよ!」
『ガァン‼︎』
赤ジャージの女は、腹立たしげに左手に持っていた鉄パイプを石畳に激しく叩きつけた。チンピラなら少し脅せば、金貨と自分の財布まで置いて逃げたかもしれないけど、僕の違う。
「仲間じゃないですよ。それにチンピラでもない」
「じゃあ、さっさとそこに金を置いて行きなさいよ!」
確かにこれだけの騒ぎになっているのに、さっさと家に帰らないのは怪しい。それに腰には剣を差している。そうやって間合いを取っているのも警戒している証拠だろう。
でも、ここで金を置いて逃げ出すような腰抜け冒険者にはなりたくない。それに同業者として、街の弁当屋を脅すような屑冒険者を見逃す訳にはいかない。この金は決して、この女には渡してはいけない金だ。
「だから、この金は——」
「煩いわね! さっさと寄越せって言ってんのよ、この変態覗き魔!」
「なっ⁉︎ やめろ……」
痺れを切らした赤ジャージの強盗が鉄パイプを置くと、両手を使って、僕が左手に握っている金貨を強引に奪い取ろうと動き出した。いたたたた……女だけど、なんて野朗だ! 左手の甲に爪を立てて来やがった! そこまでして金が欲しいのか。
「何、力入れてんのよ⁉︎ 離しなさいよ!」
「やめろ、やめ、やめろって言っているだろ!」
「ぐっぐぐぐ⁉︎ いいから、渡しなさいよ! それは私の慰謝料なんだから!」
僕もカツ丼を床に置くと、両手を使って、必死の抵抗を開始した。この女、女の癖に何て力なんだ⁉︎ 簡単には振り解けない。こっちが殴ったりしないと思って調子に乗りやがって、なんて悍しいほどの金への執念なんだ。
「いってぇー‼︎ 噛み付きやがったな‼︎」
「はがしなしゃいよぉー‼︎」
遂にやりやがった。赤ジャージの女が最終手段とばかりに、僕の左手首に思い切り噛み付いた。いたたたた……これはもう正当防衛成立だ! ビンタの一発ぐらいは社会的にも許される。やるぞぉーー、やってやる!
「俺の金だぁ~‼︎」
「きゃあ‼︎ ぐっ、最低ね! 女に手を上げるなんて!」
パァーンと右手で赤ジャージの左頬をビンタしてやった。もちろん、出来るだけ優しくビンタした。その証拠に赤ジャージはちょっとフラついているけど、まだ二本の足で立っている。
「あっ~~! 血が出ているじゃないか! 思い切り噛みやがって。人間と食べ物の区別も付かないのかよ、馬鹿女がぁ!」
左手の甲を見ると、引っ掻き傷と噛まれた場所から僅かに出血していた。これは金貨20枚は請求できる大怪我だぞ。
「そっちが離さないからでしょうがぁ! 何が俺の金よ! ただ金が欲しいかっただけじゃない。それよりも私を殴ったんだから、入院費と治療費と慰謝料の合わせて金貨56枚払いなさいよ」
「ああ、分かったよ。払えばいいんだな!」
金貨56枚。馬鹿げた金額だけど払ってやる。財布から銅貨1枚取り出すと、赤ジャージの左手に強引に渡してやった。
「ハァッ? 何よ、これ? 全然足りないわよ!」
「釣りは取っとけ、腐れ尼!」
赤ジャージに向かって、右手の中指を立てて言ってやった。アリサや知り合いには絶対に見せられない大変下品な行為だ。でも、今日だけはお兄ちゃんを許してほしい。
「本気でぶっ殺す!」
殺意が籠もったように呟くと、赤ジャージは左手の銅貨をレジカウンターにバァンと強く叩きつけて、店の外に歩いて行く。かなりキレている様子だから、家から包丁でも持って来るかもしれない。
さて、どうするべきか……僕が逃げると、赤ジャージが店員と外で伸びている大男を包丁で滅多刺しにする可能性があるけど、社会的に逃げても許される状況だと思う。まあ、赤ジャージが戻って来るまでに、三人で逃げれば問題ないだろう。店が破壊されるだけの被害で済むはずだ。
「んっ?」
どうやら、家に帰るつもりはないようだ。店の前に転がっていた鉄パイプを拾い上げている。あっーあ、なるほど。包丁なら、米三昧の厨房にあるから取りに帰らなくていいのか。あっははは♪ 馬鹿!
「ぶっ殺す!」
赤ジャージが鉄パイプを振り上げで向かって来た。笑っている場合じゃない。反射的に右手で剣の柄を握ると、振り下ろされて来る鉄パイプを弾き返す為に、疾風による高速の居合いを発動させた。
『『ガァン‼︎』』
「チッ……」
脳天に向かって振り下ろされて来た鉄パイプを軽々と弾き返した。基本的なパワーは僕の方が上だとは思う。けれども、赤ジャージがスラッシュを習得していた場合は分からない。それにしても、殺すという言葉の有言実行はマズイだろう。
♢♦︎♢♦︎♢
「はい、これでお願いしますね!」
「なっ⁉︎ ちょ、ちょっと!」
僕の疑問を察知したのか、店員はポケットから急いで財布を取り出すと、そこから金貨を1枚取り出した。そして、僕の左手に強引に握らせると、急いで店の奥に逃げ込んで行ってしまった。はぁー、僕はまだやるとは言ってないのに。
「あんた、その金寄越しなさいよ。そしたら、問題解決よ。今日は帰ってあげる」
(今日は帰ってあげる、か。じゃあ、また来るんだろうな)
鉄パイプを左手に持った赤ジャージの女が、僕から3メートルほど離れた場所で立ち止まると、右手首をクイクイと前後に動かして、さっさと金を出せと脅してきた。アリサ、お兄ちゃんは今、お前と同じぐらいの女の子に喝上げされているよ。
「なるほど。いい考えですね。でも、断ります。店員が勝手に手の中に入れた金です。俺の金じゃないんですよ。欲しいなら店の奥に隠れている店員に聞いてみるんですね」
「ハァッ? さっさと寄越せって言っているのが分からないの? あっーあ、それともあんたもコイツらの仲間だったりするのかしら。残念だけど、デカブツは見掛け倒しのクソ雑魚よ。街のチンピラが冒険者舐めるんじゃないわよ!」
『ガァン‼︎』
赤ジャージの女は、腹立たしげに左手に持っていた鉄パイプを石畳に激しく叩きつけた。チンピラなら少し脅せば、金貨と自分の財布まで置いて逃げたかもしれないけど、僕の違う。
「仲間じゃないですよ。それにチンピラでもない」
「じゃあ、さっさとそこに金を置いて行きなさいよ!」
確かにこれだけの騒ぎになっているのに、さっさと家に帰らないのは怪しい。それに腰には剣を差している。そうやって間合いを取っているのも警戒している証拠だろう。
でも、ここで金を置いて逃げ出すような腰抜け冒険者にはなりたくない。それに同業者として、街の弁当屋を脅すような屑冒険者を見逃す訳にはいかない。この金は決して、この女には渡してはいけない金だ。
「だから、この金は——」
「煩いわね! さっさと寄越せって言ってんのよ、この変態覗き魔!」
「なっ⁉︎ やめろ……」
痺れを切らした赤ジャージの強盗が鉄パイプを置くと、両手を使って、僕が左手に握っている金貨を強引に奪い取ろうと動き出した。いたたたた……女だけど、なんて野朗だ! 左手の甲に爪を立てて来やがった! そこまでして金が欲しいのか。
「何、力入れてんのよ⁉︎ 離しなさいよ!」
「やめろ、やめ、やめろって言っているだろ!」
「ぐっぐぐぐ⁉︎ いいから、渡しなさいよ! それは私の慰謝料なんだから!」
僕もカツ丼を床に置くと、両手を使って、必死の抵抗を開始した。この女、女の癖に何て力なんだ⁉︎ 簡単には振り解けない。こっちが殴ったりしないと思って調子に乗りやがって、なんて悍しいほどの金への執念なんだ。
「いってぇー‼︎ 噛み付きやがったな‼︎」
「はがしなしゃいよぉー‼︎」
遂にやりやがった。赤ジャージの女が最終手段とばかりに、僕の左手首に思い切り噛み付いた。いたたたた……これはもう正当防衛成立だ! ビンタの一発ぐらいは社会的にも許される。やるぞぉーー、やってやる!
「俺の金だぁ~‼︎」
「きゃあ‼︎ ぐっ、最低ね! 女に手を上げるなんて!」
パァーンと右手で赤ジャージの左頬をビンタしてやった。もちろん、出来るだけ優しくビンタした。その証拠に赤ジャージはちょっとフラついているけど、まだ二本の足で立っている。
「あっ~~! 血が出ているじゃないか! 思い切り噛みやがって。人間と食べ物の区別も付かないのかよ、馬鹿女がぁ!」
左手の甲を見ると、引っ掻き傷と噛まれた場所から僅かに出血していた。これは金貨20枚は請求できる大怪我だぞ。
「そっちが離さないからでしょうがぁ! 何が俺の金よ! ただ金が欲しいかっただけじゃない。それよりも私を殴ったんだから、入院費と治療費と慰謝料の合わせて金貨56枚払いなさいよ」
「ああ、分かったよ。払えばいいんだな!」
金貨56枚。馬鹿げた金額だけど払ってやる。財布から銅貨1枚取り出すと、赤ジャージの左手に強引に渡してやった。
「ハァッ? 何よ、これ? 全然足りないわよ!」
「釣りは取っとけ、腐れ尼!」
赤ジャージに向かって、右手の中指を立てて言ってやった。アリサや知り合いには絶対に見せられない大変下品な行為だ。でも、今日だけはお兄ちゃんを許してほしい。
「本気でぶっ殺す!」
殺意が籠もったように呟くと、赤ジャージは左手の銅貨をレジカウンターにバァンと強く叩きつけて、店の外に歩いて行く。かなりキレている様子だから、家から包丁でも持って来るかもしれない。
さて、どうするべきか……僕が逃げると、赤ジャージが店員と外で伸びている大男を包丁で滅多刺しにする可能性があるけど、社会的に逃げても許される状況だと思う。まあ、赤ジャージが戻って来るまでに、三人で逃げれば問題ないだろう。店が破壊されるだけの被害で済むはずだ。
「んっ?」
どうやら、家に帰るつもりはないようだ。店の前に転がっていた鉄パイプを拾い上げている。あっーあ、なるほど。包丁なら、米三昧の厨房にあるから取りに帰らなくていいのか。あっははは♪ 馬鹿!
「ぶっ殺す!」
赤ジャージが鉄パイプを振り上げで向かって来た。笑っている場合じゃない。反射的に右手で剣の柄を握ると、振り下ろされて来る鉄パイプを弾き返す為に、疾風による高速の居合いを発動させた。
『『ガァン‼︎』』
「チッ……」
脳天に向かって振り下ろされて来た鉄パイプを軽々と弾き返した。基本的なパワーは僕の方が上だとは思う。けれども、赤ジャージがスラッシュを習得していた場合は分からない。それにしても、殺すという言葉の有言実行はマズイだろう。
♢♦︎♢♦︎♢
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
ヒロインピンチを切り抜ける、三十路半ニート男のドドドドドドド……本気モード異世界冒険記
スィグトーネ
ファンタジー
家でゴロゴロとし、35にもなって働いていない。
そんなニート生活を続けていた馬養秋之介だったが、たった一つだけ趣味があった。
それは、愛機であるバイクに乗って峠道を疾走することである。
そんな愛機の維持費や燃料代も親から出してもらっていたダメニートの彼だったが、バイクで走っているときだけは、自分がダメな人間であることを忘れることができた。
よし、もっとスピードを出して気持ちよく走ろう!
そう思ってアクセルに意識を向けたとき、その崖の向こう側にはダンプカーが迫っていた。
※挿絵は【AIイラスト】さんで作成したモノを使っています
※また、この物語は、暴力的・性的な表現が含まれています。特に外出先等でご覧になる場合は、ご注意頂きますようお願い致します。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
ヤクザのせいで結婚できない!
山吹
恋愛
【毎週月・木更新】
「俺ァ、あと三か月の命らしい。だから志麻――お前ェ、三か月以内に嫁に行け」
雲竜志麻は極道・雲竜組の組長を祖父に持つ女子高生。
家柄のせいで彼氏も友達もろくにいない人生を送っていた。
ある日、祖父・雲竜銀蔵が倒れる。
「死ぬ前に花嫁姿が見たい」という祖父の願いをかなえるため、見合いをすることになった志麻だが
「ヤクザの家の娘」との見合い相手は、一癖も二癖もある相手ばかりで……
はたして雲竜志麻は、三か月以内に運命に相手に巡り合えるのか!?
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
27歳女子が婚活してみたけど何か質問ある?
藍沢咲良
恋愛
一色唯(Ishiki Yui )、最近ちょっと苛々しがちの27歳。
結婚適齢期だなんて言葉、誰が作った?彼氏がいなきゃ寂しい女確定なの?
もう、みんな、うるさい!
私は私。好きに生きさせてよね。
この世のしがらみというものは、20代後半女子であっても放っておいてはくれないものだ。
彼氏なんていなくても。結婚なんてしてなくても。楽しければいいじゃない。仕事が楽しくて趣味も充実してればそれで私の人生は満足だった。
私の人生に彩りをくれる、その人。
その人に、私はどうやら巡り合わないといけないらしい。
⭐︎素敵な表紙は仲良しの漫画家さんに描いて頂きました。著作権保護の為、無断転載はご遠慮ください。
⭐︎この作品はエブリスタでも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる