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第4話 小言が多い妹アリサ

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「こんな時間に風呂に入るなんて……」

 まだ時刻は午後三時を過ぎたばかりだ。風呂に入る時間ではない。個人的には風呂に入る時間は寝る少し前がベストだと思っている。でも、アリサは身体が汚れたら風呂に入るのが当たり前だと思っているようだ。訓練後に風呂、クエスト帰りに風呂、トイレ掃除後の風呂と、とにかく妹との二人暮らしは気を使うことが多い。

「お兄ちゃん、キチンと身体を洗ってから入ってる?」

「にゃ⁉︎」

 お風呂場の小さな椅子に座って、泡立てた石鹸をスポンジに付けて身体を擦っていると、風呂場のドアが勢いよく開いた。僕がキチンと身体を洗っているか、アリサがチェックしに来るのだ。念入りに身体を洗ってからじゃないと、僕は浴槽に入ることも許されない汚れた身体の兄なのだ。

「い、言われた通りにしているよ。浴槽の中には身体を二回洗ってから、キチンと入っているから」

 本当は面倒臭いから、たまにシャワーを浴びただけで入っている。

「本当に? 前に浴槽の中が血で汚れていたけど、本当にキチンと洗っているの?」

「洗っているよ……」

 もちろん、キチンと洗っている。自分で洗える場所は……でも、見えない場所や手が届かない場所までは洗えないし、たまにモンスターに返り血を浴びてしまう事がある。その血に気づかずに浴槽が汚れる事もあるだろう。家族ならば職業病だと思って我慢して欲しいところだ。

「ねぇ、お兄ちゃん。いい加減、その癖直した方がいいよ。嘘吐いてもバレバレだから」

「うっ⁉︎」

 何故だかアリサには嘘を吐いても直ぐにバレてしまう。目線を不自然に動かしてもいないし、落ち着かない感じで手足をバタバタ動かしてもいない。目線も手足も動かさずに、ジッといつも通りの平常心で対応している。嘘だとバレる訳がない。多分、勘で言っているだけだ。

「まったく、明日は初デートなんでしょう? キチンと隅々まで綺麗にしていかないと嫌われるよ。そのままジッとしていて、私が洗ってあげるから」

「いいよ。どうせ、森の中に入れば直ぐに汗かくし、モンスターの体液とか血とか付いて汚れるんだから」

「例え、そうだとしても、そういうわけにはいかないよ。こういう細かな気遣いが出来る人がモテるんだから。お兄ちゃんは身嗜みや生活態度がダラシないんだよ。そんなんじゃ結婚できたとしても長続きしないよ!」

「ああっ! いいって!」

 昔から、アリサは言い出したら聞かない。脱衣所で服をパパッと脱ぎ終わると、強引に浴室に入ってきた。もうこうなったら好きにさせるしかない。それに一緒に風呂に入るのは慣れている。

「そんなに気合を入れなくていいんだよ。1、2回クエストをやるだけの関係なんだから」

「そう思っているのは、お兄ちゃんだけかもしれないよ。それにその人達が女友達を紹介してくれるかもしれないでしょう? 女の子と一緒に冒険するなんてチャンスなんだから、しっかりとやらないと駄目だよ!」

 アリサにシャワーの温水を頭から浴びせられると、シャンプーをつけられ、ゴシゴシと両手で髪を洗われ始めた。「お兄ちゃんは子供じゃないから、髪ぐらいは一人で洗えるよ」と言っても、アリサの手はまったく止まらない。もう好きにさせるしかないようだ。

「僕は別に今のままでもいいんだよ。今は恋愛よりも中級に昇格する方が重要なんだ。それに結婚なんてしたら、危険な冒険者の仕事なんて、逆に怖くてやってられないよ」

「大丈夫だよ。冒険者を辞めても、私が一から装飾品作りを教えてあげるから、お金には困らないよ」

「えっ~~、アリサに教わってもガラクタしか作れないじゃん。だったら、安全で簡単なクエストを受ける方がまだマシだよ」

「むぅっーー!」

 僕の答えが気に入らなかったのか、スポンジで背中を擦るアリサの力が少しアップした。大して痛くはないけれど、何分間も続けられたら、ちょっとは痛い。身体に付いた石鹸をお湯で流して、急いで浴槽の中に避難しよう。

「お兄ちゃん、明日のお弁当はどうするの? 私が用意した方がいいの?」

「えっ、何で?」

 のんびりと二人でお湯に浸かっていると、僕の目の前に座っているアリサが聞いてきた。クエストに行く時はアリサがお弁当を作ってくれるのが当たり前だ。明日のクエストは朝に転移ゲートで森林に移動してから、夕方ぐらいまでにクエストを達成する予定だ。だから、昼のお弁当が必要になる。

「何でって……女性が二人も来るんでしょう? だったら、お兄ちゃんとマリクさんのお弁当ぐらい作ってくるかもしれないでしょう?」

 いやいや、それはない。レベッカは論外として、モニカさんも料理は得意そうな感じじゃなかった。それに奇跡的に二人とも料理が得意だったとしても、僕達二人の為にわざわざ作ってくれるとは思えない。

「あの二人は作ってくれないから……いつも通りアリサのお弁当でいいよ」

「そう? だったら、作るけど……もしも、お弁当を作ってくれていたら、私のは残していいからね。キチンと全部食べてあげないと駄目だよ」

「はいはい、分かってますよ」

 もちろん、そんな事は言われなくても分かっている。どんなに不味くても我慢して食べなければいけない時はあるのだ。クエスト中にくだらない理由で喧嘩なんてして、チームワークがバラバラの状態で大型モンスターとは戦いたくない。不味い料理と一緒で、言いたいことはクエストが終わって街に戻るまでは吐かずに我慢だ。

「先に上がるよ」

「うん……あっ! 勝手にご飯食べたりしたら駄目だよ」

「分かってるよ」

 アリサと違って、僕はそんなに長湯じゃない。さっさと上がって、明日の準備をした方がマシだ。でも、今日の婚活パーティーに参加する為に、武器と防具の手入れはもう完璧だ。部屋に戻っても特にやる事はない。アリサに内緒で腕立て、腹筋で軽く身体を動かしてから、晩ご飯までのんびりしよう。バレたら、また風呂に入れられる。

 ♢♦︎♢♦︎♢

「お兄ちゃん、ご飯だよ」

「うっ、ううん……?」

 身体を動かした後に、のんびりとベッドの上で寝転んでいると、いつの間にか二時間も寝てしまっていたようだ。昨日の夜に緊張して寝れてなかったから、それが原因だろう。ゆっくりとベッドから起き上がると、アリサが待つダイニングに向かう。寝起きにご飯を食べるのは、ちょっとキツイ。けれども、料理が温かいうちに食べないと、アリサに怒られる。

(ご飯、煮魚、サラダ、味噌汁か……)

 故郷の家庭料理の定番が、四角い食卓に並んでいる。シンプル・イズ・ベストとはいうものの、昼間に食べた婚活パーティーの料理と比べれば、いつもの料理が途端に質素に見えてしまう。

「どうしたの、お兄ちゃん? まさか、お昼にお腹いっぱい食べてきたから、もう食べ切れないとか言わないよね?」

「当たり前だろう。いただきます」

「はい、いただきます」

 唐揚げ、エビフライ、フライドポテトと普段はアリサに禁止されている油物を沢山食べてきた。ご飯と味噌汁だけでも十分だけど、この料理を食べないとアリサの機嫌が悪くなる。わざわざ僕の為に用意してくれたのだ。感謝して残さず食べないと駄目なのだ。

 一口、二口と白身の煮魚を口の中に入れていく。やはり故郷の母さんの味とは何処か違う。美味しい事は美味しいのだが……。

「ねぇ? 明日、森林に行くなら、人数分の虫除けリングを作ろうか?」

 虫除けリング? また変な物を作っている。アリサは店で売っていないような変わった装飾品を作るのが趣味だ。まあ、そんな装飾品を買う人もいるのだから、ガラクタを作っているという訳ではないのだろう。

「んんっ~~、明日はギガースビートル巨大カブト虫の討伐をするかもしれないから、虫が寄って来ないと困るんだよ」

「それなら平気だと思うよ。リングから発生する虫の嫌いな匂いは、そんなに遠くまで届かないから。せいぜい自分の周囲1メートルぐらいの効果しかないよ」

「そうなんだ。だったらお願いしようかな」

「うん、分かった。今日中には出来ると思うから」

「ありがとう、アリサ」

 おそらく、アリサの狙いは僕達を使った虫除けリングの人体実験だろう。実際に現場で使ってみなければ効果は分からない。もしかすると、何の効果も期待できないかもしれない。所詮は素人が趣味で作る装飾品だ。過剰に期待する方がおかしい。お守りだと思って持って行こう。

 ♢
 ♦︎
 ♢
 ♦︎
 ♢

 三人とも約束の集合時間よりも前に到着していた。集合場所は街に設置されている転移ゲートである。転移ゲートは金属製の高さ5メートル程のアーチ型の門で、この門を通る事で森林地帯以外にも遠く離れた様々な場所に行く事が出来る。

「という訳で、妹が使ってくれって」

「へぇー、そうなの。じゃあ、ありがたく使わせてもらうわね。はい、モニカの分よ」

「ええ、ありがとう」

「……」

 シルバーリングの中央に、緑色の石が嵌められた虫除けリングを手渡すと、レベッカとモニカは喜んだ。やはり女性はこういう光り物が好きなのだろう。その証拠に男のマリクは微妙な顔をしている。まあ、そんな事はどうでもいい。レベッカとモニカが昨日とは違う服装をしていた。二人共、今日の冒険に合わせた装備を選んだみたいだ。まったく、金のある冒険者は装備が豊富で羨ましい。

 レベッカは茶と黒の混ざったフワフワとした長袖と半ズボンを着ている。素材は蛇系か蜥蜴系のモンスターの革で作ったものだろうけど、見た感じ茶黒模様の猫に似ていて可愛い。多分、言ったら殴られるから言わないでおこう。

 モニカさんは黒っぽい紫と黄色の硬いワンピース鎧を着ている。素材は大型の昆虫系だと思うけど、モニカさんの優しそうな性格に反して、毒々しい色の昆虫系装備は違和感がある。やはりドス黒い裏の顔があるのかもしれない。

「なぁ、アベル?」

「ん、何だ?」

 古代文字が刻まれたアーチ型の転移ゲートを抜けて森林地帯に入ると、神妙な顔と声でマリクが話しかけてきた。どうやら、女性二人には聞かれたらマズイ話のようだ。

「お前の妹は一人だけだよな? 二人もいないよな?」

「当たり前だろう。アリサだけだよ。どうしたんだよ、いきなり?」

「いや、それなら大丈夫だ。悪かったな」

「……」

 変な奴だ。知っているけど……。僕の妹なら前に紹介した事があるから、顔なら知っているはずだ。まさか、コイツ……妹に気があるのか⁉︎ アリサはまだまだ小さい子供だ。こんな初級冒険者で、カス男に紹介するつもりは微塵もない。急いで手頃な別の相手を紹介してやる。

「それよりも、このまま四人で一緒に行動するのか? 俺がレベッカを連れて行くから、モニカさんと二人っきりで冒険してもいいんだぞ。モニカさん狙いなんだろう?」

「ああ、それならもういいよ。付き合うつもりないから」

「そうかぁ……でも、気が変わったら直ぐに言えよ」

「ああ、そうするよ。ありがとな」

 くっ、この害虫が! せっかく気を利かせてやったのに、もうモニカさんに対して好意の一欠片もないようだ。コイツの頭の中では、とっくに過去の女の一人になったんだろう。まだ恋は始まってもいないのに諦めが早い奴だ。それとも、この害虫……やはり俺の妹に手を出すつもりなのか?

「それよりもこの虫除けリング、凄いよな! 全然、虫が寄って来ないぞ!」

 マリクが嬉しそうにアリサが作った虫除けリングを褒め始めた。確かに草が生い茂っている森の中を歩いているのに虫が寄って来ないし、防具に付いても、すぐに離れて行く。

 でも、虫が苦しんだり、走って逃げ出すような事はなかった。あくまでも嫌がる匂いであって、殺虫剤という訳ではないようだ。それに一番有害な害虫には何の効果もないようだ。やはりガラクタだ。この害虫の中指が溶け落ちればいいのに。

「まだ使い始めたばかりだからな。アリサがある程度時間が経過したら効果が落ちるとか言っていたから、それまでは快適だろう」

「まあ、そりゃーそうかぁ。効果が半永久的なものなら、とっくに市販化されているし……じゃあ、さっさと倒して帰ろうぜ! 虫刺され状態の酷い顔で次の婚活パーティーには行けねぇよ」

「ああ、そうだな……」

 次の婚活パーティーだと⁉︎ つまり、アリサには興味がないという事じゃないか! ハッハッ……まったく、紛らわしい奴め。まあ、僕は次の婚活パーティーには行くつもりはない。参加費の銀貨8枚もあれば、僕とアリサの8食分の食事代になる。どうしても行かないと駄目なら、次のレベル32に上がった後だ。
 
 ♢♦︎♢♦︎♢






 
 


 


 
 
 

 

 
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