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第4話 勇者御一行様
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♦︎桃山・視点♦︎
装甲車に乗り込むと、頑丈な鉄扉の二重の門を通過した。
顔認証機能が付いた監視カメラが門上部に付いていて、人が近づくと反応するそうだ。
登録された人間ならば扉が開き、登録されてない人間だと、どこかにある銃で撃たれるらしい。
まあ、どちらも自動ではなく手動だ。
間違って撃たれる心配はないと、卒業した先輩が言っていた。
「猿橋、事故だけは勘弁してくれよ。何もせずに病院送りはゴメンだからな」
「問題ない。ゲームで練習してきた。身体も鍛えてきたからノープログレムだ」
後部座席に座る永鳥が、肩まである黒髪をかき上げて、車を運転する猿橋に言った。
車は左右を樹木で囲まれた土道を進んでいる。一本道だから事故ったら馬鹿だ。
猿橋の奴は旅行の為に気合を入れたのか、白髪ツーブロックに髪型を変えてやがる。
「コイツはゲームであって、ゲームじゃない。猿橋、油断すると生きて帰れないぞ」
「大丈夫だ。俺好みのア○ナを見つけて、冷凍保存して日本に持ち帰る。それが俺の使命だ!」
「相変わらず最高にきめぇな。死体は処理するの大変だぜ。思い出だけ持って帰りな」
「絶対に嫌だ。絶対に持ち帰る。誓ったんだ、俺の魂にな!」
「キモ汚い魂に誓ってんじゃねえよ」
永鳥と話す猿橋が最高にキモく燃えているが、俺は映像を持ち帰るだけで十分だ。
若い女を並べてレイプする姿を想像するだけで、やる気が満ちてくる。
殺処分島に送られる住民は、若くて健康な人間だと聞いている。
不細工なハズレ女はいないと期待できる。
「結構、道が荒れてるな。こりゃー、パンクしたら終わりだな」
「心配ねえよ。簡単にはパンクしねえ。このまま進めば十字路があるらしい。その周辺から人がいるそうだ」
「へぇー、そいつは楽しみだな」
永鳥が猿橋と喋り飽きたのか、助手席で手書きの地図を見る俺に話しかけてきた。
この島の地図は貰えないから、自分で探索して、どこに何があるのか調べるのが基本だ。
だが、俺達には卒業した先輩達から、代々受け継がれている地図がある。
どの辺に獲物がいるのか、ある程度分かっている。
「よし、着いたぞ。どっちに進むんだ?」
先輩の地図通りに十字路に到着した。
猿橋が車を止めて聞いてきたが、正直正解が分からない。
このまま真っ直ぐ進めば、食糧ポイントがあるそうだ。
島に旅行者が来た時に、ヘリから食糧がそこに投下される。
そこに集まっている住民を狙うのが一番早いが、相手は数が多く、武装している。
しかも、力の強い男が食糧を独占しているらしいから、男しかいない。
先輩達が捕まえた女を犯しまくって、聞き出した貴重な情報だ。
多分間違いないはずだ。
「なるほど。男を先に始末すれば、安全に女を捕まえられる。でも先に始末すれば、女が逃げて隠れるから、捕まえるのが難しくなる。つまりはそういうことだな?」
「んー、まあそういうことだな。隠れている女を見つけるのは厄介だ。だが、男を残しておくのも危険過ぎる。お前達はどうしたらいいと思う?」
俺の説明を聞いて、猿橋が賢そうに反応してきた。
まあまあ正解だが、ここの住民は捕まると、どうなるか知っている。
男でも女でも死に物狂いで反撃してくる。危険度に大した差はない。
「だったら、女を狙った方が良いだろ。数人拉致って、フェンスの近くでやろうぜ。安全だし、三日も隠れられたら面倒だ」
「それで良いんじゃない。車二台使えば、交代で休みながら見張れるし、新しいのを拉致れるでしょ」
永鳥と小太り犬石は女を狙う方が良いそうだ。俺もそっちの方が良いと思う。
先輩の話では三十路以上の女はいなくて、白、黒、黄色と人種は色々だ。
中には日本語が話せる女もいるらしいから、エロい言葉を言わせて楽しめる。
「俺も女を狙うのに賛成だが、猿橋はどっちが良いと思う?」
民主主義時代の多数決なら決まりだが、民主主義は終わっている。
一番良い作戦を出した奴の作戦に決まる。
「男だな。広い森でのゲリラ戦は危険だ。地の利は相手にある。食糧ポイントにいる男を捕まえれば、そいつから女の居場所を聞き出せる。最後に俺達の運動能力で野生児に勝てるとは思えない」
「あちゃー、なるほどな。確かに長時間の捜索は無理だな。お前達はやれそうか?」
言われてみればその通りだ。逃げ足の速い女を走って捕まえるのは無理だ。
俺は猿橋の作戦に変更だ。重い銃を持ってマラソンなんてしたくない。
「白の賢者に降参だ」
「右に同じ。無駄死にするのはゴメンだよ」
永鳥と犬石も同じ意見らしい。両手を上げて降参した。
コイツらも女とやる体力はあるが、三キロ走れる体力は無さそうだ。
「賢者猿橋に栄光あれだ。よし、真っ直ぐ進んでくれ」
「了解。行くぜ、勇者御一行様」
出発進行だ。猿橋がアクセルを踏んだ。
ボス猿倒して、女どもを根こそぎ奪い取ってやろうじゃないか。
装甲車に乗り込むと、頑丈な鉄扉の二重の門を通過した。
顔認証機能が付いた監視カメラが門上部に付いていて、人が近づくと反応するそうだ。
登録された人間ならば扉が開き、登録されてない人間だと、どこかにある銃で撃たれるらしい。
まあ、どちらも自動ではなく手動だ。
間違って撃たれる心配はないと、卒業した先輩が言っていた。
「猿橋、事故だけは勘弁してくれよ。何もせずに病院送りはゴメンだからな」
「問題ない。ゲームで練習してきた。身体も鍛えてきたからノープログレムだ」
後部座席に座る永鳥が、肩まである黒髪をかき上げて、車を運転する猿橋に言った。
車は左右を樹木で囲まれた土道を進んでいる。一本道だから事故ったら馬鹿だ。
猿橋の奴は旅行の為に気合を入れたのか、白髪ツーブロックに髪型を変えてやがる。
「コイツはゲームであって、ゲームじゃない。猿橋、油断すると生きて帰れないぞ」
「大丈夫だ。俺好みのア○ナを見つけて、冷凍保存して日本に持ち帰る。それが俺の使命だ!」
「相変わらず最高にきめぇな。死体は処理するの大変だぜ。思い出だけ持って帰りな」
「絶対に嫌だ。絶対に持ち帰る。誓ったんだ、俺の魂にな!」
「キモ汚い魂に誓ってんじゃねえよ」
永鳥と話す猿橋が最高にキモく燃えているが、俺は映像を持ち帰るだけで十分だ。
若い女を並べてレイプする姿を想像するだけで、やる気が満ちてくる。
殺処分島に送られる住民は、若くて健康な人間だと聞いている。
不細工なハズレ女はいないと期待できる。
「結構、道が荒れてるな。こりゃー、パンクしたら終わりだな」
「心配ねえよ。簡単にはパンクしねえ。このまま進めば十字路があるらしい。その周辺から人がいるそうだ」
「へぇー、そいつは楽しみだな」
永鳥が猿橋と喋り飽きたのか、助手席で手書きの地図を見る俺に話しかけてきた。
この島の地図は貰えないから、自分で探索して、どこに何があるのか調べるのが基本だ。
だが、俺達には卒業した先輩達から、代々受け継がれている地図がある。
どの辺に獲物がいるのか、ある程度分かっている。
「よし、着いたぞ。どっちに進むんだ?」
先輩の地図通りに十字路に到着した。
猿橋が車を止めて聞いてきたが、正直正解が分からない。
このまま真っ直ぐ進めば、食糧ポイントがあるそうだ。
島に旅行者が来た時に、ヘリから食糧がそこに投下される。
そこに集まっている住民を狙うのが一番早いが、相手は数が多く、武装している。
しかも、力の強い男が食糧を独占しているらしいから、男しかいない。
先輩達が捕まえた女を犯しまくって、聞き出した貴重な情報だ。
多分間違いないはずだ。
「なるほど。男を先に始末すれば、安全に女を捕まえられる。でも先に始末すれば、女が逃げて隠れるから、捕まえるのが難しくなる。つまりはそういうことだな?」
「んー、まあそういうことだな。隠れている女を見つけるのは厄介だ。だが、男を残しておくのも危険過ぎる。お前達はどうしたらいいと思う?」
俺の説明を聞いて、猿橋が賢そうに反応してきた。
まあまあ正解だが、ここの住民は捕まると、どうなるか知っている。
男でも女でも死に物狂いで反撃してくる。危険度に大した差はない。
「だったら、女を狙った方が良いだろ。数人拉致って、フェンスの近くでやろうぜ。安全だし、三日も隠れられたら面倒だ」
「それで良いんじゃない。車二台使えば、交代で休みながら見張れるし、新しいのを拉致れるでしょ」
永鳥と小太り犬石は女を狙う方が良いそうだ。俺もそっちの方が良いと思う。
先輩の話では三十路以上の女はいなくて、白、黒、黄色と人種は色々だ。
中には日本語が話せる女もいるらしいから、エロい言葉を言わせて楽しめる。
「俺も女を狙うのに賛成だが、猿橋はどっちが良いと思う?」
民主主義時代の多数決なら決まりだが、民主主義は終わっている。
一番良い作戦を出した奴の作戦に決まる。
「男だな。広い森でのゲリラ戦は危険だ。地の利は相手にある。食糧ポイントにいる男を捕まえれば、そいつから女の居場所を聞き出せる。最後に俺達の運動能力で野生児に勝てるとは思えない」
「あちゃー、なるほどな。確かに長時間の捜索は無理だな。お前達はやれそうか?」
言われてみればその通りだ。逃げ足の速い女を走って捕まえるのは無理だ。
俺は猿橋の作戦に変更だ。重い銃を持ってマラソンなんてしたくない。
「白の賢者に降参だ」
「右に同じ。無駄死にするのはゴメンだよ」
永鳥と犬石も同じ意見らしい。両手を上げて降参した。
コイツらも女とやる体力はあるが、三キロ走れる体力は無さそうだ。
「賢者猿橋に栄光あれだ。よし、真っ直ぐ進んでくれ」
「了解。行くぜ、勇者御一行様」
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