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第57話 人形の皮を被った悪魔
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「きゃはははは! この私を呼び出すなんて、優秀な召喚士ねぇ! でぇ? 誰を殺して欲しいの?」
「……」
楽しそうに聞いてきたので、黙って左手でデビルスライムを指差した。
倒させてくれると本当に助かります。
「こらこら! 私に死ねって言ってるの? あんた、生意気ね。決ぃぃぃめたぁ! あんた、殺しちゃう!」
うん、やっぱり駄目みたい。
矛先が紫色の細い三又の槍をクルッと回して、僕に右手で向けてきた。
翼があるから、空を飛べる可能性も考えておかないとね。
「行くわよぉ~! そりゃあ!」
「にゃあ!」
ガァン!
飛ばすに真っ直ぐに走って向かって来た。
疾風突きのような速い突きだけど、左手のダイヤ盾でしっかり受け止めた。
ボックススライムで、盾の使い方はしっかり覚えたぞ。
「やるぅ~! どんどん行くわよ!」
褒められちゃった。でも、槍の乱れ突きが襲いかかってきた。
盾で防ぎきれなかった突きが、手や足にガァンガァン当たってくる。
でも、ダイヤの鎧が頑丈すぎて全然痛くない。
剣を後ろに引くと、「《疾風突き!》」と反撃開始だ。
ガァツン!
「あたぁ! ちょっとぉ~! 女子の身体を傷物にするとか信じられないんですけど!」
絶対に女の子じゃない。
剣先が左肩に当たると、パラパラと白い肌が崩れ落ちて、青い肌が丸見えだ。
陶器のような身体の中にスライムが入っているだけだ。人形の皮を被った悪魔だ。
「これなら余裕で倒せるよ」
「ふふっ。それはどうかしら?」
「えっ?」
雑魚悪魔に安心していたのに、まだ本当の力を隠しているみたいだ。
デビルスライムが槍先を見せるように向けて笑った。
「《弱化の槍》——この槍の攻撃を喰らうと、力が減少するのよ。あなたの力を半減させてもらったわ。ここからは痛ぶりタイムよ。ボロぞうきんにしてあげる!」
「……」
本当だ。僕のHPとMPが半分になっている。
いつもは72万もあるのに今はたったの【HP362861/363465】だ。
「そりゃそりゃそりゃ~! ほらほら、どんどんHPが減っていく恐怖を味わいなさい!」
「……」
うん、やっぱり大丈夫だと思う。一撃で10ちょっとしかダメージ受けてない。
これなら平気で反撃し放題だ。槍の突きを避けずに受けて、スライム斬りで切りつけた。
ザァン!
「あたぁ! あはははは! 玉砕覚悟ってやつぅ? でも、残念! 《ドレイン突き(HP吸収)!》」
「はっ!」
駄目だ、避けきれない!
三又の矛先に黒い霧が発生した。その矛先が僕の胸に激突した。
ドガァ!
「あううッ!」とあれ? 全然痛くないぞ。
もの凄い攻撃かと思って驚いたのに、ダイヤの鎧が防いでくれた。
あのおばさん、やっぱり凄いおばさんだ。
「……」
楽しそうに聞いてきたので、黙って左手でデビルスライムを指差した。
倒させてくれると本当に助かります。
「こらこら! 私に死ねって言ってるの? あんた、生意気ね。決ぃぃぃめたぁ! あんた、殺しちゃう!」
うん、やっぱり駄目みたい。
矛先が紫色の細い三又の槍をクルッと回して、僕に右手で向けてきた。
翼があるから、空を飛べる可能性も考えておかないとね。
「行くわよぉ~! そりゃあ!」
「にゃあ!」
ガァン!
飛ばすに真っ直ぐに走って向かって来た。
疾風突きのような速い突きだけど、左手のダイヤ盾でしっかり受け止めた。
ボックススライムで、盾の使い方はしっかり覚えたぞ。
「やるぅ~! どんどん行くわよ!」
褒められちゃった。でも、槍の乱れ突きが襲いかかってきた。
盾で防ぎきれなかった突きが、手や足にガァンガァン当たってくる。
でも、ダイヤの鎧が頑丈すぎて全然痛くない。
剣を後ろに引くと、「《疾風突き!》」と反撃開始だ。
ガァツン!
「あたぁ! ちょっとぉ~! 女子の身体を傷物にするとか信じられないんですけど!」
絶対に女の子じゃない。
剣先が左肩に当たると、パラパラと白い肌が崩れ落ちて、青い肌が丸見えだ。
陶器のような身体の中にスライムが入っているだけだ。人形の皮を被った悪魔だ。
「これなら余裕で倒せるよ」
「ふふっ。それはどうかしら?」
「えっ?」
雑魚悪魔に安心していたのに、まだ本当の力を隠しているみたいだ。
デビルスライムが槍先を見せるように向けて笑った。
「《弱化の槍》——この槍の攻撃を喰らうと、力が減少するのよ。あなたの力を半減させてもらったわ。ここからは痛ぶりタイムよ。ボロぞうきんにしてあげる!」
「……」
本当だ。僕のHPとMPが半分になっている。
いつもは72万もあるのに今はたったの【HP362861/363465】だ。
「そりゃそりゃそりゃ~! ほらほら、どんどんHPが減っていく恐怖を味わいなさい!」
「……」
うん、やっぱり大丈夫だと思う。一撃で10ちょっとしかダメージ受けてない。
これなら平気で反撃し放題だ。槍の突きを避けずに受けて、スライム斬りで切りつけた。
ザァン!
「あたぁ! あはははは! 玉砕覚悟ってやつぅ? でも、残念! 《ドレイン突き(HP吸収)!》」
「はっ!」
駄目だ、避けきれない!
三又の矛先に黒い霧が発生した。その矛先が僕の胸に激突した。
ドガァ!
「あううッ!」とあれ? 全然痛くないぞ。
もの凄い攻撃かと思って驚いたのに、ダイヤの鎧が防いでくれた。
あのおばさん、やっぱり凄いおばさんだ。
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