47 / 72
第47話 空中戦と地上戦
しおりを挟む
とにかく撃つべし、撃つべしだ!
「《ロックレイン(岩の雨)!》」
剣をアイテムポーチに入れて、右手を向けて唱えた。
20以上の石つぶてが、空飛ぶドラゴスライムに飛んでいった。
ビシビシビシィ!
「痛ぁ! 痛たぁー!」
痛がっている声が聞こえるけど、気にせずに撃つべしだ。
さっきは僕の方が痛かった。遠慮せずにどんどん撃ってやる!
……
…
「うーん、これは撃つだけ無駄かも」
僕の周りをグルグル飛び始めた。石つぶてが当たらなくなった。
あんな高い所を飛ばれたら、攻撃が当たらない。
疲れて降りて来るのを待つか、攻撃しに降りて来るのを待つしかない。
でも、どっちも面倒くさい。
あの大きな翼を攻撃して、飛べなくした方が絶対に良いと思う。
「よぉーし! 落としちゃえ!」
アイテムポーチから普通の剣を取り出すと、ドラゴスライムに思いっきり投げつけた。
「《スライム斬り!》」
ビューンと剣が飛んでいく。
当たれば剣は落ちて来ない。当たらなければ落ちて来る。
落ちて来た剣を拾えば、何度も投げられる。
当たるまで何度だって投げられるぞ。
「えっほ! えっほ!」
当たらないから、走って回収だ。
真下から真上に投げるのが一番回収は楽だ。
でも、真下に行く前に逃げられる。
だけど、剣を避けて飛び続けるのは疲れるぞ。
だんだん飛ぶのが遅くなっている。
ドォスン!
「ぐがあああ! 痛えええッッ!」
「やったぁ! 当たったぞ!」
尻尾の付け根だけど、やっと剣が突き刺さった。
何度も投げて、もっと命中力を上げれば、百発百中の狩人になれるぞ。
「グォオオオン!」
「えっ?」
あっ、でも、狩人になる前に騎士にならないといけない。
怒ったドラゴスライムが凄い速さで、僕に向かって飛んで来た。
これ絶対に回転尻尾殴りだ。
だったら、こっちは盾乗り大回転スライム斬りだ!
地面に盾を置いて乗ると、魔剣で地面を切り押した。
グルグルグル、グルグルグル——さあ、どこからでもかかって来い!
「焼け死ね! グゥガアアアア!」
あっ、それは駄目です!
「熱うう! 熱ッ、熱ッッッ!」
ドラゴスライムが空中で急停止すると、炎を噴き出した。
盾の上で回る僕はかっこうの的だ。豚の丸焼きみたいに回転焼きだ。
盾から落ちると、今度は地面の上を転げ回った。
「ハァハァ! ハァハァ!」
もう二度と盾乗り回転斬りは使わない!
その場から動けないから、遠距離からやられ放題だ。
「あっ! そうだ!」
動けないなら、動けるようになればいいんだ。
地面の盾にカエル油をぶつけて乗った。片足乗りで、地面を足で蹴ってみた。
スゥーッと盾が前に進んだ。盾滑り回転斬りだ!
「《ロックレイン(岩の雨)!》」
剣をアイテムポーチに入れて、右手を向けて唱えた。
20以上の石つぶてが、空飛ぶドラゴスライムに飛んでいった。
ビシビシビシィ!
「痛ぁ! 痛たぁー!」
痛がっている声が聞こえるけど、気にせずに撃つべしだ。
さっきは僕の方が痛かった。遠慮せずにどんどん撃ってやる!
……
…
「うーん、これは撃つだけ無駄かも」
僕の周りをグルグル飛び始めた。石つぶてが当たらなくなった。
あんな高い所を飛ばれたら、攻撃が当たらない。
疲れて降りて来るのを待つか、攻撃しに降りて来るのを待つしかない。
でも、どっちも面倒くさい。
あの大きな翼を攻撃して、飛べなくした方が絶対に良いと思う。
「よぉーし! 落としちゃえ!」
アイテムポーチから普通の剣を取り出すと、ドラゴスライムに思いっきり投げつけた。
「《スライム斬り!》」
ビューンと剣が飛んでいく。
当たれば剣は落ちて来ない。当たらなければ落ちて来る。
落ちて来た剣を拾えば、何度も投げられる。
当たるまで何度だって投げられるぞ。
「えっほ! えっほ!」
当たらないから、走って回収だ。
真下から真上に投げるのが一番回収は楽だ。
でも、真下に行く前に逃げられる。
だけど、剣を避けて飛び続けるのは疲れるぞ。
だんだん飛ぶのが遅くなっている。
ドォスン!
「ぐがあああ! 痛えええッッ!」
「やったぁ! 当たったぞ!」
尻尾の付け根だけど、やっと剣が突き刺さった。
何度も投げて、もっと命中力を上げれば、百発百中の狩人になれるぞ。
「グォオオオン!」
「えっ?」
あっ、でも、狩人になる前に騎士にならないといけない。
怒ったドラゴスライムが凄い速さで、僕に向かって飛んで来た。
これ絶対に回転尻尾殴りだ。
だったら、こっちは盾乗り大回転スライム斬りだ!
地面に盾を置いて乗ると、魔剣で地面を切り押した。
グルグルグル、グルグルグル——さあ、どこからでもかかって来い!
「焼け死ね! グゥガアアアア!」
あっ、それは駄目です!
「熱うう! 熱ッ、熱ッッッ!」
ドラゴスライムが空中で急停止すると、炎を噴き出した。
盾の上で回る僕はかっこうの的だ。豚の丸焼きみたいに回転焼きだ。
盾から落ちると、今度は地面の上を転げ回った。
「ハァハァ! ハァハァ!」
もう二度と盾乗り回転斬りは使わない!
その場から動けないから、遠距離からやられ放題だ。
「あっ! そうだ!」
動けないなら、動けるようになればいいんだ。
地面の盾にカエル油をぶつけて乗った。片足乗りで、地面を足で蹴ってみた。
スゥーッと盾が前に進んだ。盾滑り回転斬りだ!
0
お気に入りに追加
304
あなたにおすすめの小説
深刻な女神パワー不足によりチートスキルを貰えず転移した俺だが、そのおかげで敵からマークされなかった
ぐうのすけ
ファンタジー
日本の社会人として暮らす|大倉潤《おおくらじゅん》は女神に英雄【ジュン】として18才に若返り異世界に召喚される。
ジュンがチートスキルを持たず、他の転移者はチートスキルを保持している為、転移してすぐにジュンはパーティーを追放された。
ジュンは最弱ジョブの投資家でロクなスキルが無いと絶望するが【経験値投資】スキルは規格外の力を持っていた。
この力でレベルを上げつつ助けたみんなに感謝され、更に超絶美少女が俺の眷属になっていく。
一方俺を追放した勇者パーティーは横暴な態度で味方に嫌われ、素行の悪さから幸運値が下がり、敵にマークされる事で衰退していく。
女神から英雄の役目は世界を救う事で、どんな手を使っても構わないし人格は問わないと聞くが、ジュンは気づく。
あのゆるふわ女神の世界管理に問題があるんじゃね?
あの女神の完璧な美貌と笑顔に騙されていたが、あいつの性格はゆるふわJKだ!
あいつの管理を変えないと世界が滅びる!
ゲームのように普通の動きをしたら駄目だ!
ジュンは世界を救う為【深刻な女神力不足】の改善を進める。
念のためR15にしてます。
カクヨムにも先行投稿中
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
妻がエロくて死にそうです
菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。
美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。
こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。
それは……
限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常
俺の召喚獣だけレベルアップする
摂政
ファンタジー
【第8章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話
主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った
しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった
それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する
そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった
この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉
神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく……
※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!!
内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません?
https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html
女の子にされちゃう!?「……男の子やめる?」彼女は優しく撫でた。
広田こお
恋愛
少子解消のため日本は一夫多妻制に。が、若い女性が足りない……。独身男は女性化だ!
待て?僕、結婚相手いないけど、女の子にさせられてしまうの?
「安心して、いい夫なら離婚しないで、あ・げ・る。女の子になるのはイヤでしょ?」
国の決めた結婚相手となんとか結婚して女性化はなんとか免れた。どうなる僕の結婚生活。
漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?
みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。
なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。
身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。
一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。
……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ?
※他サイトでも掲載しています。
※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる