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第45話 元気と体力には自信あり
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「あゔゔゔっ!」
避けなきゃ! 避けなきゃ!
頭の中では分かっているのに、全然身体が動かない。
HPがどんどん減っていく。何かしないと死んじゃう!
盾を持つ震える左手を意識して、「《あゔゔっぼぅる(水の球)!》」と唱えた。
バシュン!
頑張った方だと思う。左手から水の球と一緒に盾が飛んでいった。
飛んで来た槍に盾が当たって、槍の攻撃からちょっとだけ解放された。
「あゔっ、ああっ……」
絶好のチャンスなのに、身体がギクシャク痺れてまともに動けない。
亀のようにゆっくりだ。このままだと、また槍に打たれて動けなくなる。
「《あゔっぽおー(水の球)!》」
身体が動かないから、とにかく唱えるしかない。
早口言葉だ! 早口言葉で唱えれば、飛んで来る槍を落とせる。
左手だけじゃなく、右手の剣も捨てて、左右の手で水の球を飛ばし続ける。
「《アクアルボー!》」
手も口も少しずつ回復して来た。
威力は槍の方が上だけど、ぶつかった水の球が破裂して、雷の槍をバラバラにしてくれる。
とにかく動けるようになるまで、水で防ぐしかない。
あっ! あれも使わないと!
いつも使っている便利な道具を思い出した。
アイテムポーチに右手を入れて、マジシャンスライムの落とし物を素早く取り出した。
【魔法使いの杖:魔法の攻撃力を上げてくれる木の杖】
これを使うと、水の球が大きくなるから、お風呂の水がすぐに溜められる。
杖を向けると「《アクアボール!》」と唱えた。口だけ完全復活だ!
バシャン! と雷の槍と水の大球が激突して、両方が砕け散った。
「ハァハァ! 雷の槍はもう見切ったよ! もう無駄だよ!」
杖を向けて言ってやった。
これ以上は無駄な戦いだ。ビリビリから身体も回復した。
降参して、さっさとスライム斬りで切らせなさい!
「それはどうかな? 12の槍と1の球だ。勝つのは我だ。いつまでも耐えきれるものではない」
「それはやってみれば分かるよ。でも、無駄だと思うよ。諦めて楽になった方がいいよ」
「お前がな——《ライトニングランス!》」
説得したのに無駄だった。雷の槍が一度に6本も飛んで来た。
1本でも当たれば、ビリビリで動けなくなる。
水の大球で全て撃ち落としてやる!
…………
………
……
…
「ぐぅっ!」
うん、頑張った方だと思うよ。ついに雷の槍が切れたみたいだ。
MP切れのエレキスライムが地面に落下した。
【MP104723/108058】
水の球一発の消費MPはたったの5だ。
僕の方は一週間ぐらいは余裕で飛ばし続けられる。
「何者だ、貴様……何故、あれだけの魔法を使い続けて立っていられる」
「僕はチロル・レインバース。元気と体力には自信ありです!」
答えてあげると、地面の魔剣を拾った。スライム斬りの時間だ。
避けなきゃ! 避けなきゃ!
頭の中では分かっているのに、全然身体が動かない。
HPがどんどん減っていく。何かしないと死んじゃう!
盾を持つ震える左手を意識して、「《あゔゔっぼぅる(水の球)!》」と唱えた。
バシュン!
頑張った方だと思う。左手から水の球と一緒に盾が飛んでいった。
飛んで来た槍に盾が当たって、槍の攻撃からちょっとだけ解放された。
「あゔっ、ああっ……」
絶好のチャンスなのに、身体がギクシャク痺れてまともに動けない。
亀のようにゆっくりだ。このままだと、また槍に打たれて動けなくなる。
「《あゔっぽおー(水の球)!》」
身体が動かないから、とにかく唱えるしかない。
早口言葉だ! 早口言葉で唱えれば、飛んで来る槍を落とせる。
左手だけじゃなく、右手の剣も捨てて、左右の手で水の球を飛ばし続ける。
「《アクアルボー!》」
手も口も少しずつ回復して来た。
威力は槍の方が上だけど、ぶつかった水の球が破裂して、雷の槍をバラバラにしてくれる。
とにかく動けるようになるまで、水で防ぐしかない。
あっ! あれも使わないと!
いつも使っている便利な道具を思い出した。
アイテムポーチに右手を入れて、マジシャンスライムの落とし物を素早く取り出した。
【魔法使いの杖:魔法の攻撃力を上げてくれる木の杖】
これを使うと、水の球が大きくなるから、お風呂の水がすぐに溜められる。
杖を向けると「《アクアボール!》」と唱えた。口だけ完全復活だ!
バシャン! と雷の槍と水の大球が激突して、両方が砕け散った。
「ハァハァ! 雷の槍はもう見切ったよ! もう無駄だよ!」
杖を向けて言ってやった。
これ以上は無駄な戦いだ。ビリビリから身体も回復した。
降参して、さっさとスライム斬りで切らせなさい!
「それはどうかな? 12の槍と1の球だ。勝つのは我だ。いつまでも耐えきれるものではない」
「それはやってみれば分かるよ。でも、無駄だと思うよ。諦めて楽になった方がいいよ」
「お前がな——《ライトニングランス!》」
説得したのに無駄だった。雷の槍が一度に6本も飛んで来た。
1本でも当たれば、ビリビリで動けなくなる。
水の大球で全て撃ち落としてやる!
…………
………
……
…
「ぐぅっ!」
うん、頑張った方だと思うよ。ついに雷の槍が切れたみたいだ。
MP切れのエレキスライムが地面に落下した。
【MP104723/108058】
水の球一発の消費MPはたったの5だ。
僕の方は一週間ぐらいは余裕で飛ばし続けられる。
「何者だ、貴様……何故、あれだけの魔法を使い続けて立っていられる」
「僕はチロル・レインバース。元気と体力には自信ありです!」
答えてあげると、地面の魔剣を拾った。スライム斬りの時間だ。
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