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第29話 メタル斬り習得
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「《メタル斬り!》」
銅色の身体に剣を全力で振り下ろした。
ガキィンと剣が弾かれ、バキィとへし折れた。
「うそぉー!」
剣が折れるなんて聞いてないよぉー!
「銅当たり!」
「ぐふっ!」
剣が折れて、凄くショックなのに、ブロンズスライムがお腹に体当たりして来た。
痛いけど、我慢できない痛さじゃない。折れた剣を振り下ろした。
「《メタル斬り!》」
ギィーンとやっぱり弾かれた。
僕の才能がどこかに消えてしまったみたいだ。
「銅当たり!」
「はぐう!」
胴じゃなくて、顎に硬い体当たりが一発飛んで来た。
このブロンズスライム、とんでもない嘘つきだ!
「うぅぅ、痛い」
もうやめたい。
でも、この落とし穴を脱出するには、メタル斬りを習得しないといけない。
レベルは上げられないし、食べる以外にやることない。
やっぱりやるしかない。
剣が全部折れるのが先か、メタル斬りを覚えるのか先か分からないけど。
僕の心は簡単には折れないぞ。
「《メタル斬り!》」と折れた剣を振り下ろした。
ギィーンとやっぱり弾かれるけど、剣が短剣になっただけだ。
剣は剣だ。弾かれても気にせず、剣を振り回し続ける。
ギィーン、ギィーン、ギィーン!
「無駄だ銅ぉー。オイラの身体は硬いんだ銅ぉー。魔法じゃないと倒せないんだ銅ぉー」
「無駄じゃない! 無駄じゃないよ!」
剣を一回振るうごとに習得に近づいている。僕には分かる。数えているから分かる。
多分、一万回も振るえば絶対に習得できる。出来ない時は出来るまでやるしかない。
536回!
「《メタル斬り!》」
あっ、意外と早かった。交換した三本目の短剣がピカァッと銀色に光った。
「ズゥ銅おおおお!」
そのまま銀の光を帯びた刀身が、ブロンズスライムの身体を軽々切り裂いた。
【剣技:メタル斬りを習得しました】
【メタル斬り(消費MP15):鉱石スライムの防御力を無視して、攻撃できるようになります】
「ふぅー、終わったぁー」
疲れたから地面に寝転んだ。
剣が二本折れたけど、無事にメタル斬りを習得した。
そろそろマジシャンスライムを召喚して、修業した方がいいけど、修業なんて絶対にしない。
メタル斬り覚えたから、次はガイアスライムだ。
地魔法覚えて、マジシャンスライム倒せば、修業しなくて済む。
まさに完璧な作戦だ。
「よぉーし! パパッと魔法覚えて、パパッと召喚士レベル5になるぞ!」
刃こぼれだらけの短剣はそのままに、地面に左手を置くと、「召喚!」と唱えた。
「ロック魂!」と丸い岩の塊が魔法陣から飛び出した。
……やっぱり大きいから、剣に変えようかな? 刃こぼれしてるしね。
ブロンズスライムの何倍も大きいから、ソッと短剣から剣に交換した。
これで準備万端だぞ。
銅色の身体に剣を全力で振り下ろした。
ガキィンと剣が弾かれ、バキィとへし折れた。
「うそぉー!」
剣が折れるなんて聞いてないよぉー!
「銅当たり!」
「ぐふっ!」
剣が折れて、凄くショックなのに、ブロンズスライムがお腹に体当たりして来た。
痛いけど、我慢できない痛さじゃない。折れた剣を振り下ろした。
「《メタル斬り!》」
ギィーンとやっぱり弾かれた。
僕の才能がどこかに消えてしまったみたいだ。
「銅当たり!」
「はぐう!」
胴じゃなくて、顎に硬い体当たりが一発飛んで来た。
このブロンズスライム、とんでもない嘘つきだ!
「うぅぅ、痛い」
もうやめたい。
でも、この落とし穴を脱出するには、メタル斬りを習得しないといけない。
レベルは上げられないし、食べる以外にやることない。
やっぱりやるしかない。
剣が全部折れるのが先か、メタル斬りを覚えるのか先か分からないけど。
僕の心は簡単には折れないぞ。
「《メタル斬り!》」と折れた剣を振り下ろした。
ギィーンとやっぱり弾かれるけど、剣が短剣になっただけだ。
剣は剣だ。弾かれても気にせず、剣を振り回し続ける。
ギィーン、ギィーン、ギィーン!
「無駄だ銅ぉー。オイラの身体は硬いんだ銅ぉー。魔法じゃないと倒せないんだ銅ぉー」
「無駄じゃない! 無駄じゃないよ!」
剣を一回振るうごとに習得に近づいている。僕には分かる。数えているから分かる。
多分、一万回も振るえば絶対に習得できる。出来ない時は出来るまでやるしかない。
536回!
「《メタル斬り!》」
あっ、意外と早かった。交換した三本目の短剣がピカァッと銀色に光った。
「ズゥ銅おおおお!」
そのまま銀の光を帯びた刀身が、ブロンズスライムの身体を軽々切り裂いた。
【剣技:メタル斬りを習得しました】
【メタル斬り(消費MP15):鉱石スライムの防御力を無視して、攻撃できるようになります】
「ふぅー、終わったぁー」
疲れたから地面に寝転んだ。
剣が二本折れたけど、無事にメタル斬りを習得した。
そろそろマジシャンスライムを召喚して、修業した方がいいけど、修業なんて絶対にしない。
メタル斬り覚えたから、次はガイアスライムだ。
地魔法覚えて、マジシャンスライム倒せば、修業しなくて済む。
まさに完璧な作戦だ。
「よぉーし! パパッと魔法覚えて、パパッと召喚士レベル5になるぞ!」
刃こぼれだらけの短剣はそのままに、地面に左手を置くと、「召喚!」と唱えた。
「ロック魂!」と丸い岩の塊が魔法陣から飛び出した。
……やっぱり大きいから、剣に変えようかな? 刃こぼれしてるしね。
ブロンズスライムの何倍も大きいから、ソッと短剣から剣に交換した。
これで準備万端だぞ。
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