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第17話 アップル食べたい
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「……アップル食べたい」
焼きたてのパンが食べたいけど、無い物は無いから我慢だ。
アップル丸かじりで、シャリシャリ食感だ。
「アップル! アップル! アップル!」
元気に起き上がると、右手に剣を装備した。
相手はあのアップルだ。アップルは焼きアップルにしても美味しいぞ。
想像しただけで、ヨダレがジュルリと溢れそうだ。
「召喚!」と唱えると、魔法陣から「アップル!」と大きな赤いアップルが飛び出した。
頭から枝を一本生やして、緑色の葉っぱを先っちょに付けている。
僕のお腹ぐらいの高さがあるから、これ1個食べるだけでも大変だ。
「アッープールゥー!」
「えっ!」
でも、もっと大変だ! アップルが大きな口を開いて、並んだ白い牙を見せてきた。
僕が知っているアップルじゃない。人喰いアップルだ!
「アップル!」
「うわぁ!」
ガブリ! アップルなのに、ウルフのように素早く噛みついて来た。
なんとか避けたけど、あんな大きな牙に噛まれたら、手足が噛み千切られちゃう!
簡単に倒せると思ったのに、こんな凶暴アップルだなんて聞いてないよ!
「アップル! アップル! アップル!」
「逆、逆、逆ぅー! 食べるの逆だよぉー!」
ガブリ、ガブリとアップルが追いかけてきた。猛犬アップルだ!
召喚を解除したいけど、解除するには身体に触れないといけない。
そんなの怖すぎて出来ない!
左手を急いで向けると「《ファイアボール(炎の球)!》」と唱えた。
炎の球がアップル目掛けて飛んで行き——ボカァンと直撃した。
「アップゥ⁉︎」
でも、この程度で倒せるわけない。
炎の球を喰らって、少しだけ停止していたアップルが動き出した。
「アッープールゥー!」
絶対に近づけさせない。
「《ファイアボール!》」
飛びかかろうとしたアップルに、追加の炎の球をぶつけた。
こうなったら、このまま焼きアップルにするしかない。
「えいッ!」と剣を捨てて、アイテムポーチに右手を入れた。
そして、必殺のカエル油を取り出した。
「行け、カエルボール!」
バシャン!
「アップルゥー⁉︎ アップルゥー⁉︎」
カエル油に引火して、火だるまアップルの完成だ。
地面を転げ回っているけど、カエル油はまだまだたくさんあるぞ。
右手と左手に装備して、転げ回るアップルに投げつけた。
「えいッ! えいッ!」
バシャン! バシャン!
「アッププププブルぅぅぅー!」
「うわわわわッッ!」
カエル油の大量投下で、アップルが僕の頭を超える火柱になっちゃった。
これはちょっとやり過ぎた。丸焦げアップルの完成だ。
「とほほ、これだとアイテムまで燃えちゃうよぉー」
焼きたてのパンが食べたいけど、無い物は無いから我慢だ。
アップル丸かじりで、シャリシャリ食感だ。
「アップル! アップル! アップル!」
元気に起き上がると、右手に剣を装備した。
相手はあのアップルだ。アップルは焼きアップルにしても美味しいぞ。
想像しただけで、ヨダレがジュルリと溢れそうだ。
「召喚!」と唱えると、魔法陣から「アップル!」と大きな赤いアップルが飛び出した。
頭から枝を一本生やして、緑色の葉っぱを先っちょに付けている。
僕のお腹ぐらいの高さがあるから、これ1個食べるだけでも大変だ。
「アッープールゥー!」
「えっ!」
でも、もっと大変だ! アップルが大きな口を開いて、並んだ白い牙を見せてきた。
僕が知っているアップルじゃない。人喰いアップルだ!
「アップル!」
「うわぁ!」
ガブリ! アップルなのに、ウルフのように素早く噛みついて来た。
なんとか避けたけど、あんな大きな牙に噛まれたら、手足が噛み千切られちゃう!
簡単に倒せると思ったのに、こんな凶暴アップルだなんて聞いてないよ!
「アップル! アップル! アップル!」
「逆、逆、逆ぅー! 食べるの逆だよぉー!」
ガブリ、ガブリとアップルが追いかけてきた。猛犬アップルだ!
召喚を解除したいけど、解除するには身体に触れないといけない。
そんなの怖すぎて出来ない!
左手を急いで向けると「《ファイアボール(炎の球)!》」と唱えた。
炎の球がアップル目掛けて飛んで行き——ボカァンと直撃した。
「アップゥ⁉︎」
でも、この程度で倒せるわけない。
炎の球を喰らって、少しだけ停止していたアップルが動き出した。
「アッープールゥー!」
絶対に近づけさせない。
「《ファイアボール!》」
飛びかかろうとしたアップルに、追加の炎の球をぶつけた。
こうなったら、このまま焼きアップルにするしかない。
「えいッ!」と剣を捨てて、アイテムポーチに右手を入れた。
そして、必殺のカエル油を取り出した。
「行け、カエルボール!」
バシャン!
「アップルゥー⁉︎ アップルゥー⁉︎」
カエル油に引火して、火だるまアップルの完成だ。
地面を転げ回っているけど、カエル油はまだまだたくさんあるぞ。
右手と左手に装備して、転げ回るアップルに投げつけた。
「えいッ! えいッ!」
バシャン! バシャン!
「アッププププブルぅぅぅー!」
「うわわわわッッ!」
カエル油の大量投下で、アップルが僕の頭を超える火柱になっちゃった。
これはちょっとやり過ぎた。丸焦げアップルの完成だ。
「とほほ、これだとアイテムまで燃えちゃうよぉー」
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