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神様の下界観察(神視点)
6話
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『分解が完了しました。【極小魔石】を1個入手しました。極小魔石を100個集めることで、設備を1つ増やせます。頑張りましょう』
「ちょっ! だから、一体何なのよ、これはぁ~!」
ほっほっほっ♪ これがダンジョンじゃ。
まあ、避難施設のようなものじゃな。
昔、色々やらかしてしまって、人類が絶滅しそうになった時に作ったものじゃ。
これは小ダンジョンじゃが、設備はしっかりと備えられておるぞ。
パンぐらいなら、腹いっぱいどころか死ぬほど食べられるぞ。
ほら、次じゃ。次が来たぞ。頑張れ頑張れ♪
『スラァ!』
「よぉーし! 僕も倒してやる!」
今度は犬少年じゃな。
現れた修羅威無を両手で掴むと、床に「えいっ」と叩きつけた。
こっちもなかなかやりおる。弱い修羅威無なら問題なさそうじゃな。
では、設定変更じゃ。ポチッとな。
『出現数【多い】に設定が変更されました』
設定変更で修羅威無が3匹同時に現れた。
ほら、早く倒さんと、どんどん増えていくぞ。
『『『スラァ!』』』
「あーあ、もう! テリヤ! アンガスとロップを連れて来なさい! アイツらにも手伝わせるわよ!」
「うん、分かった! 任せておいて!」
部屋の修羅威無の数が5匹になって、猫少女が危険を感じたようじゃ。
犬少年に逃げ出した友達を連れて来るように命令しておる。
犬少年が扉から外に出ると、四角い木の棒・角材を持った2人を発見した。
「アンガスとロップも手伝って! シャムが死んじゃう!」
「た、大変なんだも⁉︎」
「怖いけど、頑張るの」
いやいや、死にはせんよ。
魔物機能は運動不足を解消する為にあるんじゃ。
狭い部屋でも楽しんで生活してもらおうという、まさに神対応じゃな。
「えいっ、えいっ!」
「やぁっ、やぁっ!」
子供団4人の修羅威無退治じゃ。
床に叩きつけ、角材で叩いておる。
生きている魔物なら、修羅威無が可哀想じゃが。
ダンジョンの生き物は動く粘土のようなものじゃ。
つまりは人形のようなものじゃ。
人形に魂は入っておらぬ。遠慮なく倒しんしゃい。
「えいっ、えいっ!」
さて、儂はこの間に下界の情報収集じゃな。
ほれ、ポチッポチッとな。……なるほどのぉ~。
魔石は街の冒険者ギルドというところが買取るみたいじゃの。
これでお金の心配は無用になった。パンも買い放題じゃ。
『【極小魔石】が100個集まりました。選べる設備は【部屋拡張】【トイレ】【お風呂】【工房】です。どれになさいますか?』
「どれがいいですって! そんなのお風呂に決まってるでしょ!」
残念。猫少女が欲しい設備を叫んだが、このダンジョンの持ち主は犬少年じゃ。
全ての決定権は犬少年にあるのじゃ。あと儂の。
「ちょっ! だから、一体何なのよ、これはぁ~!」
ほっほっほっ♪ これがダンジョンじゃ。
まあ、避難施設のようなものじゃな。
昔、色々やらかしてしまって、人類が絶滅しそうになった時に作ったものじゃ。
これは小ダンジョンじゃが、設備はしっかりと備えられておるぞ。
パンぐらいなら、腹いっぱいどころか死ぬほど食べられるぞ。
ほら、次じゃ。次が来たぞ。頑張れ頑張れ♪
『スラァ!』
「よぉーし! 僕も倒してやる!」
今度は犬少年じゃな。
現れた修羅威無を両手で掴むと、床に「えいっ」と叩きつけた。
こっちもなかなかやりおる。弱い修羅威無なら問題なさそうじゃな。
では、設定変更じゃ。ポチッとな。
『出現数【多い】に設定が変更されました』
設定変更で修羅威無が3匹同時に現れた。
ほら、早く倒さんと、どんどん増えていくぞ。
『『『スラァ!』』』
「あーあ、もう! テリヤ! アンガスとロップを連れて来なさい! アイツらにも手伝わせるわよ!」
「うん、分かった! 任せておいて!」
部屋の修羅威無の数が5匹になって、猫少女が危険を感じたようじゃ。
犬少年に逃げ出した友達を連れて来るように命令しておる。
犬少年が扉から外に出ると、四角い木の棒・角材を持った2人を発見した。
「アンガスとロップも手伝って! シャムが死んじゃう!」
「た、大変なんだも⁉︎」
「怖いけど、頑張るの」
いやいや、死にはせんよ。
魔物機能は運動不足を解消する為にあるんじゃ。
狭い部屋でも楽しんで生活してもらおうという、まさに神対応じゃな。
「えいっ、えいっ!」
「やぁっ、やぁっ!」
子供団4人の修羅威無退治じゃ。
床に叩きつけ、角材で叩いておる。
生きている魔物なら、修羅威無が可哀想じゃが。
ダンジョンの生き物は動く粘土のようなものじゃ。
つまりは人形のようなものじゃ。
人形に魂は入っておらぬ。遠慮なく倒しんしゃい。
「えいっ、えいっ!」
さて、儂はこの間に下界の情報収集じゃな。
ほれ、ポチッポチッとな。……なるほどのぉ~。
魔石は街の冒険者ギルドというところが買取るみたいじゃの。
これでお金の心配は無用になった。パンも買い放題じゃ。
『【極小魔石】が100個集まりました。選べる設備は【部屋拡張】【トイレ】【お風呂】【工房】です。どれになさいますか?』
「どれがいいですって! そんなのお風呂に決まってるでしょ!」
残念。猫少女が欲しい設備を叫んだが、このダンジョンの持ち主は犬少年じゃ。
全ての決定権は犬少年にあるのじゃ。あと儂の。
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