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第8.5章・ざまぁ編(エミィの場合)。
第108話・復讐開始。
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浮遊城から降りたエッサは、このまま王都に向かうべきか考えているようです。王都には沢山の強敵がいるのです。相手の実力が分からないのに下手に乗り込んでも返り討ちに遭うだけかもしれません。
おそらくは王都の兵士はレベル60前後だべぇ。数も50~60人が時間的に用意出来る限界だべぇな。レベル100以上も10人もいないはずだべぇ。だども………オラの予想がハズレている場合もあるんだな。ここは慎重に、まずは地下迷宮の入り口を警備する兵士と、探索中のパーティーを倒すんだべぇ。
(もしかしたら、運が良ければ、ルナかロックタに会えるんだな。ロックタならオラの仲間になるかもしれねぇ。ルナはとりあえず半殺しにして、オラの奴隷として飼ってやるんだべぇな。)
エッサのレベルは204です。1対1ならばどんな相手にも負けるとは思えませんが、流石に10対1とか、100対1になると分からなくなります。それに地下迷宮を奪う事で、エミィ達のこれ以上のレベルアップを阻止する事が出来ます。エッサにとって地下迷宮を奪う事は戦略的に考えると重要でした。
霊峰ミルドに出現する鳥型モンスター達がエッサに襲い掛かりますが、両手剣をブンブンと素早く二度振ると簡単に倒されて行きました。格段に強くなっている事を改めて、エッサは確認しました。
◆
(15人だべぇか?ちょっとした小屋まで作っているべぇ。強行作戦で行くべぇか?)
エッサは遠くから隠れて様子を見ます。地下迷宮の入り口には見えるだけで15人の兵士が統一性のない武器や防具を装備していました。地下迷宮のランク4~6ぐらいの発掘品のようです。それでも、一般的には高性能な武具の数々でした。
建物の大きさから、休憩小屋か、食料小屋兼アイテム小屋だべぇか?だとしたら、人が入っていても、4、5人がいいところだべぇな。さて、準備運動なんだべぇな!
エッサはスタスタと兵士達に向かって歩き出しました。戦闘開始です。挨拶がわりの斬空波です。
「おい、見かけない奴がやって来たぞ。おい、お前、ここから先は立ち入り禁止だ。怪我したくないなら、さっさと道を引き返すんだな。」
「斬空波!斬空波!」
『ザァン、ザァン!サァーーー』
「えっ?…てっ…敵襲~~!コイツ!ピエールとアダモンドを殺しやがった!」
(なんだべぇ?コイツらHPが2000以下の雑魚共だべぇ。1人だけ残して後は一度世界から退場してもらうんだな。)
剣技も使わずに殴って斬るだけで14人の兵士達は灰になって消えてしまいました。念の為に2つの小屋の中を調べましたが、どちらもベッドとテーブルが置かれているだけのシンプルな休憩小屋でした。
「さてさてべぇ?殘り者の処分はどうするべぇかな?」
「殺すなら、さっさと殺せ!俺は死など恐れはしない!さっさとやれ!」
エッサは両手剣の先端を強気な兵士の目の前に向けました。ちょっと世間話がしたい気分でした。
「ヒィーー!何でもします!何でも協力させてください!」
レベル43のマイカルという兵士は、とても人懐こくていい奴でした。両手剣で軽く突いただけであること、ないこと、ペラペラと喋ってくれました。
『ザァン!サァーーー。』
(オラ、口の軽い男は信用しない主義だべぇ。)
エッサは容赦なく、用済みになった兵士マイカルを斬り殺してしまいました。どうせ、生まれ変わるだけならば問題ないと思っているようです。何とも自分勝手な理屈です。
エッサに殺された兵士達には家族も子供もいました。もう、一生家族は兵士達に会う事は出来ないのです。
「さてさて、中にいるのはマッコイ、アラン、ステファン、トーマスの4人だべぇか?アラン以外は知らない奴だべぇ。倒した兵士の持っていたランチボックスで、早めのお昼ご飯にするんだべぇな。」
腹が減っては戦は出来ぬと言いますが、どちらかといえば、エッサはお腹は減っていません。それでも、このランチボックスの中には懐かしい酒場の料理が入っているかもしれません。
(オムライス、サンドイッチ、シチュー、ハンバーガー……もう何でもいいべぇ!)
エッサは我慢出来ずに青色のランチボックスを期待して開けました。中には炒飯がぎっしりと入っていました。きっと兵士の奥さんが作ってくれた料理なのでしょう。エッサはとりあえず、一口だけ食べて美味しければ、お昼ご飯はこれにするようです。
『パクパク、パクパク、パクパク………ゴックン!』
一口だけのつもりが最後まで炒飯を残さずに食べてしまいました。何故だか分かりませんが、エッサはスプーンを止める事が出来ませんでした。
(酒場の味じゃないべぇが、何だか懐かしい味がしたべぇ。ずっ~~と前に何度も何度も食べた気がするのに思い出せないべぇ。)
エッサとして生きる前に、前世で食べた事があるのかもしれません。そう考えるとこの世界の住民達はデータ上では1つの大家族なのかもしれません。
おそらくは王都の兵士はレベル60前後だべぇ。数も50~60人が時間的に用意出来る限界だべぇな。レベル100以上も10人もいないはずだべぇ。だども………オラの予想がハズレている場合もあるんだな。ここは慎重に、まずは地下迷宮の入り口を警備する兵士と、探索中のパーティーを倒すんだべぇ。
(もしかしたら、運が良ければ、ルナかロックタに会えるんだな。ロックタならオラの仲間になるかもしれねぇ。ルナはとりあえず半殺しにして、オラの奴隷として飼ってやるんだべぇな。)
エッサのレベルは204です。1対1ならばどんな相手にも負けるとは思えませんが、流石に10対1とか、100対1になると分からなくなります。それに地下迷宮を奪う事で、エミィ達のこれ以上のレベルアップを阻止する事が出来ます。エッサにとって地下迷宮を奪う事は戦略的に考えると重要でした。
霊峰ミルドに出現する鳥型モンスター達がエッサに襲い掛かりますが、両手剣をブンブンと素早く二度振ると簡単に倒されて行きました。格段に強くなっている事を改めて、エッサは確認しました。
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(15人だべぇか?ちょっとした小屋まで作っているべぇ。強行作戦で行くべぇか?)
エッサは遠くから隠れて様子を見ます。地下迷宮の入り口には見えるだけで15人の兵士が統一性のない武器や防具を装備していました。地下迷宮のランク4~6ぐらいの発掘品のようです。それでも、一般的には高性能な武具の数々でした。
建物の大きさから、休憩小屋か、食料小屋兼アイテム小屋だべぇか?だとしたら、人が入っていても、4、5人がいいところだべぇな。さて、準備運動なんだべぇな!
エッサはスタスタと兵士達に向かって歩き出しました。戦闘開始です。挨拶がわりの斬空波です。
「おい、見かけない奴がやって来たぞ。おい、お前、ここから先は立ち入り禁止だ。怪我したくないなら、さっさと道を引き返すんだな。」
「斬空波!斬空波!」
『ザァン、ザァン!サァーーー』
「えっ?…てっ…敵襲~~!コイツ!ピエールとアダモンドを殺しやがった!」
(なんだべぇ?コイツらHPが2000以下の雑魚共だべぇ。1人だけ残して後は一度世界から退場してもらうんだな。)
剣技も使わずに殴って斬るだけで14人の兵士達は灰になって消えてしまいました。念の為に2つの小屋の中を調べましたが、どちらもベッドとテーブルが置かれているだけのシンプルな休憩小屋でした。
「さてさてべぇ?殘り者の処分はどうするべぇかな?」
「殺すなら、さっさと殺せ!俺は死など恐れはしない!さっさとやれ!」
エッサは両手剣の先端を強気な兵士の目の前に向けました。ちょっと世間話がしたい気分でした。
「ヒィーー!何でもします!何でも協力させてください!」
レベル43のマイカルという兵士は、とても人懐こくていい奴でした。両手剣で軽く突いただけであること、ないこと、ペラペラと喋ってくれました。
『ザァン!サァーーー。』
(オラ、口の軽い男は信用しない主義だべぇ。)
エッサは容赦なく、用済みになった兵士マイカルを斬り殺してしまいました。どうせ、生まれ変わるだけならば問題ないと思っているようです。何とも自分勝手な理屈です。
エッサに殺された兵士達には家族も子供もいました。もう、一生家族は兵士達に会う事は出来ないのです。
「さてさて、中にいるのはマッコイ、アラン、ステファン、トーマスの4人だべぇか?アラン以外は知らない奴だべぇ。倒した兵士の持っていたランチボックスで、早めのお昼ご飯にするんだべぇな。」
腹が減っては戦は出来ぬと言いますが、どちらかといえば、エッサはお腹は減っていません。それでも、このランチボックスの中には懐かしい酒場の料理が入っているかもしれません。
(オムライス、サンドイッチ、シチュー、ハンバーガー……もう何でもいいべぇ!)
エッサは我慢出来ずに青色のランチボックスを期待して開けました。中には炒飯がぎっしりと入っていました。きっと兵士の奥さんが作ってくれた料理なのでしょう。エッサはとりあえず、一口だけ食べて美味しければ、お昼ご飯はこれにするようです。
『パクパク、パクパク、パクパク………ゴックン!』
一口だけのつもりが最後まで炒飯を残さずに食べてしまいました。何故だか分かりませんが、エッサはスプーンを止める事が出来ませんでした。
(酒場の味じゃないべぇが、何だか懐かしい味がしたべぇ。ずっ~~と前に何度も何度も食べた気がするのに思い出せないべぇ。)
エッサとして生きる前に、前世で食べた事があるのかもしれません。そう考えるとこの世界の住民達はデータ上では1つの大家族なのかもしれません。
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