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第8話
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「あなた、面白い職……」
「テメェー‼︎ よくもやりやがったな‼︎」
「……」
お婆さんが近づいてきて、何か話そうとしていたのにチンピラが妨害してきた。
浮遊マジックを意識してなかったからか、マジックが切れてしまったらしい。
地面に立っている三人が真っ赤な顔でブチ切れている。
気持ちは分かるけど、まだやられたりないの?
「幻術士だと分かったならもう怖くねえ‼︎ 偽戦闘職の魔法使いが本職の『格闘士』に舐めた真似したこと後悔させてやる‼︎」
「エイパム、やられた分は倍返しにして返してやれよ‼︎ 女に生まれたことを後悔させてやれ‼︎」
「フンスッ‼︎ 倍じゃ足りねえ、ブチ殺す‼︎ 絶対ブチ殺す‼︎」
なぜ、二回も言ったの? と聞きたいけど、それだけブチ切れていると思うしかない。
もう面倒だし、瞬間移動マジックでさっさと逃げよう。
「はぁ、懲りないねぇ」
「あっ……」
そう思っていたのに、上品なお婆さんが私とチンピラの間に立ち塞がった。
「あんた達の敵う相手じゃないのはもう分かっただろ? 本当に死ぬ前に帰りなぁ」
「ババアが邪魔すんじゃねえ‼︎ お前が棺桶送りになりたくなかったら消え失せろ‼︎ 行くぞ、『発勁‼︎』……うおおおおぉー‼︎」
凄い。何か技名を叫んだらボンジョビの身体が金色の光に包まれた。
これが魔法みたいだ。エイパム死んでないのに、怒りでスーパーボンジョビに覚醒した。
「今度は俺の拳がお前を貫く番だ‼︎ 『崩拳‼︎』」
カッコいい。でも、もちろん断固拒否します。
新しい技名を叫んだスーパーボンジョビの右腕が大きく膨らんで筋肉ムキムキになった。
拳が貫通するどころか、星の外まで殴り飛ばされそうな勢いだ。
もちろん星より近場の家の上にでも自分で瞬間移動させもらいます。
☆瞬間移動マジック——
バシィンンンン。
「な、なにぃ⁉︎ こ、このクソババアがあああ‼︎」
発動する暇もなかった。二百五十キロを超える豪速球をキャッチが受け止めたような衝撃音が目の前で轟いた。
スーパーボンジョビの右拳をお婆さんの右の掌が軽々受け止めている。
「邪魔すんじゃねえって言っただろうが‼︎ さっさとその汚ねえ手放しやがれ‼︎」
「はぁー、年長者に対しての口の利き方がなってないねぇ。放してください、だろ?」
「ぐぁああああ‼︎ 痛ぇ、痛ぇえええ‼︎ 放せ、放しやがれ‼︎」
凄い。上品なお婆さんだと思っていたのに妖怪怪力ババアだった。
掴まれた右拳を振り解こうとしたら、拳をさらに握り締めて、スーパーボンジョビが荒川静香並に背中を仰け反らせて痛がっている。
「ボンジョビが放せって言ってだろうがあ‼︎ このクソババア‼︎」
「フンスッ‼︎ お前からブチ殺す‼︎」
仲間のピンチに残り二人のチンピラが怒りの拳を振り上げ向かってきた。
チンピラその3・ペッパーズが右拳、エイパムが左拳を振り上げ、お婆さんの正面左右斜めから挟むように向かってくる。
「まったく……三人まとめて怪我したいようだねえ。だったら容赦しないよ‼︎ 『旋突‼︎』」
「うわぁああああ‼︎ やめろぉおおおお‼︎」
それに対してお婆さんは自慢の怪力でスーパーボンジョビを武器に変えた。
ボンジョビの右手首を左手で掴むと素早く回転して、ピーンと真っ直ぐ伸びたボンジョビの身体を槍のように振り回した。
「がはぁ……!」
「ぶぅへぇ……!」
ボンジョビを助けようとしたのに、そのボンジョビの足裏が二人の顔面を貫き飛ばした。
二人は横方向に殴り倒され地面に倒れ、倒れた二人の上を右腕を放されたボンジョビが飛んでいく。
「ぐはぁ‼︎」
そして、地面に顔面から着地した。
「痛ええええ‼︎ こ、このクソババア‼︎ 勝手に放してんじゃねえよ‼︎」
望み通りに手を放されたのに、地面に顔面強打したボンジョビが元気に四つ這いになってブチ切れている。
空気を読んで、ヤムチャみたいに大人しく死んでいればいいのに。
「ぶべぇえ‼︎」
そんなヤムチャのなり損ないにお婆さんが近づいていくと、その頭を右足で激しく踏みつけた。
「はぁー、放せって言ったり、放すなって言ったり、どっちないだい?」
「ぐぬぬぬぬぬ、こ、このクソババアがあ……‼︎」
足に踏まれた状態のヤムチャ……じゃなかった、ボンジョビが。
顔を無理矢理上げてお婆さんを睨んでいる。
「もういいだろ、坊や達? そのお馬鹿な頭踏み潰されるか、ママのおっぱい吸いに家に帰るか選びな」
「な、舐めてんじゃねえぞ‼︎ テメェーの汚ねえ乳吸ってやろか‼︎ 潰せるもんなら——」
「はぁ? 誰が汚ねえ乳だって?」
「うぎゃああああ‼︎ やめぇ、やめてください‼︎ お、お願いします‼︎ 帰ります‼︎ 帰りますから‼︎」
お馬鹿な頭にはママのミルクが足りなかったみたいだ。妖怪怪力ババアの逆鱗に触れてしまった。
頭が踏み潰される危機にボンジョビがプライドを捨てて、おっぱいを選んでしまった。
「テメェー‼︎ よくもやりやがったな‼︎」
「……」
お婆さんが近づいてきて、何か話そうとしていたのにチンピラが妨害してきた。
浮遊マジックを意識してなかったからか、マジックが切れてしまったらしい。
地面に立っている三人が真っ赤な顔でブチ切れている。
気持ちは分かるけど、まだやられたりないの?
「幻術士だと分かったならもう怖くねえ‼︎ 偽戦闘職の魔法使いが本職の『格闘士』に舐めた真似したこと後悔させてやる‼︎」
「エイパム、やられた分は倍返しにして返してやれよ‼︎ 女に生まれたことを後悔させてやれ‼︎」
「フンスッ‼︎ 倍じゃ足りねえ、ブチ殺す‼︎ 絶対ブチ殺す‼︎」
なぜ、二回も言ったの? と聞きたいけど、それだけブチ切れていると思うしかない。
もう面倒だし、瞬間移動マジックでさっさと逃げよう。
「はぁ、懲りないねぇ」
「あっ……」
そう思っていたのに、上品なお婆さんが私とチンピラの間に立ち塞がった。
「あんた達の敵う相手じゃないのはもう分かっただろ? 本当に死ぬ前に帰りなぁ」
「ババアが邪魔すんじゃねえ‼︎ お前が棺桶送りになりたくなかったら消え失せろ‼︎ 行くぞ、『発勁‼︎』……うおおおおぉー‼︎」
凄い。何か技名を叫んだらボンジョビの身体が金色の光に包まれた。
これが魔法みたいだ。エイパム死んでないのに、怒りでスーパーボンジョビに覚醒した。
「今度は俺の拳がお前を貫く番だ‼︎ 『崩拳‼︎』」
カッコいい。でも、もちろん断固拒否します。
新しい技名を叫んだスーパーボンジョビの右腕が大きく膨らんで筋肉ムキムキになった。
拳が貫通するどころか、星の外まで殴り飛ばされそうな勢いだ。
もちろん星より近場の家の上にでも自分で瞬間移動させもらいます。
☆瞬間移動マジック——
バシィンンンン。
「な、なにぃ⁉︎ こ、このクソババアがあああ‼︎」
発動する暇もなかった。二百五十キロを超える豪速球をキャッチが受け止めたような衝撃音が目の前で轟いた。
スーパーボンジョビの右拳をお婆さんの右の掌が軽々受け止めている。
「邪魔すんじゃねえって言っただろうが‼︎ さっさとその汚ねえ手放しやがれ‼︎」
「はぁー、年長者に対しての口の利き方がなってないねぇ。放してください、だろ?」
「ぐぁああああ‼︎ 痛ぇ、痛ぇえええ‼︎ 放せ、放しやがれ‼︎」
凄い。上品なお婆さんだと思っていたのに妖怪怪力ババアだった。
掴まれた右拳を振り解こうとしたら、拳をさらに握り締めて、スーパーボンジョビが荒川静香並に背中を仰け反らせて痛がっている。
「ボンジョビが放せって言ってだろうがあ‼︎ このクソババア‼︎」
「フンスッ‼︎ お前からブチ殺す‼︎」
仲間のピンチに残り二人のチンピラが怒りの拳を振り上げ向かってきた。
チンピラその3・ペッパーズが右拳、エイパムが左拳を振り上げ、お婆さんの正面左右斜めから挟むように向かってくる。
「まったく……三人まとめて怪我したいようだねえ。だったら容赦しないよ‼︎ 『旋突‼︎』」
「うわぁああああ‼︎ やめろぉおおおお‼︎」
それに対してお婆さんは自慢の怪力でスーパーボンジョビを武器に変えた。
ボンジョビの右手首を左手で掴むと素早く回転して、ピーンと真っ直ぐ伸びたボンジョビの身体を槍のように振り回した。
「がはぁ……!」
「ぶぅへぇ……!」
ボンジョビを助けようとしたのに、そのボンジョビの足裏が二人の顔面を貫き飛ばした。
二人は横方向に殴り倒され地面に倒れ、倒れた二人の上を右腕を放されたボンジョビが飛んでいく。
「ぐはぁ‼︎」
そして、地面に顔面から着地した。
「痛ええええ‼︎ こ、このクソババア‼︎ 勝手に放してんじゃねえよ‼︎」
望み通りに手を放されたのに、地面に顔面強打したボンジョビが元気に四つ這いになってブチ切れている。
空気を読んで、ヤムチャみたいに大人しく死んでいればいいのに。
「ぶべぇえ‼︎」
そんなヤムチャのなり損ないにお婆さんが近づいていくと、その頭を右足で激しく踏みつけた。
「はぁー、放せって言ったり、放すなって言ったり、どっちないだい?」
「ぐぬぬぬぬぬ、こ、このクソババアがあ……‼︎」
足に踏まれた状態のヤムチャ……じゃなかった、ボンジョビが。
顔を無理矢理上げてお婆さんを睨んでいる。
「もういいだろ、坊や達? そのお馬鹿な頭踏み潰されるか、ママのおっぱい吸いに家に帰るか選びな」
「な、舐めてんじゃねえぞ‼︎ テメェーの汚ねえ乳吸ってやろか‼︎ 潰せるもんなら——」
「はぁ? 誰が汚ねえ乳だって?」
「うぎゃああああ‼︎ やめぇ、やめてください‼︎ お、お願いします‼︎ 帰ります‼︎ 帰りますから‼︎」
お馬鹿な頭にはママのミルクが足りなかったみたいだ。妖怪怪力ババアの逆鱗に触れてしまった。
頭が踏み潰される危機にボンジョビがプライドを捨てて、おっぱいを選んでしまった。
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