上 下
33 / 52
フィオナ編

第32話 クロエ

しおりを挟む
 マリア「まあ(;´д`)強くなってくれるのは助かるけど、すぐに強くなりたいなら、この辺にいるモンスターが指輪を落とすから、それを装備するしかないと思うけど、集めるだけでも大変よ。まあ、私の盗賊の力を使えば集めやすいとは思うけど、大変なのは一緒よ!」と力の指輪と速さの指輪が手に入るようですが、力と速さならば子供の弱点を上手くカバー出来るので、これで身体能力だけなら大人とも十分に戦えます。

 フィオナ「へぇ~(・・?)指輪なら片手に5本だから、両手で10本、足の指も使えれば20本は装備出来るわね!どのくらいで集められそう?」とどうも目の前の女は顔が引きつっているようです。盗賊の力があれば10匹に1個は手に入りそうだけど……。

 マリア「あっははは(^-^;)まずは指輪なんだけど、10本も集まればいい方よ!とりあえずは速さの指輪を持っているモンスターを今から倒しに行って様子を見ないとね!」と袋の中から黒髪の長いウィッグを取り出して、フィオナに渡します。服装も白い長袖Yシャツと動きやすい緑色の足首までのパンツに着替えました。長い黒髪のウィッグは、後ろ髪をゴムで留めてポニーテールにしました。これで戦闘中に髪が目に入って邪魔になることはありません。

 フィオナ「あとは(O_O)ブラジャーにパットを何枚か割り増しすればバレないわね!」と念には念を入れて3枚で十分だけど、7枚ぐらい入れとこうかな?

 マリア「(*'▽'*)いい?これからは外で活動する時はあなたは、クロエよ!とりあえずは私のことは、ランと呼んでちょうだい。とりあえずは神都の周囲に指輪を落とすモンスターが2体とも現れるけど、片方は昼だけに現れるのと、もう片方は夜だけに現れるから、時間との勝負になると思うの、とりあえずは今の時間は速さの指輪を落とすモンスターがいるから、倒しに行くわよ!」といつまでも起きないアンナを起こして、食事を食べさせます。買って来た服を渡すとちょっとだけ嬉しそうに笑ってくれました。モンスターを倒しに外出する事と、昼ぐらいにここに帰ると予定だという事を伝えると家から出て、キチンと鍵を閉めて、街の外に出て行きました。

        🔖

 街の旅行者の波を避けながら街の外に出ます。東西南北に1つの出入り口があります。ほとんどの人は港街から1番近い南の出入り口を使いますが、人波に疲れた旅行者がちょっとした休憩のつもりで他の出入り口を使って街の外に出ます。街の北側の出入り口から出たら、草原と遠くの方に海が見えるだけでした。

 ラン「(-_-)あれが速さの指輪を持っている風の精よ!武器を当てたいなら、上半身だけを狙う事、分かった?」

 クロエ「(・・?)風の精?エレメント系モンスターで落ちた精霊の成れの果てみたいな奴ね!だったら倒しても罰は当たらないわね。」と見た目は絵本のランプの魔人ね。青色の身体に帽子が無いだけで、下半身はソフトクリームの先みたいにチョンと付いているだけで、上半身と両腕に注意していれば楽勝かもね。

 

      
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。

梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。 あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。 その時までは。 どうか、幸せになってね。 愛しい人。 さようなら。

お飾り王妃の死後~王の後悔~

ましゅぺちーの
恋愛
ウィルベルト王国の王レオンと王妃フランチェスカは白い結婚である。 王が愛するのは愛妾であるフレイアただ一人。 ウィルベルト王国では周知の事実だった。 しかしある日王妃フランチェスカが自ら命を絶ってしまう。 最後に王宛てに残された手紙を読み王は後悔に苛まれる。 小説家になろう様にも投稿しています。

【完結】捨てられ正妃は思い出す。

なか
恋愛
「お前に食指が動くことはない、後はしみったれた余生でも過ごしてくれ」    そんな言葉を最後に婚約者のランドルフ・ファルムンド王子はデイジー・ルドウィンを捨ててしまう。  人生の全てをかけて愛してくれていた彼女をあっさりと。  正妃教育のため幼き頃より人生を捧げて生きていた彼女に味方はおらず、学園ではいじめられ、再び愛した男性にも「遊びだった」と同じように捨てられてしまう。  人生に楽しみも、生きる気力も失った彼女は自分の意志で…自死を選んだ。  再び意識を取り戻すと見知った光景と聞き覚えのある言葉の数々。  デイジーは確信をした、これは二度目の人生なのだと。  確信したと同時に再びあの酷い日々を過ごす事になる事に絶望した、そんなデイジーを変えたのは他でもなく、前世での彼女自身の願いであった。 ––次の人生は後悔もない、幸福な日々を––  他でもない、自分自身の願いを叶えるために彼女は二度目の人生を立ち上がる。  前のような弱気な生き方を捨てて、怒りに滾って奮い立つ彼女はこのくそったれな人生を生きていく事を決めた。  彼女に起きた心境の変化、それによって起こる小さな波紋はやがて波となり…この王国でさえ変える大きな波となる。  

そんなに妹が好きなら死んであげます。

克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。 『思い詰めて毒を飲んだら周りが動き出しました』 フィアル公爵家の長女オードリーは、父や母、弟や妹に苛め抜かれていた。 それどころか婚約者であるはずのジェイムズ第一王子や国王王妃にも邪魔者扱いにされていた。 そもそもオードリーはフィアル公爵家の娘ではない。 イルフランド王国を救った大恩人、大賢者ルーパスの娘だ。 異世界に逃げた大魔王を追って勇者と共にこの世界を去った大賢者ルーパス。 何の音沙汰もない勇者達が死んだと思った王達は……

許婚と親友は両片思いだったので2人の仲を取り持つことにしました

結城芙由奈 
恋愛
<2人の仲を応援するので、どうか私を嫌わないでください> 私には子供のころから決められた許嫁がいた。ある日、久しぶりに再会した親友を紹介した私は次第に2人がお互いを好きになっていく様子に気が付いた。どちらも私にとっては大切な存在。2人から邪魔者と思われ、嫌われたくはないので、私は全力で許嫁と親友の仲を取り持つ事を心に決めた。すると彼の評判が悪くなっていき、それまで冷たかった彼の態度が軟化してきて話は意外な展開に・・・? ※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています

閻魔の庁

夢酔藤山
ホラー
小野篁。 後世に伝わる彼の伝説は、生々しい。 昼は平安朝の貴族にして、夜は閻魔大王の片腕となる。その奇怪なる人物の目を通じて、人の世の因果を描く。閻魔の役人は現世をどう傍観するものか。因果応報……小野篁は冷ややかに世を見つめる。

婚約者の浮気相手が子を授かったので

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ファンヌはリヴァス王国王太子クラウスの婚約者である。 ある日、クラウスが想いを寄せている女性――アデラが子を授かったと言う。 アデラと一緒になりたいクラウスは、ファンヌに婚約解消を迫る。 ファンヌはそれを受け入れ、さっさと手続きを済ませてしまった。 自由になった彼女は学校へと戻り、大好きな薬草や茶葉の『研究』に没頭する予定だった。 しかし、師であるエルランドが学校を辞めて自国へ戻ると言い出す。 彼は自然豊かな国ベロテニア王国の出身であった。 ベロテニア王国は、薬草や茶葉の生育に力を入れているし、何よりも獣人の血を引く者も数多くいるという魅力的な国である。 まだまだエルランドと共に茶葉や薬草の『研究』を続けたいファンヌは、エルランドと共にベロテニア王国へと向かうのだが――。 ※表紙イラストはタイトルから「お絵描きばりぐっどくん」に作成してもらいました。 ※完結しました

処理中です...